「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

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早く出てこい子供たち日々雑記

20180706





タイの洞窟で行方不明になっていた少年ら13人が、元気で生存していました。報道によってだんだん事態がわかってきましたが、まあよく発見できたものだと思います。本当にラッキーでした。しかしどうやって彼らを救出するか、目途は立っていないようです。


何キロにもわたって水没しているエリア、一部は人ひとりがやっと通れるような狭い場所もあるそうです。何でこんな奥まで入りこんでしまったのでしょうね。ガイドロープを張り、ダイバーが一人ずつ命綱をつないで潜水具をつけた子供たちを連れ出せば良いように思いましたが、暗闇に濁った水を何時間にもわたって潜水するのは、熟練者でも大変なこと。途中には穴の内径わずか38センチの部分もあるそうです。そもそも子供たちはいずれも泳げない、という話もありました。


今日になって、救出活動をしていた元海軍特殊部隊のダイバーが酸素不足で亡くなったとの悲報が届きました。何と痛ましいこと。そして、プロでさえもこのようなことになってしまうとは、上記の方法で救出するなど、とても不可能ではないかとも思えます。作戦の練り直しも検討されているのでしょう。


乾季になり水が引くのを待つ長期戦もオプションとしてはあるようですが、子供たちの健康状態も心配ですし、今後の雨の状況によっては現在避難している場所も安泰とは言えないようです。食料や医薬品、諸々の物資などが送れることは大きな力になってはいますが、見通しは依然楽観できないということです。


やっぱり多方面から同時進行でやるのがいいのでは。2010年、チリの落盤事故で地中に閉じ込められた33人を、上から穴を掘って全員救出した事例は記憶に新しいです。あのときは700mのトンネルを掘りました。事故発生から救出まで70日かかっています。今回、地表からの距離はどのくらいあるのでしょうか。(必ずしも上から下へ垂直に掘らねばならないわけではないらしいです)


諦めかけていた子供たちが元気な姿を見せたのですから、本人や家族たちを再び暗闇に落す事なぞ絶対に許されません(もちろん関係者はそのつもりで困難なミッションに臨んでいるでしょう)。救出スタッフが亡くなったことは痛恨事ですが、これ以上の犠牲を出すことなく、一日も早く全員無事で戻ってきてもらいたいです。

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夢終わる日々雑記

20180705

敗れはしましたが、早朝から応援した甲斐があった素晴らしい試合でした…いや違うでしょ、あそこまでいって勝てないなんて!こんな悔しい敗戦がありましたかね。。


前半押されまくったあとの後半早々の2点連取、夢でも見てるかと思いました。柴崎→原口の鮮やかなスルーパスと狙い澄ましたシュート、そして香川→乾のコンビネーションからのミドルシュート。本大会の日本のいいところが最高の形で現れました。


これで本気になってしまったベルギー。シュートだったのか何なのかわからなかった1点目は不運とも言えましょうが、交代で出てきた背の高いフェライニには天井から降ってきたようなヘディングシュートを決められてしまいました。そしてアディショナルタイムも終わろうかという時間帯、本田のCKで試合を決めるかと思っていたら、稲妻のような逆襲を喰らって逆転の3点目。ウソだろ!


最後の不用意なコーナーキックが取りざたされています。それはそうだと思いますが、もし時間を稼いで延長戦にもつれこんだとしても、切り札になりうる持ち駒がない中で勝機があったようにも見えません。これが実力の差、ということですか。


力の差があったとしても、10回に1回くらいは勝てることもあるといいます。西野監督は試合前「我々にもピッチのどこかに勝機が落ちている」と語りましたが、ひょっとすると三つか四つくらい落ちていたかもしれません。力の差を克服しようと全力を尽くした日本イレブンは、そのくらい素晴らしかったと思います。まだ大会は終わっていませんが、ベストマッチに挙げる人もいることでしょう。


しかし…しかし、だからこそ、勝たせてやりたかった。終了の笛が鳴って選手たちが茫然と倒れ込む中、拳でピッチを叩いて悔しがっていた昌子の姿がいまも目に浮かびます。


このチームの試合をもう見ることができないのが残念でなりません。長谷部、本田、長友、岡崎、川島…。彼らは、これが最後のワールドカップになるでしょう。年齢を考えれば香川や乾、酒井宏樹、吉田麻也もどうでしょうか。もちろん新しい力の台頭には期待しますが、今大会の日本チームの個性豊かな顔ぶれとその活躍は、私にもきっと記憶に残ると思います。

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重石日々雑記

20180629



この間から辞書の話を書いておりますが、辞書には言葉の意味を調べるほか、便利な使い道が一つあります。それは「重石」になるということ。


我が家でも広辞苑が、この用途で活躍しています。私が指揮をする時に使う楽譜(スコア)が、手を放しても閉じないように「開きぐせ」をつけるのに使います。


厚い本の任意のページを開きっぱなしにするには、専用の機具(ページオープナーというらしい)とか、クリップだの文鎮だのを使えば、容易にできます。しかしスコアの場合は、特定のページに固定するわけにはいかず音楽の進行につれてどんどんページをめくっていかなければなりません。早ければ見開きを10秒足らずで通過します。


右手で指揮をしながら左手でページをめくるのは、面倒臭いことですが、まあ仕方がありません。しかし左手で譜面台に置いたスコアを常に押えているようでは、動作の自由は半減してしまいます。ですからスコアに開きぐせをつけて、ページが戻ってこないようにするのです。普通なら、丁寧に1ページずつしっかり押さえていけば大丈夫なのですが、製本の具合でしょうか、たまになかなか開きぐせがつかないものがあります。


そこで活躍するのが広辞苑。本を開いて伏せて、何時間か上に載せるだけ。4、5か所やっておけば、普通ならバッチリです。


ところが、来週から伊那フィルで練習を始める某曲のスコアが、何度やってもいい癖がつかないのです。一度やればそのページは開きっぱなしになりますが、今度は他のページがそこでできた癖に引っ張られて閉じてしまう、その繰り返し。自分でも信じられないのですが、この重石作業、もう一ヶ月もやっているのですよ。全然駄目だ。


オイレンブルグという出版社の楽譜です。この出版社のスコアには、以前も少々手を焼いたことがありましたが、そのことを失念してうっかり購入してしまいました。一方できちんと配慮してくれる出版社もあります。先日のドイツ・レクイエムで使ったカールスというスコアは、分厚いにもかかわらず買った直後でもすべてのページがぴたりと止まり、こんなことは初めてだったので大変感激しました。それ向きに特別な製本がされているのは間違いありません。


もう練習始まってしまいますが、困ったね。

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手のひら返し日々雑記

20180627





過去日本のメディアが、これほどセネガル色に染まったことはなかったであろう一週間。私は20年以上のアフリカンドラム活動を通じて、セネガルについては平均的日本人よりは馴染みがありましたし、知人も何人かいます。ワールドカップを機会にセネガルに親しみを持ってくれる日本人が激増したであろうことは、とても嬉しいことでした。


試合も素晴らしい好マッチでしたね。セネガルチームの凄まじいスピードと迫力に日本も負けじと応戦し、ガチガチに守備固めするのでなく積極的に攻め続け、取られては取り返す粘りを見せてくれました。今までの日本代表にこんな試合があったろうか?2時まで起きて観戦した甲斐がありました。


コロンビア戦では相手が10人だったというひけ目も少々感じましたが(その数的優位はもちろん、開始早々のアグレッシブな姿勢がもたらしたものです)セネガル戦は万全の相手と戦っていますからね。海外メディアが日本代表を驚きの目で賞賛しているのも当然でしょう。


西野監督の采配が冴えています。香川から本田へのチェンジは両者の良さをそれぞれ引き出しているように思います。前半での香川の献身、後半での本田の爆発力。ハリルホジッチに敬遠されていた柴崎や乾の目覚ましい活躍は言うまでもありません。致命的なミスを連発する川島を使い続けるのはどうなのよ、とは思いますけど。控えの二人に決め手がないのですかねえ。


大会2か月前、電撃的に発表された監督交代。私のようなシロウトたちはともかく、ハリル解任を支持するサッカーファンは少数派でした。何でこの時期にという疑問はもちろんのこと、ハリルがやろうとしていたサッカーを奪い取った、練習試合の結果で本番を判断するのか、選手の言うことを聞いていれば監督が務まるのか、スポンサーの圧力に屈して人気はあるが使えないベテラン勢を起用した、云々。


これほどまでに言われなきゃならないのか、不思議に思っていました。ハリルがこの3年間で作り上げたサッカーを本番で見る機会が永遠に失われた、なんて言ってた人もいましたよ。そんなの、本大会出場が決まってから失望とともにさんざん見てきたじゃないですか。


過去何回かのワールドカップと比べて、大会前の熱気は明らかに盛り下がっていました。強敵揃いのグループリーグはどうせ3戦3敗だろうと、最初からあきらめムードが漂っていましたし。私だって、そう思っていました。初戦コロンビアに勝ったこと、そしてセネガルに負けなかったことで、空気はガラリと変わりました。


これまでに監督交代を罵った人は沈黙し、あるいはそんなことはなかったかのように西野ジャパンを讃えています。まさに手のひら返し。選手たち、呆れているでしょうな。結果を出すことの大切さをこれほどまでに教訓としてくれる例、辞書に載せたいね。


日本代表は勝つか引き分ければ決勝トーナメント進出ですが、実はまだ何も手にしているわけではありません。既に予選敗退決定しているポーランドが、意欲を失った緩慢なプレーをしてくるとも思えない。世界ランク8位の意地を見せて来るでしょう。明晩のリーグ最終戦、襟を正して応援するとしましょう。

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ワイン試飲商談会しごと

20180624





当社が飲用のワインを扱い始めたのは、平成の初め、90年代前半だったと思います(製菓用のワインは、それよりずっと以前からやっています)。。当時フーデックスに見学に行った際、「肉のハナマサ」さんがすこぶる安い輸入ワインを大々的に並べていて、面白そうだと何種類かを仕入れて売ってみました。一番安かったスペイン産のものは、300円台前半で売れるようなものでした。


その後輸入業者さん何社かのご協力をいただけるようになり、私自身も勉強してワインの資格を取得し、取扱い品も質量ともに充実してきました。しかし当社がワインを扱っていることをご存知ないお客様もまだまだ多いです。グランドフェアでは一角にワインコーナーを設けていますが、あくまで食品がメインの展示会ですから、車で来場されるお客様にしっかり試飲していただくことは難しい。


ここで一つ「伊勢喜のワイン」を大々的にPRし、さらに多くのお客様を開拓しようと、2年前初めて試飲商談会を伊那市で開催しました。一般の方対象ではなく、飲食業としてお酒を提供するお店に向けた企画です。


幸いにまずまずの評価をいただき、昨年は飯田市で、そして今年は満を持して、今月6日に本社所在地の駒ヶ根で開催しました。駒ヶ根は古くからのお客様も多いです。日頃ワインを積極的に供していないお客様にもぜひ見ていただいて、赤白一種類ずつでもいいですから取り上げていただきたいと思っていましたが、多くのお客様に来場いただきました。


当社はそうはいっても食材卸です。ワインだけでなく、ワインに合わせやすいおつまみ類も一緒に試食を用意しました。これは普通のワイン会にはない、当社にしかできない企画だと思っているのです。


当日は予想したよりも多くのお客様に来場板だき、中には2時間以上滞在してしっかりと試飲をしていただいた方も何人もいらっしゃいました。本当にありがたいことです。当日の売上もそれなりにありましたが、ワインを考えたときに当社を思い浮かべていただけるお客様が一件でも多くできてくれればと思っています。


あっという間の一日が終わって、会社で打ち上げをしました。試飲の飲み残しのワインがずらりと数十種類!日頃ワインになじみの少ない当社社員の勉強も兼ねて、しっかり頂きました。

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勝っちまった…日々雑記

20180619



日本代表、強豪コロンビアに勝利!引き分ければ御の字と思っていたのに、なんと勝ってしまいました。さっき試合が終わったばかりですが、頬っぺたをつねりたくなるような気持ちです。


開始わずか3分、コロンビア選手が一発レッドカードで退場。PKを香川が落ち着いて決め、あっという間に1点先取。試合前に別の場所で飲んでいて、ハメスが退場にでもなれば勝てるかも、なんて馬鹿話をしていたのです。まさか本当に(ハメスではないが)退場してくれるとは。


試合時間90分のほとんどを11人対10人で戦えて、しかも1点アドバンテージをいただけたのですから、これはもう圧倒的優位ではないですか。応援にも力が入りますわ。


FKから同点に追いつかれたときは「ああ、やっぱり…」と萎えかけたのですが(壁に立った皆さん、ジャンプしてるのにゴロで足元を抜かれシュートを決められるなんて、ありかよ)後半になってからほぼ一方的に攻め続け、何度目かのCKを大迫が見事に頭で決めて勝ち越し、そのまま守り切ってみごとに格上の相手を破りました。


みんなよく動いたし、1対1のデュエルでも頑張りました。大迫、原口、乾、柴崎、昌子、長友、良かったですね。恐れていたコロンビアのエース、ハメスが明らかに精彩を欠いていたのにも(事前情報がありましたな)助けられました。


前回ブラジル大会で1-4と惨敗した相手にみごと雪辱を果たし、選手たちの喜びもひとしおだろうと思います。今大会ではドイツがメキシコに敗れるなど、ランキング上位チームの苦戦が目立ちます。日本も下剋上マッチの主役の一つに名乗りをあげました。


それでもこれから、セネガル、ポーランドと強敵が続きます。シュートの精度は決定力不足の烙印を返上できるにはまだまだですし、つまらぬミスも目立ちます。大会を通してどんどん強くなっていくチームというのはありますから、コロンビア戦のいい雰囲気を保ちつつしっかり修正して、ロシア大会の台風の目になってほしいと期待します。

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的を得る日々雑記

20180615



風呂から出てTVを点けましたら「プロフェッショナル 仕事の流儀」をやってました。番組はもう終わりに近いところでしたが、今回は辞書を作る人が主人公。後から調べたら「飯間浩明」さんという方でした。


ちょうど今「辞書になった男」(佐々木健一著)という本を読んでいる最中なのです。見坊豪紀・山田忠雄という二人の国語学者の足跡をたどるもので、出版された時は話題になりました。大変面白い本ですが、飯間さんの仕事がこの本の内容とマッチングしていて、これは最初から観ればよかった!と思いましたが後の祭りです。


番組の最後では、新しい辞書を編纂中の飯間さんが「的を得る」という言葉をどう扱うかが描かれていました。


的は「射る」ものであり「得る」ものではない。「的を得る」というのは誤った用法であり、「当を得る」と混同されている…私はこれまで、ずっとそう思っていましたよ。我が家の広辞苑にも、「的を射る」は載っていますが「的を得る」は載っておりません。「得る」を誤用としたのは上記の見坊豪紀氏だそうです。


飯間さんはこれに異論を唱えます。「得る」は「捉える」に通ずる。古い文献を調査して「的を得る」が使われた具体的な用例を探します。そして何と、250年前の用例を発見するのです。由緒正しく使われているのなら、一般的に「射る」が主な使い方ではあるものの「得る」を誤用とまでは言えません。


編集会議ではこの言葉の扱いを巡り、延々5時間にわたり議論が戦わされます。飯間さんはこの言葉の説明を、何度も何度も書いては消し、書いては消します。「得る」も正しいと強調すれば、これまで「射る」を使ってきた人たちの気持ちを損なってしまうかもしれない。


悩んだ末、彼は語釈に「得るは誤用ではない」とは入れず、しかし「『射る』も『得る』も特に戦後広まった言い方」との一文を付け加えました。そして「得る」がこれまで人々に使われ生きてきた言葉だという思いを込めたのです。


うーん、唸ってしまいますね。一つの言葉にこれだけのドラマ。辞書の持つ無機質なイメージが変わってきませんか?

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米朝不安なり日々雑記

20180614



何やかやと忙しく更新をサボっている間に、世間では大きなニュースがてんこ盛り。中でも最も注目されていたのが米朝会談でした。


大慌てでセッティングされ、当初から準備不足が懸念されていましたが、私たちにはいったい何が合意されたのかも判然とせず、ただ金正恩がニコニコしているところを世界に見せ、好人物であるかのようにPRできたことがすべてなのでしょうか?


ポンペイオやボルトンがついていながら、北の人権問題もどこへやら、これまでの悪行をすべて忘れたかのように、にこやかに振る舞ったトランプ。気まぐれの権力者は北と何をディールしたかったのか。まさか中間選挙のためにええカッコしたかっただけではないと思いますが、いやありえなくはない、とも思います。


数日前のG7では、主義を同じうする筈の各国首脳の中でただ一人自己中をまき散らし、世界の王のように偉ぶって見せたのとは、まことに対照的でした。誰が味方で誰が敵だと思っているのかわかりませんね。もっともトランプの人物評価などちょっとしたことでコロコロ正反対になりますから、金正恩だって「うまくやった!」などと思っていたら、数か月後にはどう転ぶかわかりませんよ。


この会談を受けて多くの記事が書かれていますが、面白いと思ったのは「今回の合意は北朝鮮を西側に引っ張り込もうとしているのだ」とする、あるネトウヨさんのもの。今回合意の肝は

 米国は、北朝鮮に安全保障サービスを提供する
 北朝鮮は、朝鮮半島の完全な非核化に責任を持つ  

ことであり、ということは北がアメリカの核の傘に入ることを意味するのだそうですよ。米国はビジネスの国だから、米国企業が儲からない国や地域には安全保障なんて提供しない。つまり、今回の米朝合意の本当の狙いは、北朝鮮の“準西側化”なんですと。真実かどうかは分からねど、トランプがホントにこんなことを考えていたら大したものですが…


私たちの最大の関心事である拉致被害者について会談でトランプが持ち出したら、金正恩はいつもの判で押した「解決済み」との返答はしなかった由。今度こそ期待していいのでしょうか。横田めぐみさんを返さない北に、日本がカネなぞ払えるわけがない。

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ドイツ・レクイエム音楽ばなし

20180605

今回伊那フィルでチャレンジするのは、ブラームスの大曲。合唱との共演です。


レクイエム=鎮魂曲。モーツァルト、ベルリオーズ、ヴェルディ、フォーレ(これ、前に振ったことあります)ら錚々たる作曲家が名作を残しています。曲名から想像される通り、死者の魂を慰め永遠の安息を願う曲ですから、まあ明るい曲想にはなりにくいですね。


しかしこの「ドイツ・レクイエム」は抹香くさいばかりの曲ではありません。死者を悼むよりも、苦悩から希望、喜びと慰め、復活と救いといった生者へのメッセージがあふれ、変化に富んでいて聴きやすいのではないかと思います。もちろん鬱々とした部分もありますけど。第3曲、第6曲の最後を飾る華麗なフーガはヘンデルの「メサイア」を思い起こさせます。


恥を忍んで白状すると、取り組む事が決まるまで、私自身この名曲を聴いたことがありませんでした。何ともったいないことだったでしょうか。


オケの練習を始めたのは去年の12月ですが、合唱団はそれより一年も前から取り組み始めています。アマチュア合唱団にとっては、ベ-トーヴェンの「第九」よりもはるかに難しい大曲ですからね。どちらも1時間10分ほどの演奏時間ですが、第九は合唱の出番は全体の1/4位なのにドイツレクイエムは全曲通して歌いっぱなしですから、エネルギーの配分も大事です。


オケと合唱の合同練習、初回と2回目を振る機会がありました。初回は信毎さんが取材に来て記事を書いてくれましたが、これを読んだ人は、本番も私が振るものと勘違いするのじゃないでしょうか。取り上げてくれるのは嬉しいですが、名前を呼び捨てにされるのは微妙な気分ですね。ちなみに記事のどこにも「敬称略」って書いてないですぞW。


もう1曲、バレエ「コッペリア」を舞踊団と一緒に演奏します。下の写真は5/27、初合わせ練習の様子。コッペリアにドイツレクイエムとは、まことに不思議なカップリングで戸惑う方もいらっしゃるでしょうが、私も戸惑っています。どちらも素敵な舞台になるよう、本番がんばりますよ!私、コッペリアは小太鼓、レクイエムはティンパニでの参加です。お越しいただければ幸いです。


第1回クラシック音楽の祭典
 6月10日(日)14:00開演 長野県伊那文化会館
  ドリーブ「コッペリア」より
  ブラームス「ドイツ・レクイエム」
 横山 奏 指揮、牧野元美(S)、井口 達(Br)

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かほく市へ (2)しごと

20180603

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友好都市提携締結式を翌日に控え、前夜は懇親会です。かほくは金沢のベッドタウンとして発展してきた経緯があり、ビジネスホテルや大きな宴会場があまりないらしく、今回泊まりは金沢市、懇親会は民宿の広間で行われました。(写真1)


民宿といっても、こちら「やまじゅう」さんは大変おいしい海の幸を食べさせてくれることで有名だそうです。お刺身の舟盛りやらノドグロの塩焼きやら、石川の日本酒何種類かとともにお腹いっぱいになるまで堪能しました。こういうシチュエーションで飲む日本酒は本当においしいですね!


以前駒ヶ根から訪れた人たちが途方もない大酒呑み揃いで、とにかく飲むわ呑むわ、やまじゅうの在庫を全部飲み干してしまったという話です。それ以来駒ヶ根の人には「飲み放題」セットは出しませんという、まあどこまでホントかわかりませんが、私たちはもちろん、節度を守り品よく頂戴しましたよ。


翌日。金沢からバスでかほく市役所へ到着しますと、何十人もの市職員の方々に玄関で出迎えていただきました。(写真2)


締結式の前に両市のPRビデオがそれぞれ上映されました。かほくは農業に力を入れていて、ぶどう、サツマイモ、長いも、柿などが特産物だといいます。


中でもぶどうは「ルビーロマン」という石川県肝いりの新種が特産になっています。初競りで一房100万円の値がついたとのニュースをお聞きになった人もいるかもしれません。特大の赤い粒が特徴で、100万はもちろんご祝儀相場でしょうけれど、一般販売でも何万円もするそうです(写真3)。


意外に思ったのは、PRビデオでは海産物のことは一言も触れられていませんでした。想像ですが、市内に漁港がなく漁獲がないってことなのでしょうか?北陸のこのあたりで魚が美味いのはどこも一緒ですから、別段PRポイントにはならないのかもしれません。


締結式では両市長が書類にサインし(写真4)市役所前には記念碑が立てられました(写真5)。市役所正面の一等地です。


駒ヶ根にとって日本海は距離的にも心理的にもなかなか遠いですが、姉妹都市提携をきっかけにさまざまな交流が始まることでしょう。今回は季節はずれのカニを食べることはかないませんでしたが、駒ヶ根市長は「かほくのカニと駒ヶ根の松茸で交流を!」なんて言ってましたよ。大歓迎をいただいた私たち、次回はお返しをしましょうぞ。

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