仲直りなるか日々雑記
20250427
フランシスコ・ローマ教皇が亡くなり、葬儀に参列した世界の要人たち。トランプもゼレンスキーもそれぞれバチカンを訪れ、偶然か計画の上でかわかりませんが、15分間、会談の機会を持ったとのことです。
(今ちょうど観ているTV番組によれば、英仏の両首脳がトランプに働きかけたとの情報があるそうな)
2月のホワイトハウスでの会談では、たった一人のゼレンスキーをトランプ一派(米国メディアたちを含む)が取り囲んで「袋叩き」にしました。一方的にロシアの肩を持つかのような振る舞いで、戦いの終結を願う世の良識ある人を絶望させました。通訳をつけなかったゼレンスキーの作戦ミスだともいわれましたが、トランプもいくらかは後味の悪い思いをしたのでしょうか?
今回はサシでの対話、写真で見ると前回のような一方的なお説教ではなかったようにも見えます。会談後にゼレンスキーは「生産的な議論だった」と言っていますが、さてどこまであのお天気屋を信じていいものか?
VIPの葬儀は各国から多くの首脳が集まることで、活発な「弔問外交」が繰り広げられる場だといいます。報道された会談の写真は見事にこの重大な場面を捉えていて、多くの画像加工職人たちがさっそくパロディ画を作っていますが、2枚目は素晴らしい出来ですね。教皇は亡くなった後も平和のために大仕事を成し遂げた、ということになれば良いのですが。
でも一番笑えたのは、3枚目の写真でした。ちょっと椅子が豪華すぎです。
紳士と淑女日々雑記
20250420
1970年から2009年まで文藝春秋社から発行されていた「諸君!」という月刊オピニオン誌がありました。内容は主に保守的な論調で構成され、当時の論客たちによる先鋭的な評論などが誌面を作っていました。wikipediaによれば主な執筆者は(一部略)、
「小林秀雄、竹山道雄、田中美知太郎、福田恆存、林健太郎、高坂正堯、江藤淳、村松剛らが寄稿。のちに山本七平、渡部昇一、谷沢永一、佐伯彰一、西尾幹二らが常連となった。しかし、小林良彰、浅田彰、山口二郎、大塚英志、金子勝など保守に属さない左派にも寄稿させてきた。そして、上野千鶴子など左派や中道論客が対談や論説など様々な形で登場」していたということです。「will」や「Hanada」と一緒にしないで下さいよ。
父はこの雑誌を愛読していて、驚いたことに創刊号からほとんどすべての号が我が家に保存されています。途中何冊か欠けているのが惜しい。亡くなってずいぶん経ちますが、捨てるに捨てられません。私も時には手に取って、興味のあるところだけ拾い読みしたりしました。
80年1月号から30年間、この雑誌の巻頭に置かれていたのが「紳士と淑女」と題した匿名のコラムでした。時事問題からゴシップまで広く取り上げ、内容たるや容赦ない辛辣さ、かつ正鵠を射ており、筆者の深い知識と洞察力には感服でした。
諸君!の休刊により「紳士と淑女」も当然終わったわけですが、その最終回は驚きのものでした。筆者がガンの告知を受け困難な治療に入るというカミングアウト、読者へのしばしのお別れ、そして最後の一文は「なお、三十年にわたって、ご愛読いただいた「紳士と淑女」の筆者は、徳岡孝夫という者であった。」と締めくくられていました。
徳岡孝夫氏は毎日新聞記者を経て著述家・評論家となり、三島由紀夫やドナルド・キーンとの親交が厚く、三島が自決した時は盾の会関係者から手紙と檄文を託され目撃者となった人です。連載終了以来、消息を聞くことがなく記憶から薄れていましたが、新聞の訃報で今月、95歳、老衰で亡くなったとありました。ガンに倒れたのではなく天寿を全うしたのですね。昭和と平成にまたがり時代を鋭くえぐった名文家の逝去を悼みます。
大阪万博はじまる日々雑記
20250415
巨大な木造リングが話題になっていた大阪万博。準備段階では内容があまり伝わってこず(当方もわざわざ情報を求めていません)さっぱり盛り上がりませんでしたが、いつの間にかおおむね完成して先週末には開会の運びとなりました。
初日は12万人近いお客が来場したそうです。混雑に加えて結構な雨降りで、入退場もスムーズにいかず大変な思いをした人が多かったそうな。連休中のディズニーに行ったと考えれば、それほどでもないのでしょうがね。
「並ばない万博」を売りにしていながらどういうことよ、と各方面から批判を受けていますが、どんなイベントだって初日はそんなものでしょう。早め早めにブラッシュアップがされるだろうと期待しておきます。
小学生だった頃、一回目の大阪万博に連れて行ってもらったことを思い出します。事前にガイドブックを(父が)買って予習をし、行きたかったパビリオンにはだいたい行くことができました。太陽の塔は中身の展示がすごいと思ったし、月の石は遠くからチラと見るだけでしたが満足しました。人間洗濯機は見ることができませんでした。今回はその進化形が展示されているそうですね。
子供の目で見たいろいろな展示館は、中には退屈なものもありましたが、近未来の夢の世界を見せてくれためくるめく体験だったことは間違いありません。大人の目からはどうだったのだろう。今回の万博が、子供たちにどれだけの夢を見せることができるのか、興味深いものです。
私がこれから行くかどうかは、わかりません。是非とも見てみたい、という気持ちにはまだなっていないので。予約は面倒くさいようですがチケットはあまり売れていないらしいので、チャンスなのか? でも暑くなってから行くのはイヤだなあ。
ガキ大将、手が付けられません日々雑記
20250408
…としか言いようがないですなあ。多くの人がもういろいろ書いているので、今さら私が言うこともあまりないのですが。アメリカ第一主義を実現する政策にさえなっていない。愚かな大統領として歴史に名を遺すのは、確定ですね。
このお方は関税というものをわかっているのか、不思議です。真っ先に不利益を被るのは、自分たちなんじゃないの。輸入品の関税を払うのは米国企業、それによる値上げを受け入れなくてはならないのはアメリカの国民です。
アメリカの製造業を復活させたいのだといいます。原料資源から部品から全部を米国内で調達できると思っているのかな。アメリカの製造業こそ困る場面が山のように出てくるのでは。だいたいアメリカ経済は金融とITで世界を支配しようとし、事実支配していますが、製造業のことなぞまともに考えてこなかったでしょう。今さら何を言っているのか。
これに振り回される各国こそいい迷惑です。そもそも根拠なく関税率を決めたのですから、相手国がああだこうだ言ってみても聞く耳を持たないでしょう。対象国にロシアと北朝鮮が含まれていないのが不思議です。米国はロシアからの輸入だってそれなりにあるそうですよ。無人島までリストに上がっているのにね。
しかし相手をバカだアホだと言っていても始まりません。日本国内の製造業にとって、大変な衝撃です。当地も自動車産業に関わる工場はたくさんありますし、早急な対策が求められます。石破首相が早速電話会談したのは「何かやってる感」を出したかったのだと思いますが、報復関税をやるつもりはないなんて最初から手の内を見せていて、かえって甘く見られるだけに終わったのでなければいいのですが。
共和党支持者たちだって今は喜んでいるみたいですが、自分たちがどんな輩を国の指導者に選んだのか、そう遠からずわかるでしょう。いつまでもこんなことは続けられますまい。そうなったら関税の撤回と引き換えに、ありとあらゆるアメリカ有利な諸条件を飲ませるつもりかもしれませんし、慌てずに状況を見極めなくてはなりません。賢明な判断と対策が求められますが、今の日本政府に、それができるのかどうか。
因縁の水路をふさぐ(2)日々雑記
20250323
このときバッグには現金など貴重な物件が入っており、弁当箱を守ってバッグをみすみす流した重大な過失を悔やんでも今さらどうしようもありません。何とか失われたバッグを見つけなければ。
水路が暗渠の中を通ってどこに出てくるかわからない。当時会社の幹部で地元を良く知るKさんに電話で事情を話し、このへんに出てくるだろうと当たりをつけました。
翌日はちょうど休日で、朝から捜索に出かけますと、水路端にKさんが既にいるではありませんか。心配して駆けつけてくれたのです。何とありがたいこと。
二人で水路に沿って東方向へ下っていきます。1㌔以上歩いて国道を渡り、さらに進んで水路(もう水路ではなく川で、流れは緩い)がトンネルから表へ出てくる開口部をのぞき込みますと…2㍍ほど奥に、バッグが石に引っかかっているではありませんか。
周囲に雪など残っていましたが迷わず裸足になってジャブジャブと川に入り、ようやく獲物をゲットしました。中身は無事、入っていたお金はアイロンをかけて新札同様になりました。もう少し奥だったら見つけられなかったでしょうし、暗渠の途中に何か引っかかりがあったら、どうしようもありません。
落とし物もさることながら、そもそもあの深さのコンクリートの水路に仰向けに転落して、手にかすり傷を負ったくらいで済んだのは奇跡です。当たり所が悪ければ大怪我の可能性だってありました。落ちたことは不運なれど、不幸中の幸い、人生最大級の運をここで使ってしまったのではと思いました。
因縁の水路、もうすぐ塞がれます。別に寂しくはありませんが。
因縁の水路をふさぐ(1)日々雑記
20250316
「新着情報」にある通り、本社前を通る水路に蓋をする工事が今週から進められています。それに伴い道路も片側交互通行となっていて、ご迷惑をおかけしております。一か月ほどの工事のようです。来社される方、通行される方、どうかお気をつけ下さい。
この水路は季節を問わずそれなりの水量があり、流れもそこそこ急でした。35年前に当社が今の場所に移転してすぐ、私は足を踏み外してこの水路に落ちたことがあります。まったくカッコ悪い話ですが…
当時はこの道(中央道駒ヶ根インターへ向かう、通称「アクセス道路」)が開通してまもない頃。周りはすべて田んぼや畑で、店舗などまだ一軒もありません。従って夜は真っ暗です。
その日(12月下旬)仕事を終えて施錠し帰宅する段になり、会社入口の車止めチェーンを掛けようと端を持って後じさり。最後の一歩を踏むはずのところ、そこには地面はなく、そのまま仰向けに転落しました。
落ちた衝撃とか体を打ち付けて痛いとかよりも、とにかく水が冷たく、必死で這い上がった私。落ちたとき右手はチェーンを持ち、左手は紐のついた弁当箱を持ち、セカンドバッグを脇に抱えていました。水路から脱出し気が付くと弁当箱は持っていましたが、バッグがありません。
これはヤバい!水路に沿ってバッグを追いかけますが、流れは速いし周りは真っ暗だし、ところどころ暗渠になっているし、見つからない。どうしようもありません。翌朝に再捜索することにして全身びしょ濡れのまま車に乗り、帰宅して風呂に入ってひとまず落ち着きました。
別府よいとこ日々雑記
20250306
先月後半の3連休を使って、別府をはじめ大分県を巡ってきました。別府というのは、さすがは日本が誇る温泉地ですな。大変楽しく過ごせました。
日本各地がすごい寒波に覆われた時期で、暖かいと思った九州でも終始上衣が手放せない寒さ。帰ってくる日などは大分空港がすっかり雪に覆われ、午前中クローズになるという事態にもなりました(私たちのフライトには影響はほとんどなかったですが)。
それでも別府市内は街中あちこちから湯気がもくもくと噴き出しているくらいですから、地面もあったかいのでしょう。県内の他の場所と比べれば、やはり気温が違うなという気もしましたよ。
大きな温泉旅館から住民が日常に利用する簡単な温泉まで、さまざまなスタイルの温泉が楽しめ、しかも3連休にもかかわらずオーバーツーリズム的に人が多すぎる感じもせず、快適でした。外国人観光客が特別目立つ、という風でもなかったかな。
一泊目は夕食付の大きな旅館でしたが翌日は外で夕食を食べ、関サバやらとり天やら、いろいろ名物をいただきました。関サバは言うまでもなくわが国を代表するブランドサバで、値段もよろしい。名物とは言ってもポンポン釣れるわけでもないでしょう、予約なしではなかなか食べられないようです。やっぱり太ったサバはいいですね!プリプリした独特の歯ごたえが素晴らしいと思います。旨味もしっかり。
夜の街は居酒屋はもちろん、焼肉屋がとても多い印象です。ラーメン屋は少ない。若い人から熟年まで幅広い年齢層のひとたちで遅くまで賑わっていました。
最近絶大な人気の湯布院にも昼間行ってみたのですが、歩き食、お洒落なカフェ、若者向け雑貨の店ばかりで、しかも山のような韓国人観光客でまっすぐ歩くのも困難なほど。原宿みたいだな。超高級旅館御三家に行くならともかく、人気のストリートや金鱗湖も大人がわざわざ行くのもどうだろう、というのが率直な感想です。
最強寒波が来る日々雑記
20250205
この冬一番、いや十年に一度クラスの寒波がやってくると報道番組で脅かされています。確かに寒い、日中もなかなか気温が上がりません。
1月が(おおむね)暖かかったので、この冬はずっとこんな感じで過ごせるのかなと期待していましたが、いやいやどうして、信州の冬は甘くない。
画像は昨夜のNHK、週間予報です。週末からの数日間は、相当寒くなりそうですね! ここ何年も-12℃なんて予報を目にした覚えがありません。ここまで気温が下がれば、倉庫に在庫している瓶の飲料や水煮の缶詰などは凍結し、割れたり膨らんだりする危険があります。段ボールをかぶせるなど対策をとらなくては。
雪マークが出ていますが、この位気温が低いと雪質はさらさらとした乾いた軽い雪になり、除雪に苦労するような場面にはならないかなと楽観視してはいます。油断は禁物ですが。夜は家の中で暖かくして過ごす人が増え、街へ繰り出す人が減るかもしれません。
諏訪湖の御神渡り。1月中にこの位の寒さが続けば今年は久しぶりに見られたかもしれませんが、立春もすぎてから低温が続いても、もう間に合わないようです。
道路陥没日々雑記
20250203
埼玉県八潮市の道路陥没事故。トラックごと転落した運転手さん、本当にお気の毒です。交差点での事故だと思っていたのが一気に広域に、120万人に影響が出るほど広がってしまうとは。これはいったいどうやって収束するのでしょうか。
壊れたのが下水道だというのが、まことにまずい。しかも場所が処理場に至る直前、広域から集まってきた下水が集まった要所ときました。
震災などでインフラがダメージを受けたとき、はじめのうちは食料がなくて困るのですが、じきにトイレの始末が深刻になってくるのは東日本でも能登でもよく耳にする話です。それと同じ、いや規模で言えばこちらの方が被害は大きいのかもしれません。
入ってくる方にはトラックとかヘリとかさまざまな手段があっても、出ていく方はそうはいきません。下水が詰まっていては、上水を使うことができないのです。日頃目に見えにくいパイプがいかに大事な役割を果たしているのか、いやおうなく認識する事故になってしまいました。
住民や飲食店の方々のインタビューが報道されています。皆さん困った困ったとは言いながらも、少しでも節水に協力しようと言っておられます。頭が下がります。風呂やトイレは他の地域に行けば、などと簡単に言えることでもないですし。
雨水や下水が流れ込み地面がどんどん崩れてくる中で、直径5㍍近い管を修復するなんて。スロープを作って中に入り込もうとしていますが、困難なミッションであることは想像に難くない。救出活動もさることながら、まずはとりあえず下水を通すことを優先しなくてはならないのかもしれません。(もちろん並行してやっているのでしょうけれど)
しかしこんなことがあると、おちおち道を車で走ることもできませんよ。日本中で劣化した危険な下水道がどれほどあるか考えると、気が遠くなりそうです。
長野駅の通り魔日々雑記
20250125
地元での惨劇。驚くような事件が私のよく知る場所で起こったことに、衝撃を受けています。バス待ちの列に刃物を持った男が無言で襲い掛かり、ひとりが亡くなり二人が重軽傷を負いました。犠牲者のご冥福と被害者の快癒をお祈りします。
長野駅善光寺口といったら、たぶん長野県中で一番、人通りの多い場所ですよ。まさかこんなところで。
犯人の男は事件を起こす1時間も前から現場をうろつき(タイミングを計っていたのでしょうか)目撃者によれば、事件後すぐに逃走するでもなく、次のターゲットを探すような様子で戻ってきたりしていたとのこと。こちらは無防備、目をつけられたらどうしようもないでしょう。
こんな奴が野放しになっているのでは市民もおちおち外を歩けません。事件の翌日も翌々日も、長野市内の小中学校では2000人以上が学校を休んだとのこと。無理もない、私だって小さな子がいれば、一人で歩かせるなんてきっとできません。
場所が場所ですから、防犯カメラに前後の行動はバッチリ写っているはず。容疑者のかなり鮮明な写真も公開されています。これでなぜ、人物が特定されないのか不思議で、近所に住む人だったらすぐにわかりそうなものです。もちろん警察には既に山のような情報が寄せられていると思いますが、まだ決め手をつかめないでいるのか、あるいはどこかへ雲隠れしているのかもしれません。
駅周辺の繁華街の人通りは明らかに減って、駅ビルの食堂や売店も夜間の営業を休止しているとも聞きます。刃物を持って店舗に押し入ってくるかもしれませんし。いずれにせよ一刻も早い犯人確保が待たれます。長野県警、しっかりして!