仕事納めしごと
20171230
いよいよ大詰め。今日で当社も仕事納めでした。
12月はお歳暮・忘年会・クリスマス・おせち準備など、年間の最需要期ですが、今年は穏やかな天候にも恵まれてそこそこの師走だったような気がします。(まだ売り上げを締めていないのでわかりませんが)
数々の特売商品に加え、年末は需要期でもありますので「大ワインセール」も毎年実施しておりますが、今年は当社史上最高の(とはいっても専門店ではありませんし、知れていますが)売れ行きでした。ありがとうございました。
正月準備も着々と(どうにか)進み、今年もM君が立派な正月飾りを作ってくれました。相変わらず見事なものですね!門松もみんな笑ってますよ。
一年通して大きな事故もなく、社員みんなが元気で仕事納めを迎えられたことに感謝です。帰宅してから妻と街へ出てみましたが、あちらこちらから賑やかな声が聞こえてきて、どの店も盛況で、何だか嬉しくなるような年末でした。
読者の皆様も、どうぞ良いお年をお迎えください。
フィギュア代表決まる日々雑記
20171226
先週末はスポーツイベントが目白押しでした。有馬記念、高校駅伝(長野県代表は男女ともよく頑張ったねえ!)そしてフィギュアスケートの全日本選手権。
フィギュアの全日本は極めてレベルの高い大会です。私も長野で開催された時には会場で観戦する機会があり、その緊張感、迫力と美しさに感嘆しました。今年は五輪代表を決める大会でしたから、一層厳しい戦いとなりました。
男子では羽生結弦が怪我のため欠場したのは残念でしたが、宇野昌磨が堂々の優勝でした。カリスマチャンピオン羽生の後をずっと追いかけてきた宇野、もう背中が見えるところまで来ていますが、完璧な演技に向けてあと一歩の詰めがほしいです。
そして女子では、かつての浅田真央のような絶対的な女王がいない中で、二枠しかない五輪出場権を賭けて少女たちがしのぎを削りました。
三原舞依。実力者にも関わらず、ショートの失敗が後を引き残念な結果でした。フリーではいい演技を見せていましたが。
樋口新葉。ショートでの一回のミスが惜しく、フリーでは固くなり本来の演技ができずメダルを逃しました。可哀想でした。体調も良くなかったと聞きます。(私はちょっと贔屓にしているのです)
紀平梨花。まだ中学生、年齢制限で五輪参加資格はありませんが、デビューした頃の浅田真央を思わせる伸び伸びした演技でトリプルアクセルを軽々と跳び、堂々の銅メダルとなりました。フリーで宮原に次ぐ二位はお見事。驚きの15歳、この先本当に楽しみです。
本田真凛。芸能界との二足のわらじで人気は凄いものがありますが、全日本でメダルが取れるような力はまだないと思います。同年のライバルたちとはちょっと差がありますね。
本郷理華。本大会参加者の中ではお姉さん。背が高くリンクに映えるダイナミックな演技をいつも見せてくれます。ショートで三位につけ期待されましたが、フリーでは何度も転倒し、力を出し切れませんでした。
宮原知子。日本女子のエースですが今シーズンは怪我で出遅れ、どうなるかと思っていましたが、フリーでは他の選手を寄せ付けない演技で格の違いを見せつけました。完全回復までもう少しか。
坂本花織。この大会でブレイクした新スター。ショートでは素晴らしい演技でトップ。美しいスピンが印象的でした。フリーでは自分の得点を見て「えー、なんで!?」と叫んでしまう豪傑ぶり。いいキャラです。
結果はご存知の通り一位宮原、二位坂本、以下紀平、樋口、三原、本郷、本田。五輪代表には宮原と坂本、男子では羽生、宇野、田中刑事が選ばれました。男女とも順当な選考だと思いますが、女子がこの面子からわずか代表2名とは、つらいですね。他の国だったらダントツに立てるような200点を取っている選手が何人もいるのですよ。
選ばれた選手には五輪での活躍を大きく期待し、そして選ばれなかった人たちにも大きな拍手を贈りたいと思います。
流れる星に (3)読んだり見たり
20171222
一緒に地上へ落ちてゆくジョーとジェット。大気圏に突入し、二人は炎に包まれ、ひとすじの流れ星となって…。
場面は変わります。物干し台の上で空を見ていた姉と弟がいました。ここまでの物語には全く登場しない二人です。
姉が流れ星を指差して「あっ ほら… あれ!」
「ながれ星!」
姉「…きれい!」 弟「うん」
姉「カズちゃん なにをいのったの?」
弟「えへへ おもちゃのライフル銃がほしいってさ」
姉「まあ あきれた」
弟「じゃ おねえちゃんは…?」
姉「あたし? あたしはね 世界に戦争がなくなりますように… 世界中の人がなかよく平和にくらせますようにって… いのったわ」
この巻はここで(写真の次ページ)終わっています。コミック史上、最も美しく感動的なエンディングだと思います、いや、断言します。真っ白な灰になったあしたのジョーも素晴らしいが、それ以上です。弟がライフル銃を欲しがり、お姉ちゃんが平和を祈るコントラストも、絶妙に効いています。
サイボーグ009はこうしていったん完結しました。再開を望む声が高く何年かのちに復活しましたが、このエピソードを超える物語は、作られることはありませんでした。(「天使編」は凄いものになるかと思いましたが、長らく未完のまま放置され、作者が世を去ってしまいました。愛読者たちの嘆いたこと!)
ずっと前に、TVチャンピオン「コミック王選手権」なる番組が放送されました。自他ともに認めるコミックの読み手がしのぎを削る大会です。最初の課題は「自分が選んだコミックの好きな場面を読んで、一番最初に涙を流した人が勝ち」という、いかに感情移入できるかを争うものでした。
出場者の一人が、この流れ星の場面を選びました。私ったら一緒に見ていた妻に、これはどういう場面で、これこれこういう経緯で、と説明しながら1分もたたないうちにぽろぽろと涙が出てきて、番組のどの出場者よりも早くトップ通過してしまいました。私にとってそれほど思い入れのある場面です。同感だという人も、きっといらっしゃることでしょう。
流れる星に、数々の思いをのせて。
流れる星に (2)読んだり見たり
20171220
流れ星に願いを掛ける記事をUPしてから気がつきました。このテーマで絶対に、はずしてはいけない題材がありました。
それは、石ノ森章太郎の「サイボーグ009」。作者の代表作であり、我が国のコミック史に輝く名作です。内容をご存知ない本欄読者のために、あらましを説明しましょう。ネタバレご容赦を。
死の商人組織「黒い幽霊(ブラックゴースト)」によって、特殊能力を持つ9人のサイボーグ戦士たちがつくられました。サイボーグたちは世界各地で戦争を巻き起こそうとする組織を裏切り、平和のために組織と戦う道を選びました。
試作品だったサイボーグたちは機能こそ未完成でしたが、抜群のチームワークで黒い幽霊と何度も戦います。しかし相手は巨大組織、なかなかやっつけることはできません。
黒い幽霊は地底人の広大な帝国「ヨミ」に本拠を置き、サイボーグたちをおびき寄せて全滅させようと試みます。かつて地下を支配していた怪物ザッタン、黒い幽霊の奴隷となっている地底人、さまざまな力と思惑が激突し、壮絶な戦いが繰り広げられます。
追いつめられた黒い幽霊はヨミを爆破しすべてを壊滅させ、巨大な魔神像ロケットに乗って宇宙へ脱出します。主人公のサイボーグ009こと島村ジョーは黒い幽霊と刺し違えるべく、飛んでゆく魔神像の内部に単身送り込まれます。
地上では002ことジェット(飛行能力持ち)が、ジョーを助けようと魔神像を追って飛び立ちます。仲間たちに「もう遅い、間に合わない」と言われながら、最後まで一分の可能性に賭けて。かつてはNYのスラム街のチンピラだったジェットが、生まれて初めて神に祈ります。
ジョーは魔神像を中から破壊することに成功し、ついに永年の宿敵・黒い幽霊を倒しました。そこに追いついたジェットとの宇宙空間での再会。しかしジェットはここまで到達するのにエネルギーを使い果たし、ジョーを助けて地上へ戻る力がもうありません。
とても一回では書ききれない、続きます。
リニアが来たならしごと
20171218
リニア新幹線開通まであと10年。飯田に作られる長野県唯一の駅は、地元に大きなインパクトを与えることでしょう。長いようできっと短いこの間に、私たちは何を考え何をなすべきか。地元上伊那・下伊那の経済団体と県知事との懇談会が先週飯田市で行われ、私も駒ヶ根商工会議所代表として(会頭の代理で)出席しました。
前回は5月に行われたそうですが私は出ていません。会議では参加者全員に発言の機会が与えられるということなので、あまり突拍子もないことを言っても具合が悪いでしょうから、事前レクチャーを受けて臨みましたよ。
おそらく関係者全員が願っている二次交通網の充実~新駅から駒ヶ根・伊那へのアクセスにもっとも有効なのは、飯田線の高速化です。しかしJR東海側はそれについて全く消極的であり、知事を通して要望してもなかなかいい返事がありません。このポイントはもちろん諦めずにおいて、他に何をすべきでしょうか。
私が発言したのは、上伊那と下伊那の意識の差を埋めていく必要性(上伊那での意識はまだ全然といっていいほど低い)、ハコモノとして大企業が使える合宿研修所の整備(これは以前駒ヶ根で行われた講演会で講師より提案され、とても説得力がありましたが、その後あまり顧みられていないようなので再提案してみたもの)。そして地元商業などへのストロー効果対策について。
過去の新幹線開通において、地方駅周辺から都会への消費の流出は新駅のマイナスの経済効果となっています。リニアにおいても間違いなくあるでしょう。観光や企業誘致などでそれを上回るプラス要因が期待できればいいですが、だから地域の商業関係者が手をこまねいていて良い、ということにはなりません。
会議では大勢の人から様々な意見があったので、それほど目立った発言ではなかったと思うのですが、翌日の新聞を見てびっくり。何だか私の独演会(これはオーバー)だったみたいではないですか。他紙の記事ではこういう取り上げ方は全然されていません。信毎の記者さんには、何かピンとくるところがあったのかな。
信毎のサイトでこの記事が読めませんので、写真でご覧ください。本当はこういう画像をアップするのはまずいのかもしれませんが、そう大勢の方が読んでいるブログではないし、どうかご容赦を。
飯田の新駅から品川まで45分という革命的な時間短縮。地域の将来における課題は山積していると思います。
流れる星に (1)日々雑記
20171216
夜のニュースを見ていましたら「ふたご座流星群」の話をしています。ああもうそんな季節か、いつなんだと思ったら、当夜だというじゃないですか。天気もいいようだし、ちょいと外へ出てみるか。
外の寒いこと!でも空はおおむね晴れています。どれどれと首を大きく曲げて星を見上げますと…
寒さで星が震えています。
おお、飛んだ。また一つ。
3分ばかりの間に3つの流れ星を見ました。
子供が小さい頃、星を教えてやろうと星座表を見て勉強しましたが、だいぶ忘れてしまいました。ふたご座くらいは何とか覚えています。さてどちらがカストルでどちらがポルックスでしたっけ。
凍てつく寒さの中、くっきり澄んだ冬の星は本当にきれいですね。我が家は街中にあって周囲が比較的明るいものの、南側の空はまあまあよく見えます。
最近では星空が観光の目玉になっており、阿智村など相当な集客効果があると聞きます。駒ヶ根だって市街地をちょっと離れれば見事な星空を見られますが、これはやはり先に言ったもの勝ちみたいなところもありますな。
私のこれまでに経験した最高の星空は、ネパールの山の中で見たものです。空にはこんなにたくさんの星があったのか!全天がびっしり星で埋め尽くされた美しさは忘れられません。人工衛星がゆっくり空を滑っていくのも見えましたよ。今は私も視力が悪くなって、あの頃のようにはたぶん見えないでしょう。
流れ星が飛んでいる間に願い事をすると叶う、といいますが、1秒にも満たないような時間にそこまで考えられません。こんな流星群の時にはあらかじめ考えてから空を見上げれば、いい卦がでるかもしれませんね。
2017年ヒット商品番付日々雑記
20171213
毎年書いています、日経MJ紙の「2017年ヒット商品番付」。今年もどんなヒットがあったのか紙面を楽しみにしているわけですが、見てみるとちょっと様子が違う。前頭上位までを列挙してみましょうか。
【横綱】アマゾン・エフェクト、任天堂ゲーム機
【大関】安室奈美恵、AIスピーカー
【関脇】GINZA SIX、スタートトゥデイ「ゾゾタウン」
【小結】シワ取り化粧品、睡眠負債商品
【前頭】ホンダN-BOX、株高、AbemaTV番組、ウーバーイーツ、iPhoneX、ハンドスピナー、うんこ漢字ドリル、「君の名は。」映像ソフト、桐生祥秀、カズオ・イシグロ、明治「ザ・チョコレート」、コンビニ焼き鳥、上野(パンダ、展覧会、パルコヤ)、イズミ「LECT」、…
まあ私がゲーム・ファッション・クルマに疎いことは前々から書いている通りですけどね。コメントできないようなネタばかり。しかし今年においてはむしろ、ヒット商品自体があまりなかった不作の年だったというべきではないでしょうか?それとも私がこの一年、流行から完全に乗り遅れたのかな…。
引退表明した安室のベスト盤が売れたの、昨年の横綱「君の名は。」のビデオが売れたのって、ヒット商品といえますか。株高とか上野とか、無理やりこじつけたような項目も目につきますし。
確かにこれはヒットだよな、と私の腑に落ちるのは、AIスピーカー、銀座SIX、うんこ漢字ドリル、Abemaくらいです。飲食関係があんまりないから、よけいそう思うのかもしれませんね。下位にもクラフトボス、零ICHI、外食値上げスーパー値下げ(これってヒット商品かよ!)しかありません。
ちなみに敢闘賞の加藤一二三(ひふみん)は堂々の受賞だと思いますが、横綱大関級間違いない藤井聡太が入っていないのはなぜでしょう?
なお「プレミアムフライデー」の残念賞選出には、100%賛同します。
ワインをシェイク 飲みもの、お酒
20171208
年末年始は忘年会、クリスマスやお正月向けに、お酒の消費が急上昇する季節。。当社でも年に数回「ワインセール」として主に個人の方向けのキャンペーンを行っていて、やっぱり年末はお買い上げいただく本数も多いですね。
当社の扱いワインの価格帯は、地域性もあり1000円~2000円あたりが中心です。安いけれどコストパフォーマンスの高い1000円台のワインを多くの人に飲んでいただき、ワインファンを増やしていくことを私自身の目標にもしています。1000円ワインにも「うむ、これなら」というものがたくさん出てきているのは、皆さんご承知の通りです。
NHKの「あさイチ」で“極上に楽しむ1000円ワイン”なる特集をやっており、録画して見ました。主な内容はぶどう品種をイケメンキャラに例えた、あまり参考にはなりそうもない与太話だったのですが、そのあと登場した2008年日本ソムリエコンクール優勝者の森 覚氏が「1000円ワインをおいしく飲む秘法」を披露しました。
それは何と「ワインをシェイクする」という荒業。
開栓し、一杯飲んで(森氏がそう言った)すこし隙間を作ってから、もう一度栓をしてボトルごと上下に豪快にシェイク。泡立ってます。
飲んだゲストたちは「全然ちがう!」と目を輝かせます。トリンドル玲奈嬢が「飲みやすいぶどうジュースみたい」といったのは、果たして褒め言葉になっているのかどうか?
ワインを空気に触れさせて開かせる―ちょこっとだけ酸化を進め香りを立たせることは、ごく普通に行われています。グラスを回すのも、高級ワインをデカンタージュするのも同じ理屈、だったらシェイクするのもそれほど特異なことではないでしょう。澱がたまっているようなものは、もちろんやめといた方がいいです(1000円ワインだからこそできる技)。
ただちに試してみましたよ!2本やってみただけですが、私の感覚では明らかにプラス方向への変化を感じます。ただ、感嘆するほど大げさなものではないと思いますね。大きく違うのは飲み込んだ後の香りの残り方(ワイン用語ではフィニッシュと言います)で、数倍長く余韻を楽しめるような気がしました。白ワインの方が赤よりも違いが顕著だとTVでは言っていましたが、確かにそのようでした。
“極上”への劇的な変化まではなさそうですが、ご興味おありの方は、試してみたらいかがでしょう?
今年の一皿、むね肉食べもの
20171206
師走。「今年の〇〇ランキング」が話題になる季節になりました。ぐるなびが主催し、昨年くらいから一般にも広まってきた「今年の一皿」。その選考基準は、
・その年に流行または話題となった
・その年の社会の動きと関係が深く、世相を反映している
・食文化の記録として後世に受け継ぐ価値がある
とされ、3項目めについてはここまで大見得を切るほどかなとも思いますが、こうした活動を通じてより多くの人が食にいっそう関心を持ってもらえることは、なかなか良いことでしょう。
昨年は「パクチー料理」が選ばれ、当欄でも昨年12月9日の記事で取り上げました。さて、2017年今年の一皿は?
「鶏むね肉料理」だということです。ふーん…
むね肉は最近、いろんな所で露出が多いな、と思いませんか。クッキング番組でも、食べ歩き特集でも、チキンといえばどれもこれもむね肉。誰か仕掛けている人がいるんだろうか、いささか不自然なくらいの「むね肉推し」だと感じていました。(ところで何故「胸肉」ではなく「むね肉」なのでしょう)
脂肪分が少なく高蛋白でヘルシー。そして値段も安い。それはわかります。コンビニで「サラダチキン」が売れたり、さまざまな調味液を使ったりして柔らかく食べられるようになり、意外にいけるなと多くの人が思ったのでしょうけれど、やっぱりおいしいのはモモ肉じゃありませんか。
むね肉を写真のようにゴージャスに調理してみても、あんまり楽しさが感じられないし、しっくり来ませんね。もっとも鶏皮の嫌いな人は結構大勢いらっしゃるから、そういう人はむね肉を支持されるかな。
私なら次点となった「フォトジェニックサンドイッチ」(写真下)を今年の一皿に選びたいです。インスタ映えという今年を代表する世相と完璧に重なり、まさに時代の生んだ食だと思いますけど。皆さんはどう思われますか。
関連リンク: 2017年「今年の一皿」公式ページ
無敵、小平奈緒日々雑記
20171204
平昌五輪まであとふた月ほど。。
日本選手金メダルへの期待を、おそらく今いちばん大きく背負っているのが、スピードスケート短距離の小平奈緒選手ではないでしょうか。(羽生結弦もそうだと思いますが、怪我の回復具合が心配)現在ワールドカップ13連勝、昨シーズンから500㍍では一度も負けておらず、もう無敵といいたくなるほど勢いに乗っていますね。
冬の寒い信州では、昔から池や田んぼでスケートを楽しんできました。みーんなスピードスケートで、フィギュアの靴なんて履いているオサレな人は一人もいませんでした。小平選手は茅野市に生まれ、世代からいってまあ田んぼでは滑ってないと思いますが、小さいころから冬になるのを待ち焦がれていた口であることは間違いないでしょう。
新谷純夫氏(宮田村、もと五輪選手新谷志保美さんの父)の薫陶を受け、新谷氏が在職していた伊那西高校に学んでいます。そう、私らにとっては地元の生んだ大スターなのですよ。
昔から注目されていた選手ではありますが、しかし彼女がこれほど成長し、世界大会で常勝するようにまでなるとは、嬉しい驚きです。オランダ留学でスケーティングが飛躍的に向上し、見違えるように自信にあふれた姿を見られるようになりました。
スピードスケートの迫力。以前たまたま通りかかって覗いた全日本大会、空を飛んでいるかのようなスピード感を今でも記憶しています(小平選手は出ていたかもしれないが、滑るところは見ていません)。500㍍なんて、たかだか30何秒でリンクを1周ちょいと回るだけの競技ですが、スタート、カーブワーク、コースチェンジ、ラストスパート。平均時速50㌔で駆け抜ける中、それぞれに高度な技術と鋭い神経、それを裏付ける筋力が求められるのだと思います、素人ですけど。
小平選手はおそらくそのすべてにおいて、いま選手としての最高のパフォーマンスを見せようとしているのでしょう。研ぎ澄まされた感覚と体力の真髄を平昌で見せてくれることを期待します。癒し系の笑顔もいいですね。
女子スピードスケートでは高木美帆も絶好調ですし、高木を主軸にした団体パシュートも見事なチームワークでこのところW杯を連続で制しています。いや楽しみだな!