リニアが来たならしごと
20171218
リニア新幹線開通まであと10年。飯田に作られる長野県唯一の駅は、地元に大きなインパクトを与えることでしょう。長いようできっと短いこの間に、私たちは何を考え何をなすべきか。地元上伊那・下伊那の経済団体と県知事との懇談会が先週飯田市で行われ、私も駒ヶ根商工会議所代表として(会頭の代理で)出席しました。
前回は5月に行われたそうですが私は出ていません。会議では参加者全員に発言の機会が与えられるということなので、あまり突拍子もないことを言っても具合が悪いでしょうから、事前レクチャーを受けて臨みましたよ。
おそらく関係者全員が願っている二次交通網の充実~新駅から駒ヶ根・伊那へのアクセスにもっとも有効なのは、飯田線の高速化です。しかしJR東海側はそれについて全く消極的であり、知事を通して要望してもなかなかいい返事がありません。このポイントはもちろん諦めずにおいて、他に何をすべきでしょうか。
私が発言したのは、上伊那と下伊那の意識の差を埋めていく必要性(上伊那での意識はまだ全然といっていいほど低い)、ハコモノとして大企業が使える合宿研修所の整備(これは以前駒ヶ根で行われた講演会で講師より提案され、とても説得力がありましたが、その後あまり顧みられていないようなので再提案してみたもの)。そして地元商業などへのストロー効果対策について。
過去の新幹線開通において、地方駅周辺から都会への消費の流出は新駅のマイナスの経済効果となっています。リニアにおいても間違いなくあるでしょう。観光や企業誘致などでそれを上回るプラス要因が期待できればいいですが、だから地域の商業関係者が手をこまねいていて良い、ということにはなりません。
会議では大勢の人から様々な意見があったので、それほど目立った発言ではなかったと思うのですが、翌日の新聞を見てびっくり。何だか私の独演会(これはオーバー)だったみたいではないですか。他紙の記事ではこういう取り上げ方は全然されていません。信毎の記者さんには、何かピンとくるところがあったのかな。
信毎のサイトでこの記事が読めませんので、写真でご覧ください。本当はこういう画像をアップするのはまずいのかもしれませんが、そう大勢の方が読んでいるブログではないし、どうかご容赦を。
飯田の新駅から品川まで45分という革命的な時間短縮。地域の将来における課題は山積していると思います。