50年ぶりの決戦日々雑記
20101102
このブログに野球の話が全く出てこないことでお分かりでしょう。私はプロ野球にも高校野球にも、あまり関心がないのです。
しかし…
この秋の東京六大学野球。優勝をかけた早慶戦で、これまで首位の早稲田に2連勝しなければならなかった後のない慶應ですが、みごとに連勝し、勝負は明3日の優勝決定戦に持ち越されることになりました。
慶應と早稲田による優勝決定戦は、実に50年ぶりだそうです。このときは反対に早稲田に後がなく、早慶戦を2勝1敗とし優勝の行方は決定戦に持ち込まれました。
優勝決定戦は1-1の引き分け。再試合も0-0の引き分け。再々試合で早稲田が勝ち、伝説の早慶6連戦と言われています。そのとき以来の決定戦ですから、これはもう両校(慶應)関係者が熱くなるのも無理はないでしょう。
今季、エースのハンカチ王子斎藤佑樹をはじめ、大石達也、福井優也とドラフト一位指名のピッチャー3人を擁する早稲田です。華やかなスタープレーヤーが揃っています。
対する慶應。甲子園で活躍したような選手が揃う早稲田に比べスター性では見劣りしますが、今年からプロ野球経験者の江藤省三氏を監督に迎え、徹底した反復練習から選手の基礎力をアップし、今春に続く連続優勝を狙います。
2連勝して勢いづいた慶應に、意地にかけても3連敗を阻止したい早稲田。これは、見逃せない試合になりました。テレビ中継はあるんだろうか?いや本当は、神宮まで応援に行きたいくらいですよ。もちろん、三塁側で。
(この記事に写真を貼ろうと思って探すのですが、ネット上には斎藤佑樹の写真ばかり…何でよ!)
青年部30周年日々雑記
20101101
駒ヶ根商工会議所青年部の創立30周年記念式典に、お招きをいただきました。
青年会議所(JC)と商工会議所青年部(YEG)は、よく間違われます。組織は全然別物ですが、やっていることは地域活性化の活動やリーダー研修など、共通する部分も多くあります。
数年前まで、駒ヶ根のYEGは35歳定年でした。他の地域では45歳というところが多く中には50歳というところもありましたから、いかにも若かったですね。実際35歳では、あまり地に足の着いた活動はできにくかったかもしれません。今では規約が改められ、45歳定年となっています。
私が会長を務めた年、駒ヶ根では長野県看護大学の開校というビッグイベントがあり、一学年で80名の若い人たち(しかもほとんどが女性)が市民になるということで、大きなインパクトがありました。
これを街づくりのチャンスにしない手はありません。いろいろな試みが行われましたが、ユニークだったと思うのは、学生さんたちを商店街に引き込もうという狙いで行った「街を考える」。
数人ずつのグループを青年部員が引率して何軒かの商店を訪問し、なかなか一見では入りにくい地元商店の隠れた魅力を発見してもらおうという企画でした。30軒近いお店に協力をいただき、各店から学生割引券などを協賛していただきました。
一通り店舗訪問をした後、商店主の方たちもお呼びして、学生から率直な感想をもらいながら意見交換会をしました。新聞にも割と大きく取り上げられ、注目を集めました。積極的に参加してくれた当時の大学一期生さんたちの顔がなつかしく思い出されます。
今のYEGを見ると、スタイルがだんだんJCに近づいてきて、昔とはだいぶ色合いの違った団体になっていると思います。以前はもっと「ゆるい」感じでしたからね。でもその頃の、ワイワイ言いながらあれこれ楽しんで事業を行っていた雰囲気も捨てがたいような気もします。頼もしいような、ちょっとだけ寂しいような。
金賞祝賀会 飲みもの、お酒
20101030
駒ヶ根のお酒「信濃鶴」が、今年の全国新酒鑑評会でみごと金賞を受賞しました。日頃からこのお酒を愛飲している方々が音頭をとって、先週お祝いの会が開かれました。
信濃鶴を醸す「長生社」は、現在は駒ヶ根市で唯一の日本酒蔵元です。こちらの専務・兼・杜氏のT君は私のJCからの仲間で、二十年以上の付き合いです。以前は一緒に飲む機会もたいへん多かったのですが、今は彼は造りの期間中はずっと蔵に泊り込みで忙しく、春夏は県外出張も多いようで、最近ちょっと機会が少ないな。
この日は80人ほどのファンが参加し、貴重な(高価な)金賞受賞酒をしっかりいただきました。辛口ですっきりとして飲み口の良い、素晴しくきれいなお酒です。飲み足りない人はさらに純米信濃鶴を一升瓶でグビグビと…
蔵元長生社は「純米蔵」です。醸造用アルコール添加をしない「純米酒」だけしか造っていないのです。今さら私が日本酒の講釈をするのも何なのでここで説明はしませんが、お米の味をより生かしたお酒でコストも余計にかかっていると思います。信濃鶴はよく宴会で出される緑色の小瓶も、純米酒なのですよ。
純米酒だからそうでない酒よりうまい、とは限りません。純米酒の持つどっしり感がプラスに働く酒もあれば、中には生かしきれない酒もあります。オール純米に方針を定めたときは、それまでの酒と味が変ったわけで誤解や抵抗も一部あったと聞きますが、今ではかなり定着してきているのだと思います。
この酒を造っているT君が、結構なブロガーでして…毎日毎日休まず、かなりのボリュームでブログを書いています。もう中毒じゃないかと悪口を言うのですが、どうやら商売にもつながっているようだから立派です。見習いたいものです。
彼は駒ヶ根が「日本一純米酒を飲んでいるまち」になるのが夢だそうです。私はね、「日本一ワインを飲むまち」ってのもなかなかいいと思いますよ。もちろん人口比ってことですが。両立できる目標ですしね。
(そうなったら、日本一アル中の多いまちになりゃしませんか)
ポテトチップス食べもの
20101028
みんな大好きな、メタボのお友達。
というのは冗談ですが、時々無性に食べたくなるものですね。買物に行くと、ついつい買ってしまいます。別にすぐ食べるわけでなく、戸棚にしまっておいて、ウイスキーなんか飲むときにつまみにします。「のり塩」が好きです。
お菓子のポテチもおいしいですが、目の前で揚げたばかりのチップスのおいしさは格別です。まったく別のものですね。子供の頃、揚げ物のときに母親がたまに作ってくれましたが、ずっとご無沙汰していました。
最近ハインツさんが冷凍のポテトチップスを発売し、グランドフェアでも出品されました。事前試食会でいただきましたが、やや厚切りで、歯ごたえがあり、パリパリして大変おいしい。
お店ではビールのおつまみとして、またはハンバーガーなどのつけ合わせとして、フレンチフライポテトと同様に使ってもらえればいいと思います。(ハンバーガー大手M社のフライドポテトは、細くてフニャフニャしていて、ちょっと頼りないですね)
ところでイギリス名物フィッシュ&チップスのポテトは、全然チップスの形をしておらず、普通のフライドポテトなのは、どうしてなのでしょうか?(現地で食べたことはありませんけど)
ロンドンの屋台でこれを注文すると新聞紙に包んでくれるそうですが、チップスは助平な新聞で包むほど旨くて「タイムズ」なんかで包んだものは目も当てられない、と文豪・開高健は書いています。日本だと東スポか夕刊フジがおすすめ?赤いインクが味に良かったりして。まさか。
写真はハインツさんの作ったサンプルで、上の方に同社の「チーズソース」が少しかかっています。新聞記事の内容は、ちゃんと助平な記事になっているかな?
(よく見ると、見出しが英語じゃなくフランス語みたいですね)
生クリームとお酒で食べもの
20101027
展示会で人気を集めた企画をひとつご紹介します。
お菓子に使われる生クリーム。これに、微量のリキュールを加えることで味のバリエーションが生まれる、というものです。ドーバー洋酒さんのリキュールと明治乳業さんの生クリームのコラボレーション。
計画当初は、ちょっとマニアックじゃないの、と正直思っていたのですが、実際に食してみるとそれぞれの印象の違いに驚きました。
生クリームに、①ブランデー②キルシュワッサー(さくらんぼのリキュール)③トリプルセック(オレンジのリキュール)をそれぞれほんの僅か加えます。すると生クリームの味に深みが出たり、爽やかさが増したり、口ではうまく表現できないような微妙な変化なのですが、明らかに違う味になるのですね。
これは面白い!もちろんアルコールはほとんど感じません。
もう一つ、マスカルポーネチーズ(ティラミスの材料に使われる、柔かくあっさりしたクリームチーズ)に、ドーバーの高級濃縮果汁「トックブランシュ」を合わせた試食も3種類出ました。ここではそれを昭和産業さんのフランスパン専用粉「プレミアムF」で作ったバゲットに載せて提供。さらに、伊那食品工業さんの杏仁豆腐にドーバーの杏仁リキュールを合わせたコラボも。
このコーナー、いずれも人気があり、マスカルポーネでは試食用のパンが足りなくなるくらいの評判でした。(パンもおいしかった)
これは問屋ならではの企画でして、なかなかいいご提案ができたなと思っています。ぜひプロの方々に、お試しいただきたいものです。
関連リンク: ドーバー洋酒のホームページ
アフリカの太鼓音楽ばなし
20101025
駒ヶ根にはJICAの青年海外協力隊訓練所があり、国際協力のまちとして様々なボランティア活動や国際交流活動が行われています。
その中でも最も大きなイベントである「こまがね国際広場・みなこいワールドフェスタ」が、24日行われました。
近所にはあまりない特色あるお祭りです。世界各国~とりわけアジア、アフリカ、中南米などの発展途上国~の民族食や民芸品の販売、国際協力のボランティアにかかわるいろいろな展示、そして民族音楽やダンスパフォーマンス。そのステージで、地元の小学生たちと一緒にアフリカの太鼓を演奏してきました。
私とアフリカの太鼓は、もう15年間にわたるつながりです。本気で書けば、軽くこのブログ三週間分位のボリュームになりそうな歴史がありますよ。ひとつだけいいますと、私のアフリカンドラムは、セネガルの生んだ世界的巨匠、ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ師とその一族の直伝なのです。
ドゥドゥはセネガルでは国民的英雄だそうです。何十人もの息子たちと共に(セネガルは一夫多妻制)アフリカンドラムの大合奏団を作り、みずから多くの曲を作曲し、80歳近い高齢をものともせずに世界をまたにかけて活動しています。
1996年8月、彼ら一行17人は駒ヶ根青年会議所(JC)の招きで駒ヶ根を一週間にわたって訪れ、地元の小中学生に太鼓の手ほどきをし、駒ヶ根高原スキー場の特設ステージで野外コンサートを行い、その中で特訓を積んだ子供たちとの共演を行ないました。この企画を発案したのが私です。
それはそれはお金もかかったし、莫大なエネルギーを要しました。本当に多くの人の理解と協力をいただいて実現した事業でした。参加した子供たちは、ドゥドゥたちの物凄いパワーを目の当たりにし、自分もその中に参加して曲を作り上げていくことで、忘れられない感動を持ったと信じます。
ドゥドゥや彼の息子の太鼓奏者たちはその後何度も駒ヶ根を訪れ、多くの人に太鼓の魅力を伝えてきました。今では子供たちがいつでも演奏できるよう、本物のセネガルの太鼓サバールを数十台用意し、私や仲間たちがいろいろな機会に子供たちと太鼓のワークショップを行なっています。
今年は地元の小学校5年生のクラスが、総合学習でアフリカンドラムに取り組んでいます。この国際広場で、彼らは公の場で二度目のお披露目演奏をしたのです。私たち講師3人に、地域の愛好家3人の友情出演もあわせて、おそらく子供たちには全く想像できなかったような盛り上がった演奏になりました。
実は、伊勢喜の社内にもアフリカンドラムのチームがあります。創業百周年の祝賀会のときに結成され、つたないステージを披露しました。それ以来何年かに一回演奏するだけですが、社員の結婚式の時にお祝いの太鼓パフォーマンスをプレゼントしています。
まだまだ続きますしごと
20101023
グランドフェアが何とか終わって、心地よい疲労感と虚脱感…はありますが、浸っている余裕はありません。。
会場の片付けは当日中に終えています。翌日(昨日)は搬出した大量の資材類の整理収納、サンプルなどの整理という力仕事から始まり、次に受注した伝票を仕分けて在庫をチェックし発注する、という結構なボリュームの仕事を2日ほどかけて行います。
来週からいよいよ展示会受注分の商品が、山のように入荷し始めます。荷物が整い次第次から次へとお客様への配送をしていきますが、これがおおよそ目鼻がつくにはもう2週間ほどかかりますか。ここまできて、どうにかグランドフェアも一区切りです。
展示会で注文した品物がすぐに届かない、とお客様からお叱りをいただくこともありますが、こんな状況ですので何卒お許しをいただきたいと思います。
それでも今夜は社内慰労会を行います。反省点はたくさんありましたが、それはまた次回に生かしたいです。おいしい酒が飲めると思います。
グランドフェア前日しごと
20101020
展示会を間近に控え、先週末くらいから社内は急速に慌ただしさを増しています。。
いまどき珍しく?自分たちで机を並べ、支柱を立てて紅白幕を張り、看板を設置する手造り感ムンムンの会場です。まあ中身で勝負ってことで…
会社に帰ってからは、企画展の掲示物や当日お配りするリーフレットなどの作成で、プリンターはフル回転しています。
ちょっとお天気が気になりますね。予報では「弱い雨」。毎年この時期に開催しているのですが、実はほとんど雨に降られたことがありません。本格的な雨だったのは、この20年で1回くらいです。開催前日に、飯田線の電車が脱線してひっくり返るほどの大雨が降ったことがありましたが(本当ですヨ)そのときも当日はカラッと晴れて、素晴しい天気でした。
屋外の展示はありませんが、駐車場(土のグラウンド)に水がたまりやすいので、ご不便をおかけしてしまうかもしれません。何とか曇りでも何でもいいので、雨が降りませんように!
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伊那谷最大の食イベント
第35回伊勢喜グランドフェア2010
10月21日(木)伊那商工会館
ご招待の方のみ入場できます
新規開業・新規お取引をお考えの方で
来場ご希望がありましたら、お問合せ下さい
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社長たちの正念場日々雑記
20101018
えらい番組を見てしまった…
日曜夜9時、N響アワーを子供と将棋をしながら見ていました。10時になって番組が変ったと思ったら、中央道の映像とともに「東京から伊那へ何度となく通って…」とのナレーションが。思わず画面に引き寄せられました。
ETV特集「再建は可能か 社長たちの正念場」。新聞のテレビ欄には伊那という地名がなく見るまで分りませんでしたが、不況にあえぐ地域の中小企業を扱った1時間のドキュメンタリーで、伊那、駒ヶ根、飯島の会社が何社も登場しました。私の直接知っている方も何人か。
地元の信金さんが融資先へのサービスとして、コンサルタントによる経営指導を始めて何年かたちます。先の見えない苦境の中、コンサルと企業は土壇場の現状をどうやって打開していくのか。
何しろ仕事がない。あっても値段がとんでもなく安い。完全に採算割れの仕事でも、受けなければカネが回っていきません。「腐った肉」だと分かっているのに、食べなければ餓死してしまいます。食べれば案の定お腹を壊し、いっそう体力を奪ってゆく悪循環。
今ではさびれた、かつての地域一番店を守っている老夫婦。自分たちは給料を取らず、逆に年金をつぎ込んで(どんどん貯まる一方だとご本人たちは言うのですが?)店を存続させていこうとする。
コンサルによれば、依頼を受けた中小企業の「3割が再生可能、4割は延命可能、残りの3割は即刻廃業すべき」だといいます。傷を広げないためには、先の見えない仕事をずるずる続けていくよりも、引き際を見極めよということですが、経営者はおいそれと「わかりました」とは言えません。
登場した会社の内容はいろいろで、中には明るい光がみえつつある会社もありましたが、どうやっていくんだろう、と案じられるケースも多く、深刻さがひしひしと伝わりました。何たって地元です!もちろんこの地域だけのことではないのですが、身近な経営者たちの苦難をこうして目の当たりにし、まさに生き残りを賭けた戦いの真っ只中に自分もいるのだと思います。
私たちだって他人事ではないです!外食は、世間の景気に少し遅れて好況不況が現れる業種といわれます。私たちの商売にも、こうした影響は少なからず影を落としているのです。地域の皆様に、そしてお得意様に元気になっていただくことが、回って当社の元気につながることを肝に銘じて、仕事をしていかなくてはなりません。
正念場です、本当に。
関連リンク: ETV特集
松茸あれこれ食べもの
20101015
嬉しいな!今年豊作の松茸を頂戴しました。。
前回、他のきのこもおいしいよ、なんて書きました。それらも本当においしいですが、やっぱり松茸は王様だ!
皆さんは、どのようにして召し上がりますか?
焼松茸。適当に裂いて、アルミホイルにしっかり包み、コンロで10分くらいかな。このやり方がウチでは失敗がなく、かなりおいしいと思います。ホイルを破ると幸せな匂いが…
土瓶蒸し。これは言うまでもありませんね。大人の味です(子供には分けてやりたくない)。
今回試したのは、丸ごとフライ。これは大ヒットです。
え?と思われるかもしれません。香りを逃がすことなく、ジューシーなまま加熱され歯ごたえもあり、適度な油分が加わって、キュッキュッホクホクしています。スダチを搾って、ソースでも醤油でも。
フライが松茸の一番おいしい食べ方だという人もいますが、あるいはそうかもしれません。欠点は、チビチビ食べることができず、すぐ終わっちゃうことですね。
さて、お酒は何を合わせましょうか…?
松茸は常温の日本酒と一緒にいただくのが好きな私ですが、これは当たり前。ワイン党としては、ほどよく樽香の効いた辛口の白、というのもいいですね。赤よりもよくマッチするように思います。
この日飲んだのは、
◎シャドウファックス・シャルドネ (豪、ヤラヴァレー&ジーロング)
このワインは私、訳あって以前から大のお気に入りで、嬉しいことのあった日など時々開けるのですが、松茸にもぴったりですね!三千円弱くらいです。
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この記事で、4月6日のブログ開始から数えて100回目となりました。お読みいただいて本当にありがとうございます。このホームページ自体、まだまだそれほど多くの方にご来場いただいていませんが、これからもマイペースで雑文を書いていくつもりです。
今後とも、よろしくおつきあい下さいませ!