台湾あれこれ (1)日々雑記
20170210
台湾の写真がまだまだありますので、忘れないうちにUPしておきます。。
1~3、商工チームでは現地に進出している工場をいくつか見学しました。(食の探求のために台湾に行ったわけではありません)台中市の港湾エリアに大きな工業団地があり、その中には日系企業もいくつか入っています。食品の工場はごく少なかったですね。「嘉新」という小麦粉や油脂の工場を見かけたくらい。
3、工場の中に小さな社を設けているのは日本でもよく見かけます。台湾にもあるのですな。この祠は移動できるようになっており、その日の風水によって部屋の中での向きをその都度変えているのだそうな。
4、台北の高島屋デパート(大葉高島屋)で幹部の方からお話をお聞きしました。日本では中規模店くらいになるでしょうか。食品売場では旧正月に向けて「おせち」の受注をしており、日本の水産会社も催事コーナーに出店してカニなどを販売していました。もちろん中華のおせちです。
5、台中から台北までは新幹線移動。日本の技術でつくられていて、車内も日本の特急列車と何ら変わりありません。運行も日本のノウハウです。台中→台北は50分ほど、1時間に6本くらいの間隔で電車が走っていますが、どんぴしゃの定時運行でした。
ちなみに台中駅にある飲食施設は、セブンイレブン、ロイヤルホスト、モスバーガー、丸亀製麺、山崎パン、大戸屋、まいどおおきに食堂(フジオフードシステム、地名をつけた○○食堂のチェーン)と、日式飯店ばかり。どこの国の駅かわからないくらいでした。
6、台湾にはあちこちにこのような檳榔(ビンロウ)の売店があります。ビンロウはヤシ科の植物で、この種子を噛みタバコのように使います。成分に含まれるアルカロイドがニコチンのような作用をするらしい。長距離ドライバーが眠気覚ましに使ったりするそうで、街道端などに掘っ建て小屋を建てて売っています。(昔は露出の高い過激な服装をしたお姉さん、ビンロウガールが売っていたようです)
ガイドさんによると、昔一度試したことがあるが、頭がクラクラして気持ち悪くなったので二度と噛んでいないとのことでした。私もちょっと試す気にはならないな。
レスピーギのオペラ音楽ばなし
20170208
「ローマ三部作」でお馴染みのイタリア人作曲家、レスピーギ。彼のオペラ「ベルファゴール」の日本初演があり、わが音楽の師匠、時任康文氏が棒を振るというので、ちょうど東京に別の用事もあり、観に行ってきました。(2月5日「東京オペラ・プロデュース」の公演、新国立劇場)
レスピーギにオペラがあるなんて、初耳だという方も多いと思います。私も聞いたことがありません。全2幕に加えて長めのプロローグとエピローグを持ち、上演時間2時間以上の堂々たるオペラですよ。
悪魔ベルファゴールが娘を見初め、人間に姿を変えて父親をカネでたぶらかし、無理やり結婚を承諾させる。娘には船乗りの恋人がいるが、航海中で不在。泣く泣く結婚はしたもの、娘はベルファゴールとベッドを共にするのを拒否し続ける。帰ってきた船乗りは娘に事情を訊き、受け入れ難く娘の貞操を疑う。挙式の誓いの際に祝鐘が鳴らなかったことを知って船乗りは納得し喜び、悪魔の油断に乗じて駆け落ちし、結ばれる…
ベルファゴールはなかなかいい男で、娘の姉たちにはモテモテなのに目もくれず、末娘への純情ぶりが可愛いこと。悪魔のくせに人間の娘に惚れてしまった弱み、父親には結果的に大金を騙し取られ(後で取り返したのかもしれぬが)娘への思いも遂げないうちに逃げられてしまう。何だか可哀想ですね。
まあつまらぬ物語ですが、音楽がすごい。管弦楽法の大家レスピーギらしく、大編成を駆使し、バスクラリネット、コントラファゴット、シロフォンなどさまざまな楽器のソロを贅沢に使った、管弦楽好きにはたまらぬ音楽ですな。
主役級歌手たち、良かったです。ベルファゴール役の北川辰彦氏、堂々たる演技と歌唱ぶり。娘役の大隅智佳子、船乗りの内山信吾、父親佐藤泰弘の各氏とも熱唱で、だいたいオーケストラが雄弁ということは歌い手にそれと渡り合う豊かな声量が求められるわけですが、皆さん立派でした。
久し振りに珍しいオペラを楽しみました。
長野と埼玉の接し方がロマンチックすぎて日々雑記
20170206
実は接しているんですよね。ずっと前から知ってはいますが、こうやって形にすると笑いを抑えられません。可愛い、かわいすぎる。
長野県川上村(レタスで有名)と埼玉県秩父市。その間の三国峠というところを、細い林道が1本通っております。長野側は舗装されているが、埼玉側は未舗装で、12月~4月は終日通行止め、夜間は一年中通行止めだそうです。
普通車ではちょっとしんどいでしょうか?一度通ってみたいものです。
安心と安全、築地と豊洲日々雑記
20170202
台湾ネタをちょいとお休みして。豊洲の地下水モニタリングで環境基準の79倍のベンゼンが検出された、という少し前のニュース。豊洲への市場移転の決定は、さらなる先送りが確実となりました。
もうこの問題は、科学ではなくそれぞれの信条の領域に入ってしまったのでしょうか。飲み水にするわけでも、機具や設備を洗うわけでも、床に流して掃除をするわけでもない。コンクリートの壁で市場から遮断されている地下水の水質を、ここまで問題にすることが正しいのか。私は専門家ではありませんが、これまで見聞した情報からは「何の問題もない」と思っています。
築地市場が老朽化し、そもそも壁のない構造から埃、排気ガス、小動物が入り放題になっている現状は、それなりに知られています。その地下を流れる水がどんな状態なのか、どころの話ではありません。しかし多くの人の「築地ブランド」への憧れと信頼は今も絶大です。安全でなくても安心される築地、安全なのに安心されない豊洲という、まことに矛盾した事態になっているのです。
生鮮食品を扱う施設には、一般建造物よりも厳しい安全衛生への配慮が求められるでしょう。しかしそれは無制限に適用されるものではありません。ゼロリスクなんてことは不可能で、そのために様々な基準が数値設定されているのです。いま言われている環境基準とは「飲用を前提に設定された基準」です。
この数か月、豊洲市場はメディアの玩具にされてきました。昨年夏には「盛り土」問題が、連日連日大袈裟に取り上げられました。おそらく設計から施工に至る手続きの上では、問題があったのでしょう。しかし完成した建造物には、盛り土があるかないかは構造上全く問題がないと判明しています。これを理由に豊洲使用に難癖をつける人はいません(と思う)。
小池百合子氏は選挙中も都知事に就任してからも、旧勢力との対決を自らの支持を高めるために利用しようとしています。そのターゲットが豊洲市場とオリンピックでした。しかし今では落としどころを見つけられずに、とんでもないところを右往左往しているのではないでしょうか。こんなことを政争の具にしないでもらいたい、当事者・関係者こそ、大変な迷惑を被っているのですよ。
いま求められるのは、センセーショナルな報道や一部の極端な意見によって安全と安心を混同している人々の誤解を、冷静かつ科学的な説明で解くことです。…でもここまでこじれてしまっては、「豊洲ブランド」のダメージはもはや回復不可能かもしれませんね。豊洲は本当に、もう使えなくなるのでしょうか。
私は都民じゃないので、豊洲への莫大な投資が無駄になっても直接自分の懐は痛みませんが、食に携わる仕事の中でつながりのある人の損害もあるかもしれません。だいいち心が痛みます。こんなことでいいのかと憤りを覚えます。
関連リンク: 郷原信郎氏のブログ
入りにくい居酒屋 (2)お店紹介
20170130
店の入り口まで来ておきながら、一週間もお待たせしてしまいました。中へ入ってみましょう。入ってすぐのテーブルではご主人の阿才氏が何やら野菜のようなものを刻んでいる様子。この日は一階に客らしき姿はなく、二階へ案内されます。
(写真1)階上へ上がると、テーブル4卓、奥の方は小上りになっています。ギュウギュウ詰めではないが、ほぼ満席。日本人女性らしき4人組のお客さんもいます。やっぱりテレビを観て来られたんでしょうなあ。
古びた設え、壁には所狭しと昔の映画ポスターが貼られ、昔の日本の食堂に置いてあったような古道具などが並んでいます。飲物は冷蔵庫や戸棚から客が勝手に取り出します。ガイドブックによれば、台湾にはこういうシステムの店は多い由。(写真2)
驚いたことに日本語のメニューもあります。私以外は満腹状態なので、とりあえずビールと、テレビで見てメモしておいた美味しそうなものを注文。(写真3)食べかけ写真ですみませんが奥左から時計回りに、牛モツのトマト煮、阿才豆腐、揚げたピータンと野菜の炒め、牡蠣炒めと揚げパン。
揚げピータンが食べたことのない味でおいしい。モツのトマト煮はこの店一番人気の品だそうで、洋食寄りの味。いろんな部位のモツをたっぷり、生のトマトと一緒にトマトソースで煮込んでいます。牡蠣は揚げパン(油条)に旨みが浸み込んでまた格別。阿才豆腐は店主の名前がついている名物ですが、ま、普通の厚揚げの味かな?
戸棚に「玉泉」という台湾産の日本酒を見つけたので(写真2の真ん中へん)棚からセルフで出して飲んでみました。違和感なくまったくの日本酒で、悪くはないね。後で立寄ったスーパーにも普通に売っていました。冷蔵庫にウーロン茶のペットボトルがあって、飲んでみた人が「これ、甘い!」。台湾のお茶飲料は甘味のものが多いので、要注意だそうです。
全体の七割ほどは私の胃に収まりました。総額1600元(5000円くらい)。雰囲気といい味といい、もう満足です。同行の人はあまりのボロさ雑然さに終始驚きっぱなしで「俺の女房なんて絶対に来ないな…」と言っていましたが、私、夫婦で台北に来る機会があれば、絶対にまた来ようっと。
写真5は看板娘ヤンさんと。この方はテレビの通り、まことにそっけない事務的対応に終始していましたが、帰り際に「Japanese TV!」というと「おお、NHK!」とうって変わって愛想が良くなり、快く記念写真を撮るまでになりました。番組で紹介されたことには、彼女は30年も前に離婚した阿才氏の元妻なのだそうです(今でも同居している)。夫婦ではなくなっても、どちらが欠けても成り立たないお店の両輪なのですね。
話のタネにぜひご訪問をお勧めします。無事にお店までたどりつけますように。
入りにくい居酒屋 (1)お店紹介
20170122
NHK-BSの「世界入りにくい居酒屋」という番組をご存知ですか。木曜日の夜遅くにやっていますが、世界各地の「地元の人しか知らないディープな名店」を紹介する番組です。いちげんの観光客では気後れしてとっても入りにくい、でも勇気を奮って入ってみればユニークな地元民のパラダイス、みたいな呑み屋が毎回登場し、私も録画して欠かさず観ているのです。
以前この番組の台北編に登場したお店がまた、とってもディープでしかもおいしそうで、今回台湾行が決まってから「絶対行きたい!」と熱望していました。
店の名は「阿才的店」。阿才とは店主の名前ですが、本名でなくニックネームで、お調子者、という意味なのだそうです。店の前に立っても入口がどこだかわからないほど雑然としており、阿才氏は厨房に立てば鬼の料理人となって美味を作り出すが、暇さえあればすぐ客席に出てきてはビールを飲み始める。客席を取り仕切る女性ヤンさんは猛烈にテキパキした看板娘(元娘)…みたいな紹介でした。
最終日の公式宴会が終わってから、もう満腹だという会議所の3人を無理やりつき合わせ、ホテルから2、3㌔離れた店までタクシーで向かいました。
近くまで来たはずなのに運転手氏はなかなか店がわからず、道端で作業をしていた女の子や通りかかったリーマン風の男性に「阿才的店知ってるか?」と車を停めて聞き、言われた通り裏通りを入っても店がわからない。みんな(運転手含む)で車を降り、手分けをして探し、ようやく店の看板を発見!ホテルからここまで20分以上かかりましたかね。
ドアを押して店に入ってみると、日本語で「オシマイ」と店の男性。そんなわけないよ、午前2時までやってるはずじゃないの、まだ10時でしょ。いやずっと前から10時までです、オシマイです。(店内のテーブルを片付け始めている)
折角ここまで来たのに、そんな殺生な。どうしようもなく、泣く泣く外に出て、それでも来店の証拠に店の写真を撮ろうとしていると、同行のFさんが隣の窓を見て「何かここで作ってるな…」。中を覗き込むと、あれ?TVで観たような女性が奥にいる。古びた通用口みたいなドアには「営業中」の札が。ちゃんど看板に「阿才的店」と灯がともっているではありませんか。
そうです、私たちは間違えて隣の店に入っていたのです。全然わからなかった。まさに「入りにくい居酒屋」!
入店するまでで記事を一回使ってしまいました。店内のご報告は続きで。
関連リンク: 世界入りにくい居酒屋(NHK)
台湾の宴会料理 (2)食べもの
20170120
二日目の晩餐会は、前日の駒ヶ根主催夕食会のお返しとして、台中市政府主催で行われました。星享道酒店(In Sky Hotel)というところで、今回の行程では最もゴージャス感がありました。ここには台中から、主に観光や登山関係、これまでに駒ヶ根を訪れた人などが出席しました。写真1は市庁舎訪問の時にも挨拶された方で(お名前失念)この宴のホスト役に当たります。
(写真2)二年前に駒ヶ岳で「純白の結婚式」を挙げたご夫婦。6~7組のご夫婦が出席されていました。ご主人は警察官だそうです。赤ちゃんがぐずって、交代で外に出てあやしていましたが、ちょっぴり居心地悪そうでお気の毒。
(写真3)お品書き。(写真4)左は二種の腸詰と豚脂燻製のおこわ。台湾の腸詰は独特の風味で美味しいです。当社でも昔は在庫していましたが、あまり需要が無く今は扱っていません。残念。
右は骨付きの唐揚げ(韮香腿腱骨?)ですが、チキンにしては骨がまっすぐで味も微妙に違うと思ったので、店のウェイトレスさんに「これなあに?」と通訳さんを介して訊いてみたところ、「豚」だとのお返事。味も見た目も肉の繊維の様子も、どうみても豚ではなく、鳥のたぐいであることは間違いありません(周囲の人すべてが同じ感想でした)。
「絶対に豚ではない筈、もう一度聞いてきてよ」と食い下がりましたが、すぐに帰ってきて「豚です」と。あーこれはもう、仕方がないね。何だったのだろう?
(写真5、6)台中から台北へ移動した最終日。台日文化経済協会(台湾の経済界組織)との懇談会・夕食交流会です。蓮田飯店というところ。組織の性格上皆さん日本語が堪能な人ばかりで、この日ばかりは通訳要らず。しかし相手が日本語を話してくれることに甘えて、こちらが台湾語を您好と謝謝しか話せないというのは、忸怩たる思いもありますね。
この方は名誉会長の鄭さんという人で、組織のドンです。大臣の首をすげ替えることもできるような方だそうですよ。
ここではビール老酒に加えて、金門高粱酒というものが出てきました。アルコール58度。中国本土で飲んだ白酒(パイチュウ)に比べるとはるかにまろやかな味わいがあり、ちょっと驚きました。これを小さなグラスでチビチビやります(時々乾杯しながら)。金門というのは島の名前で、このお酒の産地だそうです。
台湾の宴会料理 (1)食べもの
20170118
公式訪問の成果や内容をいろいろ書くのは、同行されたどなたかにお任せしましょう。「おいしいことなど徒然と」のタイトル通り、読者の皆様が期待されている(と思われる)食い物ネタでどんどんいきたいと思います。
訪問中3泊4日の日程で、中華のフルコースを4回頂戴しました。もちろん公式行事ですから、小籠包とチャーハン、というわけもなく、きちんとした食事が出てきます。
初日の夜は駒ヶ根市主催で台中の多くの関係者をお呼びしての交流会。宿泊したホテル「全国大飯店」の宴会場にて。私は事情によりお昼を食いっぱぐれ、空腹に勝てず宴会前に街のラーメン屋で牛肉麺(写真1)を食べるという愚挙に出てしまい(大変おいしかった。一人で3杯食べたわけではありません)初めから胃の容量にハンディを背負うスタートでした。
8品くらいが次々と供され、それぞれおいしく頂きました。写真2は巨大な豚足煮込みと柔らかい穂先メンマ。台湾で豚足はめでたい縁起物だそうです。とろけるように柔らかく煮込まれたものを、パン(割包ではなく、ハンバーガーのバンズ)に挟んでいただきます。
お手本を見せてくれた女性(写真3)は現地在住日本人の通訳の方ですが、「台湾の料理は全般的に味がうすい」と言っていました。言われてみればこの豚足も、日本の感覚で言うともうひと味あってもいいか…という感じ。
お酒は台湾ビール、老酒、ワイン(Vin de pays d'Oc)。例によって乾杯の連続で、初日から相当盛り上がったテーブルもありました。もう完全に満腹で一日目終了。
二日目の昼は商工会議所チームで訪れた台中港近くの工業団地のレストラン「台中港酒店」で、現地工場の関係者とご一緒に。ここは10階建てくらいの堂々たる楼閣で、海鮮料理のお店です。海が近いから魚が新鮮とのことでしたが、いまどきそんなこと、関係あるかな?
コース(写真4)の最初は日本式のお刺身から。「日式綜合赤身」とありました。日本の感覚より幾分厚めに切られた刺身はなかなかのもの、特に天使蝦がおいしかった。当社でも扱っておりますよ。わさびがビー玉くらいの大きさに固く丸められて出てきました。台湾の人も普通に日式刺身を食べるようになったのか、あるいはやはり日本人が食べるためのメニューなのでしょうか?
不思議なのは、刺身に添えられた「黒豆」の存在。日本の甘く煮た黒豆そのままです。この店だけでなく他の店でも出てきました。
中に「鯛蒲焼のおこわ」とあり、どんなものかなと興味津々でしたが、出てきたものはどう見ても鯛ではなく「うなぎ」。でもお味は、非常においしかったですね。中華おこわって、どう作ってもおいしいよと改めて思います。
台湾公式訪問団しごと
20170116
12日~15日、駒ヶ根市の「台中市等公式訪問団」の一員として台湾(台中と台北)に行ってきました。市長、市議、観光協会、そして私たち商工会議所関係で総勢33人という大所帯でした。
駒ヶ根市は2012年から台湾中部の大都市、台中市との交流を始めています。雪のない暖かい台湾の人たちにぜひ、真冬でも3000㍍級の山にロープウェイを使って気軽に登れる駒ヶ根を訪れていただきたいとの思いからです。以前当欄でも書きましたが(13.02.05)山上で行われる「純白の結婚式」もその一環です。
交流はインバウンド誘致が中心になるのはもちろんですが、経済界同士の交流も今後進めていこうとの方針で、今回商工会議所メンバーも正副会頭はじめ十数人が台湾を訪れ、現地の日系工場やデパートを見学したり、日台交流団体の方々と懇談の場を持ったりと、なかなか忙しい日程でした。
当然ながら食の探求も怠りなく…と言いたいところでしたが、時間の関係と、公式の懇談会で出されたご馳走の連続で(これももちろん美味しいものでしたが)胃袋にも限界があり、まだまだ未体験のものをたくさん積み残してしまいました。
私にとっては今回が台湾初訪問。台湾は意外と近くだとわかりましたので、また個人的な訪問もしたいと思います。
写真は、初日に訪れた台中市役所にて、台中の林市長(右端)と駒ヶ根の杉本市長(右から4番目)です。
御嶽海初金星日々雑記
20170109
大相撲初場所が始まっています。我らが郷土力士、御嶽海が横綱日馬富士と結びの一番で対戦し、みごと初の金星を挙げました。
この日の三横綱は、一番手の鶴竜は物言いの末に行司差し違えできわどい勝利。続く白鵬もちょっと危ない場面があり、今日は何かありそうだぞと思っていたのです。
御嶽海、立ち合いが遅れ上手が取れませんが、日馬富士が下がりながらやや強引な投げを打ったのに乗じて前へ出て、俵を伝いつつ逃げる横綱を追いかけ、堂々の寄り切りで対横綱初勝利となりました。解説者も言ってましたが、右足で横綱の左足の逃げ場を奪う感じになったのが効きましたね。おめでとう。
期待されてデビューし、とんとん拍子の出世。九州場所では初めての三役をつとめましたが、上位陣との総当たりという試練を受けて残念ながら負け越しました。きっと期するものがあったのでしょう、今場所は初日に大関豪栄道を破ったのに続いて、二日連続の上位キラーとなりました。
御嶽海は当地から山ひとつ隔てた木曽の出身です。木曽は私の高校時代の「やまびこ国体」で相撲の会場となって以来(だと思います)相撲が盛んな土地で、木曽町には「町民相撲場」という本格的な施設もあり、大きなテントに守られた土俵を国道19号線から見ることができます。
長野県出身力士としては、大鷲(懐かしい!背の高いひょろっとした力士でした。今はちゃんこ鍋で有名)以来じつに47年ぶりの関取ということですから、恵まれた体を活かし、末は横綱へとの期待も大きいでしょう。ひと場所ごとに力をつけているように見えます。初場所はまだ始まったばかりですが、土俵に注目していきたいですな。