「おいしいことなど徒然と」

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伊那ロータリーで卓話日々雑記

20210507



あっという間に過ぎていったゴールデンウィーク。いつもの年なら観光も飲食も大きな書き入れ時です。首都圏や大阪などが緊急事態宣言の真っ最中、雨にもたたられましたが、当地でも他県からの入り込みがそれなりにあったようです。死んだような街となった昨年のGWのことを思えば、天地の違い。


さて先月、伊那ロータリークラブ(RC)の例会を訪問して「卓話」をさせていただく機会に恵まれました。


卓話=テーブルスピーチ。RCではほぼ毎週、集まって昼食をとりながら例会を行い、その中で会員やゲストの卓話を聞く機会を持ちます。講演というほどのボリュームではなく、ちょっと長め(20~30分)のスピーチ、といった感じですかね。


この4月はRCで「母子と健康月間」にあたり、駒ヶ根で行っているネパールへの支援について話を聞きたいとして、私にお声がかかったというわけです。光栄なことですし、また他のクラブの例会をほとんど知らないので、喜んでお引き受けしました。行ってみると日頃から存じ上げている方がとても多く、アウェイ感がだいぶ減少しました。


駒ヶ根ではトカルパ村とポカラ市、二つの拠点でネパールでの国際協力活動をしています。山間地のトカルパでのことは私も支援NPOのメンバーとして現地も見ていますが、ネパール第二の都市ポカラでの活動については知らないことも多く、支援の中心になっているネパール交流市民の会、北原照美さんに事前にみっちりレクチャーを受けて準備していきました。


ポカラは山岳観光の拠点として駒ヶ根と環境が似ていることなどから、2001年に交流が始まりました。市長や病院長らが何度か現地を訪れる中で、母子保健の改善が急務ではないかということになりました。


初期には救急車や医療器材を寄付するなど物的支援を行いましたが、より現場に密着した支援をしようと「JICA草の根協力事業」制度を使い、駒ヶ根から専門家を派遣し現場の声を聞きながら健康指導をしたり、現地の保健スタッフを駒ヶ根に招いて専門的な研修をしてもらったりしています。


また赤ちゃんに毛糸の手編み帽子や吊るし飾りを継続的にプレゼントする活動には、中高生や高齢者グループが積極的に参加しており、駒ヶ根の人たちにも様々な気づきが生まれ、一方通行でない民間国際交流の果実を得ています。


伊那RC会員の皆さんにこのような話を駆け足でさせていただきました。話者が拙い故、どれだけお伝えできたか心もとないですが、私自身あらためてネパールと駒ヶ根の交流を整理するきっかけにもなり、ありがたいことでした。

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通販セットの実態? 飲みもの、お酒

20210430



酒ネタその2。外出しにくいゴールデンウィーク、家呑みで通販のワインを購入される方もおいででしょう。私も自分でワインを売ってはいますが、あちこちで“○○受賞ワイン”のセット販売の広告を目にして、どんなものだか職業的興味を持っています。


昨年秋だったか、深夜TVのCMで「世界のスパークリングワイン10本セット」というのをやっていて、面白半分に購入してみたのです。1本あたり800円弱という値段でしたから、味に大して期待はしませんでしたが。失敗しても知れてるし。


届いたものはまあ予想通りの味で、特に個性的なものもなし。中に1本、ひどく美味しくないものがあって、私には本当に珍しいことですが飲みきれず流しに捨ててしまいました。もう一度この会社のセットを試そうとは、もちろん思っていません。


「リアルワインガイド」というワイン雑誌(季刊)があります。表紙が江口寿史のイラストで、「旨安大賞」として廉価ワインを評価したり、家庭でのワイン保存の実験などユニークな編集方針で、面白いマニアックな雑誌です。褒めるだけでなく結構辛口のコメントもあったりします。


最新号で「売れまくっているワインセットの実態」なる特集を見て興味を惹かれ、久しぶりに買って読んでみました。入門者を主ターゲットにしている(と思われる)6本~12本入りの通販商品、11セットが俎上に上がっています。


高評価のセットもある一方で、とてつもなく低い評価のものもいくつか。というか、半分くらいはⅭ評価です。中には私の買ったセットもありましたよ。総合評価Ⅽ-、品質Ⅽ-、バリエーション評価不能、コンディションⅭ-。明らかに飲めないほど劣化しているものが何本も入っているとしています。


セットの内容1本毎の評価が書かれていますが、通常は「飲み頃の年」を示す欄には「飲めなくはない」「飲まない方がいい」「飲んではいけない」との凄まじい評価が。100点満点で0点(評価不能)なんてのもありましたよ。この雑誌がこれほどの低評価をつけるのを見たことがありません。私が飲めずに捨てたのも、忘れちゃいましたが、これでしたかね。


このセットが、通販サイトワイン部門のトップ10に入っているんですと。知らずに買って、ワインってこんなもんか、もういいやと思ってしまう入門者がいたら、ひどい話です。しかしよくまあ、こんな辛辣なことを相手の実名入りで書くものですよ。編集長氏、さぞ敵が多いでしょうねえ。でもこういう人の存在も必要なのだと思いますが。

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ジョッキ缶ビール 飲みもの、お酒

20210428

禁酒令の記事を怒りをこめて書いたので、引き続いてお酒ネタを。

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(食品産業新聞)アサヒビールは4月21日、「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」(340ml/オープン価格)を一時休売することを発表した。

「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」は、開栓するときめ細かい泡が自然に発生し、飲食店の“生ジョッキ”で飲むのような味わいが楽しめるビール。4月20日に全業態での販売をスタートしていた商品だ。

アサヒビールによると、「今後の販売数量見込みに対し商品供給が追い付かない」ため、「計画していた4月製造分を出荷次第、一時休売」せざるをえなくなったという。再発売は6月中旬以降に、数量限定で行う予定だ。
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発売時、予想外に売れて品不足になりすぐ休売になってしまうヒット商品?が時々ありますが、本品もその一つ。社内でこのビールが話題になった際、ビール好きの社員がたまたま自分で飲もうと1ケース仕入れたものがありまして、可哀想にみんなに提供する羽目になってしまいました(もちろん有償ですが)。私も2本もらって家で吞んでみましたよ。


どんなふうに泡が出るのかと興味津々でしたが、ちょっと冷やしすぎたのか、蓋をパカッと開けても泡が表面をうっすら覆うだけ。でも缶を両手で温めるように持つと、あら不思議じわじわと泡が湧いてきます。そのままガブガブと呑みます。


従来の缶ビール容器の欠点は、開口部が小さく、缶から直接勢いよく呑めないところです。泡も立たないので炭酸が抜けず、ビールの味わいを十分楽しめない。アサヒのホームページによれば「開栓したときに噴きこぼれてしまうのを防ぐため、缶ビールはそもそも“泡を出さない”ように作られている商品」なのだそうです。


なので家で呑むときは必ずグラスに注いで泡を立てて飲んでいますが、アウトドアなどではそれができないこともありますね。本品は上手にそれをクリアしています。日頃スーパードライ派ではない私ですが、なかなか美味しく感じますよ。


気を付けるべきは、勢いよく呑むので必然的に「飲みすぎる」リスクが高いことですかね。340㎖缶2本飲めば「小さめの大ジョッキ1杯」に相当する様ですので、ちょっとご用心。


次に市場に出るのは6月だそうですので、楽しみに待つとしますか。

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禁酒令しごと

20210426



三度目の緊急事態宣言。とにかく人は外に出るな、閉じこもれということで、なりふり構わぬお触れが出されています。百貨店も、本屋も、映画館も、野球場も。(4/28追記、本屋は良いが古書店はダメ、である由)


百貨店の休業に対して支払われる協力金が一日20万円というので、毎日数億の売上を持つお店にそれは何だ、ふざけんなとの声が。当社も似たような状況をつい最近経験しています。規模を考えてくれない施策に文句を言いたいのは、まったく同感です。


本屋が何でいかんのよと思いますが、施設そのものが感染拡大元になるのでなく、施設に行った帰りに人の集まりができることが怖いんだって。こういうのを言いがかりというのでは?ユニクロはいいのですか、店内はずいぶん密になるんじゃないかと思いますよ。


私の業界に切実にかかわるのは、もちろん「飲食店等における酒類提供の禁止」です。これまで午後7時までは認められていましたが、時間帯を問わず禁止、守らなければ罰金と。感染防止のため設備を整え時短に応じ、慣れないテイクアウトに対応してきた真面目なお店は、心が折れることでしょう。


私の言いたいことをすべて代弁してくれている記事がありますので、リンクを貼らせていただきます。筆者の東龍氏は飲食業の繁栄を願ってこれまで様々な視点から問題提起をしています。今回の措置を受けて必ず記事を書いてくれると思っていました。ぜひお読みください!


お酒と飲食業は切り離せない密接な関係にあります。居酒屋やバーなど、酒が売上の多くを占める業態はもちろん、フレンチ・イタリアンなど酒と一緒に楽しむことを前提として長いこと積み重ねられてきた文化もあります。ご自分は飲酒をされないという方にも、その価値はぜひご理解いただきたいです。


飲食業は政治的に立場の弱い業界です。全国で359万人(総務省の「労働力統計」2021.2)、全就業者の5.4%が働いているのですよ。なのに言いたいことを国会で発言してくれる議員もいません。資本力のあるチェーンもありますが、圧倒的多数は中小零細の個人経営のお店です。大きな声で文句を言えないのをいいことに、営業活動に手枷足枷をはめコロナの尻拭いを1年以上も一方的に押し付けてきて、その結果ろくな成果も出すことなく、いよいよとどめを刺そうというわけですか。


どの業種も大変だと言われます。そうでしょう。飲食業も、本当に、大変なんです。

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不昧公の銘菓食べもの

20210419

松江は京都や金沢と並んで全国屈指の和菓子どころとして知られています。時間があればそれぞれの菓子屋さんの本店を訪れたいところですが、松江駅に隣接した一畑百貨店でその多くを買い求めることができます。


松江のお菓子文化は松平不昧公(ふまいこう)時代に礎が築かれたと言われます。松平治郷(1751~1818)は16歳にして家督を継ぎ、松江藩の七代目藩主となりました。破綻寸前だった松江藩の財政を、産業振興や治水林産などに注力し立て直した名君と言われます(諸説あり)。一方で治郷は若い頃から茶の湯を熱心に勉強し茶道具を収集し、隠居してからは「不昧」を号として文化人としてその名を高めました。


茶の湯には菓子がつきもの。不昧公が茶事に用いた菓子は大変多く、その流れを引いて歴史ある菓子店が今でも栄えているのです。


畑主税著「ニッポン全国和菓子の食べある記」(誠文堂新光社)を参考に、代表的なものを購入してきました。写真はその中のいくつか、右上より時計回りに、若草(彩雲堂)、柚餅子(福田屋)、菜種の里(三英堂)、生姜糖(來間屋生姜糖本舗)です。


若草は鮮やかな緑色の落雁粉で求肥をくるんだもの。柚餅子は柚子の香り高いふわふわの求肥餅。菜種の里は美しい黄色の落雁で素朴な味。生姜糖は地場産の出西生姜の絞り汁と砂糖を溶かし固めたもの。


若草と菜種の里はそれぞれ「松江三大銘菓」に数えられ(もう一つは「山川」という落雁の菓子)複数のお菓子屋さんが製造販売しています。どちらも彩りが美しく、お茶と一緒にいただくとシンプルながらなかなか味わい深いものです。


柚餅子は全国各地に似たものがありますが、福田屋のものはふわふわに柔らかい食感が楽しく、柚子の香りも高く上質のものだと思いました。


空港で買った生姜糖が意外な掘り出し物。これは松江でなく出雲のお菓子です。キャラメルの包み紙みたいなものに一個ずつ包まれていて、普通の飴と違い口に入れるとカリッサクッと脆く崩れます。生姜の辛さと砂糖の甘さのバランスが絶妙で、ベタベタせずとてもスッキリしたお菓子で、極めて優れていると思います。


菓子は、文化。歴史ある街に伝統の味を伝える誇りと技を思います。

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フォークの背にライス食べもの

20210414



フォークの背にライスを載せて食べる。いったい誰が始めた「マナー」なのでしょう。今ではむしろ間違いだと言われるこの風習です。もともと西洋で食事に日本のようなライスが出てくることはないし、存在しない料理を食べるのに正しいマナーがあるはずもありません。


先日TV「バカリズムの大人のたしなみズム」を観ていましたら、驚くべきカミングアウトが。この食べ方は東京銀座の老舗洋食店「煉瓦亭」が始めたというのです。そんな話、初めて聞きましたぞ。検索してもまったくヒットしません。


番組によると、洋食で皿盛りのライスを出したのは煉瓦亭初代の木田元次郎氏が最初である。それまで西洋料理にはもっぱらパンであったが、ご飯も食べたいという客の要望に応えてライスを皿に盛って提供した。その際にフォークの背にライスを載せる作法を「勝手に思いついて」(四代目店主、木田浩一朗氏の話)客に教えたらしい。へえ!


私がフォークの背にライスを載せる人を初めて目撃したのは10歳くらいの頃。家の近所のレストランというか食堂で、背広を着たサラリーマン風の人が食事をしていました。この人は実になめらかな、手慣れた所作でフォークにライスを載せて食べていて、今でも何となく目に浮かびます。よく覚えているとお思いでしょうが、そのくらい印象的でした。


その後、たま~にナイフフォークを使うときにチャレンジしてみましたが、これは難しい!まずフォークの背に載せるライスの適量を見極めるのが難しく、大抵は多すぎますね。そしてもちろん、ポロポロと落っことしてしまいます。何でこんな変なことするんだろう、と子供心に思いました。


それでも何年もたてば、そう苦労しなくてもできるようになります。大人になって、どうやらこれは根拠のない「日本しぐさ」であると知りました。が、食事中基本のポジションが下を向いているフォークを上向きにわざわざ持ち替えることが私には面倒くさく、背に載せる方がむしろラクだと思うようになりました。(さすがに豆とかコーンは無理)


今では…そんなに意識しませんね。持ち替えたり、持ち替えなかったり。特にこうしようと決めてはおりません。どっちでもいいです。


漫画は、以前取り上げたこともある「目玉焼きの黄身、いつつぶす?」おおひなたごう著、からです。

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進撃の巨人 完結(2)読んだり見たり

20210412

このコミックの面白さを、ネタバレなしでどうお伝えしたらよいのでしょう。私がなぜハマっているのか、ですよね。


初めは「未知の化け物と戦うアクション漫画」として読み始めました。異形の巨人たち、情け容赦ない殺戮。それと戦う人間の覚悟、立体機動装置の爽快さ、カッコよさ。しかし、いくら戦ってもまったく歯が立たず、人間は巨人を駆逐できない。


そのうちに、さまざまな「謎」に気づきます。人間は壁の外のことをまったく知りません。海を見たこともないどころか、ほとんどの人は海の存在さえ知らないのです。壁の外に別の世界があることも想像しません。(壁内にはそうは言っても、それなりの面積があります。きっと長野県よりは広い)


人々は「調査兵団」を組織し、壁の外がどうなっているかを調べようとしますが、その都度巨人たちと遭遇し、おびただしい犠牲を払います。1回の遠征で生還率は半分くらい?こんな無茶な組織に志願する人がいるのかと思ってしまう。ほとんどの人々が壁の中の生活に安住しているのに対し、調査兵団は壁内に閉じ込められている抑圧に気づき、自由を求める人たちなのです。外の世界を知りたいという熱い思いを抑えきれません。


主人公たちもその輪に加わります。同期の第104期訓練兵団の仲間(少年時代)が最終回の表紙を飾っています。途中で斃れるもの、裏切り、いろいろですが、同期の友情はこの長編作品を貫く一つのベースになっています。


23巻から舞台が大きく変わり、物語が飛躍的に広がりました。こんな大風呂敷、どうやって話をたたむのと思いましたが、きちんと話をまとめて着地しようとしています。それまでの謎は次々に解明されていき(「事態」が解決されているわけではない)物語の初期からこれほどの構想を持って作られてきたことに感嘆します。


多くの登場人物、いずれも魅力的です。人類最強と呼ばれるリヴァイ兵長は、クールな性格と戦場での頼もしさで主人公エレンを抑えて読者の一番人気だそうです。エレン、親友のミカサ、アルミンは物語が進むにつれ迷走しており(未読の方のため、こう書くしかない)解決が待たれます。って、雑誌派の人にとってはもう解決しているんですよね。


私は分隊長(のちに兵団長)ハンジのファンですよ。巨人は憎むべき存在ですが、ハンジは研究対象としての巨人に、科学者として強く惹かれています。33巻のハンジの台詞「…やっぱり巨人って 素晴らしいな」はその人柄を思わせる最高の言葉です。14巻「何言ってんの?調査兵団は未だ負けたことしかないんだよ?」も忘れ難いですね。


ああ、早く最終巻を読みたい。繰り返します、私に結末を教えたりほのめかしたりしてはいけません。

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進撃の巨人 完結(1)読んだり見たり

20210409



最初にお断りしておきます。今日4月9日は「進撃の巨人」を連載してきた「別冊少年マガジン」の発売日で、今回で最終回、連載終了です。私は単行本派なので、最終巻34巻が発売されるまで、完結までの4回分を未読です。お近くの方、6月9日まで決して私に結末を教えないように、くれぐれもお願いいたします。


鬼滅の刃があまりにも売れましたが、どっこい本作も世界各国に翻訳され1億冊を売り上げている大ヒット作品です。発行部数ではドラえもん、タッチ、北斗の拳などと並び多くの人を魅了しています。NHK-BSで深夜、断続的に放送されているアニメも大人気。(なお実写版映画は全然別物で、論じるに値しないらしいです)


私は最初アニメから入り、後にコミックスにはまり、もちろん全巻揃えて何度も最初から読み返しています。以下、ネタバレなしで。


延長何百キロもある高い壁に囲まれた中で暮らす人々。壁の外には大小の異形の巨人たちがうようよいて、人間を見つけると捉えて食ってしまいます。なので人々は壁から出られず、壁の外の世界を知りません。ある日、突然壁が破られ、多くの巨人たちが一斉に町に入ってきました。人々はなすすべなく食われ、町は破壊されました。巨人の侵入した区域は放棄され、失われました…


主人公エレン・イェーガーはこのとき母親を無残に食い殺され、巨人たちへの復讐を誓います。彼は兵団に入り厳しい訓練を受け、仲間たちとともに巨人と戦う最前線で活動することになります。巨人を倒すには「うなじ」の部分を刀で削がなくてはなりません。さもなくば銃で撃とうが手足を切断しようが潰そうが、すぐに再生してしまいます。戦うたびに膨大な犠牲を出す兵団。巨人と人間の力の差はあまりにも大きく、事態はほとんど絶望的です。


世界観が謎だらけ。そもそも巨人とは何か。なぜ人間「だけ」を食うのか。彼らの目的は何か。この時代の文明にそぐわない大規模な壁を、誰がどうやって作ったのか。壁は有史以来存在していたと言います。


時代背景は明らかにされませんが、200年くらい前のドイツをイメージしたような舞台です。電気や内燃機関はなく、移動手段は馬。なのに兵たちが装着する「立体機動装置」は現代の科学でも再現できるかどうか、という優れた機能を備えます。このアンバランスは不思議です。


ネタバレなしでも、とても書ききれませんね。次回に。

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池江璃花子、驚異の復活日々雑記

20210405



19.2.12の本欄で「がんばれ池江璃花子」と応援のメッセージを書いてから、わずか2年です。昨日行われた競泳日本選手権の100mバタフライでみごと優勝し、東京五輪メドレーリレー代表に内定しました。短期間にこれほどの復活を遂げようとは、誰が予想したでしょうか。


白血病の発症から10か月の入院を経て、退院後初めてプールに入った様子をNHKの密着取材で前に観ました。小学一年生のようにそろそろと水に浸かった彼女のやせ細った姿に、前途の険しさを見せつけられたような気がしました。この時はまだ、顔を水につけることさえ禁じられていたのです。


半端でない抗がん剤治療の苦しさ。病気の前から最大で18㌔体重が落ちていたとのことです。今は9㌔ほど戻したが、なかなか体重が増えず苦労していると昨日のインタビューで言っていました。食事のあとラーメンを食べたりして(!)脂肪を増やそうとしているそうですが、そんなもん、俺のをいくらでも分けてあげますのに。(いらん)


慌てなくていい、ゆっくりゆっくり回復してくれればと周囲の誰もが思っていたでしょう。病に臥せった10か月のブランクはアスリートにとってあまりにも大きい。本人も東京は諦め、4年後のパリ五輪に目標を切り替えて練習を再開したと聞きます。


少しずつどころか、復帰後の競技会では出場するごとに記録を伸ばしてきました。休養前のタイム、自身の持つ日本記録にはもちろん及ばないのですが「以前の『池江璃花子』とは違う。復帰した今は1回1回、自己ベストを更新している気持ち」だと彼女は言います。でもこの回復ぶりを見ると、そう遠くないうちに本当に自己記録を更新してしまうのでは、とまで思ってしまいます。


彼女は本番に向けて力を高めていくコンディション作りがとても上手で、決勝で最高のタイムを出せる人だと解説者が言っていました。これまでに培ってきた技術は錆びていません。そして体力が回復すれば、これまでとは違う次元のスイマー池江璃花子を私たちは見られるかもしれません。何しろ、まだ二十歳なのです。


アスリートの人が「皆さんに感動を(元気を)与えたい」みたいなことを言うのは、好きではありません。でも、これほどの逆境を不屈の精神力とたゆまぬ努力で跳ね返してきた彼女を見て、感嘆とともに勇気を貰った人がどれほど大勢いることでしょう。


病気が病気です、決して無理することなく、自分の夢に向かって進んでいってほしいと心から願います。 もう一度言いたい。 がんばれ、池江璃花子。

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早々と満開の桜日々雑記

20210402



当社も新年度を迎えました。コロナショックが始まったのが1年前の3月ですから、一回りしたということですね。前年3月の実績と比べれば上を向けている感じではあります。人も動き始めているような手ごたえはありました。


歓送迎会も花見もやめておけと言われますが、そこは地域の感染状況などによって柔軟に考えていただきたいところです。長野県南部ではここ数か月、ほとんど感染者は出ていませんからね。リスクは少ないはずです。(ゼロとは申しません)


厚労省の23人の宴が袋叩きになっています。市井の人々に多人数・長時間・深夜の宴会を控える強い要請をしている立場の人たちが、自らそれを守らなかったことは、まあ叩かれても当然ですわな。でも「この時期に宴会をした人はすべて許されない」みたいな風潮になることを(既になりかけている)危惧します。「我々だって我慢してるのに、何だあいつら」という気持ちはよくわかりますが、何故いけないかをごっちゃにしてほしくない。


この件を最初に報道した東洋経済の記事は、こんなことを書いています。

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感染の再拡大が懸念されており、企業や団体は、夜の会合や宴会の実施について独自の基準を定め、社員や職員などに順守するよう求めている。例えばある大手銀行は原則禁止、どうしても必要な場合は上司の承諾を得たうえで認めるものの、参加者は最大4人までにするよう求めているという。
(中略)法制度で公に定められていないとしても、社会的責任を鑑みて内規の整備や通達がなされている組織は少なくない。こうした取り決めがコロナ対策の総本山である厚労省にはないということなのか。
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ちょっと言ってることがおかしい。法律に違反していない社外での社員の行動を縛る権利なんて、会社にはありませんよ。「協力を求める」くらいが限度でしょう、厚生労働省なんだし。それより「総本山の厚労省(しかも中には医療技官もいらっしゃったと聞く)」が自ら宴会を行ったということは、厚労省内部でも「実は宴会のリスクはそこまで大きくない」と考えているってことですか??


こんな中、桜も想定外の早さで咲き狂っています。春どころか初夏を思わせる暖かさのおかげで、観測史上最も早い桜だそうな。毎年ここにupしている我が家近くの公園の桜も、3/31に一気に咲きました。桜の名所高遠城址公園も、ほぼ満開ではないでしょうか。


普段の年だったら、こんなに早く桜が咲いては商売にマイナスだなんて言っているところです。でもね、桜が咲いて人の心が浮き立って、閉じこもっていた人たちが動き出してくれるのならば、いくら早くてもいいじゃないかと思うのですよ。

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