禁酒令しごと
20210426
三度目の緊急事態宣言。とにかく人は外に出るな、閉じこもれということで、なりふり構わぬお触れが出されています。百貨店も、本屋も、映画館も、野球場も。(4/28追記、本屋は良いが古書店はダメ、である由)
百貨店の休業に対して支払われる協力金が一日20万円というので、毎日数億の売上を持つお店にそれは何だ、ふざけんなとの声が。当社も似たような状況をつい最近経験しています。規模を考えてくれない施策に文句を言いたいのは、まったく同感です。
本屋が何でいかんのよと思いますが、施設そのものが感染拡大元になるのでなく、施設に行った帰りに人の集まりができることが怖いんだって。こういうのを言いがかりというのでは?ユニクロはいいのですか、店内はずいぶん密になるんじゃないかと思いますよ。
私の業界に切実にかかわるのは、もちろん「飲食店等における酒類提供の禁止」です。これまで午後7時までは認められていましたが、時間帯を問わず禁止、守らなければ罰金と。感染防止のため設備を整え時短に応じ、慣れないテイクアウトに対応してきた真面目なお店は、心が折れることでしょう。
私の言いたいことをすべて代弁してくれている記事がありますので、リンクを貼らせていただきます。筆者の東龍氏は飲食業の繁栄を願ってこれまで様々な視点から問題提起をしています。今回の措置を受けて必ず記事を書いてくれると思っていました。ぜひお読みください!
お酒と飲食業は切り離せない密接な関係にあります。居酒屋やバーなど、酒が売上の多くを占める業態はもちろん、フレンチ・イタリアンなど酒と一緒に楽しむことを前提として長いこと積み重ねられてきた文化もあります。ご自分は飲酒をされないという方にも、その価値はぜひご理解いただきたいです。
飲食業は政治的に立場の弱い業界です。全国で359万人(総務省の「労働力統計」2021.2)、全就業者の5.4%が働いているのですよ。なのに言いたいことを国会で発言してくれる議員もいません。資本力のあるチェーンもありますが、圧倒的多数は中小零細の個人経営のお店です。大きな声で文句を言えないのをいいことに、営業活動に手枷足枷をはめコロナの尻拭いを1年以上も一方的に押し付けてきて、その結果ろくな成果も出すことなく、いよいよとどめを刺そうというわけですか。
どの業種も大変だと言われます。そうでしょう。飲食業も、本当に、大変なんです。