MOBAC SHOW(2)しごと
20110218
食品の大規模な展示会としては、毎年3月に行われる「FOODEX JAPAN」が有名です。これはジャンルが多岐に渡り海外出展も多く、なかなか面白い展示会なのですが、最近は一般の冷やかし客が多くなり、商売に結びつきにくい、という声もあるようです。(とはいえ、都合がつく限り行くようにはしています)
MOBAC SHOWは来場者が絞り込まれており、メーカーさんもやりやすい、ということもあるでしょう。日頃当社とお取引の多い原料メーカーさんも何社か出展されています。
製粉メーカー「昭和産業」さんは、高級パン専用粉「プレミアムF」「B」を中心にしたプレゼン。BはB級ではなく、BREADのB、美のBですと強調しておられました。うん、さすがにおいしい。
油脂メーカー「ADEKA」さんは、バターを混ぜ込んだ香りの良いマーガリン「アロマーデ」のシリーズや、最近話題になっている低トランス酸対応商品を中心に。同社はこの分野では、業界を一歩先んじています。
パン用フィリングメーカー「田中食品興業」さんは、同社商品を使用した全国各地の売れ筋パン百種超を揃え、圧巻の展示です。夏向きの冷しておいしいパンのフィリング、が面白かった。葛あずきとか。
穀粉の「日の本穀粉」さんは、米粉を生かした洋菓子とパン。米粉パンは今では特別に珍しいものではありませんが、これからはただ使うだけでなく、小麦には無い米の特質を生かした製品をいかに作るか、という時期に入っているようです。
昨年の猛暑残暑で、菓子やパンの業界は総じて痛手を蒙りました(夏は菓子やパンの売行きはガタッと落ちる季節です)。それを克服しようということか「冷して食べるパン・菓子」というのが、今回はあちこちのブースで見られました。あと「もちもち」の食感は相変わらず、はやってますね。
MOBAC SHOWしごと
20110217
首都圏では4年に1回開催される、製菓製パンの総合展示会「モバック・ショウ」を見学に行ってきました。。
これは業界では誰もがご存知の、かなり規模の大きな展示会です。(プロ対象で、一般の方は入場できません)製菓製パン用の大小さまざまな機械・設備類、食材、包材などのメーカーが出展しています。会場は幕張メッセ。
特に目を引くのは機械類の展示ですね。ミキサー、包餡機、オーブンなどをはじめ、焼き菓子やドーナツなどの大規模なラインも設営され、大変見ごたえがあります。
私どもも日頃は食材の卸売がメインですが、新規開業などのときはこうしたメーカーさんと一緒になって店舗作りのお手伝いをしたり、さまざまなアフターサービスを行ったりしています。なかなか各社の全容を見る機会は少ないので、勉強になります。
出展者も大変気合が入っており、展示品を使って実際のパンや菓子作りをプレゼンする講師にも、日本を代表するような大物が大勢呼ばれています。写真右は、高輪「メゾンカイザー」の木村氏、左は松戸「ツォップ」の伊原氏。伊原氏は当社扱いの昭和産業のパン用小麦粉・プレミアムFを使って、大変おいしいハードパンを作っていました。
会場の特設ブースでは、WPTC世界製菓チャンピオンシップの日本代表選考会なども開催され、熱い戦いが繰り広げられていました。(残念ながらゆっくり見る時間が無く、ささっと眺めただけ)帰り際には巨大で美しいチョコレートのオブジェが5基、堂々と並んでいました。
場内には中国からの来場者がとても多くてびっくり!もともとパンを食べる習慣のなかった中国の人々ですが、この十数年でパン市場は拡大の一途を辿っていると聞きます。小麦粉もさぞかし使うことでしょう。いまの穀物価格の高騰は、中国市場の拡大に伴うところ大であることを、実感しました。
関連リンク: 2011モバックショウ
アボカド(3)食べもの
20110214
昨日いい天気で道の雪も融けたと思いましたが、この夕方になってまた降ってきました。ホワイト・バレンタイン!
しつこくアボカドの続きです。
前述「ドジリーヌ姫」で、酔っ払った若旦那がレストランの支配人に向かって「もっと変った料理を考えたらどうだ」と、からむ場面があります。
曰く、アボカドの刺身、アボカドの蒲焼、アボカドのしゃぶしゃぶ、アボカドの天ぷら、アボカドのたたき、アボカドの酢の物、アボカド豆腐、アボカドそーめん、アボカドの納豆和え、アボカドの茶碗蒸し、アボカドと京湯葉の炊き合わせ…
他に変なものもたくさん列挙されていますが、ここに挙げたものだったら、蒲焼としゃぶしゃぶ以外は普通に食べられるような気がしますね。「刺身」なんて、私が晩ご飯にわさび醤油で食べているそのまんまじゃないですか。それくらい日本の食卓にマッチする食材だった、ということかな。
買ってきたものを自宅で置いて追熟させるのは、何故かあまりうまくいきません。何かコツがあるのでしょうか、早く食べないと、すぐ駄目になってしまいます。熟しすぎて中身が黒っぽくなってしまったものは、傷んだところを除いて潰して食べますが。あの美しいグリーンが失われているのを見るのは、悲しいものです。
今ではレストラン用に冷凍物もあります。(潰したものやハーフカット)まあ使い勝手は良いし、飲食店でいい状態のアボカドを常備するのは、ある程度回転が速い店でないとなかなか難しいのではないかと思いますので、お試しになられては。
これまで最もおいしかったのは、海外旅行中に街の市場で売っていたアボカドミルク。冷たいミルクと蜂蜜とアボカドをミキサーにかけただけだと思うのですが、喉も渇いていたし、もう一杯お代わりしたいと思うくらいおいしかった。デパ地下などで売っていると試してみたり、家でも作ってみますが、あの時の味になりません。どこが違うのでしょうね。
写真はアボカドの蒲焼ならぬ、アボカドと蒲焼、でした。うん、おいしそう!
除雪しごと
20110212
昨日は一日中雪降りでした。この冬初めての本格的な雪です。
幸いにヘビーな降りではなかったですし、軽い雪質だったので、家の周りの雪かきにもそれほどの手間はかからなかったですが。
そうは言っても会社の敷地はそれなりの広さがありますので、今朝は建設会社さんに除雪をお願いしました。一時間くらいで、だいぶ綺麗になりました。社員総掛かりでやれば、力仕事でできないことはないかもしれませんが、くたびれてその後が仕事にならなくなっちゃいます。
今日になって朝のうちはほとんど止んでいた雪ですが、断続的にちょっと勢い良く降る時間帯もありますね。まあ降っても今日一日のことで、明日は晴れるようですから、そう心配しなくてもいいかな。
路面はしっかり凍結しています。事故も多くなるでしょう。ご近所の皆さんは雪道には慣れているでしょうが、運転にはくれぐれも、お気をつけて。
3連休に全国的な雪、ということですから、マイナスの経済効果は結構なものがあったでしょう。どうせどこかの日で雪は降るわけですが、何もこんなタイミングで降らなくてもいいのにね。残念です。
アボカド(2)食べもの
20110210
皆さんはそれぞれお好みの食べ方をお持ちでしょう。何を今さらと言われるでしょうけれど、私の好みは…。
一番簡単なのは、真っ二つに割って、種の入っていた窪みにわさび醤油をたらし、スプーンですくって食べます。わさびの代りにごま油もいいし、ちょっと油分過多のきらいはありますが、中華やイタリアン系のドレッシングでもいいですね。
マヨネーズは、アボカドと味わいが似すぎているような気がして、ストレートに合わせるのはちょっと面白みがないと思います。何か他のさっぱりしたものと一緒ならいいですが。
食卓に何かしらサラダ類が載っているときは、同じくスプーンで身をこそげ取って、混ぜて食べてしまいます。ジャガイモでも、マカロニでも、シーフードでも、鶏肉でも、よく合うと思います。マグロの刺身と和えて食べる…というのは、もう定番ですね。日本酒で。
家では作りませんが、ハンバーガーには勿論絶好のトッピング。外で見かけると、つい注文してしまうものの一つです。有名な「グァカモーレ(ワカモーレ)」も面倒くさいので、自分では滅多にやりません。というより、状態のいいものをわざわざ潰す、というのは、何だか勿体無いような気がしませんか。貧乏性かな。
アボカド自体を加熱して食べることはあまりないと思いますが、ごくたまに、包丁を入れた瞬間、あ、しまった、若い!と思うときがあります。切ってみたらまるで未熟で硬かったときは、天ぷらにしたらホコホコと柔らかく、とてもおいしくいただけました。
アボカド食べもの
20110209
今ではどこのスーパーに行っても普通に並んでいるようになりました。初めて食べたのは、さていつの日でしたか?。
実物との初対面がいつだったかは思い出せないのですが、初めて存在を知ったのは高校生の頃、小林信彦の小説「ドジリーヌ姫の優雅な冒険」でした。凄まじいドジ女である主人公が、職業不詳でさすらい人の夫と共に、さまざまな珍事件を解決していきます。
この中にアボカドを扱った一章がありました。夫の昔の友人からもらったアメリカ土産。食べたことのない不気味な果実をああでもない、こうでもないとひねくり回し、自分は食べるのが恐いので、ちょうどやって来た知ったかぶりの若旦那に食べさせる話です。(言うまでもなく「酢豆腐」のパロディです)
これを読んでいたので、いつか食べてみたい好奇心の対象でした。食べてみますと、甘くも酸っぱくもない果物。類似した味を探そうと思っても、なかなかありません。でも最初から気に入りました。
1977年頃に書かれたこの小説では1個300~500円とありましたが、最近は100円から150円位ですか。当時の1/3か1/4くらいの値段ですね。買うお店によって、かなり品質が違います。
良質なものと悪いものの違いはとても大きく、運悪く悪いものを最初に召し上がった方は、アボカドの本来のおいしさを知らずに、嫌いになってしまうのではないかと余計な心配をしたりしますが…
見た目でだいたい味の見当はつきますので、良さそうなものを店頭で見つけると、つい1個2個と籠に放り込んでしまいます。そう、私は、アボカドには目がないのですよ。
今回は前置きが長く、まだ食べるところまでいきません。続きます。
わかめのしゃぶしゃぶ食べもの
20110206
東京出張中、わかめを「しゃぶしゃぶ」でいただきました。
一月中はお酒の席も多かったですし、胃腸もいささか疲れてきている感じがしますが、これはヘルシー。身体に罪悪感なく楽しめます。
生わかめを、味の付いた出し汁でしゃぶしゃぶします。黒いわかめが一瞬で(本当に一瞬)鮮やかな緑色に変わるのは目の栄養ですね。出しの味がつくので、ぽん酢などは何もつけずにいただきますが、しっかりしたいいお味です。
何と言っても厚いわかめの歯ごたえあるシャキシャキ感、それでいて柔らかい感じがいいですね。今の季節はちょうど旬なのですね。
写真ではあまりいい色が出ていませんが(何だか味噌汁から引っ張り揚げたわかめみたいですね)せめて雰囲気だけでもお感じ下さい。
一緒にいただいたのは「霧筑波・初搾りうすにごり」。このタイプのお酒はしばしばアルコール感が荒々しく、ワイルドなものが多いと思っていました。しかしこちらは、大変まろやかで優しい味わい。いいお酒ですね。
この晩、食べたものはとてもヘルシーでしたが、おいしい日本酒などをついつい戴きすぎてしまい、トータルでは…
星を買う日々雑記
20110203
「やっぱり!」と思った人も多いのではないですか。。
大相撲を揺るがす八百長事件。野球賭博事件などより遥かに深刻な問題のはず。本業の上でのことですからね。以前からたびたび週刊誌などで話題になり、そのたびに疑惑は打ち消されてきましたが、今回はメールという動かぬ証拠?が出てきています。
手元で削除したつもりでも、実はちゃんと復元できてしまうメール。こんなツールで取組の中身や謝礼の金額まで書いちゃうとは…音声会話にしておけばよかったのに。
れっきとした興業でありながら、国技を名乗り、天皇賜杯を戴き、社団法人として様々な優遇を受けている大相撲が、カネで星をやりとりをしていたことが明るみに出ては、それはまずい。
競輪などは、競技前一定期間の選手へのコンタクトは厳しく制限されていると聞きます。携帯の使用もアウトだとか。そこへいくと、相撲はいかにも脇が甘いというか、ゆるいですね。八百長行為は、本人同士がやろうと思えばいくらでも可能です。
プロレスでこのようなことがあっても、怒る人はそういないでしょう。こうしたものだと承知の上で、鍛えた身体のぶつかりあいや迫力ある技を楽しむのなのですから。(最近はボクシングでも、どうよ?と思うケースもないではない)
ストイックなガチンコ真剣勝負と見るか、ショーと割り切るか、あいまいな中で相撲界は既得権を享受してきたのですが、どちらかに白黒つけなければならなくなりました。
このことが本当にいいことなのかどうか、なんとも言えません。私たちも、あいまいさを承知でこれまで楽しんできた面も実はあると思います。
ただこの件、どういう経緯・目的で発覚した(リークされた)のか、刑法上の犯罪にならないのだとすれば、ちょっと釈然としないところもありますね。相撲界内部での貸し借りにとどまらず、賭博がからんできたりするならば話は別ですけど。
Snowed up日々雑記
20110201
この週末も日本海側で大雪。福井県を中心に高速道路や国道で車が何百台も立ち往生したり、鉄道が止まったり、大変なことだったようです。
伊那谷はこの冬、本当に雪が少ないのです。土曜と日曜の晩にそれぞれうっすらと白くなるくらいの雪が降りましたが、せいぜい箒で掃くくらいのものでした。
そのかわり、寒さは結構なものがありますが…(昨日はマイナス10度近く)
ですから雪の地域の苦境には、何だか申し訳ないような気もします。報道を見ると、もう年末からずっと大雪が続いているような印象さえします。名古屋や九州でも大雪が降っているのですね。
駒ヶ根ではちょうど十年前の1月下旬、地元では100年に一度といわれた大雪が、そう、1メートル近く降りましたか。高速のアクセス道路がスリップした大型車で塞がれ、今回と同じように車がびっしりと「立往生」状態になってしまいました。
我が社はこの道に面しており、数時間にわたって会社への出入りもままならず、大変困りました。私は配達から帰ってくるはずの車を待っていたのですが、夜11時を過ぎてやっと最後の車が戻り、その頃には前の道も動くようになったので、どうにか家へ帰ることができました。
この大渋滞はなんと一週間近く続きました。
今回もたぶんきっかけを作った何台かの大型車があると思いますがね、大雪の日にチェーンを持たずに走るのは、犯罪的です!どれほどの迷惑をかけるか、想像してみてほしいですね。
まだまだ雪が降るのでしょう、皆さんどうかお気をつけて。
Snowed up(雪に閉ざされて)とは、大学時代に英語の授業で読んだD.H.Lawrence「Women in love」の、最終章のタイトルです。本の中身は完全に忘れましたが、印象的な言葉でこれだけを覚えています。
世界夢ケーキ宣言!お店紹介
20110131
伊那谷でも有数の繁盛店で当社お得意様「菓匠shimizu」さんのシェフパティシエ、清水慎一さんが表題の本を出版されました。昨日はその記念講演会とパーティーに出かけてきました。
夢ケーキ。もう何年も続けていらっしゃるイベントです。子供たちに自分の夢を自由に描いてもらい、その絵を忠実にケーキにしてプレゼントしています。
昨年は900個近くのホールケーキを作られたそうです。1台1台全部違うケーキを手づくりするのですから、その労たるや…イベントの直前は店主もスタッフも、何日も徹夜状態だとお聞きします。かかる費用を考えても、とても宣伝目的でできるようなことではないと思います。
清水さんの思いの根底には「家族の団欒」があります。奥様、ご両親、お祖母様、妹さん、家族の皆さんに寄せる感謝と愛が、もうあふれんばかりです。ケーキを作ることで、いろいろな家族の団欒に役に立ちたいという気持ちが、夢ケーキにつながりました。
お店のスタッフの方たちも実にイキイキしており、私もときどきお邪魔しますがいつも感心させられます。清水さんの感謝の気持ちが、働く人たちにも繋がっているのでしょう。清水さんはまだ30代半ばの若さですが、しっかりとした考えで仕事をしておられます。
夢ケーキがもっともっと多くのお菓子屋さんに広まって「世界夢ケーキの日」が世界中のカレンダーに書かれるのが夢だそうです。その日は8月8日。おお、私どもの創立記念日ではありませんか。もちろん偶然ですが、とってもいい日ですよ!
この日パーティーの中で、当社の営業担当M君にも、サプライズのプレゼントで菓匠shimizuの皆さまからメッセージをいただきました。本当にありがとうございました。
清水さんの夢が多くの人に伝わっていくことを願います。
関連リンク: 菓匠shimizuさんのホームページ