「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

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救援を待つ人日々雑記

20110317

こんなときにどんな記事を書いたらいいものか、本当に迷います。。


避難している人たちのもとへ物資が届かない。極めて深刻、かつ緊急を要します。現地にモノがないわけではない。どこがボトルネックになっているのか。まず、燃料がなくて物流がストップしている状況を最優先で解消しなくては。


高速道の通行規制が厳しすぎて物資輸送車が入れないといいます。ただでさえ使えるトラックは激減しているでしょうし、燃料を満載した車をどんどん送り込むことからすべては始まるんじゃないでしょうか。


昨夜のニュースで、南相馬市の老人介護施設にモノが届かないといっていました。原発30キロ内の屋内退避地域です。食料も燃料も医薬品も、危険地域だとして届けてくれない、自分たちで外まで取りに来いと言われていると。


言葉がありません。


そこで必死で働いている人たちがいるんですよ。これでは見殺しに等しいではありませんか…責任と使命感にあふれた人たちを、何とか後押しし、助けてあげられないのか。


福島原発の状況は、予断を許しません。これに関して、私たちに今できる事はなく、国と東電を信じるしかない。しかし現時点で、必要以上にパニックになることは、まずいだろうと思う。冷静な判断が今こそ求められています。


世界が、このような激甚災害の中での日本人の落ち着きと我慢強さを賞賛しているそうです。私たちも誇りに思います。どうか、その忍耐に応えてあげたい。痛切に思います。


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入庫遅れしごと

20110315

地震の発生直後から、ある程度予想していたことですが、各仕入先から入ってくる商品に影響が出ています。お得意様にはご不便をおかけし、申し訳なく思っています。


ただ、食料品というライフラインの一部分を担っている業者としては、必要以上に動揺してはならないし、いたずらに皆様を不安がらせるような不確実な情報や噂は打ち消していく義務があるとも思います。


現在次々に入ってくる情報、内容はそれぞれです。


生産設備や原料調達ルートが大きなダメージを受け、長期的に回復できないところであれば、代替品を探すなど長期的な対処が必要になります。こうした品も現実に出ています。


設備のダメージはないが、配送ルートなどの影響で出荷できなくなっているところであれば、多くは1日~数日遅れの範囲内で商品は出てきます。


道路事情や燃料不足(被災地ではともかく、こんなこと、あっていいんでしょうか?国単位で見れば十分な備蓄もあります。不要不急の方はぜひ冷静な行動をお願いします)で遅れている商品が、実際には多いです。


でも…そうは言っても、無くても我慢のできる品とそうでない品というのは、現実にありますからね。苦しい思いをしています。





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猛威日々雑記

20110312



自然の猛威の前に、人間はなんと無力だろうかと思います。。


地震発生時、車で高森町の国道を走っていました。聴いていたラジオから突然耳障りなアルベジオ。緊急地震情報です。えっ、と身構えますが、走っている車内では揺れは体感しませんでした。


その後ラジオから切迫した声で伝えられる震度、大津波警報。3m、6mとの第一報を聞いて、これは大惨事になるに違いないと覚悟しました。


1時間後点けたテレビでは、津波で名取川が逆流しています。その映像に見入っていると、カメラが向きを変えて、そこには田畑、家、車、すべてをゆっくり飲み込みながら容赦なく進んでいく真っ黒な津波と瓦礫。逃げようとするたくさんの車。あふれ出して川へ落ちてゆく家屋。これまでに見た、想像したどんな映像よりもすさまじかった。


体が震えました。


帰宅してから、夜中までテレビに釘付けでした。気仙沼の火災も衝撃的でした。


暖かい布団で寝られる幸せを後ろめたく思いました。


夜中に何度も緊急地震情報で起こされました。実際にはほとんど揺れはありませんでしたが…朝になって、栄村が震度6だったことを知りました。幸い当社周辺では、被害は聞いていません。


これを書いている今なお余震は続いており、大津波警報も出たままです。実際、朝になっても何度目かの津波が押し寄せているようです。1人でも多くの命が救われることを祈ります。


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講師初舞台 飲みもの、お酒

20110310

先日、仲間内の懇親会に呼んで下さる方がいらして、ちょっとしたワイン会の企画と講師をさせていただきました。。


ワインの資格を取得してから、そのうちこういう機会があるかな~と楽しみにしていたのですが、ようやく実現しました。とにかく一度やってみないとわかりませんものね。


この日は17名のお客様で、お1人を除いて全員男性。定期的に会を開いており、前回は「日本酒を楽しむ会」だったそうです。全然気取った会ではなく会社の食堂をお借りして、おつまみも簡単な仕出しのようなもの。参加者の多くは普段からよく知っている方たちなので、その点ではちょっと気が楽です。


当社扱いの中から白4種、赤6種、合計10種類のワインをご用意しました。


もちろん勉強よりも懇親が目的の会ですので、あまり小難しいことを言うのは野暮ですよね。順番に試飲をしていただきながら、主な品種の話、産地の話(フランスと南半球を揃えてみました)、テイスティングのちょっとした話、などをお話ししました。


試飲の間に結構出来上がってしまった方もいらっしゃいましたが…


勉強より何より、この夕べを「楽しんでいただけたか」が大事ですから、皆さんの反応やお顔を見ながら進めましたが、どうだろう、楽しんでいただけたかな?人気が高かったのは、NZ、マールボロ産の「マヌ・ピノノワール」でした。


何と言っても私自身にとって貴重な経験でした。普段は年に一度、当社展示会のときしか使わないバッジを着用して臨みましたが、残念ながら写真を撮り忘れました。



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人波かき分けワイン探し 飲みもの、お酒

20110307



車を宿に置き、当社のワインの仕入先「リラックス」さんの試飲会に、日比谷へ。
こちらでは、飲まなくては話になりません。


ワインの大魔王こと内藤邦夫氏の専門店、東京虎ノ門「カーヴ・ド・リラックス」の卸部門です。品揃えは多いですが、中でも3桁から千円台前半位の低価格でコストパフォーマンスの良いものを得意としています。当社一番人気の3桁ワイン「パンゴリン」も、こちらで輸入しているものです。


虎ノ門の店舗には何度も行っています。ワイン屋さんとしては大きい店全体がワイン保管の適温にセットされているそうで、いつ行っても心持ちひんやりしています。ここで晩酌用のワインを選ぶのが、東京に行ったときの楽しみの一つです。


この日会場に着いたら、狭い部屋に、もう凄い人。人波をかき分けながらのテイスティングです。供されたのは、独自輸入品176種。ヨーロッパからやって来た作り手の方々も何人も見えています。


例によって、白を初めに試し、続いて赤へと。飲んだことのないものは、基本的に全部試します。


最初の何本かはともかく、何十種類も次から次へと試飲をしていくと、とりたててテイスティング能力に優れているわけではない私には、だんだん訳がわかんなくなってしまいます。(基本的に吐き出すので、酔っ払って、ということではありません)


しかし舌が疲れてきても「おっ、これいいじゃん!」というものも、何本かに1本は出てきます。ま、私の好みに引っかかる、ということなのかもしれませんが。


それらにはチェックをしておいて、当社の品揃えなども考慮し(種類や価格帯が似たものばかりにならないように)仕入れるものを決めていきます。この日の成果は、次回のワインセールの際に、何種類かご紹介できるでしょう。


大魔王内藤氏にはもっともっとワインを指南していただきたいのですが、彼も忙しい方で…この日は挨拶程度でした。(写真に特徴ある後ろ姿が写っています)


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フーデックスしごと

20110306



2月3月は食品展示会の季節です。4日はその中でも最大のイベント、国際食品・飲料展FOODEXへ。(幕張メッセ)


モバックの記事の中でも少しふれましたが、アジア最大の食品展と言われ、隅から隅まで見るには一日ではとても足りないような規模で毎年3月に行われています。以前は食品業界を代表する大メーカーもたくさん出展していたのですが、最近は少し毛色が変わってきています。(いろいろ事情があるようです)


近年大きく目に付くのは、いわゆるご当地産品。各県のブースに、小規模なメーカーや生産者の人たちがあれこれと地場産の品を展示試食しています。いやあ元気!


農産加工品が多いですね。ジャムやジュース、アルコール。ハムや肉類。麺類などなど。長野県のブースもありましたが、見た感じ今年はちょっとボリューム感がなかったかな。


米粉の加工品も、政府の後押しも相当あるのでしょう、パン、麺、菓子と、かなり目に付きました。


当社のお取引先では…

馬刺しの「大成」さん。毎年出展していますが、今回は小間のイメージを変えてインパクト重視なのかな。馬刺しのおいしさをどんどん全国に広めていってほしいと思います。九州に負けてちゃいけません。

冷凍素材の「ラス・スーパーフライ」さん。毎年エネルギッシュな展示と試食を行なっています。こちらの商品は高級品が多く、それでいて上手く他社が取り扱わないようなものを出していると思います。ハイビスカスの花のシロップ漬けが面白い。

珍味の「山福」さん。私たちには業務用珍味というのは、もう品揃えの柱になって長いのですが、こんな微妙できれいなものが商品として流通しているのは、一般のお客様が見るとその形態にびっくりされるかもしれませんね。

イタリア品輸入の「日欧商事」さん。この展示会ではいつもワインに重点を置いています。しかし今回は単独行でクルマだったため、試飲できず。ロゼを意識してPRしています。私も前からロゼはぜひ売りたいなと思っているのですよ。

アメリカのブースには、私の一押し、アルヴェキーナオリーブオイルの「ペルシャンパレス」さん。もっと大勢の人に、この美味しさを知って欲しい。もうそれだけです。


広い会場を足を棒にして回りました。フーデックスに来てお酒の試飲をせずに帰るというのは、今回初めてですが、まことに残念というレベルを超えて、もう拷問に近いですな。何とも言いようがありません。
(実はその分は、別の場所で埋め合わせをしましたが)


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黄門さま伊那へ来る読んだり見たり

20110301



2月は本当にあっという間ですね…今日から3月。 
春 だ !


さて昨夜のTVは8時から水戸黄門ご一行が当地を訪れるということで、地元の家電屋さんの社長が特別出演するとか、前宣伝が賑わしく行われておりました。この番組を1時間通して観るなんて、本当に何年ぶりかな?(ひょっとすると平成になってから初めてかも)


木曽と伊那とをつなぐ権兵衛峠。今ではトンネルが開通し、当社から木曽への商売の基幹ルートにもなっていますが、数年前までは国道361号でありながら冬季には通行止めとなる、細い山道でした。その道を苦難の末切り開いた木曽の権兵衛さん(実在)が前田吟。その娘に佐藤藍子。


ドラマはその権兵衛峠の開通から始まります。意外とあっけなく、感動無く開通してしまったな~。参勤交代行列の到来で急に大量の米が必要になった権兵衛は、娘と共に峠を越え、伊那へやってきて米を木曽へ運ぶ算段をします。


伊那節に歌われる(木曽へ木曽へとつけ出す米は~)ように、伊那の米は権兵衛峠を通って木曽に運ばれました。木曽と伊那の物流ルートを開拓した権兵衛の功績は、正しく偉大だったのです。


無事に手配できたと思ったのも束の間、大事な米は「荒船の雷造」なるやくざ者に買い占められてしまいます。(伊那の勘太郎じゃないのか。もっともご当地ドラマで勘太郎をただのチンピラ悪人には描けませんね)
そこには、権兵衛の娘に邪恋を抱く高遠の米問屋(六平直政)の企みがありました…


例によって8時43分には黄門さまが悪だくみを暴き、娘はかねてから意中の若者と晴れて一緒に、と、おきまりコースをドラマは進んでまいります。


久しぶりに見ましたが、結構笑えますなこれは。花嫁略奪の場面なんておお「卒業」だ、と思う間もなく、折角逃げた2人がのこのこ式場へ戻るって、何でよ?黄門様を現場で迎えるためとしか思えない。セットの安さもなかなか可笑しかった。


黄門さまは私にとっては、やっぱり東野栄治郎です。里見浩太朗が老け作りをしているのは、どうも嘘くさい。そういえば今回は、最後の立ち回り(助さん格さん、懲らしめてやりなさい)がありませんでしたが、毎週やっているわけではないのかな?


悪口を書きましたが、それでもご当地ものは面白いですね。実際伊那のどこかでロケが行われたようには、あまり見えませんでしたけど。


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人の強さって日々雑記

20110227



ニュージーランド地震の被災者の方々。なかなか救出の報に接することがなく、やきもきしています。日本での報道を見ていると、例の英会話スクールの入っている建物がピンポイントで直撃されたかのような気もするくらい、同じ市内でも被害がかなり偏在しているようです。


最初に地震のニュースを聞いたとき、NZにも地震なんてあるの?と思いましたが、子供が見せてくれた地図帳によれば、まさに世界の地震多発ラインの真上に位置しています。地震のないオーストラリアとは近くではあっても、全く環境が違うのですね。


被災者の殆ど(九割以上でしょう)が女性だったことは、驚きです。現代の女性パワーはいろんな場面で男性を凌いで発揮されていますが、こうして意欲に燃えて語学習得に渡っている人たちが、少なくともこの場所では圧倒的に女性だったのを知って、男は何をしてるんだよ!とも正直思いました。


そんな中、救出された19歳の男子学生がTVで報道されました。見た目ではごく自然で、ベッドの上で語る様子も平常と変らないように見えましたが、救出されたときに足を切断しました、とさりげなく言うのを聞いて、言葉がありませんでした。


まだ被災して何日もたっていないし、もちろん彼の内心が平気である筈がないのですが、無理をして気丈に振る舞っているという風ではないのです。足と引替えに命を取り留めた自分の状況を受け入れた上で、これからの新たな未来に立ち向かっていこうとする心の強さが、自然体の中から伝わってきました。凄い若者だと思います。


携帯電話による日本への第一報も、彼からのものだったとか。
彼のこれからに、どうか幸い多からんことを。そして、被災した人たちが一日も早く見つかることを願います。



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馴れた味、現地の味しごと

20110223



先週のモバックショウに続いて、今週は業務用食材の一次卸「東亜商事」さんによる、冷食を中心にした展示会。大勢で行ってきました。(東京国際フォーラム)


質の高いオリジナルの商品を数多く揃える同社です。私どももその中からたくさんの品を扱っています。この展示会は毎年開かれていますが、メニューの提案が豊富で、試食してもいろいろとヒントを与えてくれるように思います。


今回は、朝食メニューの集中的なプレゼンがあり、中でもこれからどんどん増えていくであろう中国人観光客をターゲットにした中華の朝食メニューが目を引きました。


同社の幹部の方は「日本人が食べても必ずしも口に合うかわかりませんが、中国人向けの味に作ってあるんですよ…私たちが海外旅行をしたとき、朝食に『白いご飯』があると嬉しいでしょう?」と言っておられました。なるほど。ちなみに私が食べても、おいしく頂けましたヨ。


私の数少ない体験では、中国で食べる中華料理は(何て大雑把なくくり方!)確かに日本で食べ慣れたものと違う独特の風味があり、人によっては馴染まないのかもしれません。私の知人で旅行帰りの方でも、あれは絶対駄目だ、食べられん、という人もいます。


今では当地にも、中国人による中華料理店がたくさんオープンしています。出される料理はもちろん本場テイストで(いや、日本人向けにアレンジはしているのでしょうけれど)メニューによっては違和感を感じることもあるのですが、数を重ねるうちに私たちもこうした味付けにだんだん慣れていくような気がします。


私は日本っぽい味付けの中華だって大好きですが、現地そのままの味にも興味関心がありますし、それが「100%自分好みの味」でなくても、それなりの楽しみを見つけられれば、それも面白いな、と思うのです。


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丸光の思い出日々雑記

20110221



昔の思い出を残したお店が、この週末、幕を閉じました。。


昭和40年開業以来、諏訪丸光は上諏訪駅前に堂々たる店舗を構え、地域のシンボル百貨店として名を馳せました。しかし時代と共にその光は色あせ、2004年に一度倒産。その後経営母体を変え「まるみつ百貨店」として再出発しましたが、結局立ち行かず昨日ついに閉店となりました。


何といっても有名だったのは、5階にあった温泉。店内で温泉に入浴できるデパートなんて、もちろん他に無かったでしょう。湯のまち諏訪ならではのユニークな施設でした。


私は小学校1年生のとき、家族で丸光に出かけた時のことを覚えています。当時クルマを持っていなかった我が家ですから、電車で往復しました。


学校の作文(絵日記)にその日のことを書いて、そう5枚くらい書いたでしょうか。よっぽど楽しかったんだな。飯田線から中央本線に入って、大きな駅がいくつも続いて驚いたこととか。


玩具か何かを買ってもらったはずだと思いますが、それが何だったかは忘れてしまいました。温泉に入って、大食堂で一番おいしそうだった「スペシャルプリンアラモード」を食べてご機嫌でした。


それがどんな形をしていたかも、大体覚えていますよ。品が運ばれてから、母の注文した「プリンアラモード」の方がおいしそうに思えて「こっちがいい」と駄々をこね、呆れられたことも。


家族でデパートに行くことがこれほどの楽しみだった良き時代。思い出の場所がなくなってしまうことを、残念に思います。

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