人の強さって日々雑記
20110227
ニュージーランド地震の被災者の方々。なかなか救出の報に接することがなく、やきもきしています。日本での報道を見ていると、例の英会話スクールの入っている建物がピンポイントで直撃されたかのような気もするくらい、同じ市内でも被害がかなり偏在しているようです。
最初に地震のニュースを聞いたとき、NZにも地震なんてあるの?と思いましたが、子供が見せてくれた地図帳によれば、まさに世界の地震多発ラインの真上に位置しています。地震のないオーストラリアとは近くではあっても、全く環境が違うのですね。
被災者の殆ど(九割以上でしょう)が女性だったことは、驚きです。現代の女性パワーはいろんな場面で男性を凌いで発揮されていますが、こうして意欲に燃えて語学習得に渡っている人たちが、少なくともこの場所では圧倒的に女性だったのを知って、男は何をしてるんだよ!とも正直思いました。
そんな中、救出された19歳の男子学生がTVで報道されました。見た目ではごく自然で、ベッドの上で語る様子も平常と変らないように見えましたが、救出されたときに足を切断しました、とさりげなく言うのを聞いて、言葉がありませんでした。
まだ被災して何日もたっていないし、もちろん彼の内心が平気である筈がないのですが、無理をして気丈に振る舞っているという風ではないのです。足と引替えに命を取り留めた自分の状況を受け入れた上で、これからの新たな未来に立ち向かっていこうとする心の強さが、自然体の中から伝わってきました。凄い若者だと思います。
携帯電話による日本への第一報も、彼からのものだったとか。
彼のこれからに、どうか幸い多からんことを。そして、被災した人たちが一日も早く見つかることを願います。