ライトアップ日々雑記
20141119
この写真、我が家の前の通りを写したものです。時刻は土曜日の9時頃。
ここは住宅街で、ふだんは街路灯以外は真っ暗なところです。この日は恵比須講のお祭りだったので、近所の神社まで数百メートルにわたって数日間奉納者の名入り提灯が飾られています(当社のもありますよ)。ここまでは毎年のことですが、今年はもうひとつ、植栽されている「いろはもみじ」の樹が紫色の小さなライトで彩られています。遠くで見ればいささか寂しげではありますが、近寄ってみるとなかなか綺麗です。
LEDの普及に伴って、あちこちで賑やかなライトアップが楽しめるようになりました。年末近くなると、それは銀座や六本木のゴージャスなライトアップとは2ケタくらいスケールが違いますが、街を離れたところでも色とりどりの電飾で飾ったクリスマスツリーのような個人宅が増えてきているように思います。以前は電気代がバカにならなかったそうですから、ノーベル賞の研究もこんなところで役に立っているわけだ。
ライトアップは、本当はそこを歩く人がいてこそ一層輝くものだろうと思います。それだけで人を呼べるほどの大規模で凝ったライトアップもありますが、ささやかなものであっても、ちょっと散歩したりする通りにこうしたものがあると嬉しいですね。そういう意味では、冬よりもむしろ夏にライトアップがあればいいのかな。そうはいっても電力の需要期ですから、ちょいと具合が良くないでしょうか。
この日は街のイベントとして「こまちバル」という飲食店振興の企画が行われていました。撮影した位置から100mほど先へ行くと商店街になって(写真でも明るく見えます)、もう少しは人通りがあったかな?
提灯はもう撤去されてしまいましたが、いろはもみじの樹は今も紫に輝いています。クリスマス頃までやってくれるんでしょうか。
ラプソディー・イン・ブルー音楽ばなし
20141116
半月も更新をさぼっちゃって…今月は出張やら何やらで忙しく、ついついブログが後回しになってしまいました。。
表題の曲、「のだめカンタービレ」ですっかり世間に有名になりました。中間部のゆったりしたメロディーはTVCMにもよく使われますから、聴いてみれば「ああ、あの曲か」と思われるでしょう。協奏曲と名前はついていませんが、単一楽章のれっきとしたピアノ協奏曲です。
この超有名曲、演奏するものではなく聴くものだと思っていましたが、なんと先週の伊那フィル定期公演で取り上げました。ソロは地元伊那市のピアニスト、林智子さん。
クラシックとジャズを融合させた曲だと評されています。お堅いプレーヤーがいくら楽譜通りきちんと演奏しても様になりません。今回、ピアノのソロはお任せにしても、オケがはて、冒頭のクラリネットの艶めかしいグリッサンドから始まり、カップミュートを使ったトランペットやトロンボーンの色っぽいソロなど、あまりやったことのないジャズっぽさをどこまで出せますかな?
ピアニストとの合わせの練習が前日リハを含めて3回ありました。初回のリハーサルから林さんの意気込みがびしばし伝わってきて、これはいいぞ、と思いました。驚くことにはその後、林さんのピアノが一回ごとにどんどん即興性を高め、凄みを増してくるのです。それを感じたのは、私だけではないはず。
こうなると、オケも燃えますよ。だいたいこの曲はピアノソロの場面が多く、オケの出番はそう多くないのですがね。本番ではさらに洗練さを増したピアノに負けじとオケも頑張り、なかなか良い演奏ができたように思います。お客様からの評価もまずまずだったようで、何よりでした。
今回のメインはブラームス「交響曲第4番」という渋めの曲でしたから、いいコントラストになったと思います。楽しい曲体験でした。林さん、とても良かった!
天上のカウントダウンしごと
20141101
11月。
今月はワイン屋にとっての大イベント、【ボジョレー・ヌーヴォー解禁】が第三木曜日(20日)に控えています。
当社もささやかながらヌーヴォーを仕入れ販売しておりますが、今年はひょんなことから「カウントダウンパーティー」のお手伝いをさせていただくことになりました。もちろん初めてのこと。
場所がすごい。標高2612メートルのホテル千畳敷で開催されるパーティーです。ご存知の通り日本は時差の関係で、世界で最も早く解禁の瞬間を迎えますが、それに加えて日本一高所での開催であることも間違いないでしょう。世界一早く、日本一高い所でボジョレーを楽しむ会になります。
こういう場所ですから、アクセスは普通のお店のようなわけにはいきません。前日19日(水)の夕方、バスとロープウェイを乗り継いでホテルにチェックインし、翌朝下界に下りてくるまで、お客様は缶詰状態になります。いったん夕食をとった後、どうやって午前0時まで過ごしていただくか、ホテルスタッフの方たちと何度も打ち合わせをしています。
私もワイン選びとともに、当日会場でお客様に少しばかりワインのお話をして楽しんでいただくことが仕事です。「講習会」ではないので、専門的なことばかり言ってもつまらないし、いろいろ考えているところなのですよ。標高の高い場所なので、アルコールの回りは下界より早い。これは確かです(何度も経験済み)。ちょっとこの辺、気をつけておかなければね。
料金が高い(これも日本一?)のですが、ホテル宿泊(一泊二食)、駒ヶ根駅から往復の交通費まで含んでのものですから、そこまで考えれば決してそう高いものではないと思います。一足早い冬の気分で、新酒を味わう珍しい機会です。まだまだ予約受付中とのこと、ぜひお申込みいただければ幸いです。
関連リンク: ホテル千畳敷 (申込み受付)
あつあつのかつ丼食べもの
20141030
先日、ロータリークラブの地区大会(長野県大会)を駒ヶ根ロータリーの主管で開催しました。私も幹事役の一人として、県下各地から大勢のお客様を週末お迎えしました。グランドフェア終了直後だった私は、まるで週に2回も展示会をやったような慌ただしさでした。
お客様に会場で昼食を出しますが、せっかく駒ヶ根にいらっしゃるのですから、名物ソースかつ丼を召し上がってもらいたいですよね。しかし1000個近いかつ丼をお弁当で出したら、朝からトンカツを揚げれば食べる頃にはすっかり冷めてしまいます。
普通のお弁当だったら、冷めてもそれなりにおいしく食べられるオカズはいくらでもありますが、冷めたトンカツはおいしいはずの脂が固まってしまい、ちょいといただけません。でもソースかつ丼はぜひ出したい。どうしようか。
そこで思いついたのが、ある種の駅弁に使われる発熱容器。紐を引っ張ると容器に内蔵された消石灰と水が反応して発熱し、数分後にはあつあつのお弁当が食べられるというやつです。
容器はこの日のために特注し(写真、見てください)事前に試食会を開いて食べてみました。紐を引くとすぐに湯気が立ち上り、揚げたてではないにせよ、熱いかつ丼を楽しむことができました。
当日は駒ヶ根ソースかつ丼会の加盟店、十数軒にお願いして千個くらいのかつ丼を振舞いました。皆さん喜んで召し上がっていただいたようです。
ところで二週間ほど前の「秘密のケンミンショー」で福井、群馬、長野のソースかつ丼食べ比べをやっていました。VTRには当社のお得意様が何軒も登場し、どう見ても長野(駒ヶ根)の肉の分厚さ、ボリューム、迫力の圧勝だったと思うのですが…ソースかつ丼にはキャベツがなくちゃ。最後まで駒ヶ根を応援してくれた勝俣州和氏、ありがとう!
背に腹は代えられずしごと
20141022
いま国内産バターの生産不足が伝えられているのは、ご存知だろうと思います。グランドフェアで代替品のご提案コーナーを設け、少なからぬ反響がありました。
バターの原料となる生乳の生産が足りません。そもそも酪農家が凄まじい勢いで減少していることが背景です。統計によると10年前28,800戸だった国内の酪農家は、今年2月では18,600戸となっています。後継者不在による廃業や飼料の高騰による経営難、近年の猛暑による牧草の減少、などの原因があると言われます。
乳牛から搾られた生乳は用途によって振り分けられていきますが、賞味期限の短い飲用牛乳(いわゆるパックに入った牛乳)に最優先で振り向けられ、次いで生クリームなど、保存可能なバターや脱脂粉乳はどうしても後回しになってしまいます。これはもう構造的な問題となっていて、バターの需給状況が改善することはたいへん難しいのです。
そんなに足りないのだったら海外から輸入すればいいじゃないかと誰しも思いますが、国内酪農家保護のため、バターの輸入関税は途方もなく高く設定されています。保護されている酪農家が何でこんなに減少しているのか、何たる矛盾でしょうか!
当社でも潤沢にバターを仕入れることができず、お客様にご迷惑をおかけしています。バターが足りなくては、お菓子屋さんパン屋さんは本当に困ります。何とかバターに近い性質をもつ製品ができないか、油脂メーカーさんでは全力で知恵を絞っています。
マーガリンなどの加工油脂にバターを一定の割合で配合するなどし、ユーザーさんがバターの一部を置換えられるようにしたものなど、いくつかの製品ができています。「マーガリンがバターの代りになんかなるものか!」というお菓子屋さんにも納得いただくように、品質向上に取り組んだ結果、これなら使える、というものができているのです。
バター本来の風味や色合いを活かし、口どけや保形性にも気を配った商品が用途別に各種用意されています。こうした品がバターの代りを100%務めることはできませんが、恒常的な品薄の中で「納得して使える場面」での出番は少しずつ増えているようです。背に腹は代えられません。試してみていただきたいと思います。
鯖とトリュフ食べもの
20141020
グランドフェア、おかげさまで無事に終わりました。独自企画「プレミアム商品コーナー」では、ちょっとランクアップした調味料や食材、数十種を集めてPRしましたが、その中に冷凍の中国産トリュフがありました。直径15~20ミリくらいの小粒なやつです。
トリュフとしてはお値打ち品ではありますが、ひと袋1万円くらいしますから、やたら簡単には買えません。
展示サンプルは丸一日会場に出しっぱなしでしたから、本来は終わったら捨ててしまうところですが、残ったのを頂戴して、持って帰りました。
一日終わって会社に帰るともうヘトヘト、時間も遅いですがそれでも有志の社員たち数名と居酒屋でプチ打ち上げを挙行。思いついてこのトリュフを7、8個ラップにくるんで店に持っていき、生のままスライスしてもらってどんなものかと皆で食べてみました。同席の多くの社員は、初めて口にするといいます。
私もこれまでそう何度もトリュフ単独で食べた経験はありません。まあ冷凍品で解凍して時間もたっていますので、「アセチレンガスのよう」だといわれる特有のスーッとする香りは見られませんが、単なるキノコの一種とはいえない、まったく違うコクのある濃厚な感じはあります。
お店で注文したいろいろなものと合わせて試してみました。一見相性のよさそうなポテトフライとか、鶏の塩焼きだとかでは、トリュフが負けてしまってあまり面白くありません。やはり香りが抜けてしまっているからですかね?
ところが「鯖の塩焼き」と合わせてみてびっくり。口に入れて数秒~十秒後、口から鼻にブオーッと広がる馥郁たる香り。生のまま食べるトリュフの、何倍もの強い香りです。トリュフだけ、鯖だけの味の延長線にはない香り、普通の食べ物を口に入れたのとは全く違う強烈さ。食べてすぐに香りがたたず、時間差攻撃してくるのが不思議です。他の物はイマイチだったのに、なぜ鯖となのでしょう。
フレッシュなものと違うのはもちろん承知の上で、珍重される理由を少し垣間見たような感じでした。写真は翌日、家で撮ったもの。まだ香りもいくらか残っています。
17歳に平和賞日々雑記
20141012
先週、ノーベル賞ウィークということで、連日受賞者が発表されておりました。。
物理学賞は青色LEDを開発した3人の日本人科学者(お一人は今は米国籍ということだが)が受賞ということで、新聞もテレビも大騒ぎでしたね。パートナーとして共に研究していたわけでない人たちも、こうして選ばれることもあるんだ。
受賞者の一人中村修二氏は、以前の所属会社、日亜化学を相手取った訴訟問題で有名になりました。発明は誰のものか、研究者の報酬はいかにあるべきか、当時一石どころか大岩を投じたような論議がまきおこりました。お互いの言い分、報道されていることがすべてではないでしょうし、中村氏の個性的なキャラクター(変人ぶり?)がそれに輪をかけ毀誉褒貶を生んでいるともいえましょう。私はついつい会社側に寄った見方になってしまうのですが…自分が会社経営者だからってことでしょうか。
さて平和賞です。「子供たちへの教育」という観点から、パキスタンの17歳少女、マララ・ユスフザイさんら二人の受賞が決まりました。
今さら説明するまでもありません。マララさんは母国パキスタンで、宗教的・伝統的に軽んじられている女性に対する教育の必要性を、少女の頃から(今だって少女です)訴えてきました。反感も買い、タリバーンに襲撃され瀕死の重傷を負いましたが奇跡的に回復し、テロにひるむどころかさらに積極的な活動を世界にわたって広げています。オバマ大統領と会談し、アメリカの無人戦闘機が母国の罪なき人々を殺害している、と面と向かって抗議したことは有名ですね。
社会的な逆境に公然と反旗を翻し、多くの賛同者を集めているマララさんの聡明さと勇気と行動力は、とても17歳とは思えないものです。その上で言いますが、若くしてノーベル平和賞という看板をもらうことが、マララさんの今後の運動に果たして有益なことなのかどうか、考えてしまいます。
イスラム教はタブーの多い宗教だと認識していますが、特に女性に対するさまざまな禁忌が現代国際社会の規範と相いれず、今日ではいろいろな軋轢を生んでいます。私はマララさんの運動に敬意を表しますが、ある意味、ヨーロッパ的価値観をイスラムの人々に強引に持ち込もうとすることが「絶対的に正しい」ことなのかどうか、本当はよくわかりません。
余計なことをするな、という見方が彼らに根強くあることは確かですし、決して無視できるものでもないと思います。だからと言って、いつまでも今のままでいいとも思いません。逆に彼らにも、自分たちの価値観を内外に非寛容的に押し付けている場面は多くみられます。だからこそ、マララさんの運動の必要性は十分わかります。
何といってもまだ17歳です。今後のマララさんにかかってくる重圧は大変なものでしょう。重ねて、身の安全にかかわる心配も。お互いが理解し合い、認め合うには何にしても時間がかかります。彼女の思いが叶えられていく日が、一歩一歩近づいて来るでしょうか。
栗ときのこ食べもの
20141009
神頼み、月頼みばかりしていても仕方がないので、おいしい信州の秋の味覚を食べて元気をつけましょうか!
信州の秋を代表する特産品は、何と言っても果物ときのこです。栗もまあ、一種の果物といっていいでしょう。
毎年頂戴する栗を母が栗ごはんにしました。大粒でほくほくし、大変結構なものです。これも秋の味覚、小鮒の煮つけを合いの手に食べましたが、とてもピッタリ。おいしい昼ごはんでした。(夜は基本、コメを食べないようにしています)
今年はやらなかったが、栗をつぶして「おはぎ」にすることもあります。これはいいものです。あんまりたくさんは食べられませんが、濃厚な味覚の固まりを食べるような気がします。
右は友人たちと近所の居酒屋「こまつ家」さんで食べたきのこ。真っ先に目に飛び込んでくるのはやっぱり松茸ですが、クロカワ(左上)ホンシメジ(下)もおいしい。
今年はきのこ類は豊作ということです。先日、とあるレストランでとびきりおいしい「野生キノコのバター炒め」をいただきました。きのこ自体の味がきわめて濃密で、至福なんて言葉が頭をよぎるくらいでした。近所の直売所かどっかで雑きのこを買って、ぜひ妻に作ってもらおうっと。鮮度なら負けない筈だ。
これまで年代物(10年以上前)のコンパクトデジカメをずっと使ってきましたが、このほど一眼ミラーレスを新調しました。いろいろ機能があるようですがまだ説明書をあまり読んでおらず、使いこなせていません。どうでしょう、今までの写真と、いくらか違いますか?
月に願いをしごと
20141008
いよいよ当社年間最大の行事、伊勢喜グランドフェアまで一週間となりました。社内は展示の準備、看板や印刷物の打ち合わせ、搬入撤収の段取りなど、急速に慌ただしさが増しています。
これまでお越しいただいた方はご存じのように、伊勢喜グランドフェアはたいへん「手作り感」あふれた展示会です。お金をかけて業者さんにお願いすればより綺麗でスッキリした会場になるでしょうが、そこはまあ目をつぶって、あくまで中身で勝負です。
主体になるのはもちろん、100社近い各メーカーさんのブースなのですが、それ以外に当社独自企画の展示をいくつも設けています。その年その年のタイムリーなテーマを探し、商品アイテムを選定し、サンプルや陳列試食のための什器や消耗品を調達し、これらを通常の仕事をしながらプラスアルファでやるわけです。これがなかなか大変で。一種、高校の文化祭みたいなノリを感じなくもありません。
これだけ工夫をした展示会、ぜひ大勢の方にご覧いただきたいのですが、心配はお天気です。会場(伊那商工会館)の駐車スペースが、晴れればまったく問題ないのですが、雨が降ると使えない部分が多く、ご不便をかけてしまいます。
猛烈な台風19号が南海上に発生し、日本に接近しつつあります。予報ではどうやら13日頃に通過しそうです。どうせ来るのであれば、とにかく早く来て早く行ってもらいたい。14日午前のうちに雨がやみ、午後から晴れてくれれば、15日当日は文字通り晴れ晴れとお客様をお迎えできます。
折しも今日は皆既月食。当地は絶好の好天でしたね。星に願いを、だけでなく月にもお願いしてみましょう。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
伊那谷最大の食イベント
第39回伊勢喜グランドフェア2014
10月15日(水)伊那商工会館
ご招待の方のみ入場できます
新規開業・新規お取引をお考えの方で
来場ご希望がありましたら、お問合せ下さい
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
御嶽山噴火日々雑記
20140929
週末の楽しい登山が、まさかこんなことになるとは。。
土曜の昼に噴火した御嶽山。大勢の登山客が山頂付近に集まっているところを狙い澄ましたような、最悪のタイミングでした。火山灰に埋もれて倒れている人たちを、救助に行くこともできない無惨さです。
youtubeの動画「御嶽山 大噴火!」がTVニュースなどで引用されています。噴火の一報を聞き、私が最初にこの動画を見たとき閲覧数は300くらいでしたが、この記事を書いている今、650万近くになっています。青空にむくむくと煙が湧き起こり、すごいスピードで近づいてくる。あっという間に周囲は真っ暗、小石が雨あられと降り注ぐ、身の毛のよだつような映像です。
今朝のニュースで、亡くなって身元が判明した方の中に、私の知人の名がありました。もう十数年お会いしていませんでしたが、聞いてみるとやはり彼のことでした。ああ、何ということ。まだ54歳の若さで、こんな形で逝ってしまうとは。信じられない、言葉もありません。
危機一髪助かったのは、地元では知らぬ人のいない、著名な山岳写真家の津野祐次さん。山頂近くから命からがら脱出し、上半身裸で軽トラ?に乗って取材に応えていらっしゃいました。彼ほどの山の達人が一時は死を覚悟し、撮影したカメラのメモリーカードを口から飲み込んで守ろうと考えた、と。ほんの少しの運が生死を分けたケースもたくさんあったことでしょう。
素人には、それにしても事前に分からなかったのかと思いますが、火山噴火の予知なんて、まったく不可能なんですってね。昔は活火山とか休火山、死火山とか学校で習いましたが、今はこうした分類はなく、火山はすべて活火山。それはそうだ、地球の活動を「人間の歴史」なんていう百年千年の尺度で計るのは、無理というものでしょう。
木曽の方々、7月の豪雨災害に続いて火山の被害と踏んだり蹴ったりで、大変なことだとお察しします。山ひとつ越えた当社周辺では、降灰は場所によっていくらかあるようですが、今のところ日常生活に影響は出ていません。農産物とかは、どうなのでしょうか。
御嶽よ、早く鎮まれ…
これ以上の被害拡大がないことを願います。