2023年ヒット商品番付 (1)日々雑記
20231217
年末恒例、日経MJ紙「ヒット商品番付」が発表されました。感想などを。今年は食品関係が少ないですね。
横綱(東) 生成AI
ようやくコンピュータも我々が昔想像していたレベルに到達したのか…昨年のヒット商品では「画像生成AI」が前頭にランクインしておりましたが、さらに進んでいつの間にか生活の中にどっかりと居座ってしまいそうです。ChatGPTはどこかで試してみたいと思っています。当社の業務に役立つかどうかは、まだまったく不明。
横綱(西) 大谷翔平&WBC(3/11、3/23、7/11)
世界のオオタニサン!エンゼルスからドジャーズへ、1000億円プレーヤーですぞ。税金どの位取られるのか知らんけど。願い通り、新天地で優勝争いできるでしょうか。WBCも実に痛快な大会でした。
大関(東) 藤井八冠(10/13)
誰が土をつけ、タイトルを奪取するのか。もう興味はそれだけです。
大関(西) アレのアレ 阪神38年ぶり日本一
プロ野球を見ることが殆どない私ですが、阪神優勝でどれだけ関西人が盛り上がったかは想像つきますよ。岡田監督、風貌のイメージとは異なり、知将なんですねえ。
関脇(東) YOASOBI「アイドル」
関脇(西) ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
知りません。全然。
小結(東) チョコザップ
いろいろな会議や展示会が復活し東京へ行く機会も多くなりました。街角でたまに見かけます。本格的な運動でなくチョコッと汗を流す「体にいいことした!」感が受けているのか。私のジム活動は12月に入って風前の灯です。
小結(西) 日本バスケ旋風(9/1、9/4)
漫画「スラムダンク」を途中まで読んだことを書きました。その後まもなく結末まで読了し、大はまりしました。ぶっちぎりの強豪山王工業との激戦、熱くて何度も読み返しています。映画の「ファーストスラムダンク」を見逃したのが残念。そろそろTVでやるかな。
続きは次回で。
とばっちり辞任日々雑記
20231215
地元選出の宮下一郎農水大臣、わずか3か月で辞任することになるとは。口惜しい気持ちで一杯のことでしょう。
パーティー券キックバック裏金問題は自民党を揺るがす大きな問題になっております。安倍派に属する閣僚4人をはじめ、多くの人が役職を辞任することになりました。実際に裏金を作っていたなら国民に対する裏切りであり、辞任は当然ですが、この方は当初より「適正に処理している」と説明しています。落ち度はないということです。
私はTVを見ていませんが、杉村太蔵氏が「この人の収支報告書を見たが、個人献金まで全部記載されている。派閥から入った金も全部書いてある。報告書の見本のようだ」と言っていたとか。日頃の誠実で几帳面な言動を見ていれば、さもありなんと思いますよ。
だいたい、キックバックを受け取ったことがいけないと誤解している人は多いようですが、キックバックは別に悪いことではない。それを政治資金収支報告書に記帳せず裏金にしたことが問題なのです。きちんと処理していれば何もとがめられることではありません。
それなのに巻き添え連帯責任で詰め腹を切らされるのですから、ご本人、支持者の落胆は推して知るべし。もったいないことです。SNSで「やましいところがなければ辞めないはず。辞めるのは自分もやってるからだろう」と言う人の多いこと。ろくに事情も知らない人たちに推測で十把一絡げにされたら、たまりませんよね。
適材適所だと思って期待していた農水大臣の職をこういう不本意な形で失ったのは私も残念です。これにめげず、これからも議員の立場で活動を積み重ね、ぜひ再出発をと思います。この際ですから安倍派も自民党もきちんと膿を出して、綺麗さっぱりとしていただきたい。いい加減に済ませて欲しくないよ。
今年の一皿2023食べもの
20231212
「今年の○○」が次々に発表される時季となりました。商売柄、ぐるなび総研が発表する「今年の一皿」には注目しています。ここ数年はコロナのため外食が沈滞化し、この賞も誰もが納得するような注目メニューを選定することができずにいました。(過去3年の受賞は「冷凍グルメ」「アルコールテイスト飲料」「テイクアウトグルメ」)
2023になってようやくコロナ禍は治まり、世相を反映したメニューが選ばれました。今年の一皿は、「ご馳走おにぎり」。10/29の本欄でも取り上げたばかりで、私のコメントはその記事に譲りますが、堂々の受賞であると思います。選定理由は、
・ふんだんに乗せた具材のしるしが食欲をそそり、見た目の華やかさからSNSを中心に話題となった。
・豊富な具材から選べる楽しみと飲食店で握りたてを味わうスタイルが消費者に受けご馳走へと進化した。
・おにぎりの消費支出額が増加傾向にあり専門店の新規開業が相次いで、中・外食の精米消費を後押しした。
・また海外でも“ONIGIRI”の名で販売され、日本の伝統的な食文化が浸透しつつある。
―とのこと。その通りだと思います。というか、当たり前すぎて面白くはありませんけど。
他のノミネートは「米粉グルメ」「陸上養殖魚」「ホタテ」でした。小麦粉の歴史的な高騰を受けて、米粉を使ったメニューは確かに注目を集めた年になりました。米粉パンが代表ですが、揚げ物の衣としても知らないところで口にされているかも。100%駒ヶ根産のお米を使った「米粉パウダー雪こま」は、当社発の地産地消の品として好評のうちにお使いいただいています。
陸上養殖魚は「メニュー」なのかはわかりませんが、確かに話題を集めています。長野県内でもチョウザメを養殖しているところは何か所もあります。キャビアはもちろん、白身の肉も美味しいと聞きますが、まだ食べたことないので、いちど試してみないと。
例の国の言い掛かりで行き場を失った国産ホタテを、食べて応援しよう!10/3本欄で取り上げた通り、当社も農水省のキャンペーンに応じて、お値打ちで提供しています。お求めやすくなったホタテ、年末年始にぜひいかがでしょうか。
関連リンク: 2023年「今年の一皿」 (ぐるなび総研)
ただ白いケーキ食べもの
20231209
クリスマスケーキの時期がやってきます。街のお菓子屋さんはもちろん、量販店コンビニなども予約獲得に一生懸命です。そんな中で、興味深いニュース。
------------------------------------
(日経新聞)ローソンは7日、2023年のクリスマスケーキのラインアップを発表した。今年はイチゴや飾り付けのないホール型のショートケーキを発売。割安感を出しつつ家族らで自由にデコレーションしてもらう。(中略)「メリハリ消費に対応した」という。
------------------------------------
名付けて「シンプルショートケーキ」だそうです。あるべき所にアイテムがない、というのはまことに不思議なもの。外からは見えませんが台の部分には桃が入っているとのこと。
購入者が自らトッピングを楽しめるのが狙いだそうで、確かにこのシンプルな奴をそのまま召し上がるケースはそうないと思われます。フルーツはもちろん、買ってきたお菓子であっても、上手にちりばめれば結構楽しいものになるような気がします。
スポンジだけの商品、飾りは自分でやってねというものは昔からありましたが、一歩進めてクリームまでをあらかじめ塗っておくというのは、なさそうでなかったアイデアです。これ自体は悪くない。
気になるのは開発スタッフの方が言う、割安感、メリハリ消費という点です。一方で有名パティシエ監修の高額商品を売り込み、もう片方ではこのような価格訴求品(というのでしょうか?)を堂々と表に出して販売する。二極化をそのまま季節商品に持ちこんできたようなモヤモヤ感がするのです。
ケーキ作りを家族で楽しみたいという人が、果たしてコンビニでこの商品を予約してまで買うのかな。そういう人は、台や生クリームから作りたいんじゃないだろうか。やっぱり販売元の本音は別のところにあるのでは…などと余計なことまで考えてしまいました。嫌らしいのは私の方かもしれません。
我が家は子供たちも離れていますから、ホールケーキはもう何年もご無沙汰です。今年のクリスマスは、どうしましょうかね。
関連リンク: ローソン、トッピングなしのクリスマスケーキ(日経)
子どもオケに代打で音楽ばなし
20231208
お久しぶりです! この10日ほど公私ともに忙しくて、ブログを書く時間がなかなか取れませんでした。ご訪問いただいた方、申し訳ありません。
今月3日に「エル・システマ駒ヶ根子どもオーケストラ」の第2回演奏会が行われました。小学校低学年から中学3年生までの少年少女、約60名が参加している弦楽オーケストラの講座です。
習熟度別のクラスに分かれてのグループレッスンを毎週土曜日に行っていますが、指導者の先生が事情で演奏会に参加できなくなってしまったと、スタッフの方から相談を受けたのが11月10日のことでした。指揮者をしてくれないかという寝耳に水の話です。
本番まで3週間、練習3回とあまりにも時間がなかったのですが、普段からエルシステマの皆さんとは一緒に活動する場面も多くあり、お力になれればとお引き受けしました。翌日からすぐ合奏練習です。何曲かは既にほぼ仕上がっていますが、まだほとんどできていない曲もいくつもあり、これは大変だと思いました。演奏会の中で私が振ったのはアンコールを含め7曲ですが、一回の練習で1~2時間程度しか合奏できなかったので。(これは私の都合でもありました)
それでも子供たちは飲み込みが早く、一週ごとに上達していきます。本番前日のリハーサルではヤバいところだらけで焦りましたが、当日午前中のリハでほとんど解決し、本番の演奏が一番良かった。会場には保護者の方はもちろん、他にも多くのお客様が来場され、活動開始から7年を経てめきめき力をつけた子どもオーケストラの演奏に大きな拍手を送っていただきました。
私も微力ですがお手伝いができて嬉しかった。5月の伊那フィル駒ヶ根公演では、子どもオーケストラとの共演を計画中です。ひと足早い顔合わせとなりました。
関連リンク: フェイスブック(エルシステマジャパン)
さすまたの武士日々雑記
20231128
上野の宝石店強盗未遂の話。こんな立ち回りが行われ、それが動画として報道されるなんて、すごいことですね。
------------------------------------
(FNNオンライン)東京・台東区の宝石店にヘルメットをかぶった3人組の男が押し入った事件で、警視庁はさきほど18歳の男2人を強盗致傷の疑いで逮捕した。警視庁は残る1人の行方を捜査している。
逮捕された職業不詳の18歳の男2人は26日午後6時半すぎ、台東区上野の宝石店に押し入り、ショーケースをバールで破壊した上、男性店員に全治10日のケガをさせた疑いがもたれている。
男らは商品を奪おうとしたが、別の店員にさすまたなどで抵抗されたため何も取らずに逃走していたが、2人は27日、埼玉県内の警察署に出頭してきたという。
------------------------------------
今年5月の銀座の高級腕時計強盗と似たようなにおいがしますね。誰かにそそのかされた馬鹿小僧たちがやったのでしょうか。刑法では強盗致傷は重罪ですぞ(無期または懲役6年以上)。もう一生台無しだ。
強盗を追い払った今回のヒーロー、「さすまたの武士」の活躍には誰もが驚嘆したことでしょう。さすまたは相手の手の届かない距離から相手を押さえつけ、行動を封じる道具だと思っていましたが、このように「ぶっ叩く」という使い方がありました。竹刀や木刀よりリーチが長いし、剣道の達人でなくとも使えそうです。
専門家に言わせると、先端のU字の部分を両手で相手に掴まれてしまうとなかなか苦しいらしいです。基本的には複数名で取り囲んで使うのが正統(?)だそうですが、こんな場面ですもの、どうやって使ったっていいですよね。相手には相当な威嚇になったと思われます。脱兎のように逃げて行ったもの。
通販サイトによれば、さすまたは5000円~2万円台くらいするようです。あんまり安いのは強度がちょっと心配。見ていくと「安全さすまた」なる商品もある。まことに不思議なネーミングです。何が(誰にとって?)安全なのか。
後ろ姿しか映っていない恰幅の良い店員さん。相撲の元力士じゃないかとかSNSでは言われていますが、私には「芋洗坂係長」が連想され、もうなんだか可笑しくって…。逃走用バイクを破壊したのはヒットでした。特別ボーナスものですね。
驚嘆の超絶技巧読んだり見たり
20231124
まずはこの2枚の写真をご覧ください。。
これは二つとも木彫の作品です。アゲハ蝶の作品は彩色を一切せず、よく似た色合いの木を使って寄木細工のように組み立てたもの。本物の蝶とおおむね同サイズで、大変精緻な技術だと思います。
しかしさらに見ていただきたいのは、蝶が乗っている台座です。ここで表された水滴は、台座の木をその部分だけ残して彫り下げ、磨きぬいて曲面を出して作られたものなのです。つまりこの台座は、水滴も含めて一枚の板から彫り出されているのです。彩色せずに。
スルメイカの作品。本物としか思えない微妙な曲線と、粉を吹いているかのようなざらざらした表面。これが木彫りでできているとは考えられない、このまま焙って七味マヨネーズでもつけて食べてしまいたいでしょう。
驚くのはまだ早い。このスルメは、先端につけられたクリップ、その先の金属の鎖まで含めて、一本の角材を削って作られています。パーツを組み合わせて作ったのではありません。想像を絶する手間がかかっています。
このような精巧極まりない現代の作品を集めた展覧会「超絶技巧、未来へ!」を観覧してきました。一部写真撮影可だったのでスマホで撮ってきましたが、より鮮明な写真を見たい方はリンク先などでご覧ください。
以前NHK「日曜美術館」でこの展覧会が紹介されて、ずっと行きたいと思っていたのです。今年の4月から6月には長野県立美術館で開かれていたのですが行きそびれ、今回東京(三井記念美術館)でようやく目にすることができました。会期は今週末までということで、滑り込みです。
このほかにも金属加工や漆芸、ガラス、刺繍、切り絵などさまざまな分野の作品が並べられました。どれだけモデルに近づけるかという技を通し、素材の本質に迫ろうという意気込みが感じられ、圧倒されました。
昔のTVチャンピオンで「手先が器用選手権」というのがありましたが、この若い作家たちの器用さと根気(執念)といったら人間技とも思えませんね。これほど根を詰めて制作していたら寿命を縮めてしまうのではないか、などと余計なことを考えてしまいます。
関連リンク: 美術手帖サイト
じゃこ天騒動食べもの
20231117
殺伐とした舌禍事件が多い中、大人の対応というのはこういうものかと思わせる出来事となりました。。
元はといえば先月の講演で、秋田県の佐竹知事が四国を訪問したことを振り返って「じゃこ天は貧乏くさい」と発言したことです。周囲から批判を浴びてすぐに謝罪しましたが、中村・愛媛県知事が「揚げたてのじゃこ天は格別。きりたんぽ鍋に入れると、もっとおいしいかな」と切り返し、互いの距離がむしろ狭まったというのです。
この15日、秋田県と四国4県が有楽町で合同物産展を開き、各県の特産品を詰め合わせた「なかよしセット」3500円を販売し、仲直りと交流をPRしたとのこと。中身はじゃこ天のほか、きりたんぽや徳島ラーメンなどだったそうで、あっという間に売り切れた由。
佐竹知事は前から放言癖があり物議をかもす場面が時々あったそうですが、最近の熊被害にあたっては銃による駆除を後押し。理不尽なクレーム電話はすぐに切ると言明して、むしろ好感を持って受け入れられました。
じゃこ天発言では変な意地を張らずにすぐ撤回し(お国自慢をけなすのは怖いですぞ)また中村知事の絶妙な助け舟のおかげで災い転じて福とできたことは、大変良かったですね。両県の友情に乾杯ってところです。
私は昨年6月、愛媛宇和島を訪れたときにじゃこ天を食しており、食べた感想も一言だけ当時の本欄に記しております。「これはまあ、見た通りの味ですね」 そう、いわゆるサツマアゲの味で、特別感はなかったな。貧乏くさいとまでは思いませんでしたけど。
こうした食べ物は全国いろんな場所で、それぞれ特産の魚介を原料に作られていますね。できたてのものは、どれも美味しいですよ。じゃこ天は「ほたるじゃこ(別名ハランボ)」という魚で作るそうです。いま検索したら、高級魚ノドグロの仲間だというではありませんか。何となくチリメンジャコが原料だと思い込んでいました。失礼しました。
ガチャガチャ日々雑記
20231114
世の中に右肩上がりで流行しているもの。ガチャガチャこと、カプセルトイの自販機。どこにでもありますよね。つい最近、ご近所に数百台の自販機を揃えた売り場がオープンしました。社員から教わって、日頃は立寄ることのほとんどないガチャ売り場に行ってみました。
ベルシャイン駒ヶ根店2階の一角に「ガチャガチャの森」なるコーナーがあって、まあ確かに森だよな、700台近くのおびただしいガチャガチャが並べられております。
だいたいは300円か400円。よくもこれだけの種類があるものだと感心します。面白いのは、私どもにも日頃から馴染みのある食品メーカーさんの玩具が何十台もあったこと。商品のミニチュアですね。手に取って見たわけではないのでどの位の再現度なのかわかりませんが、これいいなと思うようなものがいくつもありました。
リンク先の記事でも、特に女性たちにリアルなミニチュア食品が好評みたいです。食品サンプルが外国人の土産として大人気ですが、共通するものがありますね。メーカーさん、ノベルティ品としていただけないでしょうかw。
主たる顧客であろう小中高生たちが、どのくらいの金額を使っているのか興味深いです。これだけの種類があれば、お小遣いがいくらあっても足りないでしょう。スマホゲームに課金するよりは親だったら安心できるお金の使い方だと思いますが…。店内には「10000円札両替機」が鎮座していて、何だかオソロシイ。
4年前、岐阜羽島で遭遇したガチャガチャの面白い使い方。新幹線に乗るのにずいぶん探してやっと見つけた無人駐車場。どこにもある自動支払機がなくて、ガチャ自販機が1台置いてある。500円(でしたっけ?)を払ってカプセルを取り出すと、中に1日分の駐車券が入っているのです。これをダッシュボードの上に置いといてね、というわけ。
これは考えましたね。ガチャ自販機の設置費用なんて、駐車券を発行し料金を受払する機械に比べたらタダみたいなものでしょう。1日1回管理人がナンバーをチェックし、日数オーバーした車には何らかの対応をすればいい。たいへん感心しました。他にも賢い使い方があるかもしれません。
スパークリングの栓を抜く 飲みもの、お酒
20231109
ワインの栓を抜く。何だかワクワクする瞬間です。どんな香りか、味か。ラベルから想像はついても、実際のところは抜いてみないとわかりませんからね。
自宅ではもっぱらソムリエナイフを使いますが、スパークリングワインにはソムリエナイフは使えません。特にそれ用の道具はないのです。どなたもやるように、タオルをコルクに巻いてねじるように回して開けます。ここで大事なのは、コルクではなく瓶の方を回すこと。その方が少しの力で回せます。
しかしたま~に、ひどく栓が固く、手が滑るばかりでうまく回せないことがあります。何かうまい方法ないかなあとかねがね思っていましたら、ある店(どこだか忘れてしまったが、スナックみたいな店)で見たことのない簡単そうな器具を使っているのに遭遇しました。
これは面白いと思い、その後通販サイトをのぞいたり、デパートの酒売場に行ったときなど「こんなのありませんか?」と何軒か聞いてみましたが、ないんですね。それどころかワインに精通しているはずの店員さんも、そうした器具の存在を知らないのです。
半年ほど気長に探して、先日ようやく通販サイトで見つけました。「シャンパンキー」という名前で検索すると出てきますが、イタリアのGHIDINIというメーカーのものです。写真のようにレバーをぎゅっと掴んでコルクに歯を食い込ませ(文字通り『歯止め』にして)ひねって開けます。おそらく本来は、大規模な宴会で次々に何十本も抜くときに使うものでしょう。
早速購入して試してみました。以前見たものはもっと簡単なものだったような。写真から想像するよりずっしりと重くゴッツく、まあ確実に抜けます。まだ1本しか抜いてないので、期待したほどスムーズではなかったですが…
勢いよくスパークリングの栓を抜くと「ポン!」と大きな音がします。派手な音を立てるのは実はあまり品が良くないとされ、私も家で抜くときには隙間から少しずつ空気を抜きつつ「パスッ」くらいの音で開栓するのを小さな楽しみにしているのです。初めてシャンパンキーを使ったらとんでもない大きな音がしてギョッとしました。これで静かに抜くのは、もっと何本も抜いて(飲んで)練習しないと。