ただ白いケーキ食べもの
20231209
クリスマスケーキの時期がやってきます。街のお菓子屋さんはもちろん、量販店コンビニなども予約獲得に一生懸命です。そんな中で、興味深いニュース。
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(日経新聞)ローソンは7日、2023年のクリスマスケーキのラインアップを発表した。今年はイチゴや飾り付けのないホール型のショートケーキを発売。割安感を出しつつ家族らで自由にデコレーションしてもらう。(中略)「メリハリ消費に対応した」という。
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名付けて「シンプルショートケーキ」だそうです。あるべき所にアイテムがない、というのはまことに不思議なもの。外からは見えませんが台の部分には桃が入っているとのこと。
購入者が自らトッピングを楽しめるのが狙いだそうで、確かにこのシンプルな奴をそのまま召し上がるケースはそうないと思われます。フルーツはもちろん、買ってきたお菓子であっても、上手にちりばめれば結構楽しいものになるような気がします。
スポンジだけの商品、飾りは自分でやってねというものは昔からありましたが、一歩進めてクリームまでをあらかじめ塗っておくというのは、なさそうでなかったアイデアです。これ自体は悪くない。
気になるのは開発スタッフの方が言う、割安感、メリハリ消費という点です。一方で有名パティシエ監修の高額商品を売り込み、もう片方ではこのような価格訴求品(というのでしょうか?)を堂々と表に出して販売する。二極化をそのまま季節商品に持ちこんできたようなモヤモヤ感がするのです。
ケーキ作りを家族で楽しみたいという人が、果たしてコンビニでこの商品を予約してまで買うのかな。そういう人は、台や生クリームから作りたいんじゃないだろうか。やっぱり販売元の本音は別のところにあるのでは…などと余計なことまで考えてしまいました。嫌らしいのは私の方かもしれません。
我が家は子供たちも離れていますから、ホールケーキはもう何年もご無沙汰です。今年のクリスマスは、どうしましょうかね。
関連リンク: ローソン、トッピングなしのクリスマスケーキ(日経)