「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

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ゴディバ食べもの

20120205



もうすぐバレンタインデーですね。先週末東京出張の折、新宿のデパ地下に寄りましたら、フロア中もうチョコレートだらけ、という様相でした。今回は高級チョコの代表格、ゴディバについて書いてみましょう。


ちょっと前、たまたま英語の辞書を引いていて、同じページで近くにあった言葉が目にとまりました。


Peeping Tom
のぞき見のトム(Godiva夫人をのぞき見して目がつぶれたといわれる仕立て屋)


ピーピングトムなる単語はもちろん知ってますが、その由来はこれまで聞いたことがありませんでしたな。それで、Godiva夫人とはいったい何者でしょうか?


Lady Godiva
ゴダイバ夫人(11世紀英国の貴族の夫人;夫がCoventryの町民に課した重税を廃止する約束で町内を裸で馬に乗って回ったという)


ふむふむ…これを読んで、ピンときたわけです。そういえば、ゴディバチョコレートのパッケージに必ず刷り込まれている馬に乗った人の絵!あれが、このゴダイバ夫人の絵に違いない!


そう思ってゴディバのホームページを探してみますと、まさしくその通り、ゴディバの由来はこのゴダイバ夫人のことだったのですね。詳しくはリンク先を見ていただくとして、20世紀ベルギーのチョコレートになぜ大昔のイギリス女性の名がついたのか?


ゴディバの創始者ジョセフ・ドラップスと妻ガブリエルは、レディ・ゴディバの勇気と深い愛に感銘し、1926年ベルギーに誕生した自らのブランドに「ゴディバ」の名を冠した、ということです。なるほど。


ちなみにゴダイバ夫人が恥ずかしさを省みず全裸でコベントリーの町を騎行したとき、町の人たちは皆、夫人の優しさを慮って窓を固く閉ざし、夫人の姿が目に入らないようにしたのですが、たった一人仕立て屋のトムだけが覗こうとし、天罰が下って目を潰されてしまった…これがすなわち「ピーピング・トム」の由来だそうですよ。(細部については諸説あり)


翻ってわが国でも、まさに重税が市民に課せられようとしておりますが。どなたか裸で街を走り回って、時の政府を諌めようとする美しい方は、おられませんかな。


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(追記)1月末の記事で御神渡りについて書きましたが、その後寒気はますます強まり、4年ぶりにようやく諏訪湖に御神渡りが出現したと報道されました。最も寒かったという2月3日、私は東京にいましたが、この朝は駒ヶ根でもマイナス14℃!の冷え込みだったそうです。ブルル。


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吹雪の日日々雑記

20120201



夜明け前から窓に当たる強い風で目が覚めました。朝になってから雪が降り始め、みるみるうちに前も見えないような吹雪に。雪は一日中降り、夕方になってようやく止みました。


あっという間に1月が終わりました。この月、駒ヶ根市内で製造業2社が相次いで経営破綻しました。長引く不況の中、それでも駒ヶ根はあまり大きな事故なくこれまでやってきただけに、地元では衝撃的なニュースでした。


どちらの社長さんも私より少し年上の先輩で、中国にもいち早く進出するなど市内の製造業をリードしてきた方たちです。会社の業務内容のことは大して知りませんでしたが、経営者としても人間的にも魅力を感じていたこの方たちがこんな形で会社を畳むことになるとは、大きな驚きでした。


リーマンショックから未だ抜け出せないでいるところへ、大震災のパンチを喰らい、あげくにこの超円高不況ともなれば、市内の多くの製造業の方々の苦しさは言い尽くせないものがあるでしょう。それにしても…


今日は小中高と一緒だった友人の葬儀があり、弔問に伺いました。私と同年ですからまだ50歳です。彼は海外で仕事をしていたりしてここ十数年会っておらず、消息も知らなかったのですが、意外と近いところで暮していたのだということを知りました。バリバリ活躍していたさなかの急死だったそうです。本当に、残念です。


心が重くなる知らせが相次いだ、この一週間でした。
吹雪は止みました。気持ちを取り直して進んでいかなくてはなりません。


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御神渡りはいかに?日々雑記

20120131

居座ってしまった大寒波のおかげで、伊那谷も本当に寒い日々が続きます。雪こそありませんが、最低気温は毎朝マイナス10℃近くになります。晴れた日当たりの良いところでは日中こそ少し暖かいようにも思えますが、日が落ちるとたちまち芯から冷えてくる感じ。


さてこの時期の風物詩、諏訪湖の「御神渡り(おみわたり)」が4年ぶりに見られるかどうか、話題になっています。


諏訪湖が全面結氷してだんだん氷が厚くなってゆきますと、昼夜の温度差で氷の膨張収縮が繰り返されていきます。ある日轟音とともに氷が盛り上がり、諏訪湖の南北に氷の山脈ができるのです。高さは数十㌢から1m以上にもなります。


これを諏訪大社の上社から下社へと神様が渡った道筋に見立てて、御神渡りというわけです。


マイナス10℃以下の寒い日が何日も続かなくては御神渡りは見られません。中央道から諏訪湖が見えますが、真冬でも湖の中心まで結氷している様子は意外と見る機会が少ないのです。かつては毎年のようにあったのでしょうが、平成になってからは6回だけで、3年か4年に1回しか起こっていないことになります。



子供がまだ小さかったとき、出現の知らせを聞いて見せに行きましたが(実は私もそのとき初めて見ました)「えっ、これがそう?」というくらいの小規模なものでした。本格的なものができたら、見に行ってみたいものです。諏訪の人たちも、今か今かと楽しみにしているのでしょう。


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世界一の砲丸日々雑記

20120127



オリンピック、陸上競技の砲丸投げ。でっぷり太った選手たちが雄叫びをあげながら渾身の力で鉄球を投げる姿が目に浮かびます。世界中の選手に選ばれる、他には真似のできない「世界一の砲丸」を作る人の講演を聞きました。


オリンピックの砲丸は選手各々が持ち込むのではなく、主催者があらかじめ何種類かを用意し、競技の際に選手がその場で選びます。


辻谷政久さん。埼玉の町工場の社長さんです。彼の砲丸は、アトランタ、シドニー、アテネのオリンピックで金銀銅のすべてのメダリストが選んだのです。


いったいどこが違うのか?


砲丸は鋳物の鉄球を旋盤で削りだして作られます。鋳物が型の中で冷えて固まる過程で、中に細かい気泡が発生し、上の方に集まります。気泡が集まった部分は軽く、そうでない部分は重くなります。鉄球の中の金属密度は、均質でないのです。


そうすると、砲丸になったときに重心の位置が球体の真ん中に来なくなってしまいます。それでは選手が投げる際に、砲丸にバランスよく力をかけることができません。辻谷さんは手作業で旋盤を操り、削る音や両手のハンドルにかかる圧力で目に見えない金属の重さ軽さを確かめながら、重心が真ん中に来る砲丸を一つ一つ作っています。


これが、やろうと思ってもなかなかできることではない。96年アトランタ、00年シドニー、04年アテネと3つの大会で、すべてのメダリストが辻谷さんの砲丸を選びました。重心の位置で、記録は1~2㍍も違ってくるそうです。


気骨の人です。アメリカの企業が辻谷さんに途方も無い高報酬を提示して技術指導と販売権の譲渡をもちかけました。いっときは心が揺らぎましたが、当時から技術立国日本の大事なノウハウが、様々な分野で海外流出しつつあることに心を痛めていたこと、自分ひとりでなく多くの人の力で培った技術であることから、きっぱり断りました。


北京オリンピックでは、辻谷さんの砲丸は使われていません。04年重慶のサッカーアジアカップでの日本選手に対するブーイングや狼藉、05年に中国全土で吹き荒れた反日デモに憤慨し、こんな国に自分の砲丸を送ることはできない、と考え、提供をとりやめたからです。


79歳と高齢で、後継の息子さんもまだまだ同じような名品をつくることはできないようです。砲丸の重さは7260gと規定されており、許容される誤差は+5~25g。それをコンピュータ制御でない汎用旋盤を使って作り出す彼の技が、きちんと継承されることを願います。


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天下一品 (続き)お店紹介

20120125



初めての「天一体験」は、強烈なインパクトではあったものの、印象は悪くはなかった。しかしまだ魅せられるところまではいきませんでした。


その後友人たちを「すごいラーメンだぜ、話の種に食ってみろよ」と京都北白川の本店に連れて行ったりして(私たちの近所には店がありませんから、二年越しとかの話ですよ)二度三度と食べるうちにだんだん、こってりスープの深みにはまってしまいました。


今では京都に行く機会はそうありません。東京都内には何軒もありますが、新宿高速バスターミナルの近くの店に時々行きます。(最近新宿で一人飯のときは大抵ここか、やはりターミナルそばの回転寿司「沼津港」に行くことが多いです)行列ができるほどではありませんが、お客はよく入っています。


大方のラーメンは醤油味、味噌味、塩味、トンコツなどに分類できるわけですが、この「こってり」はどこに分類すればいいのでしょうか?強いて言えば…醤油味?ってことになるのでしょうが、世に言う醤油味とは全然違います。「天下一品味」としか言いようがないですね。(スープの基本は鶏ガラや野菜を極限まで煮出したもののようです)


食べ進めてスープがなくなると、丼の底に「明日もお待ちしてます」という文字が現れます。こんなものを何日も続けて食べられるか、と思うのですが、マニアの方は週に3回も4回も食べるようですね。私も一度出張のとき、ちょっとした「はずみ」で二日続けて食べてみたことがあります。もう、食うんじゃなかったと思いました。


持ち帰り用の商品もあって、店舗あるいは通販で買うことができます。以前一度、6人前パックを購入し家族で食べましたが、みんなで1人前ずつ食べた後、女房子供は「もう結構」というので私が仕方なくあと2食分を一日ふつかの間をおいて食べました(あまり日保ちしないので)。このときも、さすがに参りましたな。


いずれも「もう二度と見たくない」くらいの気持ちになったのですが、3ヶ月もすると何だかまた食べたくなるのだから、中毒患者とまでは言わずとも似たようなものかもしれません。


長澤まさみ嬢がどれくらいの頻度で天下一品に通っているのかわかりませんが、彼女のイメージとはいささかギャップ、意外性がありますね。だからこそ表紙になってるのでしょうけれど。麺を残してでもスープは全部飲むそうで、しっかりファンなのでしょう。


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天下一品お店紹介

20120123



「ブルータス」誌の表紙を飾っていますのは、幸せそうな顔でラーメンを食べる美女。


おお、これは長澤まさみ嬢ですね。食べているラーメンの丼には…「天下一品」の文字が。なぬ?長澤まさみが天下一品ラーメンとな?


「天下一品」のこってりラーメン。私が気に入っているラーメンです。全国展開しているチェーン店(現在223店舗、長野県にはまだない)なので召し上がった方も多いと思いますが、一度食べたら良くも悪くも決して忘れないであろう、他に類を見ない、極めて特徴のあるラーメンです。


京都が発祥です。一昔前、和風の上品なイメージをコンセプトにした「京風らーめん」とか称するラーメン店がよくありました(最近ほとんど見ませんね)。実際に京都のあちこちでラーメンを食べてみると、とてもあっさり上品なんてものではなく、ほとんどがその濃厚さに驚かされます。天下一品はその中でも最右翼の、超の字が何個もつくようなこってりラーメンなのです。


初めて食べたのは、15年ほど前でしょうか。JCの大会が毎年1月に京都でありました。前評判をネットで知っていましたので、あるときたまたま通りかかった店に入って食べてみました。


出てきたドンブリには、黄白色に濁ったスープ。いや濁ったというより、これをスープと呼んでいいのか?ポタージュというか、とろろ汁というか、液体とゲル状の中間のような凄い濃度のものがどっぷり。麺を箸で持ち上げるとへばりついてくる気がします。


口に入れると、スープにざらつきを感じるほどです。けれど決して、脂ギトギトというわけではなく、そこが不思議なところです。チャーシューが1枚に青々としたネギ、メンマと、具はシンプルです。写真でおわかりのように全体の量はそう多くなく、食べて胃にもたれるようなことはない。


しかしこれは、とても十人中十人が「おいしい!」と言うようなものではなさそうですが…


(続きます)

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米粉パウダー「雪こま」しごと

20120118



100%伊那谷産のお米(コシヒカリ)から作った米の粉を、このほど発売しました。
名づけて 米粉パウダー「雪こま」。(1㎏×12入り)


構想から約10ヶ月をかけ、ようやく昨年末に出来上がったものです。この場を借りて宣伝させていただきますぞ!


食料自給率の向上に、国を挙げて現在取り組んでいることは皆さんご存知だと思います。その一環としてお米の消費拡大が求められており、小麦粉の代りに米粉を使ったパンやお菓子の提案があちこちで行われています。


それに加えて、地域の魅力作りや食育の観点からも「地産地消」の考え方が以前からだいぶ注目されてきています。このような状況を踏まえて発売した商品です。


今回は地元のコメ農家の方にお願いして栽培していただいた玄米3㌧を、穀粉の専業メーカーさんに委託して粉にしてもらったもので、今期の発売数量はこの範囲で限定となります。素性は万全!


いわゆる上新粉よりもメッシュの細かい粉末になっていて、和菓子にはもちろんですが、他にもさまざまな用途に使うことができます。


ロールケーキ、蒸しパン、クッキーなど洋菓子に、小麦粉の代りに(あるいは、ミックスして)お使いいただけるほか、料理にも。揚げ物の衣、シチューなどのとろみ付け、お好み焼きやハンバーグ、すいとんなどにも、いかがでしょうか?
また皆様のアイデア、おいしいレシピも募集したいですね。


ご家庭で業務用で、ぜひ地元の大勢の方にお使いいただきたいと思います。
どうぞよろしく!

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ブーダンノワール食べもの

20120116



豚の血と脂のソーセージ。と聞いただけで、そんなのとても食べられないという方もいらっしゃるのでは。


私だって初めて食べるときは逡巡しましたが、口にしてみればもちろん、ストレートに血の味がするわけでもなく、嫌なにおいもありません。味はそうですねえ…コクがあって、レバーあるいはビターチョコレートに似た感じ?柔らかくモロモロした食感です。無闇に濃厚というわけでもなく、見た目よりはるかに食べやすいと言っていいでしょう。


本来は写真のようなソーセージですが、テリーヌみたいにして出すお店もあります。もちろん赤ワインに大変良く合います。リンゴを付け合せにするのが定番で、食べてみるとなるほど好相性だと思います。


いわゆる「ビストロ食材」としてフランスなどヨーロッパ各地で親しまれているものです。わが国でも都会では気取らないレストランや近頃はやりのワイン食堂などで、そう珍しくないメニューになってきましたが、長野県下でまだお目にかかったことはありません。


子供の頃読んだケストナーだったか何だったか、さらっと書いてあった「豚の血を食べる」という記述に大変カルチャーショックを受けました(ドイツではブラットヴルスト)。韓国にはやはり豚の血を生米と合わせて作った「スンデ」というソーセージがありますが、これはちょっと癖が強くて私には合いませんでした。沖縄にも豚の血を使った料理があるようですし、幅広く世界各地で食べられているようです。


そうは言っても気になる原料の「豚の血」はどんな形態で流通しているのか、あるレストランで食事しながらマダムに訊きました。はっきり具体的には教えてくれませんでしたが(まあ、食欲が増すような話題ではないと思ったのでしょう)パック詰めで冷凍か何かされているのでしょうか。


屠場に行けば簡単に分けてくれるのかな?でも衛生問題があるだろうから、どんな豚の血でもいいってものじゃないでしょうね。


この豚の血が、例の「生肉・生レバー禁止令」の影響で入荷しなくなったと、つい最近そのレストランのマダムのブログにありました。材料が手に入らなくてはブーダンノワールを出すことはできません。


ブログでは淡々と書かれていましたが、この店の名物料理の一つだっただけに、お客さんに供することのできない悲しさ、悔しさが伝わってきて、私も悲しい気持ちでいます。他にも私が好きな店でブーダンを出すところはいくつかありましたが、それらの店でもブーダンはメニューから消えてしまうということでしょうか。


そんなことって、あっていいのですか。


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脱獄犯日々雑記

20120113



毎朝毎晩、寒い日が続きます。今朝の最低気温は-9℃。天気は良いので、日中はちょっと暖かいのですが…


一昨日広島刑務所から脱獄した中国人。まだ捕まりません。結構な凶悪犯らしいですから、地元の方々も気が気ではないでしょう。今朝も目撃者がいたようですから、遠くには行っていないようですね。


刑務所のずさんな警備が非難されていますが、まったく弁解のしようがありませんね。工事で防犯線は取り外され、お使いくださいとばかりに足場が組まれ、何十箇所もあった監視カメラを見る人はたったの一人ときては、逃げてくれと言っているようなものか。

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ここまで記事を書いて一旦中断しておりましたが、夕方になってようやく逮捕されたというニュースを見て、続きを。


まずはひと安心。所持品は果物ナイフと10円玉だけで、「疲れた。刑務所に戻りたい。何も食べていない」と言ったとか。職質をかけた婦人警官は、さぞ勇気が要ったでしょうなあ。


協力者(過去の暴力仲間)がかくまっているのではないか、とか言われていましたが、孤立し居場所にも食うにも困って降伏した、ということでした。ナイフを振るって人質を取り籠城…みたいなことにならなくて、まったく良かった。


こうして捕まると…仮釈放の目は当然なくなるでしょうし、脱獄による新たな刑の加算もあるでしょうから、どうでしょう通算で30年ほど食らいこむことになるのかな?(勘)脱獄は割に合わないと、誰もが思うくらいでなくてはね。


脱獄を扱った映画には「ミッドナイト・エクスプレス」「パピヨン」「アルカトラズからの脱出」など名作が多いですね。しかし現実の刑務所からこんなに簡単に逃げられてしまうのでは、映画にもならないでしょう。捕まり方も何だか情けないし。


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食ガイドの信頼日々雑記

20120110

こんなこと、誰でも想像していたことでしょうに。何で今さら、という気もしないではないですが。


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(読売新聞)価格比較サイト大手「カカクコム」は5日、運営する飲食店の人気ランキングサイト「食べログ」で、順位を上げるため、好意的な口コミの投稿などを請け負う業者が昨年末までに39業者確認されたことを明らかにした。
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以前からしきりに言われていたことです。「好意的」ならまだしも、競合店の悪口を一般客を装ってわざわざ書かせるケースもあったわけで、ワイドショーなどでは「まさかそんなことが!」みたいな言い方をしていますが、当然ありうることだと思っていました。


そもそもネットの中では、いろいろな家庭用品のメーカーが、自社商品を有名なブロガーに提供して記事にさせるなんてことは、当たり前のように(堂々と?)行なわれています。この件とどう違うのでしょうか。(そうか、店に行ってもいない奴に書かせているんですよね…)


私は外食好きですし、外食に関して書かれたものを(自分がその店に行きそうもない場合も含めて)空想たくましく読むのも大好きです。辻静雄、荻昌弘、見田盛夫、山本益博らから始まる食味評論本、創刊の頃からずっと読んでいるdancyuや料理通信などの食専門誌、さまざまなガイドブックとか。最近はこうした情報をネットやブログで発信する人も本当に多く、食に関する玉石混淆の情報があふれる時代です。


田舎に住んでいますので、たまに都会に行くとき、どこで何を食べるか、ということは一大事です。ある程度はリサーチと計画をして出かけます。別に勉強のためだなんて言いませんが、食べることもさることながら、こうして調べたりすること自体がまあ、趣味みたいなものかもしれません。


そこで食べログですが、基本情報(地図、営業時間、予算など)の確認には便利でよく使います。口コミは読みますが、大して参考にはしませんね。問題となった不正投稿云々を別にしても、どんな人が食べて書いているのかまったくわからない感想文を読んだからといってどうよ、と思います。読むだけのものだとすれば、面白い口コミもありますが。


普段からある程度馴染んでいる他の情報源は、やっぱり評者が明らかであったり、匿名であっても特定の筆者であるもの。ある程度これまでに書かれたものを読めば、私自身の嗜好と共通部分を持つかどうかは見当がつきます。こうしたものは、大いに参考にしますね。


首都圏についてはこのような情報源に事欠かないのですが、旅行などでそれ以外の場所に行くときは、いい情報は本当に少ない。普通の旅行ガイドやムックの飲食店ページは、まず当てにならないと思っています。食に集中した信頼できる地域ガイドが欲しい!


食べログがこの欲求を満たしてくれればいいのですが、まったく期待していません。それに不正投稿は、これからもなくならないでしょう。(防ぐ手段があまりないだろうと思います)



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