「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

食ガイドの信頼日々雑記

20120110

こんなこと、誰でも想像していたことでしょうに。何で今さら、という気もしないではないですが。


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(読売新聞)価格比較サイト大手「カカクコム」は5日、運営する飲食店の人気ランキングサイト「食べログ」で、順位を上げるため、好意的な口コミの投稿などを請け負う業者が昨年末までに39業者確認されたことを明らかにした。
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以前からしきりに言われていたことです。「好意的」ならまだしも、競合店の悪口を一般客を装ってわざわざ書かせるケースもあったわけで、ワイドショーなどでは「まさかそんなことが!」みたいな言い方をしていますが、当然ありうることだと思っていました。


そもそもネットの中では、いろいろな家庭用品のメーカーが、自社商品を有名なブロガーに提供して記事にさせるなんてことは、当たり前のように(堂々と?)行なわれています。この件とどう違うのでしょうか。(そうか、店に行ってもいない奴に書かせているんですよね…)


私は外食好きですし、外食に関して書かれたものを(自分がその店に行きそうもない場合も含めて)空想たくましく読むのも大好きです。辻静雄、荻昌弘、見田盛夫、山本益博らから始まる食味評論本、創刊の頃からずっと読んでいるdancyuや料理通信などの食専門誌、さまざまなガイドブックとか。最近はこうした情報をネットやブログで発信する人も本当に多く、食に関する玉石混淆の情報があふれる時代です。


田舎に住んでいますので、たまに都会に行くとき、どこで何を食べるか、ということは一大事です。ある程度はリサーチと計画をして出かけます。別に勉強のためだなんて言いませんが、食べることもさることながら、こうして調べたりすること自体がまあ、趣味みたいなものかもしれません。


そこで食べログですが、基本情報(地図、営業時間、予算など)の確認には便利でよく使います。口コミは読みますが、大して参考にはしませんね。問題となった不正投稿云々を別にしても、どんな人が食べて書いているのかまったくわからない感想文を読んだからといってどうよ、と思います。読むだけのものだとすれば、面白い口コミもありますが。


普段からある程度馴染んでいる他の情報源は、やっぱり評者が明らかであったり、匿名であっても特定の筆者であるもの。ある程度これまでに書かれたものを読めば、私自身の嗜好と共通部分を持つかどうかは見当がつきます。こうしたものは、大いに参考にしますね。


首都圏についてはこのような情報源に事欠かないのですが、旅行などでそれ以外の場所に行くときは、いい情報は本当に少ない。普通の旅行ガイドやムックの飲食店ページは、まず当てにならないと思っています。食に集中した信頼できる地域ガイドが欲しい!


食べログがこの欲求を満たしてくれればいいのですが、まったく期待していません。それに不正投稿は、これからもなくならないでしょう。(防ぐ手段があまりないだろうと思います)



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