つるつる日々雑記
20201214
今朝から急に寒くなりました。といっても、このあたりのいつもの真冬の寒さにはまだ遠く及ばないですが。
寒さで町中が凍ってしまったという、ウクライナはキエフでの動画が出回っています。リュックの人、どうやっても傾斜を登れない。気の毒ですが笑いを誘ってしまいます。
駒ヶ根でもこれと全く同じ状況が過去に発生したことを覚えていらっしゃるでしょうか?多分98年か99年の暮れだったかと思います(違うかも)。JCで早朝会議があり、朝6時過ぎに終わって外へ出てみたら、どこもかしこも、つるつる。雪が固まって滑るのではなく、まったくの氷、スケートリンク状態です。普通の靴では掴まらなくては一歩も歩けない。
こんなこと初めてです。想像するに、前夜から厳しい冷え込みで地表が氷点下何度かに冷え切っていたところに、急に温暖前線が通過して少しばかりの雨が降り、凍り付いたのです。リンク先の書き込みを見ると、アイスバーンならぬ通称ブラックバーンという現象みたいですね。
歩けないくらいですから、クルマに乗るなぞ命がけです。スタッドレスタイヤなど、もちろん役に立ちません。普段なら3、4分で家から会社に着くのですが、2㌔弱の道中に5台以上、電柱に衝突したり土手から落ちたクルマを目撃しました。死屍累々の中、10分近くかかってようやく会社に到着しました。
10時頃には氷も解けて普通の状態に戻りましたが、対処に追われた自動車屋さんもさぞ忙しかったことでしょう。
今年の一皿 2020食べもの
20201212
ぐるなび総研が主催している「今年の一皿」が先日発表されました。2014年に始まりまだ歴史は浅いですが「優れた日本の食文化を人々の共通遺産として記録に残し、保護・継承するためにその年の世相を反映し象徴する食」を選定しています。去年は「タピオカ」、一昨年は「鯖」でした。
外食受難の今年において食文化に名を遺すようなヒットは難しいと思っていたのですが、選ばれたのは「テイクアウトグルメ」でした。発表当日のTV欄を見ると、ニュース番組など軒並み「今年の一皿は?」と特集を組む気満々だったようですが、ちょいと拍子抜けしたのでは。
選定理由として以下が掲げられています。
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・新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、新たな収益源としてテイクアウトを開始する飲食店が急増した。ラーメンや高級料理、アルコール飲料など多種多様なメニューが増え、包材にも工夫が見られた。販売方法においても事前予約決済や店頭以外での購入など選択肢が広がり、テイクアウト市場が大きく進化した。
・生活様式が変化し在宅時間が増えるなかで、自宅でも手軽に飲食店の味を楽しめるテイクアウト需要が高まった。また外食の楽しさや飲食店の存在価値を再認識し、テイクアウトを通じて消費者が飲食店を支援する動きも見られた。
・今後も外食を楽しむ方法としてテイクアウト利用が継続し、新しい日本の食文化として定着する兆しがみられる。
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どうですかね。テイクアウトが外食の楽しさを再認識するきっかけになったとしたら、それはテイクアウトでは叶えられない、空間や人の交流の大切さだったのでは、という気もします。これがコロナ後も定着したとして「新しい日本の食文化」とまで言えるかどうか、ちょっと何とも言えません。
古くからあった「出前」の文化が廃れようとしていたときに、ウーバーイーツのようなフードデリバリーがそれにとって代わる存在になろうとしているのは興味深いですが、「テイクアウト」とは違いますよね。
選者の方々も「これが今年の一皿でいいの?」と迷ったのではないでしょうか。他にノミネートされたのは「シャインマスカット」「代替肉」「ノンアルコールドリンク」とのことです。私も前二者は候補かなあと思っていましたが、今年を代表する存在というには、ちょっと小粒です。
2020年がこういう年だったということを記憶に残すには、こういう選定も有り、ということですかね。ちょっと残念。
関連リンク: 今年の一皿 (ぐるなび)
2020年ヒット商品番付(2)日々雑記
20201207
続き。前頭以下は食品ネタ中心にピックアップしていますが、例年に比べ食品の話題は少なかったように思います。
前頭 エコバッグ
これはヒット商品といっていいのですか?いくら売れたからってマスクや消毒液は、今年のヒットとは言いませんよね。レジ袋を止めたことが環境問題の改善に有効にはたらくわけではありません。小泉環境相様は、レジ袋有料化は問題意識を持ってもらうための啓発だと言ってますよ。国民生活に不便を強要した無意味な愚策です。今からでも撤回することを強く求めます。(20.6.24)
前頭 伊右衛門
普段PETのお茶を買う習慣のない私です。こんなものがヒットしていたとは知りませんでした。包装を簡素化してきれいなお茶の緑色を見せるようにし、いっとき前年比2倍も売れたのだとか。へえ。
前頭 郊外店
都心や繁華街のお店が苦戦するのは、在宅勤務が増え都心の昼間人口が減少した当然の帰結です。大変なことだろうと思います。その分、住宅地や幹線道路沿いの店に人が集まったということですね。
前頭 移動スーパー
買い物難民を救うために、お店が消費者に出向いて寄り添う移動スーパー。昔からあったわけですが、このシステムが最近になって見直されてきたというのは興味深い。実は私の知人も脱サラして移動スーパーを始めたのです。もう3年くらい経つかなあ、順調にいっているのでしょうか。
前頭 Gotoキャンペーン
なんだか悪者扱いされていますが、Gotoで感染が広まった例はほとんどないと、確かな筋から聞いています。このおかげで危機だった宿泊業+関連業者がどれほど助けられているか、認識していない人が多いのでは。引き続き実施してほしい。ただ、制度が終わった時が怖いです。(20.7.19)
前頭 唐揚げ専門店
これは田舎にもぽつぽつと出現しています。みんな唐揚げ大好きなんですね。でもその中で特色を出すのは難しいのでは。衣やトッピングを工夫するのかな。もっとも特色なんてそんなに考えなくても、唐揚げなら普通に購入されるのかもしれません。そういえば信州には「山賊焼」というスペシャルな唐揚げがありましたぞ。(20.9.18)
前頭 バナナジュース
バナナ自体がヒットしていたのではないでしょうか。さまざまな品種の味の違いを売りにしたバナナ専門店、TVで見ましたよ。「バナジュー」は昔から喫茶店のメニューにありました。食事代わりに飲まれたりしているのですかね。
前頭 味源「SABACHi(サバチ)」
魚のサバを原料に使ったチップス。ちょっと前に店頭で見かけ、好奇心から購入してみました。あんまりサバっぽくないですね。イワシか何かの味に思えます。妻は、おいしいと言っておりました。
2020年ヒット商品番付(1)日々雑記
20201205
年末恒例の日経MJ紙「ヒット商品番付」が発表されました。今年も感想などを。日付が入っているのは、その時の記事で扱ったものです。
横綱(東) 鬼滅の刃
コミックが大人気だと聞いたのが夏頃です。10月に公開された映画は目もくらむような大ヒット。知人が子供を連れて映画館に行ったら行列ができていて、次の上映回だと思ったら「次の次」を待っているのだと聞き呆れて帰ったとの話を聞きました。
コミックは読んでみたい気持ちもありますが、はまりそうで怖いです。
横綱(西) オンラインツール
ZOOMに代表されるようなビデオ会議ツールは大変広まりました。会社員も学生も、リモート会議や授業になくてはならないツールになりました。私もロータリーでZOOM会議を何回か経験しましたが、リアリティに欠け当事者感覚を持ちにくいです。リモート飲みは未経験です。
大関(東) おうち料理
「テイクアウト」とは別ですよね。学校が長期間休みになり、インスタントラーメンとかパスタとかレトルト食品とかお好み焼きミックスだとか、いろいろのものが品薄になりました。親子のコミュニケーションに役に立ったことでしょう(親は大変だったでしょうが)。家庭内備蓄を持たなかった人は、ちっとは用意するといいです。(20.3.28)
大関(西) フードデリバリー
ウーバーイーツは2019年の番付にも小結で登場してましたが?いま見返したら、何と2017にも登場している。日経さん、これってどうよ。一定の人口がなくては商売が成立しないでしょうから、田舎にはまだ進出しておりません。コスト負担が飲食店・宅配業者・消費者でうまく配分されているのでしょうか?
関脇(東) あつまれどうぶつの森
ほんわかしたようなゲームで楽しそうだとは思います。リアルでつながれない時代にこうしたツールで代替を求める人たちの気持ちをうまくとらえた、ということかな?
関脇(西) アウトドア
ソロキャンプが大流行で、このあたりのキャンプ場もなかなか賑わっているというではありませんか。陣馬形のキャンプ場がコミックの舞台になったりして。女子が一人でキャンプするとは、時代も変わったものです。私はこうしたものに何となく苦手意識があって、子供が小さいうちに連れて行ってやれなかったのが子育ての心残りです。
小結(東)有料ライブ配信
表現の場、生計の場を失った音楽・舞台関係者にとってはひとすじの希望でした。私にとっても音楽表現は生き甲斐といっていいですから、気持ちは痛いほどわかります。でも、…でも、ナマの価値を失いたくありません。
小結(西)プレステ5
1も2も3も4もわからんのに「5」について書けるわけないでしょう。
以後、次回に。なお前回記事のタイトルは、映画の冒頭とかけているのですが、お気づきですか?誰も褒めてくれません。
モノリス発見さる日々雑記
20201202
不思議な事件。いや事件といっていいのか?よくわからない話に真似っ子まで加わって、よくわかりません。
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(CNN) 米西部ユタ州南東部に広がる砂漠の真ん中で、SF映画「2001年宇宙の旅」に登場する「モノリス」のような石柱状の物体が見つかった。州公安当局者らが18日、上空のヘリコプターから発見した。ヘリは野生生物保護当局が一帯に生息するオオツノヒツジを数える作業に協力していた。
操縦士のブレット・ハッチングス氏がCNN提携局とのインタビューで語ったところによると、搭乗していた生物学者の1人が見つけて騒ぎ出した。ヘリはたまたま、ちょうどその真上を通過したという。砂漠の赤い岩に囲まれて、高さ3メートルあまりの銀色に光る柱が立っていた。何者かが地面に植え付けたように見えた。
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この物体は10日ほどたって忽然と姿を消します。ほぼ時を同じくして、今度は遠くルーマニアでもモノリスのような金属製の物体が発見され話題となりました。これはすぐに撤去されたとのこと。まあ、ユタのニュースに便乗した悪戯ですな。
ユタのモノリスは2015年8月から16年10月までの間に出現したようです(グーグルアースによる)。本家である「2001年」でモノリスは何百万年前の宇宙人がはるか未来の文明の発展を期待して置いたとされており、今回のものも宇宙から来た何らかのメッセージではないのか、と推理を楽しむ人もいたようです。
映画の画面で見る本家のモノリス、漆黒で不思議な質感があり、まったく神秘的な存在です。私たちが連想するものでは、硯(すずり)に近いでしょうか。この石板が人類黎明期の砂漠やら、月面やら、宇宙空間やら、しまいにはロココ調の静謐な室内に登場するのですから、いっそう不思議。
「2001年宇宙の旅」は私も大好きな映画で、映画館の大スクリーンを含め何度も観ています。極端に台詞が少なく説明的要素を廃した作品で難解ですが、綿密な科学考証を経て細部までこだわり抜いた映像美と、答えのない謎解きの知的刺激がまったく魅力的です。
ユタ州の、実際には前衛芸術家さんが置いたのではと思いますが、何年も誰にも発見されずに歯がゆい思いをしていたと想像すると可笑しいですね。完全犯罪に成功した犯人が、本音では綿密なトリックを誰かに褒めてもらいたいみたいに。
気球に乗って地球を見る日々雑記
20201129
少し前の話題ですが、飯田市の高校生が飛ばした気球が8年ぶりに帰ってきたという、ちょっといい話。。
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(南信州新聞)2012年に旧飯田工業高校機械科3年の生徒8人が試みた「気球による成層圏からの撮影」で、行方不明になっていた機材が8年ぶりに発見され、15日、当時のメンバーが飯田OIDE長姫高校に集まり、データを取り出して映像を確認した。カメラにはきれいな地球の曲線が収められており、生徒たちは撮影の成功を喜び合った。
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よくぞ戻ってきたものです。回収のためにGPSをセットしていたものの、着地する前に通信圏外となりどこに落ちたかわからなくなっていました。落下点とおぼしき場所を一日かけて探したが見つからず(一日では無理ですな)諦めていました。それが8年後、森林管理の業者によって埼玉県の山中で偶然発見され、無事戻ってきたとのこと。いや良かったですね。
下記リンク先に、専門家の方の簡単な分析と、全飛行のノーカット撮影動画がありますので、ぜひ(お暇な方は)ご覧ください。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2011/24/news051.html
私も、飛ばしとばしで見てみました。カメラがくるくる回って酔いそうですが(ジャイロか何かつければ良かったのかな?)ずんずんと高度を上げ、地球の丸みが感じられるくらいの高度まで昇ってゆきます。高度32㌔ぐらいまで到達しているそうですから、私達の乗る飛行機の3倍くらいですね。
1時間41分後に気球が破裂し、パラシュートが開いて落下し始めます。落ちていく方がカメラが揺れず見やすいのは皮肉です。富士山などもはっきり見ることができます。最後は木に引っかかって撮影終了。全行程2時間32分の空の旅でした。地面に落ちなかったというのがミソで、このおかげで装置が腐食することなく8年たっても無事に映像を見ることができたそうです。
成層圏は宇宙とは言えないらしいですが、これだけ昇れば立派です。時間こそかかったものの、放ったカメラが無事戻ってきて、画像を見た元高校生たちの嬉しさは私達の想像を超えるものでしょう。
飯田工業高校は2013年に飯田長姫高校と合併し、今は「飯田OIDE長姫高校」となっています。TVで現在の学校名を読み上げた番組を目にしなかったので、読み方のわからない方もいらっしゃるでしょう。「オーアイディーイーおさひめ」です。我が国の公立高校の名前にアルファベットが使われるのは初めてだったそうです。由来は、検索してみてください。
関連リンク: 8年ぶりにカメラ発見(南信州新聞)
スクリーンミュージック音楽ばなし
20201127
23日、伊那フィル駒ヶ根公演、無事終了しました。500名を超えるお客様をお迎えし、大勢の助っ人のお力をお借りしながら、なかなか良い感じで演奏ができました。お客様アンケートを見ていますが、好評です。「ポピュラーな曲でしたが、音は大変正確に丁寧に奏でられ感銘いたしました」と書いてくださった方がいらして、これは嬉しかったな。私の心掛けたアプローチでしたので。
17日の記事で書いた通り、今回は「シネマコンサート」と銘打って映画音楽特集を久しぶりに行いました。どれくらい久しぶりかというと、私が入団した次の年に開催して以来ですから、ええと30年ぶりくらいですか!?
スクリーンミュージックは演奏する私たちにとって本当に楽しく、またお客様も楽しんで下さるのですが、なかなか手掛けにくいのは、良い楽譜が入手しにくいからです。
TVの音楽番組でプロのオーケストラが演奏している映画音楽の大部分は、本職のアレンジャーがその都度編曲しているのではないでしょうか。市販の楽譜の多くは学生向けの教材的なもので、中には良いレベルのものもありますが(今回やったスターウォーズとE.T.は、作曲者J.ウィリアムズ本人の書いたオリジナル楽譜)値段がとても高くて、アマチュアオケではおいそれとは何曲も購入できないのですよ。
それはあくまで内輪の事情、機会が許せば楽しいスクリーンミュージックをさらに手掛けてみたいですね。
言うまでもなく映画の内容とその音楽は分かちがたく結びついています。音楽を聴くとその映像が瞼に浮かぶ、と今回も多くの方がアンケートに書いていらっしゃいました。
映画はクズだったけど音楽だけは良かった、ということはありそうですが、意外と少ないですね。私の好きなスクリーンミュージック、順位はつけられませんが思いつくままに挙げてみましょう。
☆ニュー・シネマ・パラダイス(7月亡くなったモリコーネの傑作、涙なくして聴けぬ)
☆愛と哀しみのボレロ(ルグランとフランシス・レイ共作、フランスの粋を感じる)
☆明日に向かって撃て!(西部劇らしからぬ新感覚、「雨に濡れても」は大ヒット)
☆タイタニック(元のメロディーはアイルランド民謡から。ゴージャスの極ですな)
☆2001年宇宙の旅(映画オリジナル曲ではないけれど、クラシックの完璧な使い方)
鉄板の旧作ばかりですね。最近の映画でそこまで深く印象に残っているものがないです。っていうか、ロクに観ていないんだな。忘れているものもきっと多く、思い出したら追加するかもしれません。
関連リンク: 映画音楽から再始動 伊那フィルが駒ケ根公演(長野日報)
ああ、忘年会よしごと
20201121
師走まであと10日。世間ではそろそろ忘年会の話が聞こえてくる季節なのですが、昨日NHKで残念なニュースを放送していました。
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(NHK NEWS WEB)東京商工リサーチは今月9日から16日にかけて、年末の忘年会と年明けの新年会についてのアンケート調査をインターネットで行い全国の企業合わせて1万社余りから回答を得ました。
それによりますと、忘年会と新年会を「開催しない予定」と答えた企業は8840社で全体の87.8%となりました。資本金が1億円以上の大企業では92.9%にのぼり、中小企業でも86.9%にのぼっています。
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最近の感染者の増加でみんなが浮足立っているように思います。無理からぬこと。これで今シーズンの忘年会新年会は壊滅ということなのでしょうか?まあこうした会は職場関連だけで催されるわけではありませんが。
12月は当社のお得意様にも、そしてもちろん当社にとっても最需要期でありますから、ここを指をくわえて(歯を食いしばって)見ているのはいくら何でも辛すぎます。
大勢の会食が感染リスクを持つことは当然ありうると思いますが、それぞれの地域での感染拡大状況や、参加メンバーの属性(毎日一緒に仕事している人どうし)など、他にもプラスマイナスのリスク要因はあるはずです。
本記事の趣旨とは直接関係ないですが、酒席を敬遠する人(特に若い人)が増えていることは現実です。でも、会社あるいは上司にとって、酒の席はお互いを理解する貴重な機会です。社内のコミュニケーションをお酒の席で補完することを端から否定する意見も最近多く見かけますが、それって勿体なくないですかね。
菅総理は飲食するときだけマスクをはずし会話するときはマスクをかけようと「静かなマスク会食」を唱えました。田村厚労相はフェイスシールドをはめたまま口に食べ物を運ぶ方法?を実演してみせました。そうまでして会食したかねえや、と多くの人は思うでしょうねえ。5月18日の記事で書いたこと、冗談でなくなっています。
うーん、12月、どうなるんだろうか。大勢での会食がダメなら仕方ない、せめて小グループで、気の置けない会食を楽しんでいただきたいです。何度でも!
関連リンク: 今シーズンの忘年会と新年会 「開催しない」企業9割近く
伊那フィル、復活します音楽ばなし
20201117
伊那フィル、コンサートのご案内です。今度の週末、23日、駒ヶ根で。
コロナで音楽活動も大きな影響を受けました。人が集まることが困難になり、生活のかかったプロの音楽家たちは真っ先に仕事の機会を失いました。大きな声を出すこと、管楽器を演奏することの危険が喧伝され、アマチュアの私たちも演奏会はもちろん、いっときは練習さえできなくなりました。
様々な研究から、歌や楽器演奏にどの程度のリスクがあるのか、どうやって感染を防ぎながら音楽活動をできるのか、かなり分かってきました。伊那フィルは3月から活動を休止しましたが、8月からようやく練習ができるようになりました。感染防止のため、消毒や換気に気を付けながら行っています。
職場の事情などで来られない人も多く、再開一回目の練習に参加した人は休止前までの半分ほどでした。これではオーケストラの形にならずあちこちで音が抜け、また長期のブランクで何か月ぶりに楽器を触った人も多く、正直言ってひどい音でしたが、久しぶりに皆が集まって合奏できた喜びが遥かに上回りました。
当初は今年の4月に計画していた演奏会を、11月に延期して行うことにしました。近隣のアマチュアオケでは再開の皮切りとなります。メンバーの足りないところはあちこちの賛助の方に協力をいただきます。昨夜は本番前最後の通常練習でしたが、よくまあここまで来たなあと改めて思います。
今回は普段手掛けているクラシック曲から離れ、「シネマコンサート」と題して映画音楽特集をお届けします。アンケートなどでお客様からの要望は前から多かったのですが、なかなか機会がありませんでした。皆さんよくご存じの曲を演奏します。オーケストラのゴージャスなサウンドによる生演奏をぜひ楽しんでいただきたいと思います。(私の指揮ですよ!)
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伊那フィルハーモニー交響楽団駒ヶ根公演
「2020シネマコンサート」
11月23日(月祝) 14:00開演 駒ヶ根市文化会館大ホール
曲 目
E.T. フライングテーマ
サウンド・オブ・ミュージック メドレー
忘れな草 (独唱 鈴木謙一)
オペラ座の怪人 セレクション
スター・ウォーズ組曲(オリジナルスコアによる)
指揮 春日俊也
入場料500円 全席自由
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多くの方のご来場お待ちしています。
豚の丸焼き食べもの
20201111
盗んだ豚を解体し、丸焼きBBQを楽しんだというベトナム人たちが続々と逮捕されています。自分たちで食べるだけでなく販売もしていたといいますから、結構な小遣い稼ぎにもなっていたのでしょう。
本欄は外国人犯罪やその背景について語るつもりはなく、食べものとしての「豚の丸焼き」の話。
豚の丸焼きはマンガの無人島ものなどによく出てきて、子どもの頃は夢のご馳走でした。丸太を組んで豚をしばり付け、下からたき火で焼くやつですよ。ここで「漂流教室」を思い出してはいけません。
当時は我が家の近所にあったとんかつ屋「きらく」さん(今は移転して、休日など大混雑の繁盛店になっています)のショーウィンドーに、仔豚とおぼしき豚丸焼きの食品サンプル、というか飾りが置いてありました。いつかこんなものをたらふく食べてみたいなあと思ったり、友達と語り合ったものです。
だいたいその頃は、鶏でも豚でも何でも「丸焼き」というものにあこがれていました。そういえば鯉の丸揚げ、というのもありましたなあ。最近見かけませんけど。
鶏や鯉はともかく豚の丸焼きは食べる機会がないまま大人になりましたが、長じてスペインを訪れ、記念すべき邂逅に恵まれました。マドリッドの「ボティン」というお店、超有名店なのでご存じの方もいらっしゃるでしょうが、ここの名物が「コッチニージョ・アサード」という仔豚の丸焼きなのです。
残念ながら丸のまま出てはこなくて、切り分けてあるのですが、薪窯で3時間かけて焼いたという仔豚は皮パリパリ、肉はしっとりと柔らかく、本当に美味しいものでした。長年にわたる念願を果たしました。丸焼きでなくとも似たようなものを食べて皮がすごく固いことがありますが、これをパリサクに焼くのが職人技というものでしょう。
ベトナムでは豚の丸焼きは、結婚式やパーティーの定番料理らしく、また街中の飲食店でも日常的に供されているようです。一頭まるまる食べるなら、何人前くらいになるのでしょうね。今回盗んだ豚はさぞかし旨かったのでしょうが、犯した罪はきちんと償ってもらわねばなりません。