「おいしいことなど徒然と」

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長野ワインの試飲会 飲みもの、お酒

20230304



長野県産ワインの高品質ぶりは近年注目を集めておりますが、先日長野市で多くのワイナリーが参加する試飲会があり、片道3時間かけて電車で出かけてきました。。


イベント名は「GI長野ワインフェス2023」といい、一般のワインラヴァー向けのもの(食事つき)と事業者向け試飲会(食事なし)の2部門が別会場で同時に行われました。事業者として新しく取り扱えるワイナリー探しに訪れた私は、もちろん後の方で。


GIとは「GI長野」のサイトによれば、
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「Geographical Indication」、つまり「地理的表示」のこと。その地ならではの味わいや品質を、その地において確立したものだけが、その地名を冠することができます。「GI長野」は、県産の原料を用いて県内で造り、確かな品質を誇る、長野県産の日本酒とワインである証です。
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いわゆる「原産地呼称制度」のことですね。長野県では田中康夫知事の時にこの制度を始めていますが、いつから名前が変わったのかな。県独自の制度から、国税庁が行っている制度に相乗りしたということでしょうか。


誰でもご存じの大手から開業間もない新進まで、県下各地から32のワイナリーが出展し、100種以上のワインが供されました。南信地域からの出品が少なく、ちょっと残念。これだけの県産ワインを一堂に集め自由に試飲できる機会はそうありません。というか、試飲会開催そのものがコロナでずっとなかったですから、賑わっている会場の様子を見て私もたいへん嬉しく思いました。


当日は都合であまり長時間会場に滞在できなかったものですから(電車で往復6時間というのは、いかがなものでしょうか、同じ県内なのに)これまで試したことのないワイナリーを中心に大急ぎの試飲になりました。


味わいではどのワイナリーも高い品質であり、どこに出しても引けを取らないもので、長野県のワインのレベルの高水準に改めて感心しました。ただ中心価格帯が3000円くらいで、これだと飲食店での提供価格は7000~8000円になってしまいます。私としては、本当はもう少し安い価格帯でこのくらいの品質が欲しいところです。人件費や諸々の条件を考えると、こういう値段になってしまうのは仕方がないのですが。


それでも、当社でぜひ扱ってみたいものもいくつもあり、これからのアイテムリストに加えていきたいと思っています。収穫のある試飲会でした。


(リンク先の記事は一般向けの会場の様子です。こっちは美味しそうなオードブル付きで、パーティーの趣き。会費が全然違いますけど)

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夢占いは何をもたらす?日々雑記

20230301



どなたも他人の見た夢などにご興味はないと思いますが…。昨日の朝、妙に印象深い夢を見たものですから。


野外(神社の境内みたいなところ)。小学生が20人位、輪になって座っています。先生も二人ほど。子供たちがA4くらいの紙を持ってきて「これ読んで」と言います。本文は十数行あって、見出しに1行、あまり脈絡のない意味不明の文が置いてあります。その中に画像のような漢字が使われています。


形は知っている。覚えている筈の漢字なのですが、なぜか思い出せません。先生たちに聞いても「知りません」と。ワイワイはやし立てる子供たち、困る私。結局読みを思い出せないまま目が覚めてしまいましたが、布団の中でウトウトしながら考えているうちに何という字か思い出しました。とりあえずは、良かった。辞書でも確認しました。しかし、一応知っているものを夢の中で知らない、というのは妙な気がします。


面白い夢を見ても、ほとんどは目が覚めればじきに忘れてしまいます。昔読んだ本には、北杜夫だったかな、目覚めて記憶の鮮明なうちに書き起こす訓練を積めば、かなり細かいことまで覚えて置けるものだ、とありました。漱石の「夢十夜」はもちろん自分が見た夢そのままではなく、起きているときに空想を膨らませて書いたものでしょうね。


夢を見ながら「いま自分は現実世界ではなく夢の中にいるのだ」ということを自覚できれば、現実にはできないことも思いのままに行える、実に楽しい時間を過ごせます。残念ながらそんなことはごく稀ですが。


ネットで「夢占い」を検索すると数多くのサイトが出てきます。私は血液型も星座占いもまったく信じませんが、夢は本人の深層心理と関係が深いでしょうから、ある程度の参考にすることはできそうです。

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バベットの晩餐会(4)読んだり見たり

20230227

シリーズの最後に、バベットが晩餐会に用意した絢爛たる料理と飲み物をご紹介します。。


  海亀のスープ
    アモンティリャード  (シェリー酒)
  キャビアのドミドフ風・ベリニ添え
    ヴーヴ・クリコ 1860 (シャンパン)
  ウズラのパイケース石棺風・黒トリュフのソース
    クロ・ヴージョ 1845 (ブルゴーニュ赤)
  季節の野菜サラダ
  チーズ盛り合わせ
  クグロフ型のサヴァラン ラム酒風味
  フルーツ盛り合わせ
    コーヒー
    フィーヌ・シャンパーニュ(コニャック)



海亀のスープは子供の頃読んだ小説に出てきて、昔から憧れの高級料理でした。残念ながら今日に至るまで食したことはありませんが、スッポンのスープに近いのでしょうか。それにしても一流レストランの料理長は海亀の解体まで自らこなすのか?


合わせるお酒はシェリー酒の一種、アモンティリャード。海亀スープのレシピにも使われることがあります。私はシェリーは単独で飲むことが多くあまり料理と合わせることはありませんでした。この記事を書くために検索したら、マグロの刺身にも合う、なんて書いている人がいます。本当かな?今度やってみましょうか。


キャビア。映画ではねとっとして見るからに美味そうでした。ベリニ(ブリニ)は一種のパンケーキで、キャビアにはつきものです。合わせるシャンパンは定番。良く冷やしたウォトカを合わせるのも定番ですが、両者の贅沢感はだいぶ違います。


ウズラのパイケースはこの映画を代表する料理になりました。贅沢にもウズラを一羽まるまる使い(使った証拠に)ウズラの頭もついています。ローレンス将軍が頭を指でつまんで脳みそをチューチュー吸うのを見て、村のお婆さんは目をまん丸くしています。


映画が話題となったのにあやかり「バベットの晩餐コース」を供したレストランもありました。以前銀座にあった「ホテル西洋」のメインダイニングではこのウズラ料理をグランドメニューに載せていて、当時のレストラン紹介本によると一皿9500円だったそうです。バブルの頃だし、結構注文した人がいたのでは。


ウズラは卵はともかく肉を食べる機会が少ないですが、癖がなく食べやすい家禽です。バベットが持ってきた時は鳥籠に入って生きていましたから、飼育されたものなのでしょうか(ジビエではない)。ここでは淡白な肉にトリュフとフォアグラを加えて濃厚さを演出しているのだと思います。


ブルゴーニュの銘酒クロ・ヴージョはたいへん高級な赤ワインで、お値段も比較的新しいものでも数万円はします。飲んだことありません。映画の設定だと40年以上はたっている年代もの、素晴らしい味だったことでしょう。ぶどうはもちろん、ピノ・ノワール。


デザートのサヴァランは町の洋菓子屋さんでよく見ますし、私も大好きなので見かけるとついつい買ってしまいます。しっかりとお酒を含んだ大人の味ですね。ラム酒たっぷりで、じゅくじゅくしたようなのがいいです。フルーツの盛り合わせだって、デンマークの寒村の人は見たこともないようなものだったでしょう。

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たまごショックしごと

20230225



ロシアがウクライナに戦争を仕掛けてから一年。ウクライナは世界中から支援を受けて善戦していますが、ロシアを追い出すには至っておりません。数々の対ロ制裁も効いているのかいないのか、莫大な損害を出しながらもロシアは軍事侵略を止めようとせず。戦火が収まるのはいつになるのでしょうか。


このせいだけではないですが、ご承知のように穀物をはじめ食糧事情が大変なことになっています。私たちの口に直接入る小麦粉や食用油脂をはじめ輸入飼料もまた高騰していて、畜産関係者にとっては事業継続に影響を及ぼすほどのものだとお聞きしています。それに加えて鳥インフルエンザという厄介なものが大流行し、今シーズンは1478万羽が既に殺処分され、これは全国の飼養羽数の約1割に達しているといいます(2/14現在)。


そのために卵の価格が高騰し、値段が高いだけならまだしも文字通り玉(ギョク)がないという信じがたい事態です。当社でも生の鶏卵は過去最高値で今後出荷制限も予想され、また加工用の凍結卵や半熟卵、冷凍の厚焼玉子など多くのアイテムがメーカーさんで製造中止となました。お得意様には大変なご迷惑をおかけして、まことに申し訳なく思っております。


ニワトリは工業製品ではなく生き物ですから、卵を産む個体が増え潤沢に卵が出回るには数か月が必要で、しばらくの間(ひょっとすると夏まで?)事態の改善は期待できません。需要に応じて増産減産をすることが難しい。しかも鮮度を問われるナマモノである以上、在庫で調整することもできない。牛乳の需給が近年、しょっちゅう増えすぎたり足りなかったりしているのと同じです。


「物価の優等生」と呼ばれて久しいですが、何十年も価格が変わらないことが優等生だなんて変な話ですよね。生産流通に関わる業者のコストが上がっているのにずっと無理をしてきて、いよいよ無理もできない限界までやってきたと思わなくては。


食の現場では、価格もさることながら「安定供給」が一番大事。そのためには価格に目をつぶらなくてはならない場面もあると、消費者の皆さんにもご理解いただければ幸いです。

(2/26追記、東洋経済の参考記事リンクします)

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バベットの晩餐会(3)読んだり見たり

20230221



話を佳境に進ませましょう。もう我慢できん、今回はネタバレで。結末にふれています。


バベットの作ろうとしている料理を想像して、信者たちは「魔女の料理を食べさせられて地獄に落ちるのでは」と震え上がります。姉妹は「まさかこんなことになるとは…私たちも予想しませんでした」と謝ります。


晩餐の日を迎えました。きらめく豪華な食器とテーブルセッティング。おそるおそる着席する姉妹と老信者たち。同席するローレンス将軍とその伯母上。バベットは台所で料理に専念し、給仕係として少年をひとり使います。 さあ、最初の料理が出されます…


信者たちは食事を口にしながらも味のことを必死で頭から振り払い、懸命に無関係の会話をしようとします。蚊帳の外で空気を読めない将軍は訝しがりながら「これは素晴らしい、本物のアモンティリャードだ」などと感嘆します。彼の存在は映画を観る私たちに食事の素晴らしさを教えてくれる解説のサービスとなっています。


食事が進むにつれ、身を硬くして「晩餐という名の苦行」に耐えていた信者たちが、次第に気持ちをほぐしてきます。集会の時いつもいがみあっていた二人の男性は、ずっと前に相手を騙していたことを笑顔で白状しあい、かつての不倫が重い心の傷となっていた男女は、長い歳月を経て自分たちの罪が赦されたことを感じて癒されます。


会が終わって彼らはすっかり打ち解け、外に出て手をつないで星空を見ながら歌います。将軍とマーティネは互いに想い合っていたことを打ち明け、これからも相手を忘れずに生きていくことを誓います。料理が人の心を変えたのです。


すべてを終え、疲れ切って放心していたバベットに姉妹が感謝すると、彼女は語り始めました。「フランスへは戻りません。宝くじの1万フランはすべて今日の晩餐のために使ってしまいました…私はパリでカフェ・アングレの料理長でした…この料理は私の『作品』なのです」


姉妹は晩餐にバベットが全財産をはたいたことに驚愕しますが、妹フィリパはアシール・パパンのことを思い出します。芸術家同士、パパンはバベットのことを深く認めていて、姉妹のところへ遣わした。バベットは自らの芸術家としての誇りを賭けて、最高のディナーを作り上げたのでした。そう、料理もまた芸術であったのです。


…いかがですか? おいしいものを食べることは人を幸せにします。しかしバベットの料理はそこにとどまりませんでした。将軍以外の人はその真価を理解することはなかったでしょうが、バベットはそれでも満足でした。全身全霊で渾身の作品を生み出し、芸術家としての自己実現がなされたからです。自分には、自分の成し遂げたことがわかっている。食べれば消えてしまう料理だからこそ、その思いは強かったのかもしれません。


(カフェ・アングレはパリの名門レストラン、トゥール・ダルジャンの前身)

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冷凍庫大修理しごと

20230220





当社の業務の命綱ともいうべき冷凍庫。この冷凍機は相当の年代物を手なづけあやしながら使ってきたのですが、このほど交換する運びとなりました。


在庫のある中での工事ですから、全部を止めて工事をすることはできません。庫内を片付けながらスペースを作り、一つが出来たら今度は反対側で同じことをするやり方で、結構な手間をかけながら二度の週末を使っての工事でした。


旧冷凍機はだましだまし稼働してきましたので、夏場の暑い季節など相当な負荷がかかっていました。実際に小規模な故障は何度か起こっていて、そのたびに冷凍機の業者さんに飛んできてもらったりしていました。綱渡りです。修理費用も馬鹿にならず。


今回メインの冷凍機を2台、新型に入れ替えたことで、ほっと一安心です。あわせて電気代高騰の当節ですから、節電仕様になっている機械本体にかかる電気料も目に見える程度安くなるはずです。少なからず電気料金の節約につながることを期待しています。(当社の電気代、半分以上は365日24時間動いている冷凍冷蔵庫関係のものですからね)


設備費用は私共のような小さい会社にとってはかなりの出費となりますが、どうしても必要なものですからエイヤっと目をつぶって更新に踏み切りました。きっとまた長く使いますので、暑い時期でも無駄のないように努めなくちゃいけません。

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バベットの晩餐会(2)読んだり見たり

20230216

…食が人に幸せをもたらす楽しさ。

姉妹は貧しい人たちに施しとして食事を提供していました。それはパンとビールを混ぜてこね回したどろどろのポリッジ(お粥)みたいなもので、見るからに食欲をそそらない代物でした。貧者たちも感謝はしていたのでしょうが、あまり嬉しそうではありません。


バベットが姉妹のもとへ来て、日々の仕事を教わる場面。姉妹にお粥の作り方を教わり味を見て「ふむふむ」といった顔で小さくうなずきます。顔をしかめるなんて失礼な仕草はしていませんよ。そののち、やりくり上手なバベットのおかげで施しの内容は向上し、貧者たちも食事を楽しみにするようになります。バベットの留守中に姉妹が以前通りのお粥を提供したら、彼らのがっかりしたこと!


晩餐会でバベットが作り上げた凄い料理について、もちろん書きますが、また次回で。


…長い年月を経た、実らなかったラブロマンスの行方。

姉マーティネに恋をした若い士官ローレンス。家柄も良く将来を嘱望されていたのに博打や放蕩に明け暮れていたローレンスは、田舎で頭を冷やすよう命じられます。彼は姉妹の清貧な生活を見て自らを省み、今の自分は彼女にふさわしくないと身を引き、軍人としての鍛錬に励むようになります。


妹フィリパに恋をした有名歌手アシール・パパン。彼はフィリパの美しい歌声に惚れ込み、歌のレッスンを始めますが、だんだん熱が入りレッスンなのか愛の告白なのか怪しい雰囲気になってきます(レッスン曲がドン・ジョヴァンニですからね)。フィリパも自身の気持ちが揺らいでくることを恐れ、レッスンの継続を断ります。パパンは傷心を抱いて村を去ります。


ローレンスとパパン、そして相手を憎からず思っていた姉妹のほのかな恋はあっさりと終わりますが、この二人の男性は物語に大きな役割を果たすことになります。


将軍となったローレンスは偶然晩餐会の会場に同席することになり、マーティネと数十年ぶりの邂逅を果たします。生涯独身を貫いた二人は、相手の存在が自分の人生に果たした大きな役割を思います。愛はいつしか深い尊敬に姿を変えていたのです。


革命ですべてを失ったバベットを姉妹に紹介したのはパパンでした。彼は有名料理人として売れっ子だったバベットのファンだったのです。村では以前とは大違いの貧しく質素な生活となりましたが、バベットは縁を結んでくれたパパンに感謝して、この環境で自分のベストを尽くし続けます。


以下、次回に。…

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あわや立往生日々雑記

20230211





昨日の雪には驚きました。数年ぶりとはいえ積雪は25㌢ほどで、途方もない大雪が降ったわけではないのですが、さまざまな交通障害が引き起こされ、少なからぬ人たちが何時間も動けなくなりました。


朝から絶え間なく降る雪。午前中に中央道が通行止めとなり(これはまあ、仕方ない)午後には伊那谷の大動脈たる国道153号線が実質ストップしました。153が同時多発的に動かないという事態は珍しく、坂を上がれなくなったり路肩に落っこちたり交差点で接触したり、いったい何か所で事故があったのやらと思います。


当社の営業車も相次いでこの渋滞にはまり、遠方に営業や配達に行った車はもちろん、伊那市から駒ヶ根の本社まで数時間もかかった人もおりました。普段なら30分足らずの道ですよ。数日前から雪の予報は出ていて承知はしていましたが、朝の時点ではこれほどの交通マヒが起こるとは予想できず、社員には苦労をかけてしまいまいした。


妻も帰宅途中にこの中に巻き込まれ3時間近くも動けなくなりました。会社に集まっていた情報とアドバイスのおかげで迂回路を通り何とか帰ってこれました。


幸い夕方からはみぞれ混じりの雨となりました。昼間の調子で夜まで雪が降り続いたら冗談でなく(今はやりの)立往生になっていたかもしれません。ぞっとします。夜間それほど気温が下がらず、朝から暖かく陽光が差していますので今日は交通はスムーズです。会社の駐車場に降った雪も除雪を頼んで綺麗に片付きました。やっぱり雪は嫌ですねえ。

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バベットの晩餐会(1)読んだり見たり

20230209

「食」を扱った映画は数多く、私も好んで観ています。お取引先のS商事の方々と食事しているとき、好きな映画の話題になり、これまで観た中で大好きな一本としてこの映画をご紹介しました。いずれ本欄で書こうと前から思っていたのですが、ちょうどいい機会、取り上げてみましょう。


1987年製作のデンマーク映画です。時代はさらにその100年ほど前。貧しい寒村に暮らす老神父と、美しい二人の娘。若い将校や情熱的なオペラ歌手など何人もの男性が娘と交際しようとしますが、厳格な神父は娘を男性から遠ざけ、娘たちは信仰に人生を捧げるべく独身を貫きます。


月日は流れ、姉妹のもとにバベットというフランスの女性が革命で追われ流れ着きます。バベットには身寄りも財産も無く、無給でいいからこの教会で働かせてほしいと懇願し、姉妹は彼女を受け入れます。やりくり上手なバベットのおかげで、教会には少しずつ金銭的余裕が生まれ、それまで工夫もなく粗末だった食事も改善されてゆきます。


姉妹も老境に入って、教会に集まる村の信者たちもだんだん偏屈になり、毎週の集会でも口論が絶えない有様でした。姉妹はまた昔のような仲良い集まりにしたいと思い、老神父の生誕百年を記念したささやかなお祭りを計画します。


そんな時。バベットが故国とのよすがに買い続けていた宝くじが1万フランの大当たりをしました(今のお金でどのくらいになるのでしょうか。500万円くらいか?)。このお金でバベットがフランスに帰国してしまうだろうと落胆していた姉妹に、彼女は提案します。「百年祭の御馳走を、どうか私に作らせて下さい。費用は私が払います」


姉妹は今まで頼み事をしたことのないバベットの願いを聞き入れます。バベットは食材買い出しのため、休暇をもらいパリに出かけます。意気揚々と帰ってきたバベットが手配した食材を見て皆は仰天。村では見たことも聞いたこともない、生きた海亀やウズラ、大きな氷柱、高級ワイン。とんでもないものを食べさせられるのではと村人は震え上がります。…


これ以上書くとネタバレになりますので(既になっているか?)ここには書きませんが、結末まで詳しく知りたい方はリンク先のサイトをご覧ください。次回記事で、私の思うこの映画の魅力を書きましょう。

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気球に乗ってどこまでも日々雑記

20230208



米国に漂流(侵入)した中国の気球。米機がミサイルで撃墜したことで波紋を呼んでいます。


中国にしては珍しく、自国の気球だと認めましたが、何しに飛んでいたかは民間のものだからとわけのわからない釈明です。民間だったら所有者たる会社が何か言うものでしょう。撃墜されたのが過剰対応だといって怒っていますが、自分たちだって2019年に国籍不明の気球を撃ち落していたのがバレてしまいました。


いったい何を調べていたのかは落下した破片などの回収解析で明らかになると思います。気象を調べていた気球がのんきに浮遊していた、とは考えにくいですなあ。


一発40万㌦と言われる高価なミサイルを使わずとも、機関銃で100発ほど連射すればいいのにと私のような素人は思いますが、撃墜時の気球の高度は60000フィート(18000㍍)以上だったそうで、戦闘機がそこまでの高空に上がっていくのは困難らしいですね。


写真で見ただけでは気球の大きさがイメージしにくく、デパート新装開店のアドバルーンを連想してしまいそうですが、直径60㍍重さ1トン、下に取り付けられていた装置はバス3台分だといいますから巨大なものです。機銃弾では穴は開けられても気球自体を破壊することは難しいようです。


2020年6月に宮城県で気球のような謎の飛行物体が目撃され、話題になりました。本欄でも取り上げていますが、結局のところ正体不明で終わりました。今にしてみればこれも、中国から飛んできたと考えるのが自然でしょう。正体不明のまま放免?してしまったとは、それこそのんきなことでした。怪しいと思っていた関係者だって当然いたでしょうに。


気球の中身に何かを(放射性物質とか⁉)仕込んでいる可能性だってなくはありませんからね、やたらの場所で打ち落とすわけにはいかないし、そもそも自衛隊法ではこのような代物を撃墜することはできないんだそうじゃないですか。ああ日本の周囲、スキだらけですね。


本記事のタイトルと中身はあまりマッチしていないですね。気球に乗ったことは何かのイベントで一度だけあります。ほんの15分くらいでした。こんなものに乗って優雅な空中飛行をしてみたいなあ。いまはドローンから撮影した空からの映像を当たり前に見られるようになりましたが、気球からの視点ってそんな感じですね。

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