「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

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金と銀日々雑記

20120816



史上最多のメダルラッシュに沸いたオリンピックの余韻も、徐々におさまりつつあります。五輪ネタ、もう少し。


卓球、バドミントン、バレーボールの快挙は嬉しかったし、日頃馴染みの少ない男子レスリング、ボクシング、アーチェリーなどの選手の活躍もまた、それぞれの選手のドラマが凝縮した現れを見せてもらったように感じます。


いつものオリンピックのパターンだと、日程前半の柔道と水泳が終わると、あとはメダルの期待のある競技はほとんどなく、後半は日本選手を応援する機会自体が少なかった。しかし今回は男女サッカーをはじめ、決勝や準決勝、三位決定戦に進む競技がたくさん出てきて、結局メダルのない日は一日もなかったという素晴しさでした。


ただし残念ながら金メダルの数は、日本選手団当初の目標であった15個に遠く及ばず、7個に終わりました。


勝ち負けのある対戦競技での銀メダルってのは、ある意味切ないですよね…「世界で二位」ということは凄いことのはずですが、最高の舞台、クライマックスの決勝戦で敗れて終わったのですから。三位決定戦で掴んだ銅メダルは、勝って終われますから、気分が違うのかもしれません。


銀でもここまで来れた嬉しさと、ここまで来たからこそ金が欲しかった!という悔しさの交錯した複雑な気持ち。私も以前、似たような経験があります。


仲間たちと一緒にある大会に(スポーツじゃないですよ)エントリーし、日本一を目指して10ヶ月間、目いっぱいの知恵を絞り、資料を作りプレゼンに臨んだことがあります。地区の予選を一位で突破して、全国大会へと進みました。


結果は全国一位に届かず、同点の二位タイでした。全国の第二位ですから、それは自分たちの出したものが客観的に高く認められた証左で、快挙と言えたかも知れません。ですが私には、入賞の嬉しさよりも悔しさのほうが大きかった、正直なところ。「全国一位」には、ここには書ききれませんが、自分なりにいろいろな思いを背負ってチャレンジしましたから。


審査の内容を知ることはできず、どこが良くてどこが足りなかったのか(何故一位でも三位でもなく二位だったのか)今でもわからないのが残念ではあります。審査結果に文句を言うつもりはさらさらありませんが。


金と銀にまつわる個人的なエピソードを、ふと思い出しました。写真は本文とは関係ありませんが、サンプル用に仕入れた2種のワインです。


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珍客日々雑記

20120815



せっかくのお盆休みですが、お天気がいま一つ冴えませんね。当地、今朝は曇りがちですが、雨は大丈夫なようです。朝の風が涼しくて心地よい。というか、寒いくらいです!


7月下旬から8月始めにかけて10日ほど暑い日が続きましたが、立秋が過ぎてからは朝晩涼しく、これは本来の「駒ヶ根の夏」です。


数日前の深夜、窓の外で突然モーターを回すような大きな音が。妻は怖がるし、何事かと見渡してみましたが真っ暗でわかりません。すぐに鳴り止んだので、そのまま寝てしまいました。


朝になって正体がわかりました。ベランダの「バジル」に止まっていた大きな蝉でした。家の周りでは蝉の声はあちこちから聞こえますが、軒先まで来たのは珍しい。そのままにしておきましたが、外出しているうちにどこかへ飛んでいったらしく、帰ったらもういませんでした。


地上での余命短き彼の生涯に幸いあれ。


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胸を張って日々雑記

20120810



あと一歩及ばなかった金メダル。。


決勝戦、開始わずか8分で先制点を奪われたなでしこ。いやなムードになりかけたのですが、その後は徐々に自分たちのゲームができるようになりました。相手を崩し絶好のチャンスを何度も作って、アメリカゴールに迫ります。ただ得点が入らない。


リードされてはいたものの、なかなかいい感じで後半に入ったのですが、アメリカの2点目が決まり、苦しい。しかしそこで諦めることなく攻め続け、澤のシュートがこぼれたところを大儀見が決めて1点差。


その後も何度もいいチャンスを作りました。途中交代の岩淵が相手ボールを奪ってゴール前に駆け込み、キーパーと1対1に!しかし名手ソロのファインセーブに阻まれます。この試合、ソロの壁は厚かった。結局そのまま相手ゴールを揺らすことはできず、2-1でなでしこは敗れました。残念無念なり。


彼女たちの健闘を心から讃えたいと思います。同じアメリカに押して押して押しまくられ、粘ってとうとう引き分けた(PK勝ち)昨年のワールドカップ決勝戦との大きな違い。今日の戦いでボールを支配していたのはむしろ、なでしこでした。


苦しかった準決勝フランス戦。防戦一方に回り、シュート27本を浴びこちらは僅か4本のシュートで辛うじて勝った試合を見たときは、正直なところ決勝戦は一方的な試合になりはしないか、と案じていました。とんでもなかった。開始15分ほどの浮足立った時間帯に先制点を奪われたことが、最後まで尾を引いてしまいましたが、王者アメリカに引けを取らない堂々たる戦いぶりで、あとひと転がりで勝敗は分かれたと思いました。


金メダルは取れませんでしたが、しかし日本女子サッカー史上初のメダルです。北京オリンピックで4強に残りながら4位に終わった悔しさを、十分に晴らすことができたと思います。あのときは、確か同じ日にソフトボールが激戦の末に金をもぎ取りました。その陰に回ってしまった形になり、ほとんど注目されることなく全日程を終えたなでしこでしたが、今回は日本中の応援のもと勝ち取ったメダルです。胸を張って帰ってきてほしいと思います。ぜひ、ビジネスクラスで。


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凛々子食べもの

20120805



暑い!ちょっと夕立でもあればいいのに。


駒ヶ根の町中ではもう半月以上、全く雨が降っていません。それでも朝は涼しくて気持ちが良いのですがね、日中がもう暑くて。参ってしまいます。


この春、カゴメさんから何本かいただいた凛々子(りりこ)というトマトの苗を、妻が我が家の屋上で育てています。少し前から次々と実が色づいてきて、拙宅の食卓にのぼっています。


ピンポン球よりちょっと大きいくらい。本来はジュース用の品種だそうで、加熱調理に向いているようです。よくあるミニトマトに比べると少し皮が固いですが、味はいいです。


たくさんあるので、思いついてサンドライドトマトにしてみました。半分に切って天日干しするだけです。これは正解で、味がぐっと濃くなりました。オリーブオイルをかけて塩を振って食べます。おお、イタリアン。


さらに思いついて、同じように干したズッキーニ、椎茸とオイル漬けにしてみます。少しのニンニクとローズマリー(これも自家産)も一緒に。レシピを検索すると、3日くらいで食べごろといいますから、明後日にはいただけますね。ああ、早くこれでワイン飲みたいな!


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引き分け狙い日々雑記

20120801



決勝トーナメント出場を既に決めているなでしこジャパン。グループリーグ最終戦にどういうスタンスで臨むのか、注目されていましたが…「引き分け狙い」で戦ったと、佐々木監督が記者会見で明かしました。


-------(スポーツナビ)-------
サッカー日本女子代表は31日、英国のカーディフでロンドン五輪1次リーグの第3戦となる南アフリカ女子代表戦に臨み、0-0で引き分けた。また、同時間帯で行われたスウェーデン女子代表とカナダ女子代表の対戦も、2-2でドロー。この結果、グループFはスウェーデンが首位、日本は2位通過となった。

 試合後、日本の佐々木則夫監督は「ドローを狙える展開であれば、そういうことでいいと伝えた」とコメント。戦況と他会場の試合経過を見つつ、後半は引き分け狙いで戦ったことを明かした。
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昨夜のTV観戦、これまで出ていない控え選手が総出演したチームの戦いぶりには少し興味がありましたが、だんだん睡魔に襲われ、前半終了までを見て寝てしまいました。正直、面白い試合とは言えませんでしたな。


予選一位通過と二位通過では、決勝トーナメントの会場も、相手も違ってきます。一位通過の場合は準々決勝に数百キロ8時間もの大移動、その次もさらに数百キロということで、選手への負担を考えたとのこと。二位通過なら次は移動ゼロですから、大変な違いです。主力を休ませる意味も小さくないでしょう。監督が口に出して言う筈がありませんが、強敵アメリカとの対戦をなるべく先へ、というのもあったでしょうね。


日経に「引き分け狙い…なでしこ、フェアプレー精神はどこへ」という大住良之氏のコラムが載っていたようです(残念ながら田舎では、今朝の日経紙面には締切時間の関係で、コラムどころか試合結果さえも載っておりません)。この試合の「汚名」だとか、「眠い目をこすりながらテレビの前で試合を見守った少年少女たちを含めた日本中の人たちを落胆させた罪は、けっして小さくない」だとか、結構な言われようです。


賛否両論あるようですが、私は今大会の目標である「メダル獲得」を達成するための作戦として、ありなんじゃないかと思います。短期決戦、それも尋常でないハードなスケジュールの中で、すべての試合に全力で勝ちに行けというのは無理です。むしろこのくらいの「したたかな計算」がなければ、世界のトップを目指すなんてできないのでは。勝負の場はあくまでも、決勝トーナメントでしょう。


だいたい「少年少女を落胆」って、何寝ぼけたこと言ってんだろう?そんなナイーブな少年少女は、こういう機会にいろいろなことを学べて良かったというものでしょう。サッカーは道徳心にあふれた聖人君子のものじゃないし、ワールドカップでだって他会場の経過を見ながら調整するなんて、幾らでもあること。後先考えず、ただがむしゃらに行くばかりが能ではありません。ちっと頭も使わなきゃ。


でもこれで準々決勝、ブラジルに負けちゃったら何といわれるかわかりませんからね。なでしこ、頑張ってよ!


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イギリスはおいしい…?食べもの

20120729



今朝のTVで、イギリスの食事についてあれこれと放送していました。所ジョージの出てくる番組。


世評としてはまあ、ヨーロッパ屈指のアンチグルメ国ということになっていますが。TVでは、とにかく味が薄い、と言っておりました。調理の段階でほとんど味付けをせず、卓上の塩やら胡椒やら、ケチャップやらモルトビネガーやらマヨネーズを、食べる人がてんでに振りかけて(凄い量だった)食べていました。子供の頃からそういう習慣だそうで、これでは繊細な味覚を育てるのは難しそうな気もします。


かつては豊かな食文化を楽しんでいたイギリスでした。大昔は高級ワインやシャンパンを楽しみ、本家フランスを上回るような大消費地だったわけですから、グルメに関心がなかったわけではないはずです。しかし産業革命で労働者たちが忙しくなり、食材生産にも食事にも気を使わなくなりました。その名残りは世代を越えて、一度失われた食の感覚をもう取り戻せないでいる、そうです。


イギリスの名物料理って何だろう、と指を折ってみますと、ローストビーフ、フィッシュ&チップス、シェパーズパイ、スモークサーモン(これって料理?)くらいは誰でも挙げられますが、正直それに続くものは思い浮かびません。いずれもあまり手の込んだものではありませんね。


そうそう、イギリスでおいしいものは、朝ごはんです!フランスなんかではパンにカフェオレ程度の簡単な朝食(いわゆるコンチネンタル・ブレックファスト)ですが、イングリッシュ・ブレックファストはベーコンやソーセージ、卵、焼きトマトや豆、おいしい紅茶(そうだ、世界に誇る紅茶文化ってものがありました)にパン、とにかくアイテム豊富です。


私はイギリスはちょっと立寄ったくらいの経験しかありませんが、これはとても楽しかった記憶があります。晩飯にあまり力を入れないと朝には腹が減るから、朝ごはんをゴージャスにするのかな。


表題は言うまでもなく林望氏のベストセラーエッセイですが、中身を読むとタイトルはだいぶ逆説的だったと記憶しています。

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楽しいロンドン日々雑記

20120726



楽しいロンドン、愉快なロンドン、ロンドン、ロンドン、ロンドン!


半年前くらいからTVでオリンピックの話題が出るたびに、この歌がついつい口から出ちゃうんですよ。家族にはもうずっと前から黙殺されています。どんな楽しいお店だったのか残念ながら知りませんが…今でもこのお店、あるのでしょうか?


どうも今一つ盛り上がらない印象のロンドンオリンピック、気が付いたらもう今週から始まると聞いてびっくり。いつも開会式に先立って始まるサッカー競技は、なでしこジャパンが登場ということで早速TV観戦しました。(さすがに平日3時まで起きていては差し障りがありますので、予約録画したものを5時起きで)開幕戦まずは幸先よく1勝、大変結構でした。


盛り上がらないのは私の周辺だけですかね。前回北京のときは、世界中で(長野でも)相当な顰蹙を買った聖火リレー騒動だの何だのと、話題に事欠きませんでしたが、今回はちゃんとスムーズに準備が進んでいるので、意外性がないのでしょうか。日本選手にも北島とか内村とか、メダル候補は何人もいますが、どうなんだろう、ライバル対決みたいな物語があんまりないのかな。


五輪は開会式を見るのが大好きです。それもアトラクションの部分より、選手入場をダラダラと見るのが好きですね。昔は、こうした大きなイベントを企画演出するプロデューサーになるのが夢でした。今だってチャンスがあれば(まあ普通、ないでしょう)やってみたいくらいです。


開会式にはお国柄がよく出ますし、それぞれの開催国の思惑みたいなのもあったりしますね。過去素晴らしいと思ったのはバルセロナ大会。シドニー大会で、先住民アボリジニをこれでもかと表に出した演出には少なからぬ偽善を感じ、楽しめませんでした。


最近はやたらと大がかりに時間やカネ、動員をかけることを抑制する傾向にあったようですが、北京で元に戻ってしまいました。まあ、あれはあれで面白くはありましたが、「巨人の足跡花火」がCGだったことは、今でも許せないと思います。


土曜日の開会式は午前4時半からです。これも早起きして観ましょう。競技の放送予定をチェックしながら、2週間と少しの「楽しいロンドン」を味わいましょうか。

(追記、放送開始が4時半で、開会式は5時からみたいですね)

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有事のようかん食べもの

20120722



大きな災害があると、非常食への関心が高まるのは世の常でしょう。私どもにも、ときたまお問い合わせをいただきます。特に9月1日が近づきますと。


非常食は、少し前までは限定された一部のルートでしか流通していなかった(既得権化していた?)のですが、やはり東日本大震災以降、食品メーカーの新規参入も増えてきて、当社でもいろいろな種類を扱えるようになっています。


先日あるところから引き合いをいただき、「非常用の長期保存ようかん」を納入してきました。


非常食にもさまざまな役割があります。何日もこれで持たすような栄養バランスを考えたキットなどもありますが、有事を受けたときすぐにそれなりのカロリーを補給し、当座の活動に役立つものとして「ようかん」が提案されているのです。なるほどと思います。


大体ようかんというものは、それなりの糖度を持ち、きちんとパッケージされているものであれば相当長持ちするものですが、この品は5年間保存を謳っています。また場所を取らずに保存できることで、非常食にはもってこい!


4年半経ったら、お茶菓子に食べながら来るべき災害への心構えを新たにし、ふたたび備蓄を更新する…というサイクルで、公民館や事業所などで、非常への備えをされてはいかがですか。


だいたい非常食なんてものは、カンパンに代表されるように、食べておいしいなんてことは二の次だったことだろうと思います。時代も変わり、ようかんみたいにおいしそうなものを非常食にすると、いざという時に箱を開けたら、中身が誰かに少しずつつまみ食いされてカラッポ…なんてことは、ないでしょうね?


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射即人生日々雑記

20120719



先週末、事務社員Hさんの結婚披露宴がマリエール諏訪で行われ、お招きをいただきました。。


広くてシックな会場、おいしい食事。よくあるカラオケなどの出し物はなく、落ち着いた大人の披露宴でした。お色直し後、隣接するガーデンで新郎新婦が自らケーキバイキングのサービスをする場面があり、それまでもたくさん頂戴してはいたのですが、別腹とばかりにお皿にケーキをいただく私たち。


新婦側代表として挨拶させていただいた中で、Hさんが高校のときから始め、今でもずっと続けている弓道の「射即人生」の言葉をお贈りしました。


私は弓道は未経験で、ほとんど何も知らないのですが、学生時代にやっていた妻が教えてくれた言葉です。射ること即ち人生。射に人柄が表れ、人柄が射を向上させる。一つのことを追い求め自らを磨いてきたHさんに、優しい新郎と一緒の素晴らしい人生が待っていることを、心から願って。


Hさん、本当におめでとうございました。お幸せに!



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刑務所の中の中学校日々雑記

20120717



一昨年、オダギリジョー、渡辺謙、大滝秀治らの出演したドラマをご覧になった方もいらっしゃるかと思います。PTAの研修会で、そのモデルとなった角谷敏夫さんの講演を聞きました。


日本でたった一つ、刑務所の中に中学校があります。さまざまな事情で義務教育を修了していない受刑者を対象にした、3年生1クラスだけの学校。松本市立旭町中学校の「桐分校」です。角谷さんは33年間、桐分校でクラス担任を務めました。


生徒は10代から70代まで、全国から集まってきます。中学校卒業を、自分の人生の軌道修正にしたいという思いを持ってきた人たちです。オリエンテーションで彼らに作文を書かせます。しかし漢字が思うように書けません。「先生、この漢字を教えてください」…この場で手の挙がる教えて欲しい漢字のベスト3は、べんきょう、どりょく、いっしょうけんめい、だそうです。


60分の授業を一日に7コマ。休息時間は昼40分、午前と午後にそれぞれ15分だけ。夜は自習3時間。夏休み冬休みなし。普通の中学生なら間違いなく音を上げるであろう学習量です。それにくらいついてゆく生徒たちの「知」への熱い欲求がうかがえます。


ひとつ押えておかなければなりません。彼らは「中学生」でありながら、受刑者です。自ら犯した罪への反省、被害者の苦しみや怒りをゆめ忘れることは許されません。桐分校で行われているのは、義務教育であるだけでなく「矯正」でもあるのです。


「遠足」として、本校である旭町中学校を訪問するプログラムがあります。家庭科室で「おやき」を作り、音楽室で本校の中学生たちと歌で交流します。このときの受刑者たちの感動は、毎年同行する角谷さんももらい泣きするほどだそうです。彼らは初めて自分の「母校」を深く胸に刻み込みます。それは心のふるさとです。


義務教育を受けていないというコンプレックスが、彼らの人生のつまづきの原因ともなっていました。勉強が彼らの心を、世界を広げてゆき、卒業と共にコンプレックスから開放されるのがまざまざと目に見えるといいます。


角谷さんの語り口は物静かで訥々としていて、見るからに謙虚な方で、自慢話めいたニュアンスはまったくありません。


角谷さんは教員になろうとしていたとき、「今いちばん教育を必要としている、学びたがっている人は誰か」という考えにとりつかれました。自問自答するうち、非行少年、犯罪者たちのためにと答えを出し、ただちに法務省の門をたたいてこの道を歩み始めたそうです。そうして、人生を刑務所の中の中学校に捧げることになりました。


この日角谷さんの口から聞いたわけではありませんが、一般刑法犯の再犯率はおよそ4割、しかし、桐分校卒業者の再犯率はほぼゼロに近いとのことです。


心に染みる話をお聞きしました。富山で先週聞いた「21世紀の日本が求めるグローバルな人材」の話と、この日の受刑者たちの話。これほどまでにと思われる極端な世界の違い、教育の幅の広さに、たじろいでしまいました。


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