引き分け狙い日々雑記
20120801
決勝トーナメント出場を既に決めているなでしこジャパン。グループリーグ最終戦にどういうスタンスで臨むのか、注目されていましたが…「引き分け狙い」で戦ったと、佐々木監督が記者会見で明かしました。
-------(スポーツナビ)-------
サッカー日本女子代表は31日、英国のカーディフでロンドン五輪1次リーグの第3戦となる南アフリカ女子代表戦に臨み、0-0で引き分けた。また、同時間帯で行われたスウェーデン女子代表とカナダ女子代表の対戦も、2-2でドロー。この結果、グループFはスウェーデンが首位、日本は2位通過となった。
試合後、日本の佐々木則夫監督は「ドローを狙える展開であれば、そういうことでいいと伝えた」とコメント。戦況と他会場の試合経過を見つつ、後半は引き分け狙いで戦ったことを明かした。
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昨夜のTV観戦、これまで出ていない控え選手が総出演したチームの戦いぶりには少し興味がありましたが、だんだん睡魔に襲われ、前半終了までを見て寝てしまいました。正直、面白い試合とは言えませんでしたな。
予選一位通過と二位通過では、決勝トーナメントの会場も、相手も違ってきます。一位通過の場合は準々決勝に数百キロ8時間もの大移動、その次もさらに数百キロということで、選手への負担を考えたとのこと。二位通過なら次は移動ゼロですから、大変な違いです。主力を休ませる意味も小さくないでしょう。監督が口に出して言う筈がありませんが、強敵アメリカとの対戦をなるべく先へ、というのもあったでしょうね。
日経に「引き分け狙い…なでしこ、フェアプレー精神はどこへ」という大住良之氏のコラムが載っていたようです(残念ながら田舎では、今朝の日経紙面には締切時間の関係で、コラムどころか試合結果さえも載っておりません)。この試合の「汚名」だとか、「眠い目をこすりながらテレビの前で試合を見守った少年少女たちを含めた日本中の人たちを落胆させた罪は、けっして小さくない」だとか、結構な言われようです。
賛否両論あるようですが、私は今大会の目標である「メダル獲得」を達成するための作戦として、ありなんじゃないかと思います。短期決戦、それも尋常でないハードなスケジュールの中で、すべての試合に全力で勝ちに行けというのは無理です。むしろこのくらいの「したたかな計算」がなければ、世界のトップを目指すなんてできないのでは。勝負の場はあくまでも、決勝トーナメントでしょう。
だいたい「少年少女を落胆」って、何寝ぼけたこと言ってんだろう?そんなナイーブな少年少女は、こういう機会にいろいろなことを学べて良かったというものでしょう。サッカーは道徳心にあふれた聖人君子のものじゃないし、ワールドカップでだって他会場の経過を見ながら調整するなんて、幾らでもあること。後先考えず、ただがむしゃらに行くばかりが能ではありません。ちっと頭も使わなきゃ。
でもこれで準々決勝、ブラジルに負けちゃったら何といわれるかわかりませんからね。なでしこ、頑張ってよ!