冷珈琲にトニック 飲みもの、お酒
20200810
ようやく本格的に暑くなりました。お盆中もこんなお天気でいくのでしょうか。当地にも県外ナンバーの車が増えています。皆さんは私どもの仕事を支えてくれるお客様!暑いけど涼しい信州の夏を、お楽しみ下さい。
夕方以降はビールで涼をとるとして、昼間はアイスコーヒーなんかいいですね。PETボトルなどに入ったリキッドタイプのアイスコーヒーが各社から発売されて、流行りの商品になっています。お家の冷蔵庫に一本、いかがですか。
先日ネットで見つけたアイスコーヒーの楽しみ方。トニックウォーターをグラスに半分ほど、その上から濃いめのアイスコーヒーをゆっくり注ぎます。コーヒーの香ばしさに、トニックの柑橘風味と炭酸が加わって涼味満点です!
(写真のはコーヒーを注ぐのに失敗したので、グラスの中がうまく半々に分かれませんでした。飲むときはもちろんミックスします)
トニックウォーターは私は大好きで、皆さんジンなどお酒を割るのにお使いだと思いますが、そのまま単独でよく飲みます。甘すぎずスッキリして、なかなかいいものです。
ジントニックだって大好きなんですよ。ちょうどいま自宅にジンを切らしていまして…最近は飲みすぎ傾向にあるので、強い酒を購入するのを控えているんです。でも、そろそろ、いいかな。
高級ワインは美味いのか 飲みもの、お酒
20200114
元日夜の人気番組といえば「芸能人格付けチェック」。当家では通して観ることはしませんが(飲み食いする座敷からTVがちょいと遠くにあるので)ところどころつまみ食い的にチャンネルを回します。高級ワイン鑑定は最初の方で放送されるので、今回も観ました。
ワイン、今年は59年のシャトー・ラトゥールと76年の銘柄不明ボルドーを飲み分けるという問題。59年ラトゥールは当社でも一応仕入れできますがカタログ価格は前後のヴィンテージよりもだいぶ高価です。番組では(レストラン価格で)100万円といってましたが、ちょっと盛ってませんかね?
出題側は古いワインが飲み頃かどうかも含め、わざと紛らわしい引っかけ問題を出して意地悪をするらしいです。今回も半分位の回答者がはずしました。76年ボルドー、なかなかの掘り出し物だったのでしょう。リリース時で2、3千円程度?のものを40年以上も保管しておくことは珍しいと思います。
その後twitterで「あの格付けチェックの番組、いつも見ながら思うのですけど、相対的に多数の人々が数十万のワインよりも数千円のワインのほうを選ぶ場合、本当に客観的に「美味」なのはどちらなんでしょうね」という呟きがあり、多くの人が反応しています。なかなか興味深い意見もあります。
この番組は「高級品とそうでないものを見分けられるか」を問うているのであって、どちらが美味しいかを訊いているのではありません。回答者の嗜好とは本来無関係のはず。そこで終わりにしてはつまらないので、もう少し踏み込んでみましょうか。
「このワイン、飲みやすい!」という感想をお聞きすることは、しばしばあります。誰にもわかりやすい美味しさ、日常のワインはもちろんこれでいいのです。当社も安い価格帯の品揃えは、こうした尺度で選んでいます。
高級品はどうでしょう。タンニンの中に潜む複雑かつ濃潤な香りを楽しむには、やはりある程度の経験が必要だと思います。飲んで即座に感じられる美味しさではないが、安いものとは別次元の凄みは絶対にあるはず。美術品とか文学作品とか音楽とかと同様に、本物の真価を知るにはやはり受け手の資質も問われます。でも楽しむだけだったらそんな堅苦しいことはいりません。
「高級ワインは美味い、ただし誰もがわかる美味さではない」というのが正解か。私だってソムリエを名乗ってはいますが、超高級品の50年代古酒なぞ飲んだことないので偉そうなことは言えませんけどね。お前だったら今回の出題、正解できるのかって?それは…まあ、わかるでしょう、わからにゃマズいです。誰かご馳走してくれませんか。
関連リンク: togetterまとめより
フレッシュホップ 飲みもの、お酒
20190817
問題、ビールは何から作られるでしょう。。
缶ビールの表示を見てみると「麦芽、ホップ」。さらに「米、コーン、スターチ」と書いてあるものもありますが、うるさい人に言わせると、そういうのは邪道で、麦芽とホップだけで作るのが本物のビールだそうです(『美味しんぼ』の山岡士郎氏による)。
邪道云々はさておき、ホップって写真や画像で見ることはあっても、どんなものだか現物をご覧になったことありますか。
いちご園を営む私の弟が先日、ホップを育ててみたと持ってきてくれました。木ではなく「つる」になるもので、よく写真で見るものは花芽とそれを包む「がく」の部分らしく、手に持ってみるとふんわりと軽いです。松ぼっくり様のホップを剥いてみると、中に黄色いめしべのような小さな部分(ルブリンという)があり、これが香りの元だそうな。
匂いをかいでみると、たちのぼるビールの香り。ビール独特の苦みを出すのは麦芽、香り成分を出すのはホップだそうです。普通はフレッシュではなく、乾燥したホップを使うとのこと。
これをごく普通のビールに入れて飲んでみました。麦茶のピッチャーにホップを10粒ほど、そこにビールを注いで数分間待つのだぞ。(漬け込むわけじゃないですからね。これがいけないんだったら酎ハイにレモンを入れるのも駄目でしょう)
フレッシュなホップの香りがすばらしい。スーパードライが高級クラフトビールに早変わり。高貴なイメージさえありますよ。とても独特な、さわやかなビールになっています。これならばもっとお安い発泡酒、金麦や本麒麟を使ってもエエのでは?
待っている数分間のうちにビールの炭酸が抜けてしまうのがちと残念なのですが、市販の炭酸水メーカーなどを使って炭酸を吹き込む手がありますよ。欲張って同じホップで2本目を試してみましたが、一回で香りは抜けてしまいました。生のホップはまだ簡単に手に入りにくいですが、家庭ではともかく酒場などで楽しめるようになれば面白いですね。
サングリアはご法度 飲みもの、お酒
20190713
先日サングリアの記事を書きましたら、親切な人から電話が。。
「春日さん、さっきブログ読んだんだけど、あれ、やばいみたいだよ」
どういうことでしょう?
これは酒税法に引っかかる可能性があるんですって。なんとなんと、そりゃやばいです。本欄を読んでサングリアを作って飲んだ方が法令違反になってはいけません。調べてみましたよ。
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○酒税法7①抜粋
酒類を製造しようとする者は、その製造場の所在地の所轄税務署長の免許を受けなければならない。
○酒税法43①抜粋
酒類に水以外の物品を混和した場合において、混和後のものが酒類であるときは、新たに酒類を製造したものとみなす。
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果物は「水以外の物品」ですから、もちろん該当してしまいます。
そこで疑問。皆さんが自宅で漬ける「梅酒」はどうなの?フルーツや果汁を加えたカクテルは?
上記の「酒類製造」にはいくつか適用除外(いわゆる、例外)の条項があるのです。
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○酒税法43条⑪抜粋
政令で定めるところにより、酒類の消費者が自ら消費するため酒類と他の物品(酒類を除く。)との混和をする場合については、適用しない。
○酒税法施行令50⑭抜粋
一 当該混和前の酒類は、アルコール分が二十度以上のものであること。
二 酒類と混和をする物品は、糖類、梅その他財務省令で定めるものであること。
三 混和後新たにアルコール分が一度以上の発酵がないものであること。
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アルコール20度以上の焼酎に漬けこむ梅酒はOK。
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○酒税法43⑩抜粋
消費の直前において酒類と他の物品(酒類を含む。)との混和をする場合で政令で定めるときについては、適用しない。
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「消費の直前」ですから、目の前で作ってすぐ飲むカクテルはOK。サングリアは一定時間漬け込みますから、アウト。
…なんですって。でも、サングリアのレシピなんて検索すると山ほど出てきますよ。それらはみんな、法令違反を推奨してるやばいwebサイトなんでしょうか。まあ税務署だって、そんなことを追いかけるほどお暇ではないと思いますが、前回記事で「お試しください」と書いたのは撤回いたします。どうぞお気を付け下さい。
サングリア 飲みもの、お酒
20190710
試飲会の反省会、そうはいってもこれだけの本数を飲めるものではありません。。
社員みんなが一人3本くらい持ち帰っても、まだありましたかな(飲めない人もいるので)。最後に残った数本を私もいただいて、それでも飲みきれなかった分はサングリアにしました。
スペイン発祥のフルーツ入りワイン、最近は既製品も見かけます。作り方は簡単、オレンジやらパイナップルやらスイカやら、フルーツを適当にスパスパ切ってワインに放り込むだけ。使ったワイン次第で、甘さを足すためにちょいと砂糖を入れて一晩おけばできあがり。
スペイン語で「サングレ」は血の意味ですから、本来は赤ワインで作るものですが、白ワインで作ってもおいしいですよ。使うのはもちろん、安物やちょっとヘタったワインでじゅうぶんです。
暑い時期にはとてもいいですね。昼間から飲みたい。ぜひお試しください。
戌年から亥年へ 飲みもの、お酒
20181231
気がつけば今年最後のブログです。。
我が家も子供たちも帰ってきて、久しぶりに賑やかになりました。二人とも飲酒OKの年齢になっていますので、これから年末年始に何を飲もうかと楽しみにしています。
毎年、新しい年の干支のラベルのワインを探して、年末のワインセールの目玉にしています。巳年のときに思い立って探して、ジンダリーというワイナリーのオーストラリアワインを見つけ、扱ってみたのが始まり。
午年や未年は、これはたくさんあり、探すには苦労しませんでした。申年は難しかったですね。これはドイツのワインで「猿の谷」というのをようやく見つけました。
酉年、戌年もまあ苦労なく見つけています。そして今回のイノシシ。イタリア・トスカーナのレ・ディフェーゼというのがありました。名門サッシカイアで作られている3rdブランドだとのこと。
写真でご覧の通り、犬がイノシシを追いかけているラベルです。どうです、戌年から亥年へと年を越すこの年末年始にピッタリだと思いませんか?当社扱いの価格帯の中ではちょっと高めのものでしたが、おかげさまで何本かお買い上げいただくことができました。
(来年のネズミ、さらに2年後のトラと、探すのに苦労しそうです)
今年も本欄をお読みいただいてありがとうございました。来年も何卒よろしくお願いいたします。
皆さま、良いお年をお迎えください。
クラフトビールで街おこし 飲みもの、お酒
20181227
以前は地ビールといったものですが、今はクラフトビールという名が通りが良いですね。各地で大はやり、何十種類も揃えた専門のビアバーもあちこちにできています。
駒ヶ根にも、地元の南信州ビールをはじめたくさんの種類を飲めるお店が我が家の近所にできて、私もときどき喉を潤おしに行きます。昼は手打ちそばとコーヒー、夜はビールとおつまみを楽しめる「bien bien」というお店です。落ち着いた雰囲気で入りやすく、二次会にもgood!
さて12月初めにロータリークラブでセミナーがあり、松本でクラフトビールを作る「松本ブルワリー」の林幸一さんの講演を聴きました。林さんはバーテンダーとして世界大会に出場するなど活躍し、松本でオーセンティックバーを開きました。今では「Barのまち松本」とも言われるようになりましたが、その草分けです。
お酒で地域を元気にしたいと、仲間たちと一緒にクラフトビールのイベント「ビアフェスタ信州」を企画開催しました。(このイベント、会場の松本城公園を管理する教育委員会から横やりが入り、一度は中止を余儀なくされた経緯があること、新聞などでご記憶の方もいらっしゃるでしょう。国宝文化財に酒のイベントはふさわしくないだとか、ひどいことを言われたものです)
その会場で、お客さんから「松本のビールを飲みたい!」と言われ、林さんは返事ができなかった。各地のビールを集めたイベントでしたが、肝心の地元松本産のビールはまだ無かったのです。とても悲しく恥ずかしかったと述懐していましたが、しかしこのことがきっかけとなりました。
林さん、無かったら自分で造ればいいじゃないか!と考え、自らブルワリー(ビール製造所)を立ち上げてしまいました。2016年委託製造によって自社企画ビールの販売を始め、今年春にはついに自社工場を完成させ、直営のビアバーまで営業を始めています。すごい行動力とスピードです。
講演を聴いたあと、ぜひとも彼のビールを飲みたくなって、会場近くの酒屋さんでお店にあった7種類を1本ずつ購入しました。今月は前述したように忘年会が続き、自宅で飲酒することを控えていましたが、一段落したので少しずつ妻と一緒に飲んでいます。それぞれ個性的で楽しくいただいています。
地酒はその土地の風土(水や原料も含めて)から生まれるもの。地域の特色を打ち出すのにもってこいのアイテムです。大手ビール会社にはできないブルワリー独特の味を楽しめる、いい時代になりました。
関連リンク: 松本ブルワリーホームページ
コンビニで生ビール? 飲みもの、お酒
20180718
コンビニの店頭で生ビールを販売する。しかも100円で。最初このニュースを聞いたときには「まさかそんなことできるの?」と半信半疑でありましたが、案の定、試験販売すらもできずに中止(発売延期ではない)となりました。
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(毎日新聞)コンビニエンスストア大手のセブン-イレブン・ジャパンは17日、同日から予定していた生ビールのテスト販売開始を中止したことを明らかにした。キリンビールと組み首都圏の数店舗でSサイズ100円で提供を始める予定だったが、「注目が集まり過ぎて販売体制が整えられない」と中止を決めた。
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都会の駅前店舗であれば、最近のような猛暑の日、会社帰りのサラリーマンたちは素通りできないですよね。コンビニにとっては超大型商品になりうるでしょうし、近隣の飲食店はかなりの打撃を受けるでしょうし、さまざまな点で経済効果がプラスにもマイナスにもなっただろうと思います。
私が半信半疑だったのは、いくつか理由があります。まず車での来店が前提となっている郊外店舗での提供が許されるのか。田舎ではほとんどの店がこれに相当します。店員さんがいちいち確認するのか、それともレジで「私は車に乗りません宣言」のボタンでも押させるのでしょうか。
未成年への提供の問題。以前コンビニで年齢確認ボタンを押させることへの抵抗について書いたことがありました(2014.2)。コップに注がれた生ビールはその場で消費されることが明らかですから、二十歳未満の少年少女が「二十歳ですボタン」を自ら押して店内で酒盛りをしているところを踏み込まれたら、店の責任はどうなるのか?
酒盛りといえば、最近のコンビニは店内イートインスペースの拡充に力を入れています。しかし店内で酔っ払いたちがたむろするようになれば店の雰囲気にも影響し、そんな店を敬遠する一般客もかなり多いはずです。
そのほか、サーバーの洗浄管理など、バイト君の負担増という問題もありますね。酒類の安売りには国税も厳しく目を光らせています。100円という値段がどうなのか。
酒類の提供は、居酒屋など飲食店ならば厳しい規制の中できちんと研修を受けてこれらの問題をクリアし、ようやく認められているものです。コンビニがおいしいとこ取りみたいな形で手を出すには、いかがなものでしょうか。セブンにしては軽はずみなことをしたもんだ、と思います。
関連リンク: セブンの「生ビール」がそもそも困難な理由(東洋経済)
オレンジワイン 飲みもの、お酒
20180309
オレンジワインといっても、オレンジを原料にしているわけではございません。れっきとしたブドウから作られるワインですよ。
ワインファンの間では2~3年前くらいから、専門誌で取り上げられたりして話題になっていました。私もどんなものかぜひ飲んでみたくて、何軒かデパートの洋酒売場で聞いてみたのですが、売場担当者さんは「ときどきお問い合わせいただきますが、まだ扱ってないんです」と申し訳なさそうな顔。
オレンジワインとは、色がオレンジ色だという話で、原料から言えば白ワインの一種とも言えます。
ワインの色は、ブドウの果皮でつきます。赤ワインはいわゆる「黒ぶどう」から作りますが、ブドウをつぶした果汁と一緒に、皮や種なども一緒にしばらくの間漬け込み発酵させます。もともと果汁自体には大した色はありませんが、この過程(スキンコンタクト)で果汁に果皮の色や種の渋みなどが移り、その後果皮や種は除去して仕上げます。まだ十分に色が移る前に短期間でスキンコンタクトを終わらせるのが、ロゼワイン。
白ワインは基本「白ぶどう(実際は緑や黄色)」から作ります。搾った果汁をそのまま発酵させ、スキンコンタクトを行いません。(あるいは、ごく短時間…せいぜい丸一日位しか行わない)
で、件のオレンジワインですが、白ぶどうを使いながら長期、時には数か月間スキンコンタクトすることにより、鮮やかなオレンジ色と適度な渋みを持ったワインになるのです。ワイン発祥の地と言われるジョージア(グルジア)では伝統的にこのやり方でワインを作ってきたそうで、この「古くて新しい」ワインに世界のワインファンが飛びついたのですね。
遅ればせながら先日2種類入手して、ようやく初体験することができました。写真のはポルトガル産の「アートテッラ・クルティメンタ」、ご覧のようなきれいなオレンジ色です。ポルトガル土着品種を使っています。そう高価なものではありません。
味わいは辛口で、シェリーのようなほのかな渋みを持ち、でも赤ワインよりはずっとすっきり。ちょっと酸が強めでしょうか。インポーターのHPには「フレッシュオレンジの香り」なんてありますが、ほんとかな?まだいろんな料理との相性を確かめるところまでいきませんが、肉にも魚にも合わせやすいと言われております。
近いうち当社でも何か扱ってみたいと思います。赤白ロゼに続く第4のカテゴリーとして、定着しますかどうか。
ワインをシェイク 飲みもの、お酒
20171208
年末年始は忘年会、クリスマスやお正月向けに、お酒の消費が急上昇する季節。。当社でも年に数回「ワインセール」として主に個人の方向けのキャンペーンを行っていて、やっぱり年末はお買い上げいただく本数も多いですね。
当社の扱いワインの価格帯は、地域性もあり1000円~2000円あたりが中心です。安いけれどコストパフォーマンスの高い1000円台のワインを多くの人に飲んでいただき、ワインファンを増やしていくことを私自身の目標にもしています。1000円ワインにも「うむ、これなら」というものがたくさん出てきているのは、皆さんご承知の通りです。
NHKの「あさイチ」で“極上に楽しむ1000円ワイン”なる特集をやっており、録画して見ました。主な内容はぶどう品種をイケメンキャラに例えた、あまり参考にはなりそうもない与太話だったのですが、そのあと登場した2008年日本ソムリエコンクール優勝者の森 覚氏が「1000円ワインをおいしく飲む秘法」を披露しました。
それは何と「ワインをシェイクする」という荒業。
開栓し、一杯飲んで(森氏がそう言った)すこし隙間を作ってから、もう一度栓をしてボトルごと上下に豪快にシェイク。泡立ってます。
飲んだゲストたちは「全然ちがう!」と目を輝かせます。トリンドル玲奈嬢が「飲みやすいぶどうジュースみたい」といったのは、果たして褒め言葉になっているのかどうか?
ワインを空気に触れさせて開かせる―ちょこっとだけ酸化を進め香りを立たせることは、ごく普通に行われています。グラスを回すのも、高級ワインをデカンタージュするのも同じ理屈、だったらシェイクするのもそれほど特異なことではないでしょう。澱がたまっているようなものは、もちろんやめといた方がいいです(1000円ワインだからこそできる技)。
ただちに試してみましたよ!2本やってみただけですが、私の感覚では明らかにプラス方向への変化を感じます。ただ、感嘆するほど大げさなものではないと思いますね。大きく違うのは飲み込んだ後の香りの残り方(ワイン用語ではフィニッシュと言います)で、数倍長く余韻を楽しめるような気がしました。白ワインの方が赤よりも違いが顕著だとTVでは言っていましたが、確かにそのようでした。
“極上”への劇的な変化まではなさそうですが、ご興味おありの方は、試してみたらいかがでしょう?