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高級ワインは美味いのか 飲みもの、お酒

20200114



元日夜の人気番組といえば「芸能人格付けチェック」。当家では通して観ることはしませんが(飲み食いする座敷からTVがちょいと遠くにあるので)ところどころつまみ食い的にチャンネルを回します。高級ワイン鑑定は最初の方で放送されるので、今回も観ました。


ワイン、今年は59年のシャトー・ラトゥールと76年の銘柄不明ボルドーを飲み分けるという問題。59年ラトゥールは当社でも一応仕入れできますがカタログ価格は前後のヴィンテージよりもだいぶ高価です。番組では(レストラン価格で)100万円といってましたが、ちょっと盛ってませんかね?


出題側は古いワインが飲み頃かどうかも含め、わざと紛らわしい引っかけ問題を出して意地悪をするらしいです。今回も半分位の回答者がはずしました。76年ボルドー、なかなかの掘り出し物だったのでしょう。リリース時で2、3千円程度?のものを40年以上も保管しておくことは珍しいと思います。


その後twitterで「あの格付けチェックの番組、いつも見ながら思うのですけど、相対的に多数の人々が数十万のワインよりも数千円のワインのほうを選ぶ場合、本当に客観的に「美味」なのはどちらなんでしょうね」という呟きがあり、多くの人が反応しています。なかなか興味深い意見もあります。


この番組は「高級品とそうでないものを見分けられるか」を問うているのであって、どちらが美味しいかを訊いているのではありません。回答者の嗜好とは本来無関係のはず。そこで終わりにしてはつまらないので、もう少し踏み込んでみましょうか。


「このワイン、飲みやすい!」という感想をお聞きすることは、しばしばあります。誰にもわかりやすい美味しさ、日常のワインはもちろんこれでいいのです。当社も安い価格帯の品揃えは、こうした尺度で選んでいます。


高級品はどうでしょう。タンニンの中に潜む複雑かつ濃潤な香りを楽しむには、やはりある程度の経験が必要だと思います。飲んで即座に感じられる美味しさではないが、安いものとは別次元の凄みは絶対にあるはず。美術品とか文学作品とか音楽とかと同様に、本物の真価を知るにはやはり受け手の資質も問われます。でも楽しむだけだったらそんな堅苦しいことはいりません。


「高級ワインは美味い、ただし誰もがわかる美味さではない」というのが正解か。私だってソムリエを名乗ってはいますが、超高級品の50年代古酒なぞ飲んだことないので偉そうなことは言えませんけどね。お前だったら今回の出題、正解できるのかって?それは…まあ、わかるでしょう、わからにゃマズいです。誰かご馳走してくれませんか。

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