オレンジワイン 飲みもの、お酒
20180309
オレンジワインといっても、オレンジを原料にしているわけではございません。れっきとしたブドウから作られるワインですよ。
ワインファンの間では2~3年前くらいから、専門誌で取り上げられたりして話題になっていました。私もどんなものかぜひ飲んでみたくて、何軒かデパートの洋酒売場で聞いてみたのですが、売場担当者さんは「ときどきお問い合わせいただきますが、まだ扱ってないんです」と申し訳なさそうな顔。
オレンジワインとは、色がオレンジ色だという話で、原料から言えば白ワインの一種とも言えます。
ワインの色は、ブドウの果皮でつきます。赤ワインはいわゆる「黒ぶどう」から作りますが、ブドウをつぶした果汁と一緒に、皮や種なども一緒にしばらくの間漬け込み発酵させます。もともと果汁自体には大した色はありませんが、この過程(スキンコンタクト)で果汁に果皮の色や種の渋みなどが移り、その後果皮や種は除去して仕上げます。まだ十分に色が移る前に短期間でスキンコンタクトを終わらせるのが、ロゼワイン。
白ワインは基本「白ぶどう(実際は緑や黄色)」から作ります。搾った果汁をそのまま発酵させ、スキンコンタクトを行いません。(あるいは、ごく短時間…せいぜい丸一日位しか行わない)
で、件のオレンジワインですが、白ぶどうを使いながら長期、時には数か月間スキンコンタクトすることにより、鮮やかなオレンジ色と適度な渋みを持ったワインになるのです。ワイン発祥の地と言われるジョージア(グルジア)では伝統的にこのやり方でワインを作ってきたそうで、この「古くて新しい」ワインに世界のワインファンが飛びついたのですね。
遅ればせながら先日2種類入手して、ようやく初体験することができました。写真のはポルトガル産の「アートテッラ・クルティメンタ」、ご覧のようなきれいなオレンジ色です。ポルトガル土着品種を使っています。そう高価なものではありません。
味わいは辛口で、シェリーのようなほのかな渋みを持ち、でも赤ワインよりはずっとすっきり。ちょっと酸が強めでしょうか。インポーターのHPには「フレッシュオレンジの香り」なんてありますが、ほんとかな?まだいろんな料理との相性を確かめるところまでいきませんが、肉にも魚にも合わせやすいと言われております。
近いうち当社でも何か扱ってみたいと思います。赤白ロゼに続く第4のカテゴリーとして、定着しますかどうか。