森のオーケストラ日々雑記
20171016
週末に長野市でロータリークラブの地区大会(県大会)があり、一泊二日で参加してきました。。
さまざまな会議や研修会があった中で、松宮 剛さんという先輩ロータリアン(茅ヶ崎の歯医者さん)の講演がありました。国際ロータリーなどでも活躍されている方です。プロフィルによれば、趣味に地元の交響楽団でチェロを弾くそうです。
講演の冒頭に、見覚えのあるイラストが紹介されました。野中正視さんというイラストレーターが描いたもの。ロータリー会員には毎月「ロータリーの友」という機関誌が送られてきます。8月号の表紙がこの素敵な絵で、私にはとても印象に残っていたのです。
場所は森の中。昼とも夜ともつかない柔らかな光の中で、15人の人々がいろいろな楽器で楽しそうに音楽を奏でています。服装がさまざま。フルートはお医者さん、コントラバスは大工さん、ファゴットの女性は農業、トロンボーンは魚屋さん風、シンバルはコック服。コンサートマスターは何とウサギの着ぐるみを着ています。
楽器の持ち方がみんな堂に入っていますね(ハープの女性だけは向きがちょっと変)。楽器編成も、弦楽五重奏に五種類の管楽器、3人の打楽器とハープに指揮者。こんな編成の室内オーケストラ曲、現代曲で実際にありそうです。マリンバとハープの存在が、何だかリアル。
ロータリークラブは、会員が自らの職業を通じて社員、取引先、地域社会すべてに高い倫理性をもって奉仕することを求めています。原則的に一業種から一人だけで(最近は条件付きで例外も認められる)それぞれの職業の代表が集まった、究極の異業種交流組織なのです。ちょっと何だか、おっかない。
そう考えると、この絵がロータリーの縮図であることはお分かりですよね。指揮者はpresidentすなわち会長の、シンバル奏者はSAA(sergeant at arms、会場監督と訳され、公式の会議には必ず誰かがこの任に就く)のタスキを着け、まさに例会開催中の趣なのです。
松宮さんは会員を前にして「この絵から実に多くのイマジネーションを感じることができる」と言いました。とても素敵なイラストだと思います。
関連リンク: 野中正視さんのホームページ「絵ノナカ」
高校生の、商工まつりしごと
20171009
本格的な秋を迎え、週末になるとあちらこちらでイベントが目白押しです。この日曜日は、駒ヶ根商工会議所の秋の大イベント「駒ヶ根の商工まつり」が晴天のもとで賑やかに行われました。
ずっと昔から我が家のすぐ近くで開かれていましたから、もちろん子供の頃から何度となく楽しませてもらっていますが、私自身がこのイベントのテープカットをやることになるとはね!(写真1)
お祭りの中身は、毎年少しずつ新しい要素を取り入れながら多くの人が楽しめるものになっていると思います。中でも人気のあるのは、駒ヶ根工業高校の生徒さんによる工作教室。小学生に、はんだ付けをマンツーマンで教えます。(写真2、3)
こんな小さな子が…と思うようなちびっ子たちが、開始時間の何分も前から着席して、目を輝かせて待っています。女の子も何人も。駒ヶ根のものづくりの未来は明るいぞ。
駒ヶ根にはもう一つの職業校、赤穂高校の商業科があります。地域の中で活動することにかけては駒工がやや先行していたような感もありました。私は以前から、商工まつりを舞台に駒工と赤穂商業科がよきライバル意識を発揮して学んだ成果を競うようになればいい、と思っていましたが、最近赤穂高校も商業の実践の場を地域に求めるようになり、面白いことになっています。
彼らは昨年、ソースかつ丼を手軽にスナックとして食べられるような「ソースかつ丼棒」(写真3)を自ら試作開発し、地域のイベントで少しずつ販売するようになりました。きりたんぽのようにご飯を串に刺し、薄い肉を巻いて衣をつけ揚げたもの。キャベツは保存の問題があり、今のところ難しいようです。
ボリュームがあり、食事時以外には気軽に試しにくいソースかつ丼を、ワンハンドでたのしめるコンセプトは良いと思います。しかし実際に作ってみるともう大変で、「商品化」への道のりが簡単でないことを身に沁みて感じたことでしょう。製作方法に改良を重ね、だんだん軌道が見えてき始めたのかな。
実は私、これまで何度も食べてみなくちゃと思ってきたのですが、製作数があまりにも少なくてあっという間に売り切れてしまったり、先日の別のイベントではかつ丼棒を買ったつもりが間違えて「ソースかつ棒」(つまりご飯がついてなく肉だけ)を買ってしまったりで、今回ようやく食べることができました。一本350円。
ちょっとソースの味が薄かったかな?キャベツがない分、何かアクセントになる薬味みたいなものが欲しいです。もう少しカラッと揚がっていると、なお良かったでしょう。新しい名物を作るのは簡単ではありません。高校生たちのさらなる工夫に、大きく期待します。
ビールの泡 飲みもの、お酒
20171003
先日、TVで「Cool Japan」を観ておりましたら、ビールの特集をやっておりました。この番組は在日の外国人数名が、日本のさまざまな文化や習慣などについて自国との比較など楽しく議論するものです。
日本のビールは種類が多くてスゴイとか、いや実はみんな似通っていて個性がないとか(それは、同感)、炭酸が強いとか、ものすごく冷たいとか、飲んで「プハーッ!」とやるのは品がないとか、ワイワイとやっていましたが、「日本のビールは泡が多い」という話が出て、ほほう、と思いました。
飲食店でジョッキビールを頼むと、確かに上部3センチくらいは泡ですよね。いまどきのビールサーバーには、ビールを注いだあと泡だけを上に乗っける機能がついていたりします。「泡でビール本体に蓋をして、液体部分の気が抜けるのを防ぐ」みたいなことは昔からよく言われていましたが、これって日本独自のものなのですか?
ドイツ人の女性が「ジョッキにもビールグラスにも容量を示すラインが書かれていて、それより少ないと文句を言われる」と言います。私の貧弱なドイツ体験でも、たしかにメニューブックにもグラスにも必ず容量が書かれていました。たぶん法律で決まっているんでしょうなあ。身近でよく言われる「ビール:泡=7:3の黄金比」、こうして見ると確かに量が少ないように見えますね。
中ジョッキ、大ジョッキというだけで何ミリ㍑なのか明確でない、どこぞの国とは違います。いかにもドイツ。でもあっちのビアホールで飲んだビールに、そんなに泡が少なかった記憶はありませんけど。
ビールをグビリと飲むとき、確かに泡そのものをおいしいとはそんなに思いません。おいしいのはやはり液体部分です。ただ名人級の方が注いだクリーミーな泡の感触は、悪くないものですが。
私は、グラスにある程度勢いよく注いでビールの過剰な炭酸を適度に抜くことは、ビールをおいしく飲むポイントだと、かねがね思っています。缶ビールを缶からそのまま飲むより、容器に注いだ方が確実においしい。まTPOにもよりますが。
勢いよく注いだ結果、副産物として泡が立つのであって、泡のために泡を乗せるのは味ではなく見た目の問題なのかなあ、と今回思いました。「蓋をして気が抜けるのを防ぐ」というのは科学的に根拠があるのか、ビールメーカーさんなんかはとっくに検証してるのかもしれません。いつまでも卓上に放置せず、さっさと飲みきることが一番の秘訣でしょうね。
がっつり肉そばお店紹介
20170928
国政がどえらいことになっていますが、当ブログはマイペースにて…正直、この時点でいったい何を書いたらいいのかわかりません。
従来の日本蕎麦の常識を覆したといわれる、がっつり系の肉そば。あの「島耕作」氏も作中で何回も訪れている、東京は虎の門の立食いそば「港屋」さんが考案したといわれます。
麺は太く固く、つゆにはラー油がたっぷり入り、小山のように盛られた刻みのり、ごま、葱。煮た肉や鶏、取り放題の天かすや生卵と一緒に食べれば男性でもお腹いっぱい!というやつ。
オリジナルの港屋に行ってみたいとずっと思っていたのです。都心にしては交通不便な立地に加えて毎日結構な行列だと聞き、ついつい先延ばしにしていました。今では類似の蕎麦を出すお店も増えてきましたが、行く機会がありませんでした。
高森町に肉そばのお店ができて、なかなか繁盛していると聞き、妻と二人で行ってみました。下市田、国道近くの「こまつ家」さんというお店です。もちろん当社お得意様ですよ。
「冷たい肉そば」「温かい鶏そば」を注文、出てきたのは写真の通り。手前が鶏そばで、肉そばの方は麺の上に肉が載っています。
事前の予備知識から想像していたよりも、意外にもずっと優しいお味。ラー油も決してどぎつくなく、麺ともつゆとも馴染んでいます。大量の葱も上手に処理がしてあり、肉はやわらかく、大変おいしい。途中で生卵を入れると全体の味がマイルドになって「味変」を楽しめます。
麺の量が選べますので、小食の人でも大丈夫。中盛りをいただきましたが結構お腹は一杯になりました。何というか、ラーメンを食べる時のある種の罪悪感(体に悪いんじゃないかという、若い人にはわかるまいな)を感じることなく、しっかりと食べた満足感を得られる楽しさがあります。私は鶏そばの方が好みかな。トッピングに天ぷらなどあり、今度来たときにはぜひ試してみましょう。
ご馳走さまでした!
関連リンク: 肉そば こまつ家 Facebook
シャリ野菜食べもの
20170925
久しぶりに「くら寿司」に行く機会がありまして。
このチェーンは「攻めるメニュー」が最近とても多いですね。ちょっと前だと、酢飯を使ったカレーライスだとか、お米から作った白いコーラ「シャリコーラ」だとか。シャリカレーをバンズに挟んだ「シャリカレーパン」というのもありました。
残念ながらこれらのメニューに、私が洒落にでも食べてみたいなと思うものは無く、いずれも試しておりません。しかし一年以上たってもメニューにちゃんと残っているのですから、チャレンジ客が一巡した後でもそれなりにリピーターがいるということですね。素直には信じがたい。
そのくら寿司が最近挑んでいるのは、低糖質メニューなのだとか。糖質オフと銘打って、シャリの代わりに大根を使った「シャリ野菜」のお寿司だとか、ラーメンから麺を抜いたものなんかもありますぞ。味噌汁代りにいただくのでしょうか。
(ラーメンと言えば、以前から回転寿司のメニューにうどんやラーメンがあることは承知していますが、実際にそれを食べている人を見たことがありませんでした。先日社員数名で行った折、一人がいきなりラーメンを注文したには、正直驚きました。すっかり当たり前の存在になったということですな)
それでシャリ野菜のお寿司を注文してみました。見かけ、平べったいなというのが第一印象。酢飯のあるべきところに大根の千切りが敷かれています。これって刺身とツマを一緒に食べるのとどこが違うのか、などと悪口を言われております。
食べてみると、大根は甘酸っぱいドレッシングで味付けされており、「刺身にツマ」ではなく、いわゆる「海鮮サラダ」そのまんまの味。おいしいと言ってよいと思います。
どういうシチュエーションでこのメニューを選ぶのかな。だいぶ前、ある人と回転寿司屋で食事した時、酒飲みのその人は普段お刺身は食べてもシャリ玉に載ったお寿司を食べることがあまりないとの事で、困惑しておられました。そんな人なら注文するでしょう。
まあ一皿100円ですし、腹いっぱいにならずにたくさんの種類を食べたい人には向いているメニューなのかもしれません。
くら寿司は100円寿司としては、それなりに味と価格のバランスのとれたお寿司を提供してくれるチェーンだと思いますが、あんまりこうした色物に走ることがお店にとって良いことなのか、どうでしょうね。一店舗で用意できるアイテム数には限度がありますから、一般メニューにしわ寄せが行っていやしないかな…という気もしました。
レッドアイ・グレイビー食べもの
20170918
ドレッシングの売場に行くと、本当にたくさんの種類があるのに感嘆します。当社の倉庫を見ても然りです。今では売れ筋としてバンバン売れている「シーザー」や「焙煎ごま」「チョレギサラダ」など、ちょっと前にはなかったアイテムが商品群全体の使い方の幅を大きく広げている感じです。
業務用のこの分野の雄、ケンコーマヨネーズさんが「旅ドレ」というシリーズでちょっと変わったドレッシングをラインナップしており、珍しい世界のご当地風味を紹介しています。
何種類か出ていますが、最初に出た「シラチャー」がたいへん美味しいと思います。タイ由来のものだそうで、見た目はサウザンのようなオレンジ色、にんにく、ナンプラー、唐辛子風味が効き、何にでも合いますね。
しかしここで紹介したいのは「レッドアイ・グレイビー」という品です。アメリカ南部で親しまれている味だそうで、何とコーヒー風味のドレッシング。フォンドボーにブラジル産コーヒーを合わせているそうです。味が想像できますか?
商品紹介によれば、肉料理や温野菜にどうぞ、ということです。季節も秋になって肌寒く、あったかいものが食べたくなり、ポトフを作りました(妻が)。具材に片っ端から本品をつけて食べてみましたが、その結果は?
牛すじ肉 …◎
厚切りベーコン …△
ジャガイモ …○
人参 …○
玉ねぎ …○
キャベツ …◎◎
サツマイモ …◎
ポワロー …○
カボチャ(ポトフとは別に煮たもの)…◎
中でも、キャベツとの相性は最高、特別に◎2つ進呈します。ダシをたっぷり吸ったキャベツとレッドアイ・グレイビーは、この世のものとも思えぬ幸福なマッチングです。いや、いくら何でもオーバーですか。
本品、ちょっと味が一歩先を行っていて、売れ行きは今一つのようですが、好奇心の強い方におすすめです。
飲む酢 飲みもの、お酒
20170910
先日、お世話になっている方からワインのご注文を頂いた際に、お酢のドリンク、いわゆる「飲む酢」はないかとお問い合わせがありました。もちろん置いてます、何種類か買っていただきました。
ふと思いついて、私も飲んでみようかな、と思ったのです。
メーカーさんにはまったく失礼ながら、普段から酸っぱいものをそう好まない私にとっては、今まであまり意識したことのない商品でした。倉庫に行って在庫を見ると、ミツカンさんの「ビネグイット」というシリーズが4種類ほどあります。暑いときに良さそうな「ライム&ミント」を購入し、カルピスみたいに水で薄めて容器(ワインの空き瓶)に入れ冷蔵庫。
へえ、これ、なかなか美味しいじゃありませんか。刺激的なことなどみじんもなく(当たり前か)爽やかですっきりして後に残らず、いいものですよ。
次に買ってみた「レモン&ジンジャー」。これは1本目に比べると、ちょいと癖がありますね。それでも買ってしまったからには仕方ない、飲みきって次のを試そう、と続けて飲んでいたら、あら不思議、ワインボトル2本目を飲み終わる頃にはすっかり味に慣れて、何の違和感もなく普通においしく感じるじゃありませんか。
家族がなかなか飲もうとしないので(なんでかな?)原液1㍑を6倍希釈で飲みきるまでには結構かかります。酢のドリンクとあれば、具体的な効能があるかはよくわかりませんが、少なくとも健康に悪いものではないでしょう。他の種類も試してみたいと思います。
関連リンク: ミツカン ビネグイット
ジャズとビンタ (2)日々雑記
20170905
私は…後者の意見に賛同します。ジャズの精神にまったく詳しくはないですが、ステージパフォーマンスをする者のひとりとして、少年のやったことはアウトだと思います。またそこにヒノテルが「体罰を加えた」というのには、違和感を覚えます。
あれは体罰だったのかな?ドラムの大音響は、使い方によって音の暴力ともなります。ドラマーが進行形でステージを妨害しているのを、他にどうやって止めることができたでしょうか。ヒノテルが自分のトランペットでドラムを圧倒してやればいいとか、したり顔で書いている人もいましたが、現実にありえない。
あるいはトランス状態になって自分がわからなくなっていた、少年の目を覚まさせたのかもしれないし、逆に少年が「無理やり止めてくれるのを待っていた」のかもという意見もありました。ふーん、そういうこともあるかな。
少年と親はいずれも「少年が悪かった」としてヒノテルと和解しているそうで、それはそれで結構だと思います。
ジャズとビンタ、といえば、ちょっと前に話題となった映画「セッション」を思い浮かべます。少年も間違いなく観ているでしょう。(ネタバレあり)音大でジャズドラムを専攻する主人公。最上級クラスに抜擢されて張り切っていたのも束の間、そこはスパルタ鬼教師による軍隊並みの規律の場でした。教師の期待に叶わなかった者は即、二軍落ち。
徹底的にしごかれ続けた主人公は音大を辞め、鬼教師もやりすぎの指導が問題視されて学校を去ります。その後再会した時、教師は自分のバンドに主人公を誘います。本番の舞台で始まったのは、主人公の全く知らない初めての曲。できるわけもなく、当然演奏はめちゃくちゃに。教師は彼に恥をかかせようと仕組んだのです。
怒った主人公は、ステージ上で打合せに反してドラムソロを延々と叩き続けます。教師は演奏を止めさせようとしましたが、その迫力に圧倒され、主人公を認めざるを得ませんでした。聴衆は大受け。
映画は大評判になりましたが、私はこの場面は不愉快でした。そこにあるのは「私怨」であり、コンサートを成り立たせる大切な「聴衆への感謝」が全くありません。こんなことはお客の前でやることじゃないんだよ。背景は違えども、ヒノテルのビンタには、そんな思いもあったのではないでしょうかね。
ジャズとビンタ (1)日々雑記
20170903
これは体罰か、適切な指導か。ネットの論調を真っ二つにする話題になっております。
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(時事通信)ジャズトランペット奏者の日野皓正氏(74)が東京都世田谷区で8月20日に開かれた中学生によるコンサート中、男子生徒の髪をつかみ引っ張るなどしていたことが31日、区教育委員会への取材で分かった。(中略)区教委によると、男子生徒がドラムソロの演奏をなかなかやめなかったため、日野氏が舞台に上がりスティックを取り上げた。それでも演奏を続けようとしたことから、髪をつかんで振り回した。
区教委は「行き過ぎた指導だった」と指摘。男子生徒は「反省している」と話しているという。 日野氏らプロ演奏家が区立中学の生徒を指導するプログラムで、今年で13回目。今回は約40人が参加し、コンサートに出演した。
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現場にいた人によると…コンサートは4か月にわたって行われた講座の集大成になる発表会で、参加者皆が順番にソロを披露する場であった。ドラムも何人かが何小節かを交代で叩くことになっていたが、当の生徒は他のドラマーの出番を無視して3分も5分も独りで叩き続けた。
ヒノテルも最初は笑ってみていたものの、いつまでたっても止めないため歩み寄ってスティックを取り上げた。ここまでは会場の雰囲気も良かったが、少年がさらに素手でドラムを叩きはじめたため、髪をつかみ両頬を打ったとのこと。バッシーンと張ったのか、パシパシと目を覚まさせるように頬を打ったのかは、ニュアンスが相当違いますね。
この少年ドラマーは大した奴だという人が多いです。そこにはジャズの本質はかくあるべしだという思想があるようです。即興(アドリブ)と自己主張、即ち固定観念の打破がジャズの命であり、少年の行動はまさにそれを体現したもので、まったく正しい。それを暴力で押さえつけたヒノテルはジャズマンではない、と。
それに対し、ジャズの自由はあくまで約束事の中でのことであり、逸脱するならきちんと回復できるものでなければ、自由のはき違えである。一緒に練習してきた仲間とのステージを個人の勝手で滅茶苦茶にすることは許されない。放っておけば何分でも独りで叩き続けたであろう少年を止めるためには、あれしか方法はなかっただろう、という意見もあり、真っ向から対立しています。
ロシアW杯へ日々雑記
20170901
サッカー日本代表、アジア最終予選Bグループを首位通過し、6大会連続のワールドカップ出場を決めました。まずは、めでたし、めでたし。
昨夜のオーストラリア戦は、外出していたためナマでTV観戦することができず、録画で見ましたよ。オーストラリアは以前と戦い方をスパッと変えて、つなぐサッカーを目指すようになったと聞いていました。確かにこれまで何度も日本代表に煮え湯を飲ませてきたパワープレイが影をひそめていた感じ。まるで別のチームのようでした。
こういうサッカーならばむしろ日本の得意とするスタイルであり、明らかに一日の長がありますね。何度となくボールを奪い相手の攻撃の芽を摘み取り、シュートの数でも圧倒し、概ね危なげなく勝つことができました(吉田麻也と川島が交錯した場面だけは、またお見合いかと思いましたが)。
最終予選は初っ端からUAEにホームで敗れるというとんでもないスタートになり、その後も苦戦が続きました。最後の2試合で豪・サウジという強敵を残した段階で、首位にはいたものの正直、危ないなと思っていたのです。ハードな二連戦の初戦で本大会出場を決めることができ、ほっとしました。皆さんもそうじゃないですか。
浅野と井手口、若手二人の見事なシュートが鮮やかで、大迫らも含め、ようやく日本代表も世代交代できるかなあという気持ちになりました。本田や岡崎らの力もまだまだ必要な場面はあるでしょうが、まずは喜ばしい。
気になるのはハリルホジッチ監督の去就です。この試合の内容如何によっては交代かという話も出ていました。きちんと結果を出して無事に首がつながったわけですが、ご家族が重病だとか?監督を辞めて帰国したいということでしょうか。まだ発表はありませんが、さてさて。