200円返します日々雑記
20220731
ずいぶん更新が空いてしまいました。ネット環境にちょっと不具合があったこともあり、ついつい記事を書くのが億劫になっていました。流行りの病気で入院していたわけではありません、ご心配なく!
さて7月2日に携帯史上最大の通信障害をやらかしたauが、このほど迷惑をこうむったユーザーへの補償額を発表しました。24時間以上通信できなかった271万人に基本使用料2日分を値引き、そのほか全契約者3589万人に一人当たり200円を値引きするとのこと。前者は約款に基づいた補償、後者は約款にはないが「おわび」の意味合いの補償だそうです。
二日間以上にわたってほとんどスマホが使えなくなった代償が200円というのは、高いのか安いのか。もちろん人によって困った度合いは異なるわけですが、どうでしょう。私はdocomoユーザーなのでこの一件とは無関係でしたが…
緊急の連絡ができずに損失を受けた人もきっといたと思いますが、そんなことまで全額補償することなど無理ですよね。約款にもそこまでの責任を取ることは盛り込まれていないでしょう。しかし知らん顔をするわけにもいきません。受け取る人にとって200円はわずかな金額であっても、会社が返金する総額は73億円という莫大な額です。この非対称性が状況の複雑さを生み出します。
200円ばかり貰っても、という対象者は多いでしょう。無理かつ筋違いであるのを承知で提案しますが、返金を受け取る受け取らないはユーザーの選択に任せて、受け取られなかった金額はまとめてどこかへ寄付するというのはどうでしょう?奨学金のための基金とかiPS細胞の研究費とか、文化遺産保存のための費用とか、いろいろありますよ。ふるさと納税みたいに。
まあ一人ひとりのユーザーに意思を確認するためには結構な費用がかかるようにも思います。いやそもそも通信会社ですから、意外と簡単にできちゃうかもしれません。
スポーツ界めちゃくちゃ日々雑記
20220722
新型コロナの感染者が過去にないペースで増えておりますが、スポーツの世界も激震に揺さぶられています。。
大相撲。感染者が発生した部屋の力士は(本人の感染に関わらず)全員休場ということで、今日現在で幕内力士13人が休場という、凄まじい事態になりました。名古屋場所はあと二日を残すだけですが、明日あさってと取組編成が成り立つのでしょうか。
相撲部屋は毎日が合宿状態ですし、取組でも稽古でも他人と密着しますから他の競技よりは感染リスクは高いでしょう。今どきのこと、栄や錦でタニマチと遊んでいる力士はいないと思いますが。(朝乃山みたいに厳罰食らってしまう)
米国オレゴンで行われている世界陸上。日本選手が次々と感染して出場できなくなっています。マラソン男子の鈴木健吾、女子の一山麻緒、新谷仁美、200メートルの小池祐貴ら、役員選手合わせて15人が感染しているというから相当なもの。
小池は日本選手たちに向けて「普段日本で行っている感性症対策は通用しませんでした。こんな事で一生に一度の機会を無駄にしないよう、大袈裟な対策をしてお過ごしください」とメッセージを出したとのことです。
他国は日本のような厳密な検査をしていないため引っかかっていないとか、アメリカをはじめ既に多くの人々が感染している国の人には免疫ができていて、マスクをせずともかかりにくいとか言われています。どこまで本当かわかりませんが、ありそうな気もします。
そしてプロ野球。各チームで主力選手が出場できない事態が続いており、巨人は今日までに原監督を含む73人!が感染して、中日との三連戦は中止、チームとしての活動そのものができなくなりました。(他のチームのことはよく知りません)
昔読んだ小説「復活の日」に、パンデミックでプロ野球や大相撲が成り立たなくなる話が出てきます。まったくそのまんまです。プロのアスリートたち、こうしてみると一般人のよりも感染率が高いような気さえしますが…。体力を過信せずに気を付けなくてはいけないですね。早い回復を。
非常時の賞味期限しごと
20220716
私どもの商売では、賞味期限というものを常に頭の隅に置きながら仕事をしております。まあ、当然ですよね。そんな中で、ちょっと気になる記事。
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(読売新聞)JR東日本仙台支社は13日、大雨で運転を見合わせた列車内で配布した缶詰パンの賞味期限が約3か月切れていたと発表した。健康被害は確認されていないが、食べた乗客に連絡するよう呼びかけている。
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↑これが「気になる記事」なのではありません。この記事を読んだ食品ロス問題ジャーナリストの井出留美さんがyahooニュースで疑問を呈しています。リンク先をご参照ください。その中で井出さんは、
1)管理の落ち度はあれど「おいしさの目安」が過ぎただけ
2)毎年のように繰り返す「非常時の賞味期限切れ備蓄食品配布」
3)健康被害はないのにメディアは何を伝えたくて毎回報じるのか
4)府省庁は賞味期限が過ぎた缶詰も廃棄せずに活用
と述べ、『食において重要なのは、安全性の担保と同時に、限りある資源の活用である。非常事態に際し、賞味期限を杓子定規に守ることと、命を守ること、どちらが大切なのか』と締めくくっています。
私は井出さんの言うことに全面的に賛成です。おいしさの目安を示す「賞味期限」と、それを過ぎたら急速に品質が劣化する「消費期限」の違いは本欄の読者の方々はご承知のことだと思います。賞味期限をちょっとばかり過ぎたからといってその食品が食べられなくなることはありません。
残念ながらその事実は多くの消費者にまだまだ浸透していないと思います。十分承知しているはずの大新聞が「健康被害は確認されていないが」などと書くことも、正しい知識を消費者に提供するというマスコミの役割を理解していないとしか見えません。
ご家庭内の戸棚にしまってあった缶詰やら調味料やらが賞味期限を少々過ぎていても、即座に捨てるには及びませんよ。我が家はその辺かなり鷹揚で、数年(!)過ぎたものでもだいたい平気で食べています。開封して「こりゃだめだ」と捨てることも、たまにはありますがね。これほどまでは他人様にはおすすめしません。
記事の(4)に書かれていることは、私も知りませんでした。役所が賞味期限の過ぎた缶詰などを食糧支援に回しているという話、とても良いことだと思います。こうしたことをほんと、もっとPRするべきです。
ただし、私たちが商売として売り物にできないことは言うまでもありません。たくさんのアイテムを在庫する食品問屋は、日々賞味期限との戦いです。だいじな商品を廃棄することのないよう、肝に銘じて仕事に臨まねばなりません。
安倍元首相、銃撃され死去日々雑記
20220712
先週末はあまりにいろいろなことがあり、本欄に書くべき考えがなかなかまとまりませんでした。それでも思ったことを書いておきましょう、でないと先に進めませんから。
安倍元首相が銃撃され亡くなったという信じられない痛ましい事件でした。私の触れたいことは次の2点。
1)この事件は民主主義への挑戦なのか
事件発生後メディアは口をそろえて、暴力による言論の封殺、民主主義への挑戦だと書きました。犯行の動機が報じられるにつれ、これは政治的な意図をもって行われたテロではなく、私怨による犯罪ではないかという見方が出てきて、私もそう思えます。犯行現場が選挙演説の真っ最中だったことから誤解を受けているのでは。
むしろ犯行の動機と言われる宗教団体とのトラブルが白日の下にさらされることが大事だろうと思います。この団体と自民党がずぶずぶだったことは周知ですが、何故かメディアではずっと触れられてきませんでした。安倍さんが犯人に憎まれたのはとばっちりで本当にお気の毒ですが、これを機にタブーが打ち破られることを期待したい。でも昨日の記者会見の様子など見ると、報道の腰が引けていることに変わりがないようです。
2)犯行は防げなかったのか
これは多くの人が指摘する通り、明らかな警護の失敗です。要人を死なせておいて「落ち度はなかった」は通らない。安倍さんの後方がまるあきでSPも誰も見ていない、というのは素人でもおかしいと思います。ただ日本で銃撃による殺人事件は(たぶん)世界で最も少ない水準にあり、そこまでの危険を予測できなかったことは同情すべきかと。近年の発砲事件なんて、暴力団がらみのもの以外にほとんどありませんでしたから。
銃撃への備えも常に考えなければならないとすれば、警護する側にしてみれば大変なことです。すべての人をすべての場面で完璧に守ることはできませんし。日本も物騒な社会になった、ということを実感します。
ただ、言っておきたいことがあります。当初長野県で遊説する予定だった安倍さんが奈良に行くことになったのは、長野選挙区の候補者松山三四六氏のスキャンダルのせいとして氏に責任があるかのような物言いが一部でされています。これはあんまりです。安倍さんが奈良に行ったのがご自身の意志かどうか知りませんが、自民党本部選対が決めたことで三四六氏のせいではありません。
三四六氏の過去の行状はご本人が責任を取らねばなりません。でも氏に白羽の矢を立て口説いて出馬させ、何か月にわたって応援してきたのは自民党でしょう。なのにこの瀬戸際でそっぽを向いたのは、もう負けは決まった、俺はもう知らん見放した、勝手にしろということです。それこそ地元の支持者、有権者に対して無責任でしょうが!
担ぎ出したなら最後まで責任取れよ。 そう思われませんか。
夏到来 かき氷食べもの
20220707
SASUKEの話は一休み。。
ここ数日、暑さが少し和らいだと思っていましたが、昨日からまた猛暑が戻ってきました。この日は展示会見学で岐阜県へ出張でしたが、さすがに駒ヶ根とは一味違う蒸し暑さです。帰り道「ちょっと氷でも食べていこうぜ」ということになりました。
ここは愛知県一宮市。スマホで検索すると「亀屋」というお店がすぐ近くにあるらしい。老舗の和菓子屋さんみたいです。よしそこへ、と車を回しました。
こちらは和菓子販売の店内にちょっとしたイートインスペースがあり、あいにく満席だったので少し待ちましたが、15分ほどで店内に入れました。
品書きには十種類ほどの氷が用意され、私は「白くま」を注文。ご存知鹿児島の名物で、市販のカップ入りアイスにもなっていますね。
この店はミルクの蜜に卵が入っていて、ほんのりカスタードの味わい。白くまならぬ、黄くまですな。追い蜜・白玉付き。氷の盛りも、ちりばめられたフルーツ類もボリュームは少々控えめですが、品の良い甘さでたいへん満足、ほてった体も丁度よく冷やされました。
店を出ると外には何人もの人が待っており、人気店であることがうかがえます。
最近当地ではアイスクリーム(ジェラート)のお店が何軒もできてちょっとしたブームになっていますが、本当に暑い時は同じ氷菓でも氷の方が出るというのは定説で、30℃が境目だそうです。飲食店のみなさん、ご用意はいかがですか?今なら間に合いますよ!
関連リンク: 御菓子司 亀屋
SASUKE、五輪種目に?(2)日々雑記
20220704
そもそもSASUKEとは何か、前記事よりもう少し説明が必要かもしれません。体力自慢の選手たちが難攻不落の障害走に挑む番組で、1997年以来、これまで39回開催されています。
4つのステージに分かれた課題エリア。登場する100人の選手は一人ずつ順に競技し、数多くの障害のうち一つでもクリアできなければ、あるいは制限時間内にゴールできなければその場で脱落します。すべての障害を時間内にクリアする「完全制覇」は、過去4人しか達成していません(うち2人は二度達成)。今は年一回年末の放送ですが、数年に一度しか完全制覇を見ることができない、まことに難しい課題なのです。
障害の内容は大会のたびにマイナーチェンジしていますが、中でも最も難しい一つが「クリフハンガー」です。横に渡されたわずか幅3㌢の突起を掴んで横移動するもので、全体重を指の力だけで支えて数メートルを移動するだけでも凄いのに、ヴァージョンアップした最近では掴まりながら反対側の突起に飛び移るという、信じがたい離れ技が要求されます。
写真がクリフハンガー。左手前から赤い横棒を指先でつかんで右側へにじり寄り、身をひるがえし後ろ側の棒(画面右、裏側が見えている)に飛び移り、さらにアクリル板の下部にあるもう一つの横棒に飛び移るという課題です(時間制限なし)。ありえない。ここまでたどり着きクリアする選手は、ほとんどいませんが。
これに比べれば一見簡単そうに見えるそのほかの障害も、ほんのちょっとのミスや偶然で有力選手でも失敗するようなものばかりでまったく油断ができません。最終課題(ファイナルステージ)までに全員が脱落し一人も出られない大会も多く、それだけに完全制覇者が出るかどうかはまさに手に汗握るスペクタクルになっています。番組後半になるとあまりのCM攻勢に辟易しますけど。
参加者たちが皆、個性あるいい奴らなんです。五輪選手などアスリートたちや芸能人の参加者も多いですが、一般参加の市井の人々が本当にいい。彼らは予選を通過して何度も出場し常連となって、しかし99%以上は敗れています。同じ課題に挑む仲間意識が強く、自分が脱落してもライバルの成功を祈る姿はまことにすがすがしい。
心に残る過去・現在の出場者について、もう少し書いてみましょう。リンク先は第一回大会からずっと演出している乾雅人氏のインタビューですが、興味深いです。
(7/5追記)当初アップした写真はクリフハンガーではなく「バーティカルリミット」ではないかと読者(息子たち)から物言いがつき、調査の結果間違いだと判明しましたので、写真と記事を訂正しました。