火事でもラーメン食べもの
20240531
このニュースをネットで見たとき、さすがにフェイクではないのかと半信半疑でした。どうやら本当のことみたいですね。
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(FNN)人気ラーメン店「ラーメン二郎」の新宿歌舞伎町店で28日、調理中に火事があった。(中略)火災発生時、店内に居合わせた客が撮影した動画を見ると、炎が天井近くまで上がっていた。
しかし、居合わせた客によると、煙が立ち込め始めたあとも、しばらくは店員から何も指示されず、ラーメンを食べ続けていたという。当時の様子について「火とか煙が出ている中、普通に営業していた。客は15人ほどいて、みんな座っていた」と振り返った。店員が避難の指示を始めたのは、炎が大きくなってからのことだったという。
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路面店でいつでも外に出られるという安心感?のなせる正常化バイアスというものでしょう。店員さんはともかく、客は豪傑です。大したものです。褒めていません。
この店がほかでもなく「二郎」だったというのが、ニュースに味わいを加えています。二郎は大人の男でも完食困難なほどの大盛り、かつパワフルな味で、ジロリアンと呼ばれる多くの熱狂的なファン(中毒患者ともいう)が連日行列を作ることで知られます。
学生時代、いつも大行列を横目に通り過ぎていた三田の本店に、それでも一度は、と並んだことがあります。幸か不幸かジロリアンになるほどはハマりませんでした。いまこの歳では、もう無理です。
二郎はその後暖簾分けで店舗を増やし、また「二郎インスパイア系」と呼ばれる模倣店を大量に生みました。独特の注文方法や常連客のかもし出す雰囲気から、素人のお客さんは入りづらさを感じるようです。チャレンジする人はまごつかないよう、ネットで予習をしていった方がいいでしょう。
せっかく行列してラーメンにありついたのに、少々の火事くらいでドンブリを離してなるものか…というジロリアンたちの意地が見えます。しかしまあ、火急の際ですからね、そうは言っても避難した方が良かったんじゃないですか。今回のエピソードも、数ある二郎伝説の1ページになるのでしょう。
NOTO, NOT ALONE 飲みもの、お酒
20240528
能登半島地震で被害を受けた地域を応援しようと販売されている支援の品。既にいろいろな商品が発売されていると思います。そんな中、JOCAから商工会議所に持ち込まれた復興支援の物件がありました。
品物はクラフトビール。商品名がいいです。
NOTO, NOT ALONE
(能登、独りじゃない)
私の年代であれば、70年代終わりのヒット映画「未知との遭遇」のキャッチコピー、We are not alone. を連想するでしょう。この映画、大好きなのですが映画館の大画面で観ないと魅力半減。どこかで上映してくれないでしょうか。
閑話休題、奥能登唯一のブルワリー『Heart&Beer日本海俱楽部』は1998年からクラフトビールを作っています。このビールは酵母を生きたまま残したチルド商品。ピルスナー、ダークラガー、ヴァイツェンの3種類。一般に流通するクラフトビールの中ではすっきりタイプの味で、飲み飽きしないように思います。
チャリティ価格ということでしょう、安くはないのですが、会議所でも相応の数をお預かりし、先日の議員総会で参加された皆さんの協力をいただくなどして全部引き受けていただくことができました。感謝です。
当社としての取り扱いは今のところありませんが、リンク先で通販を受け付けています。商品の由来なども書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
関連リンク: 日本海倶楽部
晋山式日々雑記
20240526
駒ヶ根でもっとも多くの檀家を持つお寺として知られる「安楽寺」。当家の菩提寺であり、我が家から目と鼻の先に位置します。(そういえば以前、このお寺で境内の巨木を十数本も伐採した話を書きました)
檀家が多ければ葬儀も多く、また葬儀場でなくお寺を式場にすることが多いものですから、近くに住む私たちとしては年がら年中お葬式をやっている印象です。歩いて行けるというのは、不謹慎ですが大変ありがたいこと。
このお寺でこのほど住職の代替わりがあり、先代の引退式と、新住職の就任セレモニー「晋山式(しんざんしき)」が行われました。先代もまだまだ元気いっぱいですが、京都にある浄土宗本山、知恩院の重い役職を持ち多忙で、息子さんも適齢期?になったため、いいタイミングということなのでしょう。
お寺にとって晋山式は何十年に一度の大きな儀式。前回は地元にいなかったため見ることができませんでした。私などは檀家の務めを大して果たしているわけでもないですが、総代さんなどお寺の役員を務める方々は準備にさぞかし大変だったことでしょう。
晋山式の前に稚児行列が行われ、我が家の前も荘厳な行列が通っていきました。大きなのぼり旗に続いてご詠歌の合唱をする女性たち、綺麗におめかしした子どもたち、雅楽を奏でる僧侶、そして赤い大きな日傘に守られた新住職。
短い距離でしたが寺近くの大通りを練り歩き、参道から山門をくぐって境内に入ってゆきました。この門が閉まっていたのをこれまで見たことがありませんでしたが、一行が到着すると門が開かれて、蓮の花の形をした蓮華が高いところからひらひらと撒かれ、華やかな行列となりました。
琴櫻、復活日々雑記
20240523
久しぶりの更新です。大相撲夏場所、上位陣が相次いで休場し大混戦になっていますが、12日目を終わって4人が3敗で並んでいます。注目しているのは、今場所から祖父の名を継いだ大関、琴櫻です。このしこ名を目にして、懐かしい気持ちでいっぱいです。
先代の琴櫻が活躍したのは私がまだ小学生の頃。ファンだったのです。猛牛と呼ばれたいかつい顔と独特の大きなお腹の印象が強い。強烈なぶちかましからの押し相撲がスタイルでした。
大関在位32場所にわたりましたが、怪我などもあって、本場所に弱い稽古場の横綱とか「うば桜」とか、弱い大関の代表格みたいに言われていました。リンク先の記事によれば「その低迷ぶりがどんなに惨憺たるものだったか。44年夏場所から47年秋場所までの21場所のうち、途中休場が3場所、8勝7敗が3場所、9勝6敗が7場所と、半分以上の13場所も占めていた」
そんな彼に何が起こったのか、突然の狂い咲きを見せます。まったく注目されていなかった47年九州場所で14勝1敗の優勝、綱取りのかかった翌年初場所でも14勝1敗で連続優勝し、みごとに横綱昇進を果たしました。32歳2カ月の遅咲きでした。応援していた私、狂喜しましたとも。九州場所14日目、横綱北の富士を左のど輪、右おっつけから押し倒した強烈な破壊力が思い出されます。(youtubeで見られます)
年齢のこともあり横綱在位は短かったですが、親方になってからは自ら全国各地を巡って積極的なスカウティングを行ったり、弟子たちへの厳しくも愛情のこもった情熱的な指導で、数多くの上位力士を輩出して名伯楽ぶりを発揮しました。
先代琴櫻の娘婿が、元大関琴の若の佐渡ヶ嶽親方。その息子が今の琴櫻です。顔はもちろん、体つき(お腹)も先代に似てますね。着実に力をつけて先場所から大関になりましたが、もう一つ安定感に欠ける印象があります。もっともっと強くなって祖父を超える横綱になってもらいたい。まず今場所、あと3日間が楽しみです。
関連リンク: 名力士たちの『開眼』(ベースボールマガジン)
アスパラ茹でよう食べもの
20240515
アスパラガスの季節です。スーパーの直売コーナーを覗くと、地元産の元気なやつが青々と並んでいます。そんなに安くはないのかもしれませんが、大好物、ついつい手に取ってしまいます。
焼いても天ぷらでも美味しい。クリームスープなんて最高です。でも簡単なのはやっぱり、そのまま茹でてマヨネーズをつけ、ムシャムシャやることですね。太いやつほど美味しい。テーブルマナー的には指でつまんで食べてもいいらしいですから、家でもそうしています。
ところで皆さん、アスパラってどのくらいの時間、茹でたら美味しいのでしょう?
NHKで石原さとみが出演する「トリセツショー」なる番組があり、去年の今頃アスパラのいわゆる“常識のウソ”を扱っておりました。見流していたので内容をほとんど覚えていませんでしたが、録画だけはしておいたので最近、見直してみました。
それによれば、アスパラは、「24秒」茹でるだけでいい。
(特に太いものでも40秒くらいでOK)
へ?それっぽっちでいいの?しゃぶしゃぶ並みではありませんか。
実はアスパラは生でも食べられる野菜。茹ですぎは味がみんな逃げてしまう…という話。これは意外です。
実践してみますと、確かに美味い、これまで4分も5分も茹でていたのと全然違う。ジューシーだし、旨味がたっぷり残っている感じがします。食感もさっくりして良い。そもそも茹で上がりを待つ時間が必要ないってのがいいですね。
ひょっとして知らなかったのは我が家だけでしょうか?そんなわけで今シーズンは、毎日のように美味しいアスパラをいただいています。
国道153号全線走破(4)日々雑記
20240512
だんだん日も傾き始め、ゴール地点も近づいてきました。藤岡までは山道が続いていましたが、これ以降、153号線は濃尾平野に入っていきます。(1)
豊田市役所(2)。今日のルートで愛知県に入ってから、ここまでずっと豊田市です。市町村合併によって稲武や足助を併合して広くなり、今では豊田は愛知県で最大の面積を誇る大きな市です。全国の市では28番目。(ちなみに松本市の方がちょっと広い)
トヨタの大きな工場のすぐ近くも通りました。聞くところによると、いま乗っている私の愛車を作った工場だそうですよ。出生地を見せてやることができ、愛車も喜んでいたことでしょう(なわけない)。
いよいよ名古屋市に到達し、終点(本当は起点)はもうすぐです。カーナビは直線に近い道を指示しますが、153号線は不自然と思えるほどジグザグの道になっており、その通り走っていきます。写真3では国道153号を示す道路看板が斜めに重なっています。暗くてよく見えませんね。
そして…
午後5時半、ついにゴール地点の小川交差点に到着!
名古屋市東区東桜に位置する大きな交差点で、出発した塩尻の高出交差点で分かれた国道19号線と、ここで再び一緒になりました。時間帯にもよるでしょうが、この交差点は大きい割には交通量がそれほど多くない印象です。(4、5)
塩尻を8時半に出発してから所要時間9時間。230㌔、それなりに寄り道をしましたが、ずいぶん時間をかけて走ったものです。GW中にもかかわらず道は混雑も少なく空いていて、走りやすいドライブでした。
土産にデパ地下でおかずを買って、名古屋高速と中央道で2時間ほどで帰宅しました。帰るのは早い。かねてからの宿題を果たして、気持ちよいGWとなりました。
関連リンク: 小川(小川町)交差点ライブカメラ
子どもオーケストラと共に音楽ばなし
20240509
ゴールも近くなりましたが、ちょっと休憩してコンサートのご案内を。来週末、駒ヶ根で伊那フィルのコンサートを指揮します。
今回の目玉は駒ヶ根で活動する「エル・システマ駒ヶ根子どもオーケストラ」との共演です。私はこのオケとは関わりがあり、ピンチヒッターとして指揮したり打楽器で出演したりしたことは過去に書きました。
発足してもうすぐ7年になりますが、60人近い小中学生が目を輝かせて弦楽器を学んでいます。とくに最近めきめきと腕を上げ、市内のイベントなどにも積極的に出向いて演奏を披露しています。伊那フィルとは2019年、22年に続いて3回目の共演です。
4月に合同練習を持ちましたが、難しい曲にもかかわらず(個々の習熟度に合わせた楽譜を使いながら)頑張ってついてきています。伊那フィルにとっても弦楽器の人数が一挙に2倍以上になり、厚い響きを感じられた良い練習になりました。
駒ヶ根公演もこれで通算6回目になるでしょうか。ここ3年ほど駒ヶ根で行ってきたウィーン音楽特集やシネマコンサートなどのテーマは特に設定しておらず、オーケストラの響きを楽しんでいただけるようなポピュラーな曲目を集めております。
どなたもお忙しい時期ではありますが、どうかお気軽にお越しくだされば幸いです。お待ちしています。
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伊那フィルハーモニー交響楽団 初夏の駒ヶ根コンサート
5月19日(日) 午後2時開演 駒ヶ根市文化会館
共 演 エル・システマ駒ヶ根子どもオーケストラ
曲 目
ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」第4楽章
子どもオーケストラ単独演奏ステージ
グレンジャー:デリー地方のアイルランド民謡(合同演奏)
エルガー:行進曲「威風堂々」第1番(合同演奏) ほか (順不同)
入場料 (たったの)500円 高校生以下無料
指 揮 春日俊也
国道153号全線走破(3)日々雑記
20240508
ちょっと遅いお昼にしましょう。稲武から旧足助(あすけ)町に入って、井筒亀(いづかめ)というお店へ。こちらはウナギがメインみたいですが、猪肉料理も出しています。(1)
写真は「味噌シシ丼」。イノシシの回鍋肉的な趣きです(2)。猪肉のコロッケもありましたが、これはまあ普通の肉入りコロッケかな?
足助の中心街は奈良井宿みたいに昔の街並み風に景観が作られています。それなりに風情も感じましたが、GWにもかかわらず人はチラホラしか歩いていません。ちょっと気の毒でした。個店で人を寄せられる強力なお店が何軒か欲しいところでしょうか。
153号線からちょっと離れた豊田市藤岡というところに「ふじの回廊」という藤の名所があると聞き、ちょうどシーズン中、どんなものだろうと寄ってみました。(3)
残念ながら花のピークは一週間くらい過ぎてしまった様子。小学校の周囲を藤棚で囲ったような回廊で、地元の人が季節を楽しむような所なんだと思いましたが、遠くからわざわざ見に寄るかというと、どうでしょう?
国道153号全線走破(2)日々雑記
20240507
飯田市から阿智村に入り昼神温泉郷をかすめ、旧浪合村(現飯田市)、平谷村、根羽村と南信州の村を次々と経由します。道の駅が随所にあり、中でも根羽村の「ネバーランド」(すごい名前だ)は有名。
連休中ということもあってなかなかの賑わいです。お昼時ではありましたが、もう少し向こうへ行ってから食事にしましょう。(1)
根羽村の最南部にある「月瀬の大杉」でちょっと寄り道。樹齢1800年余りの巨木で幹回り約14m、樹高は40.5m。長野県第一の巨木として認定されています。昭和19年11月に国の天然記念物として指定されました。この木に祈願すると、虫歯が良くなるそうですよ。(2)
間もなく愛知県との県境です。看板を一度やり過ごしてしまいましたが、重要ポイントにつき戻って撮り直しを。豊田市がこんな山奥まで来ているのですね。平成の大合併のたまもの。ここからは旧・稲武町になります。(3)
カーナビに表示される地名の多くがカタカナ表記です。これは住民自身が昔名付けた集落の最小単位で、のちに字→大字となっていったところは共通名称として漢字の名前が付けられたが、山間地で数軒しかないような集落にはわざわざ改めて命名する機会がなく、そのまま現在に至っているということだそうです。(4)
稲武町の街道筋は「稲武ジビエグルメ街道」という野生鳥獣肉の食エリアとして地域おこしが図られています。「山恵」という解体処理施設に立ち寄ってお肉の買い付け。猪肉、鹿肉を中心に冷凍肉や加工品を直売しています。(5)
奥の処理室ではちょうど鹿肉の解体作業中でした。施設の方にあれこれ親切に教えていただいて何品か購入し、翌日の晩飯に焼肉にしましたが、ワイルドな感じではなく、なかなか柔らかく味わいのあるお肉でした。(6)
関連リンク: 猪鹿工房 山恵
国道153号全線走破(1)日々雑記
20240506
今年のゴールデンウィークは晴天に恵まれ、出不精の私もちょっと外へ出てみようかと。以前から考えていたプチツアーを実行する日が来ました。
国道153号線は我が家のすぐ近くを通っており、車で通ったり歩いて横断したりで接触しない日は少なく、私にとってはすこぶる身近な存在です。一年ほど前、名古屋に住んでいた息子と晩飯を食べた後で街を歩いていたとき。ある交差点で「ここが153号線の終点(実際は起点)だよ」と教わって、この道を起点から終点まで走破したらどんなものだろうと思ったのです。
153号線は全長231.8㌔。塩尻をスタートして上伊那下伊那の各市町村を縦断し、愛知県に入って旧稲武町、足助町(いずれも現在は豊田市)、豊田市中心部を抜けて名古屋市に至ります。かつて長野県内では三州街道、愛知県内では飯田街道、挙母街道などと呼ばれていました。名古屋市内では飯田街道の看板があちこちに立っています。
朝7:40に家を出て中央道に乗り、まず塩尻インター近くの「高出交差点」に向かいます。ここがスタート地点です。8:30頃に同交差点を出発。終点看板から写真手前方向に向かいます。(1)
塩尻市の善知鳥(うとう)峠。高速ができる前は松本や長野へ行く際に必ず通る峠でした。降った雨が日本海側と太平洋側に分かれる分水嶺となっています。ちっちゃな公園があり、湧き出た水が分かれていくミニチュアの泉がありました。(2,3)
上伊那郡内は良く知った道ですので写真は省略。経路上にある自宅へいったん戻り、保冷剤など補給をして再出発します。
飯田インター通過後すぐ。だいぶくたびれた看板ですね…(4)