晋山式日々雑記
20240526
駒ヶ根でもっとも多くの檀家を持つお寺として知られる「安楽寺」。当家の菩提寺であり、我が家から目と鼻の先に位置します。(そういえば以前、このお寺で境内の巨木を十数本も伐採した話を書きました)
檀家が多ければ葬儀も多く、また葬儀場でなくお寺を式場にすることが多いものですから、近くに住む私たちとしては年がら年中お葬式をやっている印象です。歩いて行けるというのは、不謹慎ですが大変ありがたいこと。
このお寺でこのほど住職の代替わりがあり、先代の引退式と、新住職の就任セレモニー「晋山式(しんざんしき)」が行われました。先代もまだまだ元気いっぱいですが、京都にある浄土宗本山、知恩院の重い役職を持ち多忙で、息子さんも適齢期?になったため、いいタイミングということなのでしょう。
お寺にとって晋山式は何十年に一度の大きな儀式。前回は地元にいなかったため見ることができませんでした。私などは檀家の務めを大して果たしているわけでもないですが、総代さんなどお寺の役員を務める方々は準備にさぞかし大変だったことでしょう。
晋山式の前に稚児行列が行われ、我が家の前も荘厳な行列が通っていきました。大きなのぼり旗に続いてご詠歌の合唱をする女性たち、綺麗におめかしした子どもたち、雅楽を奏でる僧侶、そして赤い大きな日傘に守られた新住職。
短い距離でしたが寺近くの大通りを練り歩き、参道から山門をくぐって境内に入ってゆきました。この門が閉まっていたのをこれまで見たことがありませんでしたが、一行が到着すると門が開かれて、蓮の花の形をした蓮華が高いところからひらひらと撒かれ、華やかな行列となりました。