2017年ヒット商品番付日々雑記
20171213
毎年書いています、日経MJ紙の「2017年ヒット商品番付」。今年もどんなヒットがあったのか紙面を楽しみにしているわけですが、見てみるとちょっと様子が違う。前頭上位までを列挙してみましょうか。
【横綱】アマゾン・エフェクト、任天堂ゲーム機
【大関】安室奈美恵、AIスピーカー
【関脇】GINZA SIX、スタートトゥデイ「ゾゾタウン」
【小結】シワ取り化粧品、睡眠負債商品
【前頭】ホンダN-BOX、株高、AbemaTV番組、ウーバーイーツ、iPhoneX、ハンドスピナー、うんこ漢字ドリル、「君の名は。」映像ソフト、桐生祥秀、カズオ・イシグロ、明治「ザ・チョコレート」、コンビニ焼き鳥、上野(パンダ、展覧会、パルコヤ)、イズミ「LECT」、…
まあ私がゲーム・ファッション・クルマに疎いことは前々から書いている通りですけどね。コメントできないようなネタばかり。しかし今年においてはむしろ、ヒット商品自体があまりなかった不作の年だったというべきではないでしょうか?それとも私がこの一年、流行から完全に乗り遅れたのかな…。
引退表明した安室のベスト盤が売れたの、昨年の横綱「君の名は。」のビデオが売れたのって、ヒット商品といえますか。株高とか上野とか、無理やりこじつけたような項目も目につきますし。
確かにこれはヒットだよな、と私の腑に落ちるのは、AIスピーカー、銀座SIX、うんこ漢字ドリル、Abemaくらいです。飲食関係があんまりないから、よけいそう思うのかもしれませんね。下位にもクラフトボス、零ICHI、外食値上げスーパー値下げ(これってヒット商品かよ!)しかありません。
ちなみに敢闘賞の加藤一二三(ひふみん)は堂々の受賞だと思いますが、横綱大関級間違いない藤井聡太が入っていないのはなぜでしょう?
なお「プレミアムフライデー」の残念賞選出には、100%賛同します。
無敵、小平奈緒日々雑記
20171204
平昌五輪まであとふた月ほど。。
日本選手金メダルへの期待を、おそらく今いちばん大きく背負っているのが、スピードスケート短距離の小平奈緒選手ではないでしょうか。(羽生結弦もそうだと思いますが、怪我の回復具合が心配)現在ワールドカップ13連勝、昨シーズンから500㍍では一度も負けておらず、もう無敵といいたくなるほど勢いに乗っていますね。
冬の寒い信州では、昔から池や田んぼでスケートを楽しんできました。みーんなスピードスケートで、フィギュアの靴なんて履いているオサレな人は一人もいませんでした。小平選手は茅野市に生まれ、世代からいってまあ田んぼでは滑ってないと思いますが、小さいころから冬になるのを待ち焦がれていた口であることは間違いないでしょう。
新谷純夫氏(宮田村、もと五輪選手新谷志保美さんの父)の薫陶を受け、新谷氏が在職していた伊那西高校に学んでいます。そう、私らにとっては地元の生んだ大スターなのですよ。
昔から注目されていた選手ではありますが、しかし彼女がこれほど成長し、世界大会で常勝するようにまでなるとは、嬉しい驚きです。オランダ留学でスケーティングが飛躍的に向上し、見違えるように自信にあふれた姿を見られるようになりました。
スピードスケートの迫力。以前たまたま通りかかって覗いた全日本大会、空を飛んでいるかのようなスピード感を今でも記憶しています(小平選手は出ていたかもしれないが、滑るところは見ていません)。500㍍なんて、たかだか30何秒でリンクを1周ちょいと回るだけの競技ですが、スタート、カーブワーク、コースチェンジ、ラストスパート。平均時速50㌔で駆け抜ける中、それぞれに高度な技術と鋭い神経、それを裏付ける筋力が求められるのだと思います、素人ですけど。
小平選手はおそらくそのすべてにおいて、いま選手としての最高のパフォーマンスを見せようとしているのでしょう。研ぎ澄まされた感覚と体力の真髄を平昌で見せてくれることを期待します。癒し系の笑顔もいいですね。
女子スピードスケートでは高木美帆も絶好調ですし、高木を主軸にした団体パシュートも見事なチームワークでこのところW杯を連続で制しています。いや楽しみだな!
女の機嫌の直し方日々雑記
20171126
このブログ、女性の読者もいらっしゃると思います。こんなタイトルで恐縮ですが、先日お聞きした講演のお話。
仕入先の昭和産業さんでは毎年この時期、特約店会議を東京で開きます。いつも講演会があり、政治や経済がテーマの固い話が多いのですが、今回は黒川伊保子さんという方が、男と女の脳の違いを題材にした愉快な(ある意味、戦慄するような)お話を聞かせてくれました。
この方は脳科学の方ではなく物理学専門で、何年もAIの研究所で仕事をしていた方なのですが、AIのさまざまな思考パターンを作っている時に男女の大きな違いに気づいたとのこと。
曰く、女性の脳は、プロセス指向共感型、男性の脳は、ゴール指向問題解決型。
たとえばですよ。夕食時に、彼女が「今日職場であったこと」を話し始めます。誰々がこんなことを言って、それを聞いていた誰々がこう言ったの。だってそんなことしたら○○がこうなっちゃうでしょう。それで私がこう言ったら、そこへ来た誰々が…みたいな話。流れがどこに行きつきたいのか、いったい何を言いたいのか、さっぱりわからない。
じれったくなった私は彼女の話を遮って「それで、何が言いたいのよ、シンプルに言ってくれや」。これは、最悪の反応だそうですよ、男性の皆さん。思い当たるふしは、ありませんか?
女性は時系列的にストーリーを追い、順に話を作っていくことで考えを整理し、話が終わった頃にはだいたいスッキリしているんだそうです。「結論から言いますと…」というのは男性型の考え方で、その論法で相手の問題を解決してあげた気になっても、女性は全然喜ばないのだとか。
女性は問題を解決してほしいのではなく、共感を求めている。だから男女の対話はしばしばかみ合わない。相づちを打ってちゃんと聞いてあげればいい。(ただし、ビジネスの現場ではこのやり方では通用しない場面も多い由。それは、そうですよね)
まるで我が家で日々交わされている会話そのまんま。大いに感ずるところがあり、深く反省しました。いただいた黒川女史の本を熟読し(そんなにボリュームのある本ではないからね)この日お聞きした話を生かせれば、これから我が家の会話はもっとスムーズに流れるはずですが!?
藪の中日々雑記
20171119
大相撲を騒がせている横綱白馬富士の暴力事件。単純な話かと思いきや、不可解な経緯や矛盾する伝聞情報があとからあとから出てきて、真相はどうなのかさっぱりわかりません。実はこの記事、4日前から書き始めたのですが、毎日状況が変わるもので筆を進めようがなく困っているのです。
暴力をふるって怪我をさせたことだけは、どうやら間違いなさそう。お相撲さんたちが普段、頭と頭で火が出るような激突を繰り広げているかといっても、脳天にビール瓶の直撃を食えば、打ち所が悪ければ命取りにもなるでしょう。
それが、ビール瓶ではなくて「カラオケ用のリモコン」だとか、はたまた凶器は使われず素手だったとか。頭蓋骨の下を骨折して脳髄液がたらたら流れ出したなんて、大変な重傷だと思っていたら、実は骨折していないんだとか。そんな話ありですか。
事件翌日に被害者の貴ノ岩関が、平然として巡業の取り組みをしている映像も当初から出ています。そんな大怪我をしているようにはとても見えません。一週間してから症状がでてきただって、そんなこともあるのかな。
そしてもっとも不可解なのは、ずっと口をつぐんでいる貴乃花親方です。被害届や休場届を出したタイミングも不思議。現状の相撲協会には不満だらけ、前回の理事長選挙で惨敗した意趣返しをしているのだなんて言われますが、それはおそらくその通りなのでしょう。ついでに言えばあのマフラーの着こなしも不思議ですw。
詫びを入れに来た日馬富士と親方を目の前にしながら無視して車を出して行ってしまうのは、まあ普通の大人の対応ではなく、相当腹に据えかねるものがあることは間違いありません。二人が詫びに来たというのは、それなりに負い目があるからこそですから、素手で叩いたくらいのことではないだろうとも思えます。
事件が起こったのが、モンゴル力士会という閉じた会の中の出来事だったというのが、真相究明を妨げているのでしょうね。ただでさえ上下関係に厳しい相撲界、横綱が白だと言えば、黒いものも白くなるでしょう。何らかの口裏を合わせていることだってあるかもしれないし、きっとまだまだいろいろ出てくるのかも。
RIZAP日々雑記
20171111
伊那市が話題の企業と組んで、新たな事業を始めると発表がありました。。
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(読売新聞)長野県伊那市は8日、ふるさと納税の返礼品メニューに、トレーニングジムを運営する「RIZAP(ライザップ)」(東京)が提供する健康関連プログラムなどを追加すると発表した。同社がふるさと納税の返礼品を提供するのは全国初。市は同日、受け付けを始めた。
(中略)返礼品として提供されるのは、寄付額1万円から100万円までの金額に応じた計8点。たとえば、100万円を寄付した場合、寄付者の最寄りのジムで2か月間に計16回のトレーニングを受けられる。
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市民の健康増進プログラムとして一教室20人のプログラムを行うとの発表も同時にありましたが、主たる事業目的は明らかに、ふるさと納税返礼品の方でしょうね。家電など高額の返礼品に総務省から名指しでクレームがつけられ、高額品をリストからはずした結果、4~9月の納税額が前年比7割減ということですから、これはまずいと知恵を絞ったのでしょう。
モノでは駄目でジムの利用権ならいいって、そういうものかねと思いますが。きっと真似る自治体が次々と現れることでしょう。
それはさておき、ライザップ。太目の有名人を次々とCMに起用し、あっと驚く「使用前・使用後」を見せております。最近では松村邦弘がまさに半分くらいに痩せた姿を披露しました。「使用後」で服を脱いでいないのは、やっぱり皮膚がたるんで残っているからでしょうか。彼の健康のためには間違いなく良いことだと思いますが、芸人としてのキャラクターに影響することですから、人気商売としてはどんなものかな。
そして、石田えり!私、昔からファンだったのですよ。『遠雷』で見せた屈託のない明るさとピチピチした裸身は、強烈でしたなあ。独特の魅力を持つ女優で、20年以上前ですが舞台公演で駒ヶ根に来たこともあり、当然観に行きました。芝居も良かったし、綺麗でした。
ライザップモデルとなり、お腹もへっこみスリムになって、今度56歳にしてヌード写真集まで出すというではありませんか。先日NHKのニュース21、特集で取り上げられたそうですが、私はちょうど風呂に入っており見逃しました。ああ、不覚。
ライザップ瀬戸社長の有名なエピソード。高校生の頃付き合っていたぽっちゃり彼女(身長152㎝体重70㌔)を痩せさせてあげようと、毎日毎日サポートをして彼女を48㌔まで減量させました。クラス一の美少女になった彼女はしかし、別の大学生に乗り換えてしまい、瀬戸少年は屈辱を味わったそうですが、それが今日の事業の大成功へとつながったわけですから、人生とはわからないものです。元カノもさぞ口惜しがっているのでは。
ゴルフ外交日々雑記
20171106
トランプ大統領が来日し、到着してすぐその足で安倍首相とゴルフを楽しんだとか。。
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(ZAKZAK)首相は5日昼、霞ケ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)でトランプ氏を出迎え、握手を交わした。昼食後、男子ゴルフの松山英樹プロも参加してゴルフに臨んだ。夜は都内のレストランで両夫人を交えて夕食を共にし、日米の蜜月ぶりをアピールする。
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長い時間を共に過ごすゴルフの効能は、誰もが認めることでしょう。トッププロの松山英樹を間に挟んで(こういうとき、主客のプレーレベルに合わせたいわゆる「接待ゴルフ」なんてしないよね?)お互いに褒めたり悔しがったりすれば、そう当たり障りなく、なごやかな良いときを過ごせるというものです。
ビジネスの場でもゴルフは花盛りですが、私はゴルフをしないのでこうした恩恵にあずかることがありません。ちょっと残念に思わなくもないですが、といって今さら始める気にもならず、ずっと敬遠したままでしょう。
やったことは、人生で片手くらいはありますよ。JC時代にどうしても逃げられないコンペにろくに練習もせず出て、200も叩いて参加者200人中みごと200位であった、知る人ぞ知る武勇伝を持っています。基本的にそう好きではないし、練習に時間をかけるのも嫌だし、練習しないと下手のままですから人前で恥をかくのも嫌だし、もうマイナスの意識しかないです。
話を首脳ゴルフに戻しますと、世界最高の権力者にもかかわらず決して思慮深いとは思えないトランプ氏のご機嫌を上手にとるのは、全然悪いことではないと思います。何をするにもアメリカ頼りである現実は、愉快でないにしても認めなくてはなりません。いよいよというとき、トランプ氏に直言できるような(相手が耳を傾けてくれるような)人間関係を構築することは、我が国の代表たる首相のもっとも重要な仕事のひとつでしょう。まあ、自分がもっと強い国だったら別の方法もあるでしょうけれど。
ゴルフ接待もあれば夕食接待もあるわけで、愛娘イバンカ氏を歓待したのは「星のや東京」。大手町という場所にありながら温泉もあり、星野リゾートの旗艦店として業界の話題を集めているトレンドの店です。シェフは国際コンクールでも活躍する浜田統之氏。以前は軽井沢・ホテルブレストンコートの料理長としてCMにも出ていました。
そしてゴルフのあと両首脳が夕食をとったのは「銀座うかい亭」ということです。八王子にある鉄板焼きの名店が銀座に支店を出したのは、もうずいぶん前のこと。偏食で知られ、肉とファーストフードとダイエットコークが大好きだというトランプ氏を喜ばせるには、精緻を極めた和食の芸術品…みたいなものよりも、やっぱりシンプルかつ豪快な和牛ですかね。(追記、アメリカンビーフだとの報道も一部ありました)
雨に泣く10月日々雑記
20171029
こんなに雨ばかり降った10月があったでしょうか?しかもイベントの多い週末を狙ったように。。
今日は駒ヶ根でも「みなこいワールドフェスタ」「駒ヶ根おいでなんしょ祭り」という二つの大きなイベントが中心商店街で催される予定でした。ところが台風22号に伴う大雨で、いずれも場所を屋内に変更、あるいは内容を縮小して行う羽目になり、人出にも大きく影響しました。もう、とっても、残念なことでした。
「みなこい…」は駒ヶ根に訓練所を置く青年海外協力隊と帰国した隊員OBOGにスポットを当てたお祭りで、始まってからもう20年以上になります。世界各国の文化紹介、エスニックフード、物販や体験コーナー、各種のステージパフォーマンスが盛りだくさんで、近隣には類を見ないユニークなイベントです。私もかつてJC時代に、実行委員長を務めたこともありました。
例年多くの人を集める賑やかなイベントですが、今回はそんなわけで、雨を避け屋内に場所を移して行われました。前日に段取りが出来たようですが、ブースやステージをよくぞ全部中心商店街の中で避難させたものです。ただし飲食調理だけは煮炊きの関係でテントを張って行ったとのこと。
しかしながら、このフェスタの賑わいを毎年見ている身としては、苦労して準備したり遠くから駆け付けた関係者のことを思うと、もうね…。
おいでなんしょ祭りはよさこいソーランなどのストリートパフォーマンスのイベントで、こちらは場所を1㌔ほど離れた小学校に移して行ったとのことです。いかんともしがたいことですが、残念無念でしょう。
先週末も超大型台風の影響で、日本中で多くのイベントが泣かされたことは周知のとおりです。10日前に行った当社グランドフェアが、前日の午後から当日の宵までの一日半だけ雨が上がり晴れ間さえ出たのは、まったく僥倖としか思えません。11月にも多くのイベントがありますから、そろそろお天道様もご機嫌を直してほしいものです。
写真はいずれもみなこいワールドフェスタのものです。
期日前投票日々雑記
20171023
昨日はスカッとした快勝で嬉しかったですね。
いや、選挙の話ではなくて、村田諒太の話ですよ、ボクシング。半年前に微妙な判定で敗れたチャンピオンに再び挑み、相手もなかなか打たれ強かったですが、的確にダメージを与え、もうダウンも時間の問題だと思って見ていました。
7回TKOでの勝利、お見事でした。おめでとう。CMが入ったおかげで、勝利の瞬間を見逃した全国のファンは、カタルシスを味わえず歯がゆい思いをしたことでしょう。(もちろん私もです)
そんなこともあり昨夜は村田、選挙、超大型台風とTVに釘付けでした。今回からBSジャパンでも池上彰の開票番組をやるようになって(テレビ東京見られません)NHK、日テレと3局を掛け持ちしながら見ました。政党幹部たちが池上対策をするようになり、テレ東が始めたという候補者のミニ紹介もみんな真似するようになって、期待したほど面白くはなかったな。小泉進次郎が各局にこれほど引っ張りだことは、ちょっとびっくり。
さて私も当然ながら与えられた一票の権利を行使したわけですが、今回は期日前投票というのを初めて試みました。私の行く投票所は家から100mほどで、少々雨が降っても全然どってことないのですが、母が大雨で足元が悪いと気の毒だと思い、連れて行ったのです。
多くの人が投票日の暴風雨を警戒して、都会では投票所が長蛇の列、一時間待ちだなどという事前情報もありましたが、駒ヶ根市の投票所は特に行列などはなく、でも訪れる人は切れ目なく続いていました。
投票券を見せればすぐ投票できるのかと思いきや、先に「宣誓書」なるものを書かされます。ここでまごつくお年寄りとかいるだろうな。住所氏名を自署し(印鑑や身分証明などは不要)、理由の欄に○をします。今回はもちろん「悪天候のため」。昔の「不在者投票」では理由を厳しく訊かれたという話ですが、今では当たり前の権利として理由などはスルーです。
この選挙で期日前投票した人は全国で2137万人、有権者全体(投票者全体でないことにご注意)の二割にのぼるとのこと。かなりの数ですね。投票所の運営や開票作業の手間などは余計にかかるでしょうが、投票しやすい環境づくりが進んでいることはとても良いことだと思います。
一方で、学業のため遠隔地に住んでいながら住民票を移していない人。我が子たちも帰ってこず、不本意ながら棄権。彼らが投票するには、申請書の郵送など依然として面倒な手続きを要すると聞いています。学生さんもちゃんと住民票を移してよ、ということなのでしょうけれど。
昔学んだ世界の選挙事情では、投票のため帰省する人の旅費の補助をする国も…とありました。どこの国だったっけか?義務投票制(投票に行かないと罰金を科せられたりする)の国ではそうしたこともあるでしょうね。選挙一回当たりの実施コストは、相当跳ね上がりそうですが。
森のオーケストラ日々雑記
20171016
週末に長野市でロータリークラブの地区大会(県大会)があり、一泊二日で参加してきました。。
さまざまな会議や研修会があった中で、松宮 剛さんという先輩ロータリアン(茅ヶ崎の歯医者さん)の講演がありました。国際ロータリーなどでも活躍されている方です。プロフィルによれば、趣味に地元の交響楽団でチェロを弾くそうです。
講演の冒頭に、見覚えのあるイラストが紹介されました。野中正視さんというイラストレーターが描いたもの。ロータリー会員には毎月「ロータリーの友」という機関誌が送られてきます。8月号の表紙がこの素敵な絵で、私にはとても印象に残っていたのです。
場所は森の中。昼とも夜ともつかない柔らかな光の中で、15人の人々がいろいろな楽器で楽しそうに音楽を奏でています。服装がさまざま。フルートはお医者さん、コントラバスは大工さん、ファゴットの女性は農業、トロンボーンは魚屋さん風、シンバルはコック服。コンサートマスターは何とウサギの着ぐるみを着ています。
楽器の持ち方がみんな堂に入っていますね(ハープの女性だけは向きがちょっと変)。楽器編成も、弦楽五重奏に五種類の管楽器、3人の打楽器とハープに指揮者。こんな編成の室内オーケストラ曲、現代曲で実際にありそうです。マリンバとハープの存在が、何だかリアル。
ロータリークラブは、会員が自らの職業を通じて社員、取引先、地域社会すべてに高い倫理性をもって奉仕することを求めています。原則的に一業種から一人だけで(最近は条件付きで例外も認められる)それぞれの職業の代表が集まった、究極の異業種交流組織なのです。ちょっと何だか、おっかない。
そう考えると、この絵がロータリーの縮図であることはお分かりですよね。指揮者はpresidentすなわち会長の、シンバル奏者はSAA(sergeant at arms、会場監督と訳され、公式の会議には必ず誰かがこの任に就く)のタスキを着け、まさに例会開催中の趣なのです。
松宮さんは会員を前にして「この絵から実に多くのイマジネーションを感じることができる」と言いました。とても素敵なイラストだと思います。
関連リンク: 野中正視さんのホームページ「絵ノナカ」
ジャズとビンタ (2)日々雑記
20170905
私は…後者の意見に賛同します。ジャズの精神にまったく詳しくはないですが、ステージパフォーマンスをする者のひとりとして、少年のやったことはアウトだと思います。またそこにヒノテルが「体罰を加えた」というのには、違和感を覚えます。
あれは体罰だったのかな?ドラムの大音響は、使い方によって音の暴力ともなります。ドラマーが進行形でステージを妨害しているのを、他にどうやって止めることができたでしょうか。ヒノテルが自分のトランペットでドラムを圧倒してやればいいとか、したり顔で書いている人もいましたが、現実にありえない。
あるいはトランス状態になって自分がわからなくなっていた、少年の目を覚まさせたのかもしれないし、逆に少年が「無理やり止めてくれるのを待っていた」のかもという意見もありました。ふーん、そういうこともあるかな。
少年と親はいずれも「少年が悪かった」としてヒノテルと和解しているそうで、それはそれで結構だと思います。
ジャズとビンタ、といえば、ちょっと前に話題となった映画「セッション」を思い浮かべます。少年も間違いなく観ているでしょう。(ネタバレあり)音大でジャズドラムを専攻する主人公。最上級クラスに抜擢されて張り切っていたのも束の間、そこはスパルタ鬼教師による軍隊並みの規律の場でした。教師の期待に叶わなかった者は即、二軍落ち。
徹底的にしごかれ続けた主人公は音大を辞め、鬼教師もやりすぎの指導が問題視されて学校を去ります。その後再会した時、教師は自分のバンドに主人公を誘います。本番の舞台で始まったのは、主人公の全く知らない初めての曲。できるわけもなく、当然演奏はめちゃくちゃに。教師は彼に恥をかかせようと仕組んだのです。
怒った主人公は、ステージ上で打合せに反してドラムソロを延々と叩き続けます。教師は演奏を止めさせようとしましたが、その迫力に圧倒され、主人公を認めざるを得ませんでした。聴衆は大受け。
映画は大評判になりましたが、私はこの場面は不愉快でした。そこにあるのは「私怨」であり、コンサートを成り立たせる大切な「聴衆への感謝」が全くありません。こんなことはお客の前でやることじゃないんだよ。背景は違えども、ヒノテルのビンタには、そんな思いもあったのではないでしょうかね。