梅もぎ日々雑記
20210517
妻の実家に梅の木があり、季節になると実を収穫するのが私の仕事になっています。先週末、例年のごとく出動してきました。
実際は梅の木一本分の実を採るなんて、全然大した作業ではありません。梅の実はむしれば簡単にもぎ取れますし、普段だと腰に「びく」を着けますが、なーに、地面に落としてあとで拾い集めればいいのです(下が固いコンクリートだと実が割れてしまいますが)。いやらしい毛虫とかもいませんし。
実家には結構高い脚立があります。高齢者の(私ゃまだ先の話ですが)脚立作業で転落する事故は身近にも結構ありますので、そこだけしっかり気を付ければ。手の届きにくい場所にも実が成っていますが、私のような運動神経の鈍い者が欲をかくとえらいことになります。無理せず潔くあきらめます。
ちょっと前に買った柄の長い木バサミ、持ってくればよかったと思いました。高い場所、遠い場所のはこれで枝ごと落としてしまえばラクですね。木の背丈があまり高くなってしまっても困りますし。来年は忘れないようにしよう。(ここに書いておけば大丈夫)
2.3㎏のささやかな収穫でした。漬けるのは母に任せます。最近まで私の家にも古い梅の木があり、収穫はやっぱり私の仕事だったのですが、数年前カイガラムシにやられ木が駄目になってしまいました。残念ながら切り倒すことになり、ちょっと悲しかったな。
白状しますと私、じつは小さいころから梅は基本的に苦手で、甘く漬けたのも酸っぱいのも進んで食べることがありません。せっかく収穫しても恩恵を自ら感じることがなく、でもまあ、家族や誰かが食べてくれるからいいですけどね。大地の恵みと言うには大袈裟です、大地のおこぼれとでも言ったところかな。
文化は不要不急でない日々雑記
20210513
緊急事態宣言を受けてさまざまな施設がクローズを求められているのは、皆様ご存知の通りです。その中、国と東京都の間で都内にある美術館や博物館の開館をめぐってせめぎ合いが起きました。
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(毎日新聞)新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が12日から延長されることを受け、文化庁は11日、国立文化施設の休業継続を決めた。当初は営業を再開する予定だったが、東京都からの申請に応じた形だ。
小池百合子知事は10日夜、床面積が1000平方メートルを超える博物館や美術館に休業要請を継続することに基づき、国の施設も従うよう文化庁に文書で求めていた。
これに対し、萩生田光一文部科学相は11日朝の閣議後記者会見で、「芸術は心を癒やしたり、勇気づけたりする効果もある。人数を絞っても開けていこうという姿勢を都に伝えてみようと思っている」と営業再開を模索する姿勢を示したが、11日に都などと協議し、休業継続を決めた。
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このような静かな場所での感染リスクはとても低いことは、たやすく想像できますしエビデンスができています。それを踏まえて再開しようとした国に都がいちゃもんを付け、結局強引にねじ伏せた(国側がヘタレた)形です。
美術展を見た後でカフェに寄るのが人流を生むのでいけないというのなら、大相撲やプロ野球で5000人規模の観戦はなぜ許されるの? 理解できません。誰か教えてください。
私の身近なところで先日、ずっと前から計画してきたコンサート開催の是非について主催者会議があり、延期が決まりました。実行委員の一人として企画に参加してきた私としては、残念至極です。今この時期でなくては参加できない人が大勢出てしまうため、単純に一年後にやればいいじゃん、というわけにはいかないのです。
緊急事態宣言下ではともかく、対象外の地域では安全に注意を払って多くのコンサートが行われています。クラシックコンサートや演劇などは大声で声援など行いませんから、飛沫感染リスクは小さいことが様々な研究で立証されています。しかし残念ながらこの情報は多くの人々に共有されておらず、理解いただけないケースも少なくありません。(上記の会議に出席された方々が無理解だと言っているわけではなく、苦しい決定だったことはわかっております、念のため)
生きていくにあたって、衣食住に直接関連しない文化芸術活動は不要不急だと思う方は、もちろんいらっしゃるでしょう。でも人の営みとは、泣いたり笑ったりあったかい気持ちになったり、様々なものに触れて心を動かせることじゃないかと思います。コロナ禍においても、苦しむ人たちを支え勇気づけてくれています。さらにこうした活動を生業としている人たちがいることも、忘れないでほしいです。
つい最近文化庁長官に就任したばかりの作曲家都倉俊一氏が、「文化芸術に関わる全ての皆様へ」とメッセージを発しています。当事者・関係者に向けた文書ですが、関係ないと思われる方にもぜひ読んでみていただきたいと思います。
関連リンク: 都倉俊一文化庁長官のメッセージ
ぼったくり男爵日々雑記
20210511
IOC会長トーマス・バッハ氏のことですよ。散々な言われようです。米紙で、コロナでこんな状況の東京はもうオリンピックを返上したらどうか、との記事が書かれているそうです。代表的なワシントンポストの記事で、バッハ会長を「ぼったくり男爵」と呼んでおります。
「ぼったくり男爵」とは原語で何といっているかと思いましたが、Baron Von Ripper-off だそうです。Ripperは切り裂きジャックJack the Ripperに使われている単語です。私の辞書では切り裂くという意味は載っていますが、ぼったくるという意味までは出ていません。Ripper-offでぼったくるというスラングがあるのですね。
何がぼったくりか。言うまでもなく、IOCと開催地との不平等条約のことを指しています。収益の多くはIOCが持っていき、費用はまるまる開催地に押し付けられる。実施か中止かを決める権限は一方的にIOCにあり、開催地はその指示に従うしかない。さもなくば莫大な違約金を払うことになる。
それを承知で手を挙げたのだから仕方がないだろうとも言えますが、コロナという全世界を覆う大災害の発生なぞ想定されているはずもありませんから、出来ないものは出来ないと言うしかないでしょう、本当に出来ないのなら。
ワシントンポストの記事は、「(日本が開催を拒否したら)そのときIOCは何をするのだろうか。訴訟を起こすのだろうか。しかし、そのときはどの裁判所に訴えるのか。そもそもこれはどの裁判所の管轄なのか。パンデミックのストレスと苦しみにあえぐ国で五輪を断行しようとしているのだ。そんな訴訟を起こしたとき、IOCの評判はどうなるのだろうか。」と言っています。
まったくその通りだと思いますが、それはあくまで東京が「こんな状況でオリンピックなんかできん」とケツをまくったらの話であって、総理大臣も都知事も頑固に「できる」と言いはっているのだから、IOCが気を使って「そんな無理しないで、やめてもいいんだよ」なんて先に言ってくれるわけないですよ。
それはそれとして、本当に、五輪はできるのか。
関連リンク: ワシントン・ポスト記事 (クーリエ・ジャポン)
伊那ロータリーで卓話日々雑記
20210507
あっという間に過ぎていったゴールデンウィーク。いつもの年なら観光も飲食も大きな書き入れ時です。首都圏や大阪などが緊急事態宣言の真っ最中、雨にもたたられましたが、当地でも他県からの入り込みがそれなりにあったようです。死んだような街となった昨年のGWのことを思えば、天地の違い。
さて先月、伊那ロータリークラブ(RC)の例会を訪問して「卓話」をさせていただく機会に恵まれました。
卓話=テーブルスピーチ。RCではほぼ毎週、集まって昼食をとりながら例会を行い、その中で会員やゲストの卓話を聞く機会を持ちます。講演というほどのボリュームではなく、ちょっと長め(20~30分)のスピーチ、といった感じですかね。
この4月はRCで「母子と健康月間」にあたり、駒ヶ根で行っているネパールへの支援について話を聞きたいとして、私にお声がかかったというわけです。光栄なことですし、また他のクラブの例会をほとんど知らないので、喜んでお引き受けしました。行ってみると日頃から存じ上げている方がとても多く、アウェイ感がだいぶ減少しました。
駒ヶ根ではトカルパ村とポカラ市、二つの拠点でネパールでの国際協力活動をしています。山間地のトカルパでのことは私も支援NPOのメンバーとして現地も見ていますが、ネパール第二の都市ポカラでの活動については知らないことも多く、支援の中心になっているネパール交流市民の会、北原照美さんに事前にみっちりレクチャーを受けて準備していきました。
ポカラは山岳観光の拠点として駒ヶ根と環境が似ていることなどから、2001年に交流が始まりました。市長や病院長らが何度か現地を訪れる中で、母子保健の改善が急務ではないかということになりました。
初期には救急車や医療器材を寄付するなど物的支援を行いましたが、より現場に密着した支援をしようと「JICA草の根協力事業」制度を使い、駒ヶ根から専門家を派遣し現場の声を聞きながら健康指導をしたり、現地の保健スタッフを駒ヶ根に招いて専門的な研修をしてもらったりしています。
また赤ちゃんに毛糸の手編み帽子や吊るし飾りを継続的にプレゼントする活動には、中高生や高齢者グループが積極的に参加しており、駒ヶ根の人たちにも様々な気づきが生まれ、一方通行でない民間国際交流の果実を得ています。
伊那RC会員の皆さんにこのような話を駆け足でさせていただきました。話者が拙い故、どれだけお伝えできたか心もとないですが、私自身あらためてネパールと駒ヶ根の交流を整理するきっかけにもなり、ありがたいことでした。
池江璃花子、驚異の復活日々雑記
20210405
19.2.12の本欄で「がんばれ池江璃花子」と応援のメッセージを書いてから、わずか2年です。昨日行われた競泳日本選手権の100mバタフライでみごと優勝し、東京五輪メドレーリレー代表に内定しました。短期間にこれほどの復活を遂げようとは、誰が予想したでしょうか。
白血病の発症から10か月の入院を経て、退院後初めてプールに入った様子をNHKの密着取材で前に観ました。小学一年生のようにそろそろと水に浸かった彼女のやせ細った姿に、前途の険しさを見せつけられたような気がしました。この時はまだ、顔を水につけることさえ禁じられていたのです。
半端でない抗がん剤治療の苦しさ。病気の前から最大で18㌔体重が落ちていたとのことです。今は9㌔ほど戻したが、なかなか体重が増えず苦労していると昨日のインタビューで言っていました。食事のあとラーメンを食べたりして(!)脂肪を増やそうとしているそうですが、そんなもん、俺のをいくらでも分けてあげますのに。(いらん)
慌てなくていい、ゆっくりゆっくり回復してくれればと周囲の誰もが思っていたでしょう。病に臥せった10か月のブランクはアスリートにとってあまりにも大きい。本人も東京は諦め、4年後のパリ五輪に目標を切り替えて練習を再開したと聞きます。
少しずつどころか、復帰後の競技会では出場するごとに記録を伸ばしてきました。休養前のタイム、自身の持つ日本記録にはもちろん及ばないのですが「以前の『池江璃花子』とは違う。復帰した今は1回1回、自己ベストを更新している気持ち」だと彼女は言います。でもこの回復ぶりを見ると、そう遠くないうちに本当に自己記録を更新してしまうのでは、とまで思ってしまいます。
彼女は本番に向けて力を高めていくコンディション作りがとても上手で、決勝で最高のタイムを出せる人だと解説者が言っていました。これまでに培ってきた技術は錆びていません。そして体力が回復すれば、これまでとは違う次元のスイマー池江璃花子を私たちは見られるかもしれません。何しろ、まだ二十歳なのです。
アスリートの人が「皆さんに感動を(元気を)与えたい」みたいなことを言うのは、好きではありません。でも、これほどの逆境を不屈の精神力とたゆまぬ努力で跳ね返してきた彼女を見て、感嘆とともに勇気を貰った人がどれほど大勢いることでしょう。
病気が病気です、決して無理することなく、自分の夢に向かって進んでいってほしいと心から願います。 もう一度言いたい。 がんばれ、池江璃花子。
早々と満開の桜日々雑記
20210402
当社も新年度を迎えました。コロナショックが始まったのが1年前の3月ですから、一回りしたということですね。前年3月の実績と比べれば上を向けている感じではあります。人も動き始めているような手ごたえはありました。
歓送迎会も花見もやめておけと言われますが、そこは地域の感染状況などによって柔軟に考えていただきたいところです。長野県南部ではここ数か月、ほとんど感染者は出ていませんからね。リスクは少ないはずです。(ゼロとは申しません)
厚労省の23人の宴が袋叩きになっています。市井の人々に多人数・長時間・深夜の宴会を控える強い要請をしている立場の人たちが、自らそれを守らなかったことは、まあ叩かれても当然ですわな。でも「この時期に宴会をした人はすべて許されない」みたいな風潮になることを(既になりかけている)危惧します。「我々だって我慢してるのに、何だあいつら」という気持ちはよくわかりますが、何故いけないかをごっちゃにしてほしくない。
この件を最初に報道した東洋経済の記事は、こんなことを書いています。
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感染の再拡大が懸念されており、企業や団体は、夜の会合や宴会の実施について独自の基準を定め、社員や職員などに順守するよう求めている。例えばある大手銀行は原則禁止、どうしても必要な場合は上司の承諾を得たうえで認めるものの、参加者は最大4人までにするよう求めているという。
(中略)法制度で公に定められていないとしても、社会的責任を鑑みて内規の整備や通達がなされている組織は少なくない。こうした取り決めがコロナ対策の総本山である厚労省にはないということなのか。
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ちょっと言ってることがおかしい。法律に違反していない社外での社員の行動を縛る権利なんて、会社にはありませんよ。「協力を求める」くらいが限度でしょう、厚生労働省なんだし。それより「総本山の厚労省(しかも中には医療技官もいらっしゃったと聞く)」が自ら宴会を行ったということは、厚労省内部でも「実は宴会のリスクはそこまで大きくない」と考えているってことですか??
こんな中、桜も想定外の早さで咲き狂っています。春どころか初夏を思わせる暖かさのおかげで、観測史上最も早い桜だそうな。毎年ここにupしている我が家近くの公園の桜も、3/31に一気に咲きました。桜の名所高遠城址公園も、ほぼ満開ではないでしょうか。
普段の年だったら、こんなに早く桜が咲いては商売にマイナスだなんて言っているところです。でもね、桜が咲いて人の心が浮き立って、閉じこもっていた人たちが動き出してくれるのならば、いくら早くてもいいじゃないかと思うのですよ。
LINE情報漏れ日々雑記
20210322
「何を今さら」という気もするのですが…。LINEが韓国系の会社で情報が筒抜けになりうるなんて、何年も前から言われていましたよね。中国へ、とまでは聞いていませんでしたが。
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(日経新聞)LINEは17日、業務委託先の中国の関連会社の従業員が国内の個人情報データにアクセス可能な状態だったと発表した。「業務上適切なもので、不正アクセスや情報漏洩はない」と強調する一方、「ユーザーへの説明が十分ではなかった」として謝罪した。(中略)2018年8月から21年2月まで、中国の関連会社の従業員が国内サーバーにある個人情報にアクセス可能な状態だった。関連会社は違反通報内容の分析ツールなどの開発業務を受託。個人情報には氏名、電話番号などのほか、通報内容にあたる「トーク」機能内や利用者が保存したメッセージ、画像も含まれていた。
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スマホを最近まで持たなかった私ですが、以前からごく限られた人たちとはタブレットを使ってLINEもいくらか使っていました。今でもきわめて節度ある利用をしておりますよ。前々から噂を聞いていましたので、使い始めたころから情報漏洩については大して信頼していませんでした。なんて言いながら使ってるんだもの、こんなこと何の自慢にもならないか。
行政機関などがLINEを公的に使っている例がたくさんあり、今回の報道を受けて慌てて利用を中止しているようです。国家公務員、自衛隊や警察関係者ら、重要な機密を扱う人の中でもかなりの人たちが使っているんじゃないですか。家族なども含めればすごい規模。さすがにこれはまずい。笑い話にならないかもしれない。
日本国内で驚異的なシェアを誇るLINEでも、国際的にはトップシェアどころか、SNS全体の中で10位にも入らない存在だそうです。LINEみたいなのをチャットアプリというようですが、海外ではWhatsAppやFacebook Messengerの利用者が多いとか。日本国内でこれらを使っている人、どのくらいいるのでしょう。自分だけが持っていても、他の人たちにある程度普及しなくては仕方がないし。
私もこの報道を受けて使用をやめる、ことは少なくともすぐにはありませんが、他にいいアプリがあれば乗り換えてもいいですね。国産でこうしたアプリはできないのか?もう何万回も繰り返された質問なのでしょうが、何かできないわけがあるのでしょう。日本は本来、こうしたガラパゴス的文化には強いはずだったのでは。
いずれにせよ、これまでに情報漏れがあったのかなかったのか、キッチリ落とし前を付けてもらわなくてはなりませんな。
震災から10年日々雑記
20210311
そうですか、10年ですか…。あっという間に10年もたってしまった、と思います。
あの時私は、車を運転して飯田から駒ヶ根に戻ってくる途中で、FMラジオで「気ままにクラシック」という楽しいトークと音楽の番組を聴いていました。高森町のアピタ前で突然、耳障りな緊急地震速報の信号が入り(初めて聞きました)番組は中断しました。走っている車中では揺れなどの異常を感じなかったので、そのまま運転しながらラジオに耳を傾けました。
大津波警報も気になりましたが、駒ヶ根に着いて予定していた市役所での用事を済ませ、自宅に寄ってようやくTVを点けますと…皆さんもご存じの映像、あのビニールハウスを飲み込む真っ黒い津波を見て、立ちすくみました。「これまでに見た、想像したどんな映像よりもすさまじかった。体が震えました」と翌日の本欄で書いております。
ヘリコプターからその時カメラを回していた取材陣の記録が最近ネットに上がりました。津波を撮影したのは鉾井喬さんという人で、リンク先には緊迫した当時の様子や心持ちが書かれています。放送を観ていて、大混乱の中で人の姿がほとんど映り込まなかったのをほっとする一方で不思議に思ったのですが、やはり意識して映さなかったのですね。
もう一人のカメラマン、小嶋陽輔さんは翌12日にヘリに乗り、建物の屋上で助けを求める人たちを大勢目撃します。「ごめんなさい 救助のヘリじゃなくてごめんなさい」 と心の中で唱えながら撮影を続けたそうです。(取材用のヘリで人を救助することは構造上できません)
二人とも、空という安全地帯から凄まじい地上の様子を見てしまったという負い目を強く感じ、十字架を背負ったとまで言っています。鉾井さんは2年後NHKを辞め美術作家になり、小嶋さんは東京転勤した今も毎年必ず被災地の取材を続けているそうです。
私にとってあの津波の映像は、心の中に深く突き刺さって離れません。津波の数日後に朝日新聞に掲載された、瓦礫を背にして座り込みさめざめと泣く女性の写真にも、強く心を揺さぶられました。今もです。この女性、どうしていらっしゃるのでしょうか。
もちろん私自身も、結果的に安全だったところから被害を見ていたひとりです。負い目を感じないわけではありません。今なお記憶に新しい大災害を受けて10年の間に何ができたのか、できなかったのか、いろいろなことを考えますよね。積み残されているものは、多いです。
関連リンク: 「ごめんなさい 救助のヘリじゃなくてごめんなさい」
岐阜羽島日々雑記
20210301
私が新幹線で一番利用する駅。たぶん、それは…岐阜羽島駅です。いや、ネットで「のぞみ」ナゾの通過駅、なる記事をちょうど見たもんですから。首都圏の人には、この駅は謎の存在なのでしょう。
だいたい新幹線に乗ること自体が年に一度もありませんが、私を含めこのへんの人が鉄路で京阪神エリアに行くとき手っ取り早いのは、中央道と名神高速を使って岐阜羽島まで行き、駅前駐車場に車を置いて新幹線に乗ることです。駒ヶ根-岐阜羽島間は155㌔ほど、2時間程度です。
名古屋駅だと駅周辺に長時間置ける安い駐車場がない。高速バスで名古屋に行ってもいいですが本数が少なく時間もそこそこかかります。
岐阜羽島の駅周辺にはとても多くの駐車場があり、料金もまあ安いです。多くの岐阜県民はここで新幹線に乗るのですものね。過去一度だけ、駅に着いたもののパーキングがことごとく満車で往生したことがありましたが、まあ普通だったら駅隣接の駐車場を始め停めるのに困ることはまずありません。
東京、名古屋、大阪、その他新幹線沿線の方にとっては単なる通過駅なのでしょうけれど、長野県南部に住む私たちには意外と大きな存在なのですよ。
ご存知の通りこの駅はその昔、時の自民党副総裁・大野伴睦氏が地元にムリヤリ作らせた政治駅だともっぱら言われております。実際は県庁所在地の岐阜市を通したかったものの路線があまりに遠回りになってしまうため、岐阜県内唯一の駅をルート上で無理のない場所に作った、ということのようです。駅前には伴睦夫妻の銅像があるそうですが、意識して見たことはありません。
電車待ちの間、時間つぶしに駅周辺を歩いてみますが、ビジネスホテルがいくつもあるくらい。駅前商店街はおろか、商店や飲食店自体がほとんどないのが現状です。街の魅力という点では、残念ながら採点不能です。
1964年開業時の羽島市の人口が約4万人だったとか。現在は66,000人ほどで、駅の誘致が街づくりにどれほど貢献したかは何とも言えません。
考えてみれば新幹線に乗るために車で2時間かけて駅へ行く、なんてずいぶんな話ですよねえ。今にリニアが開業すれば長野県民がこの駅を使うことは、ほとんどなくなると思います。
スモモモモモモモモ日々雑記
20210220
まったくどうでも良いネタですが、アナウンサー泣かせの競走馬が最近デビューしたと話題になっています。。
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(netkeiba) 昨年12月25日に大井競馬場で行われた南関東競馬最後の2歳新馬戦で、衝撃が走りました。ネット上でも非常に話題になっていた、『スモモモモモモモモ』がついにデビュー!(中略)新馬戦のパドックビジョンに表示された名前は、破壊力抜群。「名前がよく通ったなぁと思いました(笑)」と櫻木調教師は言っていましたが、井上久光オーナーの第一希望が『スモモモモモモモモ』で、第二希望は『カエルピョコピョコ』だったとか。
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競馬中継は基本的に早口でなければなりませんから、噛んでいる暇などありません。録画を見ると、「スモモも」でいったん間を置き「桃も桃」と続けているようです。さすがに機関銃のような8連発は難しいでしょうか。
調べてみますと、発音しにくい馬の名前にはこれまで
・カポデテュティカピ
・ショウヒシシュツヒ
・カルビアブリカルビ
なんて例があったそうですね。カルビ炙りカルビなんて、言えそうで言いにくい。カルビを「カブリ」って言っちゃう。明らかに中継アナウンサーへの挑戦です。
アナウンサー泣かせといえば今なお記憶に新しいのは「高速増殖炉もんじゅ」でした。当時アナウンサーの多くは「高速」のあとでちょっと間を置くことで逃げていました。それでもNHKの皆さんはきちんと読んでいたように思いますが、気のせいかな?私もそのころ面白半分に練習しました。今でもすらすらと10回連続で言えますよ。
好きな早口言葉でよく私が口ずさむのは(下二つは昔のビックリハウス誌の投稿より)
・ジャズ歌手シャンソン歌手
・親が拝めば子も拝む
・高かったタコ 買ったタコ 硬かったタコ 戦ったタコ 勝ったタコ こけたタコ
などです。私も年齢とともにうまく口が回らなくなってきたのを自覚しますが、早口言葉は口の周りの筋肉を使い滑舌を保つのに有効でしょうか?