「おいしいことなど徒然と」

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オミクロン株日々雑記

20211129



にわかに登場し世間を賑わし始めたことば「オミクロン株」。何だかユーモラスな語感であります。某製薬の飲料や軟膏を連想します。


命名はギリシャ語のアルファベットを順繰りに付けているそうですね。画像はtwitterから拾ったものですが、本来だったらNuやXiの順番だったところがNuはNewと紛らわしい、Xiは中国の国家主席(Xi Jinping)と同じになってしまうのでWHOが忖度し、それに続くオミクロンになったといわれます。(Xi-クサイ、というのも日本語ではありえない名称ですな)


ギリシャ語ABCのいくつかは数学の世界でお馴染みです。α、β、γ、それにπ、Σ。他のものにふれる機会は普通はないでしょうが、私は子供の頃に図書館で借りて読んだ「星のカンタータ」という本のおかげでいくらか知識がありました。


この本は一章ごとにギリシャ語ABCでタイトルが付けられていたのです。そこでεとかψとかζとかいう不思議な文字と言葉にふれました。ο(オミクロン)もその時に知り、何十年ぶりかで思い出したというわけ。


三木卓の書いた本書は「ことば」の持ついろいろなエピソードを描いた名作で、子供心に凄い話だと思って感銘を受けました。現物が手元になく、長いこと読んでいないため具体的なご紹介ができないのが残念。私もそこまで記憶力が強くありません。版元で絶版、古書市場を検索しても引っかかってきませんが、ぜひ読み返してみたいものです。


オミクロン株がどんなものかあまり情報がありませんが、今聞く範囲ではとりわけ重症をもたらすような話はないので、全く未知のウイルスみたいな恐怖を感じる必要は現時点ではないだろうと思います。メディアは早速、待ってましたとばかりに煽り始めました。当面は今まで通りの対策をしておけばいいのでは。(他にどうしようもないしね)

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大谷サンMVP日々雑記

20211122

大谷翔平選手が大リーグで今シーズンのMVPに輝いたという話。満票だったそうですが、今年の活躍を見ていれば、アメリカの記者さんたちもよほどのへそ曲りでなければ、大谷に票を入れますよね。誰もが予想してはいましたが、やっぱり嬉しいこと。


投・打・走の三拍子をこれほどのレベルで見せられる選手の存在は、大谷が登場するまで誰も想像していなかったのです。まさに前人未踏、桁外れ、野球の概念を覆すほどの選手が日本人であることの誇らしさを感じます。日頃野球には縁のない人たちだって、気持ちが明るくなるのじゃないですか。


しかも誰からも愛される人柄、性格の良さまで持ち合わせている(そのようなエピソードには事欠かないようです)といえば、天は二物どころかいくつの宝物を大谷に与えたのか、嫉妬する気にもなりません。


やっぱり高校を出て日本ハムに入ったとき、当時の栗山監督が大谷に二刀流を認めやらせてみた英断が最大の分かれ道でした。あの頃、そんなのできるわけない、と何人の野球人が言ったことか。大選手を生み出した栗山氏の功績は大きいです。


一抹の不安は、今年咲かせた大輪の花がこれから続くのかどうかです。今期こんなすごい成績を残し、来年はもっと活躍を…なんて欲張ってしまっていいのかな。まだ27歳、怪我さえなければ技術的にも体力的にも伸びしろはたくさんありそう。投手としてはチームの同僚がもっと援護してくれれば、勝ち星はまだ増える余地があるでしょう。楽しみ!


ところで日本プロ野球では、昨年最下位だったセパの2チームが日本一を目指して戦っています。締まった好ゲームを繰り広げているようで何よりです。クライマックスシリーズなんて変てこな制度で彼らが出場できないような事態にならなくて、本当に良かった。


プロ野球にうとい私には両チーム共に知った選手はほとんどいませんが、変にどっちかに肩入れすることなく純粋に気迫のこもったプレーを楽しめて、これもまたいいですね。珍しく野球ネタでした。

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どうなるか御柱日々雑記

20211117



来年の春は諏訪の御柱祭、善光寺の御開帳と信州を代表する大きなお祭りが重なります。善光寺御開帳は本来、今年の春に行われるはずでしたが、コロナ禍で一年延期となりました。


どちらに7年目ごとに(本当は6年に一度)催されるビッグイベントで多くの観光客を集め、長野県の観光資源としては極めて大きな存在です。しかし昨日、御柱祭の実行委員会が「諏訪地域以外の人は観覧ご遠慮を」との方針を発表し衝撃を与えています。

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(テレビ信州)来年春に開催される諏訪大社の御柱祭。16日、上社・下社の実行委員会がそれぞれ会見を開き新型コロナの感染対策を設けたガイドラインを発表しました。諏訪地域以外の観光客には、全ての祭事で立ち入りや観覧の自粛を求めることにしています。(中略)

御柱祭への参加者にはワクチン接種を原則とし、未接種の方には抗体検査、72時間前までのPCRの検査結果が「陰性」であることが条件となっています。また、諏訪地域の感染警戒レベルが4以上となった場合木落しなど御柱の曳行はせずトラックなどで諏訪大社まで運ぶということです。
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御柱祭は豪壮かつ華やかで日本三大奇祭にも数えられ、素晴らしいお祭りだと思っています。このブログを始めた頃、一度呼んでいただき観覧したことがありますが、その迫力熱気たるや大変なものでした。諏訪の人たちはこのお祭りに、盛大に人呼びをしてご馳走を振舞うなど大歓待をするため「御柱貯金」をしているのだといいますが、さもありなん。


そんなお祭りに今回他所の人は来てくれるなというのは、地元の観光関係者にとってあまりにもむごいことです。もちろん御柱実行委員会の人たちがそのことを考慮しないはずはありません。厳しい選択でしょう。


長野県内の感染がほとんどゼロに近い現在の状況だったら、そこまでしなくてはならないのかと思います。でも五か月先のことなんか誰にも分りませんから。どこかでは決めなくてはならないことです。


お祭りというものはもともと、地元の人による地元の人のためのものであったでしょう。外部の人が観に行くのはあくまでアウトサイダーとしての参加であって、プラスアルファにすぎないことを改めて考える機会なのかもしれませんね。


それでも感染が今のペースで落ち着き、多くの人が楽しめるお祭りになることを期待せずにはいられません。自分が観に行きたいんだろうって?もちろんですとも。

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出口調査日々雑記

20211103

衆議院議員選挙の投開票が行われ、私たちの新しい代表が選ばれました。関係の方、勝った陣営も敗けた陣営も、たいへんお疲れさまでした。


投票日午後8時ちょうどに各TV局が提示する予想議席獲得数。今回はどの局も大外ししたことで話題になりました。特に天下のNHKは「自民212~253、立民99~141」と幅を持たせた曖昧な予想で逃げた?にもかかわらず、結果は自民261立民96でしたから、かすってもいません。いくら何でもこれはないでしょう。


新聞でも投票の数日前に最終予想を載せますが、今回は各紙で予想が異なり、まあそれだけ拮抗した選挙だったといえばそれまでですが、世論調査や出口調査が当てにならないものだと明らかになったとも言えます。長野県各選挙区の事前予測を見ても、違った結果となっています。


新聞の予測を見て投票行動を変える人が一定数いるとは思いますがね。勝ち馬に乗る人、判官びいきする人、さてどっちが多いのか。


だいたい出口調査や世論調査を受けた人、何の得にもならない(と思う)のに、ホントに正直に答えてるのでしょうか?


選挙前の「投票に行くか行かないか」を聞いた世論調査でも、NHKをたびたび引き合いに出して申し訳ありませんが、今回「必ず行く52%、行くつもりでいる24%、既に期日前投票した9%」でした。仮に「行くつもり」の半分が行ったなら投票率は73%になるはずなのに、結果は遠く及んでいません。嘘つき。(ただし、選挙に全く関心がない人はそもそも世論調査に応じていない可能性が高いですから、回答者の属性にバイアスが掛かっているとは思います)


これまでに一度、出口調査を受けたことがありましたが、回答をお断りしました。ずっと前に読んだ文藝春秋だかの有識者アンケートで、どの党に入れるつもりかを聞いた設問がありました。日頃の言動からこの人の支持政党はガチンコで明らかなのに「投票の秘密を守りたい」と回答を拒んだ人が数名いて、なるほどと感銘を受けたことがあるからです。


投票の秘密は民主主義の掟、一丁目一番地。ですから出口調査には応じないようにしています。仮にどこかの陣営の応援をしていたとしても。他の人に押し付けるつもりはありませんけどね。

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醤油メーカーとワクチン日々雑記

20211011



これは興味深いニュース。日頃からお付き合いのある企業なのに、全然知らなかった。

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(日テレNEWS)「ヤマサ醤油」(千葉・銚子市)は正保2年(1645年)の創業、300年以上にわたって食卓に欠かせない調味料“しょうゆ”を作り続けています。そんな老舗企業の伝統の技術がいま、コロナ禍の世界を変える“ワクチン”の原料として活用されています。mRNAワクチンに欠かせない重要な原料を製造、日本や世界で使われているファイザー社とモデルナ社に提供しているのです。
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リンク先の記事によりますと、だしの旨味とかかわりの深い「核酸化合物」を同社は昔から研究してきて、その一つ「シュードウリジン」を1980年代、試薬として既に海外輸出していたのだとか。コロナワクチンのmRNAに使われ、体内での炎症を抑える働きをしているのだそうです。


ヤマサ醤油では「フレーブ」という名のうま味調味料を製造販売しており、この製品の開発から生まれた副産物なのでしょうか。Wikipediaでシュードウリジンを検索するといろいろ書いてありますが、残念ながらほぼ一行も理解できませぬ。pseudouridineと綴り、ψと略記するようです。


凄いことじゃありませんか?工場は現在フル稼働で、世界中で接種されているワクチンの製造に貢献しているのですよ。株価は爆上げといいたいところですが、ヤマサ醤油は創業した濱口家のオーナー会社で、上場はしておりません。


食品会社と製薬は日頃私たちが想像する以上に関係が深く、食品に使われる化学の技術は製薬に応用され、消費者には見えにくいところで企業の屋台骨をしっかり支えていたりします。明治、味の素、ヤクルトなどはその代表的な例ですね。でも日頃メーカーさんとの商談などでこのような話題が出ることはめったにないし、各社の営業の人も全く別の部署のやってることで、よくご存じないのでしょう。


コロナとの戦いに世界規模で日本の醤油メーカーが貢献しているなんて、嬉しい話ではありませんか。私たちには大した応援ができるわけではありませんが、食卓や台所で醤油やつゆを使うたびに思い出すことも大事かも。

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鍛える日々雑記

20210927



健全な精神は健全な肉体に宿る…。


英語でも書こうと思いましたが、検索するとあまりにもたくさん候補が出てきてどれが正解かわかりません。元はラテン語ですが A sound mind in a sound body と言われることが多いみたいです。それはさておき、健全な肉体とは無縁に60年近くを過ごしてきた私がなんと、今月初めからスポーツジムに通い始めました。


きっかけはコロナのため?腹が出てきたと家人に厳しく指摘されるようになっていました。確かに運動不足は否めません。会社の周りを夕方歩いたりしていましたが、雨天だったり暑かったり、会議の日もありそう毎日は歩けず、体づくり(減量ともいう)の成果を感じるような状況にはほど遠い。


そうしたらこの秋、駒ヶ根市民にはすっかり身近な存在になったJOCA―青年海外協力協会が運営する「ゴッチャウェルネス」という施設が市街地の真ん中にオープンするというのです。ジムか…。何年も前に別のジムの会員だったことがあるのですが(妻にむりやり行かされた)本質的に運動が好きでないし、いろいろ億劫でほとんど会費の元も取れず、辞めてしまいました。


それでもどんなものかと思ってゴッチャの内覧会に行ってみたら、何だか雰囲気がよく様々なマシンも新しく(新設ですから当たり前)ひょっとしたらこれなら気軽に続けられるかもと、その場で会員登録してしまったというわけ。勢いとは恐ろしい。


オープンした初日から通い始め、信じられないことに今日まで22日間、施設定休日以外は1日も休まず励んでいるのですよ。1回せいぜい1時間程度のことではありますが、怠惰で体を動かすことの大嫌いな私を知る人は皆さん驚くことでしょう。私の行く時間帯は比較的空いていて、何人か顔なじみになった人も。


何がいいかって、わが家から圧倒的に近いことです。徒歩3分。汗を流した後、着替えもせずそのまま帰宅⇒シャワー⇒ビール、の流れがもうできているではありませんか。運動してもビールで帳消しなどと無粋なことを言ってはいけない、ビールを飲むために運動していると思えばいいのです。


まだ目に見えるほど体形の変化はありませんが、人生でこれほど体を動かしている時期はひょっとして初めてかもしれません。皆勤はともかく週3回くらいは行きたいと思っていますが、さて、いつまで続きますやら。


(写真はたまたま私が最後の一人になった日、係の人に撮ってもらったもの)

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TPP中台対決日々雑記

20210923



何ともビミョーな空気になりました。どう動くのさ、日本は。

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(日経新聞)台湾当局は23日、環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟に向け、正式に申請手続きを行ったと発表した。(中略)中国の強い反発が予想されるなか、TPP加盟に強い意欲をみせた。
TPPを巡っては、中国が16日に加盟申請を行ったことを公表したばかりだ。台湾として中国に加盟申請で大きく遅れれば、加盟が困難になるとみて申請手続きを急いだ。
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そもそもTPPは、膨張する中国の貿易経済への対抗として、封じ込めの意図をもって作られた協定だと理解しておりました。当初はアメリカ主導で話が進み、結構な無茶振りを日本も何とか跳ね除けながら、何年もかかって結局参加が決まった経緯があります。


それがトランプときたら、アメリカが自ら提唱し作り上げたTPPを勝手に脱退してしまいました。彼らがどういうつもりだったかよくわかりませんが、自分勝手なルールで振舞いたいのにTPPの約束ごとが邪魔だと考えたのでしょう。しかしねえ、本当にそんな単純な理由だったのかな。これによってTPPの実効性は少なからずダメージを受けました。


その間隙をついて中国が「俺もTPPに入れろ」と言い始めたのですから、いよいよ何が何だかということに。国家による手前勝手な経済統制や国内外に山積するアンフェアな事例、知的財産権の軽視などを見れば、彼らが現在のTPPの協定を順守する気などさらさらないことは明らかです。要は、揺さぶりでしょ。


負けじとTPP加盟を申し込んだ台湾だって、揺るぎない親日国のように我々も見がちですが、日本との貿易ではいまだに福島や茨城産の農産物の輸入を理不尽に禁止しているのです。(つい先日、アメリカが制限を全面解除したことは、まことに朗報でした)


TPPの規約では、加盟国が一国でも反対すれば新しい国の加盟は認められないことになっています。中国の申し込みを一蹴することは簡単ですが、彼らの「踏み絵」にみすみす自分が真っ先に乗ることは、日本だってどこの国だって躊躇するでしょう。(オーストラリアならやるかも?)


ああだこうだ言わなくても、ドライな対応でお断り申し上げればそれまでだとも思いますがね。ほんとに嫌らしい。アメリカ、何とかしろよ。

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禅寺での修行日々雑記

20210915



先週BSで放映され録画しておいた「ファンシイダンス」(1989)という映画を観ました。周防正行監督の初めての一般映画で出世作、本木雅弘が本格俳優として主役デビューした映画でもあります。実家のお寺を継ぐために、心ならずも一年間の修行に励む主人公を演じています。他に鈴木保奈美、竹中直人、彦摩呂(当時の彼はすごい美青年、今とは別人にしか見えない)など。


この映画はそれほど話題にならず、TVでもあまり放映されていないので観た方は少ないと思います。次作「シコふんじゃった。」とテイストがよく似ていますが、周防監督は本作で禅僧、次作は学生相撲、名作「shall we ダンス?」は社交ダンスと、あまり日の当たらないマイナーな題材を続けて取り上げています。


大変面白かったのは、舞台となる禅寺修行を私も昔、ちょびっとだけ体験したからです。大学卒業の春休みに親戚の方から強く勧められて、鎌倉の円覚寺で5泊6日の「学生大摂心」という行事に(嫌々)参加しました。映画と共通点がたくさんあり、とても懐かしく思い出しました。


当時の体験を振り返ってみれば、まあ驚いたことだらけ。


・いわゆる「座禅」を組むお堂があり、寝るのも食事するのもすべてこの空間で行われる。生活のためのスペースが他にあるわけではない。

・午前3時起床、夜9時就寝。早朝たたき起こされるのは想像の範囲内だが、寝るのもたたき寝かされる。丸く畳んで棚に収めてある一枚の布団を2つに折って「かしわ餅」のようにして寝る。衣服は期間中、昼も夜も着たきりすずめ。入浴、髭剃り禁止。

・食事は初日に決められた係の人(典座/てんぞ)が最後まで作る。朝はおかゆと梅干たくあん、昼夜は一汁一菜。黙食するのはもちろん、ポリポリと音を立てて食べてはいけない(奥歯ですり潰して食べろと言われました)。食器は大小3枚の椀と皿を使う。食事のあとは配られたお湯を使って食器の中で食器を洗い、洗い終わったらそのお湯も飲んでしまう。

・一日24時間のうち、寝るとき以外に足を伸ばして休む時間帯はほとんどないのです。座を組んでいるか、正座しているか、立って歩いているか、基本的にそれだけ。想像できますか。


6日間もうひたすら眠く、寒く、足は痛い。これは学生のための座禅会ですからまだまだ優しい内容で、本格的な修行は期間も内容も段違いの厳しいものだということです。


「悟り」という言葉はよく使われますが、禅の修行はつまるところ悟りを開くためのものだと理解しています。悟るとはどういうことか。追体験ができないのでわかりませんが、これほどまでに厳しい修行で追い求めるものであれば、そういう超現実的な世界も本当にあるかなとも思えたのが、きつい体験に終始した私のささやかな収穫でした。

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特定空き家、解体日々雑記

20210912



全国各地で「空き家問題」が顕在化してきています。当地も例外ではなく「これ、どうするんだろう」と思うような廃屋が私の見る範囲でもチラホラとあるのです。その解決に向けて、一歩進んだとのこと。

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(長野日報)駒ケ根市は10日、空き家対策特別措置法(特措法)に基づく行政代執行により、市内にある法人所有の建物の解体に着手した。建物の著しい劣化により、放置すれば周辺の家屋や通行人などに被害を与える恐れがあると判断。解体費用は市が建物の撤去後、法人の清算人(弁護士)に請求する。県建築住宅課によると、行政代執行による特定空き家の解体は県内で2例目。
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この建物は、我が家から徒歩2分ほどの中心市街地にあります。なんと以前当社のお得意様だったパン屋さんで、ひと頃は学校給食用パンなど地域では結構大きな商売をしていました。社長さんが亡くなり後継者がなく、船頭を失った会社は何年かのちに倒産しました。もう30年近く前のこと。


築60年という建物は外壁が崩れ屋根や柱は波打ち、中身が丸見え状態になっています。ミキサーなどパン製造用の機械が今もそのまま残されているようです。倒産の時に管財人が設備や備品類の売却を試みたが、旧式のため買い手がつかなかったと記憶しています。


全国でこのような空き家が846万戸あるそうです(平成30年の統計)。建物は無人になると急速に劣化が進むと言われますが、十数年も放置されると外観も見苦しいし、だいいち危険です。持ち主がいなくなり相続人が不明だったりすると、早く解体して周囲を安心させたくても行政はなかなか手が出せません。


厄介な手続きを一つひとつクリアして、今回の措置に至りました。こうした空き家の始末が費用負担も含めてスムースに進められるような法整備が求められますね。


それでも、個人的に知っていて何度も仕事で中に入ったこともある建物がこういう運命をたどるとは…ああ、諸行無常なり。

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菅総裁降りる日々雑記

20210905



ここ毎日、行ったり来たり迷走を繰り返していた自民党総裁選の話題。菅氏の不出馬表明で一気に新しい局面となりました。


国政選挙に負け続けている現状を見れば、総選挙を前にした議員たちから「この親玉でいいのか?」と不安の声が上がることは無理からぬこと。悪役のボスと目される二階幹事長外しを岸田氏から先制パンチされ、それなら自分もと二階氏の首に鈴をつけたものの(大変お世話になったでしょうに)後釜を引き受けてくれる人が誰もおらず、立往生。


そもそも派閥らしい派閥を持たず政治力学のバランスの中で立場を保っていた人ですから、ひとたび支持勢力が崩れればあっという間にパワーを失ってしまいます。一年前に圧倒的多数を得て当選したことを、自らの政治力だと過信してしまったのですかね。


コロナを抑えられなかったことは残念でしたし、発信する言葉を持たず国民に自らの思いを伝えようとしなかったことは、国の指導者としての力量に欠けていたと言わざるを得ません。ですが一年の間に頑張った(よくやった)こともたくさんあったことは認めるべきでしょう。


まず国民へのワクチン接種。難しい交渉を経て国民全員分のワクチンを確保し、当初誰もが無理だと言っていた一日100万回接種を実現し、スタートこそ出遅れましたが世界最速のペースで接種を進めています。ただデルタ株の凄まじい感染スピードがそれを上回り、オリパラに間に合わなかったことは残念。さんざん言われましたが、オリパラを開催したことが感染を広めたというエビデンスはないはずです。


福島原発の処理水の海洋放出を決めたこと。国際機関のよって安全性が確認されているのに、非難の矢面に立つのを怖れ逃げ回っていた前任者にできなかった政治決定を行ったことは、大きな功績です。風評被害をどう収めるかは政治だけでなく、頑なに危険性を煽りまき散らしてきたマスコミの責任でもあります。


コロナ対策の中では、専門家やメディアが経済活動の自粛に向けて大合唱し世論に押される中で、何とか経済との両立を図るべく緊急事態宣言の一律適用を避けたりGOTOキャンペーンで疲弊した観光飲食業の救済を試みたことは、政治の役割を正しく理解していた姿勢として感謝したいと思います。(結果を出せなかったことは残念)


もちろん、とても賛成できないようなこともたくさんありましたがね。閣内には自分の仕事を勘違いしているような人も何人もいたかと思います。次の総裁すなわち総理が誰になるか。だんだん役者が集まり私も興味津々ではありますが、またそのうちに。

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