どうなるか御柱日々雑記
20211117
来年の春は諏訪の御柱祭、善光寺の御開帳と信州を代表する大きなお祭りが重なります。善光寺御開帳は本来、今年の春に行われるはずでしたが、コロナ禍で一年延期となりました。
どちらに7年目ごとに(本当は6年に一度)催されるビッグイベントで多くの観光客を集め、長野県の観光資源としては極めて大きな存在です。しかし昨日、御柱祭の実行委員会が「諏訪地域以外の人は観覧ご遠慮を」との方針を発表し衝撃を与えています。
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(テレビ信州)来年春に開催される諏訪大社の御柱祭。16日、上社・下社の実行委員会がそれぞれ会見を開き新型コロナの感染対策を設けたガイドラインを発表しました。諏訪地域以外の観光客には、全ての祭事で立ち入りや観覧の自粛を求めることにしています。(中略)
御柱祭への参加者にはワクチン接種を原則とし、未接種の方には抗体検査、72時間前までのPCRの検査結果が「陰性」であることが条件となっています。また、諏訪地域の感染警戒レベルが4以上となった場合木落しなど御柱の曳行はせずトラックなどで諏訪大社まで運ぶということです。
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御柱祭は豪壮かつ華やかで日本三大奇祭にも数えられ、素晴らしいお祭りだと思っています。このブログを始めた頃、一度呼んでいただき観覧したことがありますが、その迫力熱気たるや大変なものでした。諏訪の人たちはこのお祭りに、盛大に人呼びをしてご馳走を振舞うなど大歓待をするため「御柱貯金」をしているのだといいますが、さもありなん。
そんなお祭りに今回他所の人は来てくれるなというのは、地元の観光関係者にとってあまりにもむごいことです。もちろん御柱実行委員会の人たちがそのことを考慮しないはずはありません。厳しい選択でしょう。
長野県内の感染がほとんどゼロに近い現在の状況だったら、そこまでしなくてはならないのかと思います。でも五か月先のことなんか誰にも分りませんから。どこかでは決めなくてはならないことです。
お祭りというものはもともと、地元の人による地元の人のためのものであったでしょう。外部の人が観に行くのはあくまでアウトサイダーとしての参加であって、プラスアルファにすぎないことを改めて考える機会なのかもしれませんね。
それでも感染が今のペースで落ち着き、多くの人が楽しめるお祭りになることを期待せずにはいられません。自分が観に行きたいんだろうって?もちろんですとも。