女芸人マリンバを弾く日々雑記
20160331
世界の果てまでイッテQ!よくある芸能人の「チャレンジもの」ですが、打楽器関係者の間で地味に話題になっていたので、録画して観てみましたぞ。。
10人の女芸人たちが、秋田の温泉で合宿しながら3台のマリンバと打楽器で「剣の舞」のパフォーマンスに挑戦するお題。コーチ陣は、十鳥勉氏率いるT.J.P.P.A.L.という打楽器グループの方々(TVで見るまで存じ上げませんでした)。芸人衆は森三中、いとうあさこ、川村エミコ、やしろ優、おかずクラブ、椿鬼奴、バービー。(バービーさんもこれまで見たことなかったです)
もちろん全員打楽器なぞ叩いたことはないのでしょう。教える先生たち、もう大変。特に川村エミコさん。リズムを口三味線でやろうとしても、いまどこを稽古しているのかさえわからない。これ、私も覚えがありますよ。以前ときどき中学校のブラバンを教えに行って打楽器の子をコーチすると、こういうことは時たまありました。
ご本人の集中力不足というよりも、やっぱり同時にいろんなところを見たり聞いたりする余裕が全然なく、目の前のものしか見えない、聞こえないんでしょうなあ。「教え方が悪い」なんてぼやいてましたが。
合宿は三日間で、その後各自でそれなりに特訓を積んだのでしょう。本番スタジオでのパフォーマンスは、まあ曲も通ったし(途中音をはずしたり落ちたりずれたり、山ほどありましたが)良かったのでは。メンバーの中で、いとうあさこさんはダントツにお上手でした。リズム感のある人だと思いました。
一番良かったのは、終始笑顔を絶やさず(オカリナさんを除く…彼女はそういうキャラですもん)心底楽しそうに演奏し続けたこと。これはパフォーマンスをやる基本の「き」だと思います。自信がなくたって失敗したって、笑顔で救われることはたくさんありますからね。さすがは芸人さんだ、人を楽しませることはちゃんとわかってる。
私たちオーケストラがステージに上るときは、笑顔で演奏する必要はないでしょうが(極めてシリアスな、また暗く悲痛な表現をする曲だってたくさんあります)それでもこのような楽しさ満開の曲を演奏するときには、彼女らに学ばなくてはいけませんね。
フライトレーダー (2)日々雑記
20160328
往路よりも帰路の方が飛行機が速く飛ぶようで、この時点でセントレア到着予定は定刻よりも約40分の遅れと表示が出ています。空港のサイト(フライトインフォメーション)でも同じ。40分…飛行機を降りて入国審査、荷物の引き取り、税関と考えると、まことに微妙です。
機内とはもちろん連絡は取れません。いよいよとなれば空港か名古屋まで自分の車で迎えに行くことを可能性には入れて、ともかくバス会社に電話。こういうわけで遅延している、何とかギリギリまで待ってやってもらえないか。「事情はよくわかりますが、他のお客様もいらっしゃいますから…」そりゃそうだ。
それでも、何とかこの時間までなら待ってもらえると返事をいただいて、あとはじっとフライトレーダーと睨めっこ。念のため、空港近くのホテルを検索したりします。その間、四国沖→和歌山→伊勢と飛行機マークは動いてゆき、とうとうセントレアに到着。このときバスの(本来の)発車時刻まで20分ほどです。
携帯に入れておいたメールを見て、本人から電話が来ました。「○○分まで待っててくれるよう話をしてある、運転手さんから携帯に電話がいくから、状況を説明して、何が何でもバスに乗せてもらうこと!」
荷物の一つはすぐ出てきたが、もう一つが出てくるまで結構時間がかかったようで、現場もこちらも大変やきもきです。リミットの○○分になっても知らせが来ず、ひょっとして駄目だったか?と思っていましたら、5分ほど過ぎたところでメールが届きました。「バスに乗れた」
いやあほっとしました。お待たせしてしまった同乗のお客さん、運転手さんのご理解に深く深く感謝です。
フライトレーダーの画面上で動く飛行機マークは単なる記号にすぎませんが、その中に何千、何万というドラマがあるはずです。実感しましたな~。
フライトレーダー (1)日々雑記
20160326
私が時々見るサイトで「flightrader24」というのがあります。有名なサイトなのでご存知の方もいらっしゃるでしょう。フライトレーダーの名のごとく、世界の空を飛んでいる飛行機の位置高度、機番、発着地点、対地速度などをリアルタイムで見られます。
画像を見ていただくように、うじゃうじゃ飛んでいる飛行機マークのどれでもクリックすると、この機はキャセイパシフィックの898便、香港を10:36に出発しロサンゼルス到着予定は翌朝6:49、時速636ノット(1178㌔)で飛んでいることがわかります。自動更新ですから、画面を見ていると飛行機の位置は刻一刻変わっていきます。
駒ヶ根の我が家の上空を今飛んでいる飛行機はどこ行きだろう?と思えば、たちどころに教えてくれます。ヨーロッパの上空なぞにマップを転ずれば、空をびっしり埋め尽くす飛行機マークに気持ちが悪くなるほどです。空にも決められた航行コースの「道」があることがよくわかります。
現時点で世界の空すみずみまで、あらゆる航空会社をフォローしているわけではなさそうですが(明らかに手薄と思われるエリアがあります)徐々に増えていくのでしょう。もちろん軍用機なんかは見られません。
見ていてまことに楽しいサイトですが、この間とても役に立ったというか、2時間にわたって手に汗握りながらフライトレーダーをウォッチする経験をしました。
身内が海外旅行から帰ってくる日。セントレアから当地まで戻ってくる最終バス(乗合タクシー)の発車時間は、到着予定時刻から1時間少々。ところが搭乗している筈の飛行機が、出発地の空港をいっかな離陸する様子がないのです。というか、画面に現われない。おかしいな。
40分以上してようやく空港に該当機の表示が出ましたが、動きません。さんざんやきもきして、ようやく離陸したのは、予定の出発時間を1時間もオーバーしてから。
こりゃ真面目にやばい、帰ってこれなくなるかも?
関連リンク: flightradar24
もぐら…?日々雑記
20160322
春になると、いろいろなものが地中から出てくるといいますが。。
土が乾いてしまったのでちょっと見にくいですが、会社の前庭にぼこぼこと十数個の土の山ができています。矢印がそうですが、おわかりになりますか。
「もぐら」の痕跡だそうです。いったい何匹いるのでしょうか?地下のみみずを食べているみたいです。ご近所の畑からやってきたのか。
うちが畑だったら、食い荒らされてえらいことになっています。
ほっとくわけにもいきませんな…
異動の季節日々雑記
20160320
三月も後半になり、新聞に人事異動の記事が載る季節になりました。昨日の地元紙や業界紙に私の知人の名が何人も出ています。
地元紙には、まず市役所の異動。駒ヶ根市役所の新しい部長さんたちの写真が6枚。私の仕事は、日頃行政と関係するのは限られた分野だけで、市役所の人たちの事情に大して明るいわけではありません。ですが今回は6人とも普段から知っていて話をする人ばかりで、こんなことは初めてです。私と近い世代の人たちがいよいよ中心になって市政を切り盛りしていくわけですね。
それから県の高校教員の異動。これはまるまる1ページ使ってびっしり名前が載っています。高校同年生の名前が4人。かつての音楽仲間や後輩が4人。伊那フィルの若いメンバー、新規採用の欄に名前がありました。おめでとう。そしてPTAでお世話になった母校関係の人たち、などなど。
業界紙には、私の以前の勤務先の後輩が、転職先の企業でとても頑張ったのでしょう、支店長に昇格だと。彼は(食品業界には少ない?)音楽好きで、当時よくコンサートに出かけたりしました。結婚式にも呼ばれ、年賀状は今でもやりとりしています。もう20年以上会ってないな。今は距離的にだいぶ離れていますが、ぜひ再会して一杯やりたいものです。
もう一人、大学時代のオケ仲間の名前もありました。在学中あまり話をする機会もなかった奴で、卒業してからも一度も会っていません(一昨年のオケ同窓会でも顔を見なかった)。当時の彼のイメージとは違う会社に就職し、どうしてるのかなとと思ったりしていましたが、久し振りに名前を見て懐かしく、頑張ってるんだなあと嬉しくなりました。
私と同世代の会社員や公務員の人たちは、一般的にはこれからキャリアのピークを迎える頃なのでしょう。彼らの活躍を期待したいと思っています。
校歌その後音楽ばなし
20160316
15.2.16の記事で、伊那フィルが伊那市内の小中学校校歌のCDを製作中である旨書きました。三回に分けて行ったレコーディングが先月終了し、完成したCDを各学校にプレゼントしました。一年以上かけて取り組んだプロジェクトが無事終わりました。
録音のための演奏というのは、一回限りのコンサートとはまた違った難しさがあります。繰り返し再生されるものですから、基本的にミスは許されません。(コンサートでミスが許されるというものでもありませんが…音楽や演奏会場の雰囲気が高揚していく中で「攻め」に出て、結果的にミスをしても音楽の流れや勢いからみてそれほどのダメージと感じられないことは、しばしばあります)
録音したすべての校歌を聴き直してみると、中には「もっとこうしたかったなあ…」という箇所もないわけではないですが、欲を言えばきりがありません。それなりの完成度ではあると思いますし、各学校の現場で使用に堪えうるものには、なったかな?録音もとても上手に(実力以上に)採れていました。業者さんどうもありがとう!
プロジェクトの締めくくりとして今月初め、各学校の生徒さんたちに集まってもらって歌とオケとの合同コンサートを開催しました。カラオケ状態で録音するのと違って、歌と一緒になると感じが全然違い、すごくいいですね。年度末で忙しいだろうと思いましたが、12校が参加してくれました。
中でもわずか3名での参加となった長谷中学校(山間の小規模校です)、マイクもいらない大きな声で一所懸命歌ってくれて、素晴らしかった。似たような歌を次から次へと振るのはよほど気をつけないと、どの曲もみな同じテンポになってしまい、実は非常に難しいことだなとわかりました。
(全然別の話ですが、もし可能ならば個人的にはぜひとも、わが母校である高校の校歌を同じように録音したいものだと思っています。今使われている吹奏楽部による録音の編曲は生徒によるものだと思いますが、演奏云々ではなく、和声があちこち不自然でずっと気になっているのです。私の在学中、それまで使っていた楽譜を自分の編曲に直したのですが、それからもう随分たちますからね…)
ぜひこのCDを多くの機会に使っていただけますように。
関連リンク: 伊那フィル生演奏で小中学生が歌う (伊那谷ねっと)
久しぶりに築地食べもの
20160313
長年にわたって東京の台所として活躍してきた築地市場。世界的にも有数の規模を誇る市場は、今年秋に豊洲へ移転することがすでに決まっています。東京で食品展示会のはしごをした合間に、久しぶりに朝食を兼ねて行ってみました。実に17年ぶりくらいです。
本当はもっと早起きして行こうと思っていたのですが寝坊してしまい、築地に着いたのは朝7時半頃。外国人観光客で賑わっていると聞いていましたが、日本人観光客もたくさんです。
場外からしてもう大変な人出です。テリー伊藤氏の実家「丸武」をはじめ、玉子焼き屋さんの多いこと。こんなに店があってよくどこも商売できているなと思うほどです。
目指す朝食は、最近マツコの番組でも紹介されたという「とんかつ八千代」。ここはアジやホタテなど魚介のフライが大変おいしいほか、「チャーシューエッグ定食」なるものが名物で、ネットで写真を見ると、とろけそうな分厚いチャーシューと半熟の目玉焼きがほんとうにおいしそう。仕込みに時間がかかるため週三回(火、木、土)しか提供できないそうです。これを是非とも食べたいなと思っていたのですが…
店の前にたどりついてみると、写真のような人だかりです。お隣の人気寿司店「寿司大」の行列が凄いですが、それに匹敵するくらいで、3~40人は並んでいます。土曜日ですし、6時半くらいには来なくちゃダメですね。今回はあえなく断念しました。
近くの洋食屋「豊ちゃん」へ回りました。ここもずっと昔からメディアに登場していた有名店で一度来たかったお店です。何故だかまるで空いておりすんなり入店。ここで「オムレツカレー」をいただきました。昔を思い起こさせるような味でなかなかうまかったです。
地下鉄駅までの帰り道、ますます人が出てきて、寿司屋や立ち食いの魚介焼き、スナックなどを食べる人でいっぱいでした。まさしく日本の食のワンダーランドです。
市場が豊洲へ引越したあとも、場外市場は残り、食の発信地であり続けようとしているようです。新しく「築地魚河岸」なる会館を作って約60店舗が入居し、業務筋などの商売に対応するのだとか。市場あっての集客という面はもちろん多分にあったでしょうが、しっかり根付いたTSUKIJIのブランドを活かせるに越したことはないでしょう。新しい豊洲だけでなくこれからの築地の動向にも、注目したいと思います。
中国で、昆虫を食べる食べもの
20160308
中国山東省もまた、昆虫食文化があることで知られています。かつて中国へ旅した時、工場見学ツアーの私たちを歓迎してくれたパーティーでいろいろなムシが供され、出席した私たちを驚かせました。
グロい画像ですみませんね。写真上はサソリの素揚げ。下は三種盛りで、蚕のさなぎ、イモムシ、蝉の幼虫の素揚げ(写真奥でよく見えません)。
さなぎはそんなわけで敬遠、またイモムシにはどうしても手が伸びませんでしたが、蝉とサソリはそれぞれ口にしてみました。蝉はパリパリサクサクとした食感で、よく言えばパートフィロー、あるいは珍味菓子にある海苔の天ぷらのような感じ。味も軽くて生臭さなどまったく無く、おいしいと言っていいものでした。(私、最初に一個だけ取りましたが、二、三個おかわりしました)
サソリはですね…見た目はすごいですが、味には大した癖はなく、イナゴよりも食べやすかったですね。ちょっと硬めでバリバリと噛み砕いて食べる感じ。これは土産物にもなっていて、幾ら位だったかちょいと忘れてしまいましたが、なかなかいい値段だったと思います。買って帰って友人に食べさせようと思ったのですが、この後移動した先で見かけることがなく、買えませんでした。
サソリは食事というよりもむしろ漢方食材的な存在で、滋養強壮の薬として用いられているのではないかと推測しています。
以前の記事(14.3.23)でこの日の宴会のことを書きました。写真下の正面にいる人が狼男(乾杯要員)の一人です。ワイングラスに入っているのはビール。言葉も通じないのに周囲の人と手当たり次第に乾杯し、すごい勢いで強い白酒を飲んでいましたが、虫はそんなに食べているようには見えませんでした。
いちおう地元の食文化ではあっても日常的ごく当たり前に食べられているわけでなく、お客の我々を驚かせ楽しませようと?サービス精神でこれらを並べてくれたのかもしれませんね。このとき、さていったい何人くらいが箸をつけたでしょうか。
キングかジョーカーか日々雑記
20160304
米大統領選挙のトランプ旋風。着実に共和党での支持を固めつつあります。ホンマかいな、と多くの人が思っていることでしょう。
はじめは誇大妄想の成金?と思っていましたが、その止まることのない放言にも関わらず、多くの州での予備選挙で票を集め、先日のSUPER TUESDAYでも大量得票、どうもこの勢いではこのままいっちゃうのでは、という見方が大きくなってきました。
政治経験のないこの人の主張が、最近のアメリカのさまざまな閉塞状況に不満を持つ多くの有権者のはけ口になっていることは、理解できます。だが「そうは言っても…」という声が次第にかき消されつつある今の状況は、驚くばかりです。
トランプの対抗馬であるクルーズ、ルビオ。クルーズなんてトランプに輪をかけたウルトラ保守主義者だそうじゃありませんか。唯一の「まともな」候補ルビオは支持を集められず、もう崖っぷちで後がありません。
トランプは果たして、本気でこうした極端なポピュリズム的主張を繰り広げているのか、それとも支持を集めるためにあえてこうしたポーズをとり続けているのか、どちらなのでしょうね。共和党の中の主流派、あるいは良識派も、トランプが本当に共和党の公認候補となる可能性をそろそろ考え始めているようで、党内有力者たちからトランプへの批判というか諫言も大きく出ているようです。
これまでの常識で考えれば、トランプがたとえ共和党候補となっても、民主党から出てくるヒラリーとの一騎打ちとなれば惨敗となるはずです。しかし、今後ヒラリーに何か大きなスキャンダルが出るとかしたら、わからないですよ。もし民主党候補が「社会主義者」サンダースになって、トランプ対サンダースならば、消去法でトランプに入れざるを得ない人もたくさん出てくるでしょう。
アメリカ合衆国大統領は、世界の最高権力者です。もし彼が大統領になってこれまでの主張を実行しようとすれば、世界の秩序は大きく変化することになります。これまでずっとジョーカーだと思っていた切り札(英語ではTrump)が、思いもよらずキングになる可能性を考えなくてはならなくなりました。いやすごい世の中です。