中国で、昆虫を食べる食べもの
20160308
中国山東省もまた、昆虫食文化があることで知られています。かつて中国へ旅した時、工場見学ツアーの私たちを歓迎してくれたパーティーでいろいろなムシが供され、出席した私たちを驚かせました。
グロい画像ですみませんね。写真上はサソリの素揚げ。下は三種盛りで、蚕のさなぎ、イモムシ、蝉の幼虫の素揚げ(写真奥でよく見えません)。
さなぎはそんなわけで敬遠、またイモムシにはどうしても手が伸びませんでしたが、蝉とサソリはそれぞれ口にしてみました。蝉はパリパリサクサクとした食感で、よく言えばパートフィロー、あるいは珍味菓子にある海苔の天ぷらのような感じ。味も軽くて生臭さなどまったく無く、おいしいと言っていいものでした。(私、最初に一個だけ取りましたが、二、三個おかわりしました)
サソリはですね…見た目はすごいですが、味には大した癖はなく、イナゴよりも食べやすかったですね。ちょっと硬めでバリバリと噛み砕いて食べる感じ。これは土産物にもなっていて、幾ら位だったかちょいと忘れてしまいましたが、なかなかいい値段だったと思います。買って帰って友人に食べさせようと思ったのですが、この後移動した先で見かけることがなく、買えませんでした。
サソリは食事というよりもむしろ漢方食材的な存在で、滋養強壮の薬として用いられているのではないかと推測しています。
以前の記事(14.3.23)でこの日の宴会のことを書きました。写真下の正面にいる人が狼男(乾杯要員)の一人です。ワイングラスに入っているのはビール。言葉も通じないのに周囲の人と手当たり次第に乾杯し、すごい勢いで強い白酒を飲んでいましたが、虫はそんなに食べているようには見えませんでした。
いちおう地元の食文化ではあっても日常的ごく当たり前に食べられているわけでなく、お客の我々を驚かせ楽しませようと?サービス精神でこれらを並べてくれたのかもしれませんね。このとき、さていったい何人くらいが箸をつけたでしょうか。