超レトロなお店!お店紹介
20140129
レトロな飲食店が受けている近頃ですが、これほどのレトロなお店も珍しいと思います。
伊那市中心街、小沢川のほとりにある蕎麦屋「クロネコ」さん。当社お客様です。先日初めてお昼を食べに、妻と伺いました。妻は以前の勤務先がこの店の近所で、何度も出前を取って食したことがあるそうですが、お店を訪れたことはなかったそうな。
お店の外観、店内の様子などは、詳細に描写したブログがいくつもありますので、ご参照ください。このようなお店です。
のれんをくぐって目に付くのは、大きなストーブと煙突。ストーブを囲んだロの字のテーブル。天井を支える何本もの太くて真っ白い柱(耐震のためでしょうなあ)。店内奥の小上りには天然木のゲート、そして「こたつ」が2台。いやあ、いいじゃありませんか。
鍋焼きうどんと親子丼をいただきましたが、ほんとに普通の、ほっとするような味でした。妻は「昔のまんまだ」と感激していました。
年配のご夫婦と女性(娘さん?)が働いています。お聞きすると大正時代の建築だとか。二階の飾り窓とか、当時はハイカラな存在だったでしょう。以前は二階の座敷も使っていたが、いまはもう閉めてあるそうです。
世間のスピードからかけ離れた、時間の止まったようなお店。心温まるスポットとして伊那の人たちに長く愛されてきたことと思います。建物はさすがに古くなってなかなか手も入れられないでしょうが、ぜひこれからも続いていってほしいものです。
関連リンク: 地元ブロガーさんの記事
フォアグラ弁当食べもの
20140127
まれに見る突っ込みどころ満載のニュースです。さて、どこから突っ込んだものか…。
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(朝日新聞)ファミリーマートは24日、28日に発売予定だった「ファミマプレミアム黒毛和牛入りハンバーグ弁当~フォアグラパテ添え」(税込み690円)の発売を中止すると発表した。消費者から「フォアグラは残酷な食べ物だ」といった意見が22件寄せられたためだという。
同社は「一般的な食材と認識しているが、お客様に不快な思いをさせるのは不本意なので、発売を見合わせる」としている。フォアグラは、人工的に肥大化させたガチョウやカモの肝臓。強制的にエサを大量に食べさせることに対して、動物虐待にあたるという批判がある。
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見出しには「フォアグラ弁当」とありますが写真を見たら、これはハンバーグ弁当ではありませぬか。メモリーカードみたいなフォアグラのパテが載っています。
最近国内でフォアグラばやりなのは、事実です。「俺の」レストランだとかで安い値段で出しているのが、話題になったりしてるんですかねえ。ファミレスのメニューにも登場しています。当社でも冷凍のものを扱っていますが、以前よりは良く売れているようです。(スライスしてあって、少量でも使いやすいですヨ)もちろん高級食材ですから、目の玉が飛び出るほどではないにせよ、それなりの値段はします。
で、フォアグラって、こうやって大量生産してコンビニで買って食うようなものですかね?このフォアグラパテが1食分何グラムのフォアグラを使用しているのかわかりませんが、高級食材を使うからにはそれなりの必然性というか、敬意を払って特徴を生かす使い方をしてほしいですよ。ハンバーグソースにまみれたフォアグラ、もったいないと思います。
フォアグラを動物虐待だとする人は、実は結構大勢いるようです。米国カリフォルニア州では動物愛護団体のロビィ活動を受け、2012年7月からフォアグラの販売・生産を禁じています。シュワちゃんが知事の時代に決まったことらしいですよ。ロスやサンフランシスコのレストランでは、フォアグラは食べられないということです。
この条例にシェフたちレストランの関係者はもちろん、フォアグラの大生産国フランスも激怒し、大論争となりました。長年の歴史が生んだ世界に誇る貴重な食文化を何と心得る!
ガチョウや鴨の口にチューブを押し込み、当人(当鳥)の意思にお構いなくこれでもかと餌を流し込む映像を見ると、私にもいささか憐憫の情が湧き起こります。でも、そもそも食用のために家畜として飼っているものですからね…。さまざまな動物に、品質向上のため多かれ少なかれ気の毒な様々な待遇をさせていることを、頭から否定するのもどうかと思っています。いちいち列挙しませんが、実際そんな食べ物はいろいろありますし。
私の勝手な考えですが、人類の珍味への探求としてほとんど「禁じ手」に近いのを承知した上で、背徳感とともにおいしく戴くのが、ある意味フォアグラへの接し方として正しい(?)のではないか、なんて思ったりします。値段が高いことも、そうした背徳感を裏打ちする材料になっているかもしれません。「コンビニでフォアグラ」に私が強く違和感を覚えるのには、そんなこともあるのかな。
恐怖のノロウイルス日々雑記
20140123
都知事選が告示されましたが、どうも盛り上がりませんな…地方に住む私たちには関係ないことではありますが。政策もまともに発表せず、公開討論会にも出てこないのでは、東京の有権者もさぞかしお困りのことでしょう。脱原発ってのは、都知事の政策になるものなのですかね?
さて全国でノロウイルスが猛威を振るっております。浜松では小学生ら1000人を超す人たちが集団感染し治療を受け、他にもあちこちでひっきりなしに食中毒が発生しています。
ノロウイルスは以前は「お腹の風邪」と呼ばれたり、二枚貝に気をつけろとか言われていたわけです。しかし生牡蠣を食べるときにいくら気をつけていても、感染者を通して二次的三次的に広がっていく空気感染、飛沫感染などを止めることは、なかなか難しいのが現状でしょう。
浜松のケースでは給食の食パンが原因だとわかりました。パンを焼く熱でノロウイルスは不活性化しますが、焼きあがったパンを検品する過程で従業員の手からウイルスが付着したと見られています。異物混入を確認するはずが、とんでもない別の異物を混入させてしまった。まったく皮肉なことです。
テレビでこの工場の衛生管理についてやっていましたが、私などの見る限り、衛生には非常に気を使っていた工場だったように思われます。このレベルの工場であってさえ盲点があり、こうした事故を発生させてしまったのですから、いかにノロウイルスの防除が困難なことかわかります。食品製造加工の業界にとってはまさに「恐怖」です。
防除の特効薬みたいなものがないのが苦しいですね。とにかく丁寧に手を洗うこと!私たちにできそうなことは、これに尽きるでしょう。万一感染者が出てしまったら、二次感染を防ぐため細心の注意を払わなくてはなりません。しばらく気を抜けない時期が続きそうです。
センター試験日々雑記
20140119
この土日、全国で大学入試のセンター試験が行われています。ついにわが息子もこんなものを受ける時期となってしまいました。
私の高2の年から始まったこの入試制度、当時は「共通一次試験」といいました。私立一本で国公立大学を受験しなかった私は共通一次に参加していませんが(理科とかまるで駄目だったもんだから)今にして思うと話の種に受験だけでもしておけば良かったな、なんて。
今では私立でもセンター試験を利用する大学は数多く、やっぱり毎年毎年試験問題を作り、自校に入試会場を設営して何日もかけて入試を行う手間は大変なんだろうなと思います。
息子は信大農学部が試験会場です。我が家から歩いて行ける長野県看護大学でも試験が行われていて、そっちだったら本当にラクチンなのですが、通っている高校の生徒はみな信大会場になっているそうで、車で二日間送って行きました。
一日目はいい天気でしたが、夜遅くから雪。大した雪ではなく、二日目は少し時間に余裕を見て出かけました。そうしたら何と、国道が一部つるつるに凍結しており、スリップした車に追突されてしまいました。これは少々焦った!
軽く当ったくらいで怪我もなかったですし、こちらは停止していましたから話も早く、相手の人とは5分ほどの立ち話で済みました。試験会場にはじゅうぶん余裕で到着できたので良かったですがね。車が走れないような損害だったら、息子はヒッチハイクで会場入りする羽目になっていたかも?現場付近では他にも数台の車がひしゃげたり田んぼへ落っこちたりしており、真面目に危ないところでした。
この事故を「滑った」と見るか「当った」と見るか、ぜひ後者であるように願っています…
新春はオペラアリア音楽ばなし
20140113
ニューイヤー・コンサート。ウィーンフィルのものは世界中に衛星中継され絶大な人気を集め、皆さんご存知ですね。伊那でもここ何年かにわたって声楽を中心にした企画で行われてきましたが、今回私も初めて出演することになりました。
今年の企画は伊那市出身イタリア在住のソプラノ、白鳥千絵さんの独唱。前半はピアノ伴奏でイタリア歌曲など、後半に室内オーケストラ伴奏でオペラアリアを数曲。後半の指揮をしました。
ベッリーニ/ああ、いくたびか (カプレーティとモンテッキ)
プッチーニ/王子様お聞きください (トゥーランドット)
マスカーニ/カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲(この曲はオーケストラのみ)
プッチーニ/私が街を歩くと (ボエーム)
ロッシーニ/今の歌声は (セヴィリアの理髪師)
プッチーニ/私のお父さん (ジャンニ・スキッキ)(アンコール)
どうしてイタリアの作曲家はみんな同じような名前なんでしょう。なんてことはどうでもいいのですが、年末年始4回の練習(うち歌合わせ2回)という突貫工事で曲を作ってきました。
独唱の人と協演することは私もオケもあまり経験がありません。ベッリーニ以外は私は馴染みのある曲ではありましたが、聴くと振るとはいや大違い…「メンバー誰もやったことのない曲」を短期間で仕上げるのは、プロならぬ私たちにはかなりハードルは高いですねえ。
1月4日に初めて歌合せしたときは、オケもまだ全然弾けていないし、私も自由自在に伸びたり縮んだりする歌にどうやって合わせたらいいのかついていけず、本当に一週間後に本番?と思いました。まあ勉強不足ってことですわ。
しかしオケは数日の間に曲をだんだん飲み込んで棒についてきてくれるようになりました。私も白鳥さんの節回しや歌詞(もちろんイタリア語ですよ)を聴いて合わせながらオケをコントロールできるようになってきて、これなら本番いけるかな?と思ったのはコンサート前々日のこと。まだ心配な場所はいくつもありましたけれど。
当日、会場いなっせは超満員。不安の残った場所はどこもうまくいきました。緊張して指揮しながら聴くオペラアリア、本当に美しいメロディーばかり!白鳥さんの明るく艶のかかった歌声に合わせて、イタリアの歌心を楽しむことができました。
私の指揮の師匠はオペラを専門としていて、彼の振るオペラを時々観に行きますが、よくあんなに楽々と振っているものだと改めて思います。ぜひまたオペラ曲を演奏してみたいものです。
p.s.打上げでお話ししていましたら、白鳥さん、私の高校の「吹奏楽部」の後輩だとわかって、これはびっくり。
年末年始あれこれ日々雑記
20140106
皆様、あけましておめでとうございます。
本年もまた、何卒よろしくお願い申し上げます。
久しぶりに紅白歌合戦を(ほぼ)通して観ました。綾瀬はるかの司会、すごかったですね!「天然」の人だとは聞いていましたが、噛みまくり、度忘れ、すっとばし、機転のきかなさをここまで目いっぱい発揮した司会者は、かつてなかったと思います。まさに、独演会。それでも何だか許されてしまうような雰囲気は、お人柄っちゅうもんですかね。
あまちゃんの大量露出は、言われていたとおり。薬師丸ひろ子はやっぱり良かったね。大島優子の卒業発表、あの場であれはない。今回最後の北島三郎、大きな白龍に乗って登場しましたが、伝説となったステージ上に猛然と吹き荒れる紙ふぶきの再来はならず。ちょっと残念でした。白組の圧勝は、順当でしょう。
近所のお寺へ除夜の鐘を撞きに出ました。このお寺は毎年とてもいい雰囲気で、若い人やご近所の人たちが焚火を囲んで談笑しながら「そろそろ次いこうか」と鐘撞き台に上っては一発。下りてきてまだ談笑と、まことにフレンドリーな除夜の鐘なのです。失礼ながら撞いた数をきちんと数えているようには見えなかったのですが、妻と二人で一回ずつ撞いたら「今ので105だから、あと3回、誰かどう?」ですって。12時を結構回ってから出かけたので、危うく108回に間に合わないところでした。
元日は曇りで雨がときどきパラパラと、ぱっとしない天気。朝は年始のお参りをし、お客様と一日中お酒を飲んで、この日の過ごし方はいつも同じです。
年越しとお正月ですので、この日のために一年かけて貯えた(笑)貴重な日本酒を大放出します。この年末年始に飲んだお酒は…
・獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 (PTA山口全国大会でお話を聞いてきました)
・信濃鶴 しぼりたて無濾過純米生酒 (地元駒ヶ根のお酒、私の友人が作っています)
・酔心 大吟醸鳳凰 (いただきもの)
・天狗舞 古古酒純米大吟醸 (いただきもの)
・清泉 亀の翁三年熟成純米大吟醸 (ご存知『夏子の酒』のモデルとなったお酒)
・クロペガス メルロ、シャルドネ (午年に合わせて天馬のラベル)
日本酒は今年はすべて冷やでいただきました。いやよく飲みました。
初売りにもかかわらず、市街地を歩く買い物客の少なさに心を痛めた正月でもありました。箱根駅伝は私には退屈でまったく見ることがありません。次男を連れて「ゼロ・グラビティ」を観に行きましたが、行く途中で渋滞に遭い冒頭の何分かを観損なったのは痛かった。最後まで見ればこれはやっぱり、原題通りゼロでない「グラヴィティ」でなくては。どうしてゼロをつけたのかな。「永遠の0」に便乗でもしたのでしょうか。
この映画、多くの人が絶賛していますね。もっと良い3D装置でもう一度最初から観たいと思います。