「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

フォアグラ弁当食べもの

20140127



まれに見る突っ込みどころ満載のニュースです。さて、どこから突っ込んだものか…。

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(朝日新聞)ファミリーマートは24日、28日に発売予定だった「ファミマプレミアム黒毛和牛入りハンバーグ弁当~フォアグラパテ添え」(税込み690円)の発売を中止すると発表した。消費者から「フォアグラは残酷な食べ物だ」といった意見が22件寄せられたためだという。

 同社は「一般的な食材と認識しているが、お客様に不快な思いをさせるのは不本意なので、発売を見合わせる」としている。フォアグラは、人工的に肥大化させたガチョウやカモの肝臓。強制的にエサを大量に食べさせることに対して、動物虐待にあたるという批判がある。
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見出しには「フォアグラ弁当」とありますが写真を見たら、これはハンバーグ弁当ではありませぬか。メモリーカードみたいなフォアグラのパテが載っています。


最近国内でフォアグラばやりなのは、事実です。「俺の」レストランだとかで安い値段で出しているのが、話題になったりしてるんですかねえ。ファミレスのメニューにも登場しています。当社でも冷凍のものを扱っていますが、以前よりは良く売れているようです。(スライスしてあって、少量でも使いやすいですヨ)もちろん高級食材ですから、目の玉が飛び出るほどではないにせよ、それなりの値段はします。


で、フォアグラって、こうやって大量生産してコンビニで買って食うようなものですかね?このフォアグラパテが1食分何グラムのフォアグラを使用しているのかわかりませんが、高級食材を使うからにはそれなりの必然性というか、敬意を払って特徴を生かす使い方をしてほしいですよ。ハンバーグソースにまみれたフォアグラ、もったいないと思います。


フォアグラを動物虐待だとする人は、実は結構大勢いるようです。米国カリフォルニア州では動物愛護団体のロビィ活動を受け、2012年7月からフォアグラの販売・生産を禁じています。シュワちゃんが知事の時代に決まったことらしいですよ。ロスやサンフランシスコのレストランでは、フォアグラは食べられないということです。


この条例にシェフたちレストランの関係者はもちろん、フォアグラの大生産国フランスも激怒し、大論争となりました。長年の歴史が生んだ世界に誇る貴重な食文化を何と心得る!


ガチョウや鴨の口にチューブを押し込み、当人(当鳥)の意思にお構いなくこれでもかと餌を流し込む映像を見ると、私にもいささか憐憫の情が湧き起こります。でも、そもそも食用のために家畜として飼っているものですからね…。さまざまな動物に、品質向上のため多かれ少なかれ気の毒な様々な待遇をさせていることを、頭から否定するのもどうかと思っています。いちいち列挙しませんが、実際そんな食べ物はいろいろありますし。


私の勝手な考えですが、人類の珍味への探求としてほとんど「禁じ手」に近いのを承知した上で、背徳感とともにおいしく戴くのが、ある意味フォアグラへの接し方として正しい(?)のではないか、なんて思ったりします。値段が高いことも、そうした背徳感を裏打ちする材料になっているかもしれません。「コンビニでフォアグラ」に私が強く違和感を覚えるのには、そんなこともあるのかな。


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