「おいしいことなど徒然と」

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夢終わる日々雑記

20180705

敗れはしましたが、早朝から応援した甲斐があった素晴らしい試合でした…いや違うでしょ、あそこまでいって勝てないなんて!こんな悔しい敗戦がありましたかね。。


前半押されまくったあとの後半早々の2点連取、夢でも見てるかと思いました。柴崎→原口の鮮やかなスルーパスと狙い澄ましたシュート、そして香川→乾のコンビネーションからのミドルシュート。本大会の日本のいいところが最高の形で現れました。


これで本気になってしまったベルギー。シュートだったのか何なのかわからなかった1点目は不運とも言えましょうが、交代で出てきた背の高いフェライニには天井から降ってきたようなヘディングシュートを決められてしまいました。そしてアディショナルタイムも終わろうかという時間帯、本田のCKで試合を決めるかと思っていたら、稲妻のような逆襲を喰らって逆転の3点目。ウソだろ!


最後の不用意なコーナーキックが取りざたされています。それはそうだと思いますが、もし時間を稼いで延長戦にもつれこんだとしても、切り札になりうる持ち駒がない中で勝機があったようにも見えません。これが実力の差、ということですか。


力の差があったとしても、10回に1回くらいは勝てることもあるといいます。西野監督は試合前「我々にもピッチのどこかに勝機が落ちている」と語りましたが、ひょっとすると三つか四つくらい落ちていたかもしれません。力の差を克服しようと全力を尽くした日本イレブンは、そのくらい素晴らしかったと思います。まだ大会は終わっていませんが、ベストマッチに挙げる人もいることでしょう。


しかし…しかし、だからこそ、勝たせてやりたかった。終了の笛が鳴って選手たちが茫然と倒れ込む中、拳でピッチを叩いて悔しがっていた昌子の姿がいまも目に浮かびます。


このチームの試合をもう見ることができないのが残念でなりません。長谷部、本田、長友、岡崎、川島…。彼らは、これが最後のワールドカップになるでしょう。年齢を考えれば香川や乾、酒井宏樹、吉田麻也もどうでしょうか。もちろん新しい力の台頭には期待しますが、今大会の日本チームの個性豊かな顔ぶれとその活躍は、私にもきっと記憶に残ると思います。

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重石日々雑記

20180629



この間から辞書の話を書いておりますが、辞書には言葉の意味を調べるほか、便利な使い道が一つあります。それは「重石」になるということ。


我が家でも広辞苑が、この用途で活躍しています。私が指揮をする時に使う楽譜(スコア)が、手を放しても閉じないように「開きぐせ」をつけるのに使います。


厚い本の任意のページを開きっぱなしにするには、専用の機具(ページオープナーというらしい)とか、クリップだの文鎮だのを使えば、容易にできます。しかしスコアの場合は、特定のページに固定するわけにはいかず音楽の進行につれてどんどんページをめくっていかなければなりません。早ければ見開きを10秒足らずで通過します。


右手で指揮をしながら左手でページをめくるのは、面倒臭いことですが、まあ仕方がありません。しかし左手で譜面台に置いたスコアを常に押えているようでは、動作の自由は半減してしまいます。ですからスコアに開きぐせをつけて、ページが戻ってこないようにするのです。普通なら、丁寧に1ページずつしっかり押さえていけば大丈夫なのですが、製本の具合でしょうか、たまになかなか開きぐせがつかないものがあります。


そこで活躍するのが広辞苑。本を開いて伏せて、何時間か上に載せるだけ。4、5か所やっておけば、普通ならバッチリです。


ところが、来週から伊那フィルで練習を始める某曲のスコアが、何度やってもいい癖がつかないのです。一度やればそのページは開きっぱなしになりますが、今度は他のページがそこでできた癖に引っ張られて閉じてしまう、その繰り返し。自分でも信じられないのですが、この重石作業、もう一ヶ月もやっているのですよ。全然駄目だ。


オイレンブルグという出版社の楽譜です。この出版社のスコアには、以前も少々手を焼いたことがありましたが、そのことを失念してうっかり購入してしまいました。一方できちんと配慮してくれる出版社もあります。先日のドイツ・レクイエムで使ったカールスというスコアは、分厚いにもかかわらず買った直後でもすべてのページがぴたりと止まり、こんなことは初めてだったので大変感激しました。それ向きに特別な製本がされているのは間違いありません。


もう練習始まってしまいますが、困ったね。

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手のひら返し日々雑記

20180627





過去日本のメディアが、これほどセネガル色に染まったことはなかったであろう一週間。私は20年以上のアフリカンドラム活動を通じて、セネガルについては平均的日本人よりは馴染みがありましたし、知人も何人かいます。ワールドカップを機会にセネガルに親しみを持ってくれる日本人が激増したであろうことは、とても嬉しいことでした。


試合も素晴らしい好マッチでしたね。セネガルチームの凄まじいスピードと迫力に日本も負けじと応戦し、ガチガチに守備固めするのでなく積極的に攻め続け、取られては取り返す粘りを見せてくれました。今までの日本代表にこんな試合があったろうか?2時まで起きて観戦した甲斐がありました。


コロンビア戦では相手が10人だったというひけ目も少々感じましたが(その数的優位はもちろん、開始早々のアグレッシブな姿勢がもたらしたものです)セネガル戦は万全の相手と戦っていますからね。海外メディアが日本代表を驚きの目で賞賛しているのも当然でしょう。


西野監督の采配が冴えています。香川から本田へのチェンジは両者の良さをそれぞれ引き出しているように思います。前半での香川の献身、後半での本田の爆発力。ハリルホジッチに敬遠されていた柴崎や乾の目覚ましい活躍は言うまでもありません。致命的なミスを連発する川島を使い続けるのはどうなのよ、とは思いますけど。控えの二人に決め手がないのですかねえ。


大会2か月前、電撃的に発表された監督交代。私のようなシロウトたちはともかく、ハリル解任を支持するサッカーファンは少数派でした。何でこの時期にという疑問はもちろんのこと、ハリルがやろうとしていたサッカーを奪い取った、練習試合の結果で本番を判断するのか、選手の言うことを聞いていれば監督が務まるのか、スポンサーの圧力に屈して人気はあるが使えないベテラン勢を起用した、云々。


これほどまでに言われなきゃならないのか、不思議に思っていました。ハリルがこの3年間で作り上げたサッカーを本番で見る機会が永遠に失われた、なんて言ってた人もいましたよ。そんなの、本大会出場が決まってから失望とともにさんざん見てきたじゃないですか。


過去何回かのワールドカップと比べて、大会前の熱気は明らかに盛り下がっていました。強敵揃いのグループリーグはどうせ3戦3敗だろうと、最初からあきらめムードが漂っていましたし。私だって、そう思っていました。初戦コロンビアに勝ったこと、そしてセネガルに負けなかったことで、空気はガラリと変わりました。


これまでに監督交代を罵った人は沈黙し、あるいはそんなことはなかったかのように西野ジャパンを讃えています。まさに手のひら返し。選手たち、呆れているでしょうな。結果を出すことの大切さをこれほどまでに教訓としてくれる例、辞書に載せたいね。


日本代表は勝つか引き分ければ決勝トーナメント進出ですが、実はまだ何も手にしているわけではありません。既に予選敗退決定しているポーランドが、意欲を失った緩慢なプレーをしてくるとも思えない。世界ランク8位の意地を見せて来るでしょう。明晩のリーグ最終戦、襟を正して応援するとしましょう。

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勝っちまった…日々雑記

20180619



日本代表、強豪コロンビアに勝利!引き分ければ御の字と思っていたのに、なんと勝ってしまいました。さっき試合が終わったばかりですが、頬っぺたをつねりたくなるような気持ちです。


開始わずか3分、コロンビア選手が一発レッドカードで退場。PKを香川が落ち着いて決め、あっという間に1点先取。試合前に別の場所で飲んでいて、ハメスが退場にでもなれば勝てるかも、なんて馬鹿話をしていたのです。まさか本当に(ハメスではないが)退場してくれるとは。


試合時間90分のほとんどを11人対10人で戦えて、しかも1点アドバンテージをいただけたのですから、これはもう圧倒的優位ではないですか。応援にも力が入りますわ。


FKから同点に追いつかれたときは「ああ、やっぱり…」と萎えかけたのですが(壁に立った皆さん、ジャンプしてるのにゴロで足元を抜かれシュートを決められるなんて、ありかよ)後半になってからほぼ一方的に攻め続け、何度目かのCKを大迫が見事に頭で決めて勝ち越し、そのまま守り切ってみごとに格上の相手を破りました。


みんなよく動いたし、1対1のデュエルでも頑張りました。大迫、原口、乾、柴崎、昌子、長友、良かったですね。恐れていたコロンビアのエース、ハメスが明らかに精彩を欠いていたのにも(事前情報がありましたな)助けられました。


前回ブラジル大会で1-4と惨敗した相手にみごと雪辱を果たし、選手たちの喜びもひとしおだろうと思います。今大会ではドイツがメキシコに敗れるなど、ランキング上位チームの苦戦が目立ちます。日本も下剋上マッチの主役の一つに名乗りをあげました。


それでもこれから、セネガル、ポーランドと強敵が続きます。シュートの精度は決定力不足の烙印を返上できるにはまだまだですし、つまらぬミスも目立ちます。大会を通してどんどん強くなっていくチームというのはありますから、コロンビア戦のいい雰囲気を保ちつつしっかり修正して、ロシア大会の台風の目になってほしいと期待します。

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的を得る日々雑記

20180615



風呂から出てTVを点けましたら「プロフェッショナル 仕事の流儀」をやってました。番組はもう終わりに近いところでしたが、今回は辞書を作る人が主人公。後から調べたら「飯間浩明」さんという方でした。


ちょうど今「辞書になった男」(佐々木健一著)という本を読んでいる最中なのです。見坊豪紀・山田忠雄という二人の国語学者の足跡をたどるもので、出版された時は話題になりました。大変面白い本ですが、飯間さんの仕事がこの本の内容とマッチングしていて、これは最初から観ればよかった!と思いましたが後の祭りです。


番組の最後では、新しい辞書を編纂中の飯間さんが「的を得る」という言葉をどう扱うかが描かれていました。


的は「射る」ものであり「得る」ものではない。「的を得る」というのは誤った用法であり、「当を得る」と混同されている…私はこれまで、ずっとそう思っていましたよ。我が家の広辞苑にも、「的を射る」は載っていますが「的を得る」は載っておりません。「得る」を誤用としたのは上記の見坊豪紀氏だそうです。


飯間さんはこれに異論を唱えます。「得る」は「捉える」に通ずる。古い文献を調査して「的を得る」が使われた具体的な用例を探します。そして何と、250年前の用例を発見するのです。由緒正しく使われているのなら、一般的に「射る」が主な使い方ではあるものの「得る」を誤用とまでは言えません。


編集会議ではこの言葉の扱いを巡り、延々5時間にわたり議論が戦わされます。飯間さんはこの言葉の説明を、何度も何度も書いては消し、書いては消します。「得る」も正しいと強調すれば、これまで「射る」を使ってきた人たちの気持ちを損なってしまうかもしれない。


悩んだ末、彼は語釈に「得るは誤用ではない」とは入れず、しかし「『射る』も『得る』も特に戦後広まった言い方」との一文を付け加えました。そして「得る」がこれまで人々に使われ生きてきた言葉だという思いを込めたのです。


うーん、唸ってしまいますね。一つの言葉にこれだけのドラマ。辞書の持つ無機質なイメージが変わってきませんか?

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米朝不安なり日々雑記

20180614



何やかやと忙しく更新をサボっている間に、世間では大きなニュースがてんこ盛り。中でも最も注目されていたのが米朝会談でした。


大慌てでセッティングされ、当初から準備不足が懸念されていましたが、私たちにはいったい何が合意されたのかも判然とせず、ただ金正恩がニコニコしているところを世界に見せ、好人物であるかのようにPRできたことがすべてなのでしょうか?


ポンペイオやボルトンがついていながら、北の人権問題もどこへやら、これまでの悪行をすべて忘れたかのように、にこやかに振る舞ったトランプ。気まぐれの権力者は北と何をディールしたかったのか。まさか中間選挙のためにええカッコしたかっただけではないと思いますが、いやありえなくはない、とも思います。


数日前のG7では、主義を同じうする筈の各国首脳の中でただ一人自己中をまき散らし、世界の王のように偉ぶって見せたのとは、まことに対照的でした。誰が味方で誰が敵だと思っているのかわかりませんね。もっともトランプの人物評価などちょっとしたことでコロコロ正反対になりますから、金正恩だって「うまくやった!」などと思っていたら、数か月後にはどう転ぶかわかりませんよ。


この会談を受けて多くの記事が書かれていますが、面白いと思ったのは「今回の合意は北朝鮮を西側に引っ張り込もうとしているのだ」とする、あるネトウヨさんのもの。今回合意の肝は

 米国は、北朝鮮に安全保障サービスを提供する
 北朝鮮は、朝鮮半島の完全な非核化に責任を持つ  

ことであり、ということは北がアメリカの核の傘に入ることを意味するのだそうですよ。米国はビジネスの国だから、米国企業が儲からない国や地域には安全保障なんて提供しない。つまり、今回の米朝合意の本当の狙いは、北朝鮮の“準西側化”なんですと。真実かどうかは分からねど、トランプがホントにこんなことを考えていたら大したものですが…


私たちの最大の関心事である拉致被害者について会談でトランプが持ち出したら、金正恩はいつもの判で押した「解決済み」との返答はしなかった由。今度こそ期待していいのでしょうか。横田めぐみさんを返さない北に、日本がカネなぞ払えるわけがない。

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犬の外国語日々雑記

20180528



平昌オリンピック女子フィギュアで金メダルに輝いたザギトワ選手に、念願の秋田犬がプレゼントされました。生後3ヶ月の雌でその名も「マサル」。犬を抱っこし、顔をペロペロと舐められながらご満悦のザギトワ、本当に嬉しそうでしたね。


何十年も前、我が家でも柴犬を飼っていました。私は特に動物好きではありませんが、愛犬「松五郎」を散歩に連れて歩いたことは今もいい思い出です。息子たちには犬を飼ってやれず(金魚こそ、かなり長いこと育てましたが)ちょっと残念でした。次男は犬好きで、ペットショップでじゃれている様子など何時間見ていても飽きないと言ってます。


さてロシアに旅立った秋田犬を見て思い出した、長年抱いていた疑問があります。それは「動物にも外国語があるのか」。すなわち「世界共通の犬語」ではない「日本犬語」「ロシア犬語」が存在するかということです。


ロシアの犬と日本犬とでは、文化的な接点?はまず考えられませんよね。人間のように旅行したり移住したりすることはありません。ロシア犬のコミュニティと日本犬のコミュニティは通常、交流する機会はまあゼロでしょう。では彼らの間に、コミュニケーションはどの程度成り立つでしょうか。


犬が人間のような複雑な言語を持つとは思えませんが、それでも鳴き声やしぐさなどでそれなりの意志を伝えあうことはあると思われます。そのとき使われるコミュニケーション言語は「犬という種の本能」として内から備わったものが多いでしょうが、それ以外に後天的に身に付けられたものものだって、あってもおかしくないですよね。


犬に限りませんよ、ヨーロッパ遠征に行った日本の競走馬は、現地の馬と会話ができるのか?猫は?猿は?


昔から不思議に思っていました。誰か偉い人、教えてください。


少年時代の愛読書「ドリトル先生」シリーズでは、擬人化された動物たちが動物語で会話しますが、その中に外国語という概念があるような記述は見当たりません。それどころか犬も豚もアヒルも共通の言葉でごく自然に会話をしています。彼らはいったい、何語をしゃべっているのだろう。「全動物共通語」があるのでしょうか?謎は深まるばかりです。

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街中が監視カメラ日々雑記

20180514



憎むべき新潟の小学2年生殺害事件。近くに住むという23歳が、遺体遺棄などの容疑で逮捕されました。当人は事件への関与を認めているとのことです。


車の目撃情報とか、似たような事案がこれまでに何度もあったとか、指紋だとか、手掛かりはたくさんあり早期の逮捕につながったようです。おぞましい事件でしたが、全容解明が待たれます。


さてテレビでこのニュースを報じているのを見ると、ドライブレコーダーと思われる映像が出てきます。事件当日に現場付近を走った車のものなのでしょう。報道されている映像を見ても大して意味がありそうに見えませんが、重要な情報が写っている部分は警察が大事な証拠として押さえているのでしょうね。


さまざまな犯罪において、街頭におかれたさまざまな防犯カメラの映像が決め手となった例はいくつもありました。何年前でしょうか、東京の繁華街に初めて監視カメラが置かれたのは。メディアで話題になり、プライバシーの侵害につながるなどと不安視する声が上がりました。


どんなもんだろうか、諸手を挙げて歓迎するようなことではないと思っていましたが、被害者や犯人の姿が映り込み実際に犯人逮捕につながっているのですから、これはやむを得ないのかもね、という気持ちになりました。その後監視カメラはどんどん増え、今や全国に何台あるのか知りませんが、相当な数であることは確かです。


それでも田舎でなら、カメラに行動を記録されることもそうなかろうというのは、甘い。そこらを走っている車のドライブレコーダーが、監視カメラになっているのですね!それもかなり鮮明な画像です。


私の乗る車にはまだドラレコは積んでいませんが、もし何らかの事故に巻き込まれたときには自分の立場を証明してくれる有力な味方になってくれるでしょうから(逆もまあ、あるかもしれないが)次の車にするときは採用しようと思っているのです。しかし自分と無関係な事件でも、ドラレコの記録が解明に大きく役立つとまでは思っていませんでした。


動く監視カメラが日本中を走っている。すごい世の中になったもんだ。喜んでいいのか悪いのか。

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花の皐月日々雑記

20180503







ゴールデンウィーク。3日は大荒れ…と言われていましたが、当地では風は強いものの雨はなく、ちょっとホッとしています。


桜がいつの間にか咲いていつの間にか散ってしまったのは、まことに残念でしたが(やっぱりお花見関連の商売は、厳しかったですね)その埋め合わせをするかのように、あちらでもこちらでもさまざまな花が一斉に咲いていて壮観です。


写真はいずれも我が家の近くのもの。ハナミズキ、モクレン、牡丹。


私、日頃落ち着いて花を眺めて楽しむキャラでもないのですが、いい季節だと心から思います。

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南北会談ショー日々雑記

20180428



世界が注目した、歴史に残る和解の第一歩…そうであればいいのですが、実際のところはどうでしょうか。。


9時半からの中継をネットでちょっとだけ(音なしで)見ました。取り巻きに囲まれた金正恩委員長がのっしのっしと現れ、広場のロータリー?みたいなところで取り巻きと離れ一人だけで歩く。その先で迎える文在寅大統領。お互い笑顔で握手を交わします。


砂利を敷いたようなところを二人で行ったり来たりして、何をやってるのだろうと思いましたら、そこがまさしく軍事境界線だったのですね。文氏が「私はいつ、この境界線を越えられるでしょうか」と言ったら金正恩が「いま越えましょう」と手を取って、一緒に境界線をまたいだと。役者ですなあ。事前の筋書きにはなかった場面だそうです。


北朝鮮が平昌五輪への参加を表明してからわずか4か月足らず。両国の、とりわけ韓国側の歩み寄りはすごい速さで進んできました。本当にこれで大丈夫なのか、と思う人も、決して少なくないと思います。


韓国最大の日刊紙「朝鮮日報」27日付けでは、熱烈歓迎をしてみせる文政権に次のような痛烈な批判を浴びせています(ネットで日本語で読めます)。
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北朝鮮が起こした6・25戦争(朝鮮戦争)で、韓国軍将兵およそ13万7800人が戦死した。民間人の死者は37万人を超える。休戦後も、北朝鮮は非武装地帯で507件の挑発を行った。アウン・サン廟爆弾テロ(ラングーン事件)、大韓航空機爆破事件に続いて、第1・第2延坪海戦、哨戒艦「天安」爆沈事件、延坪島砲撃など大規模な軍事挑発を敢行した。にもかかわらず、北朝鮮はこれまで一度も、きちんと公式謝罪したり遺憾を表明したりしたことがない。(中略)金委員長に「捧げ銃」をする韓国軍の姿は、どう考えてもおかしい。
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注目を集めた北の核放棄について「完全な非核化を共通の目標にする」との宣言がされました。北がこれまでどれほど嘘をつき続けて諸国をあざむいてきたか、言うまでもありません。南だって「最終的かつ不可逆的に解決」された合意を一年もしないうちに実質的に反故にした政権ですぞ。こんな言葉や文書に、どれほどの意味がありましょうや。


板門店での「会談ショー」はなかなかのパフォーマンスでした。独裁者の笑顔に印象付けられた人も多かったことでしょう。しかし世界が動くのは、次に予定されるトランプ・金正恩会談の結果がすべてです。アメリカは、韓国ほど甘くないですよ。

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