発砲、殺人未遂日々雑記
20200929
こんな田舎でこんな事件が起こるとは!銃のからんだ事件なんて、当地では聞いたことがありませんよ。。
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(信濃毎日新聞)28日午後4時50分ごろ、上伊那郡宮田村の飲食店駐車場の乗用車内で拳銃のような物で腹部を撃たれたと、40代の男性から119番通報があった。駒ケ根署によると、撃たれたのは左脇腹で重傷のもよう。撃ったのは男で拳銃のような物を持って車で逃走している。同署は殺人未遂容疑事件として緊急配備をし、男の行方を追っている。
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現場は当社からわずか1㌔ばかりのところ。当社お得意様の飲食店駐車場で、交通量の多い農道に面しています。もちろん私もしょっちゅう通るところです。当日は飲食店は定休日で、お客さんも店の人もいなかったとのことです。ご主人は「駐車場を勝手に使われて迷惑でしかない」と語っていたそうですが、まったくです。
事件発生時、当社は営業中で私も社内にいましたが、パトカーや救急車が殺到する雰囲気はなく、2時間ほどしてから社員を通じて知りました。犯人の車は当社と反対方向へ走り去ったとのことです。同乗者もいたそうな。
被害者は暴力団関係者で、重傷だが意識はあるということです。加害者もたぶんお仲間なのでしょう。駒ヶ根市近辺には以前暴力団事務所はありましたが、だいぶ前に組を畳んでいます。他所からわざわざこんな場所までやってきて発砲事件なぞ起こすとは、まったく迷惑なことです。
近隣住民には不要な外出を避け戸締りを徹底し、小中学校の登校時には親が付き添うよう呼びかけがされました。犯人が捕まっていないというのが嫌ですね。もうここら辺にはいないのじゃないかとは思いますが、なんとか早期の解決を。
まちじゅうに咲く花火日々雑記
20200926
コロナで各地のお祭りも中止となり、花火大会にお目にかかることのなかった今年です。まったく寂しいこと。花火屋さんもさぞかし辛い思いをしているでしょう。
ただ、自治会などがお互いに元気を出そうと小規模な花火の打ち上げを行うことは、たびたびありました。人が集まり密になるのを避けるため打ち上げ場所の予告をしないなど、非常に気を使いながらの花火で、ちょっと複雑な気持ちで我が家から遠くの花火を見ておりました。
地元の赤穂中学校では、文化祭を例年よりだいぶ縮小して行いましたが、その最後のイベントとして花火を打ち上げることにしました。アルミ缶回収や地元企業の協賛を募って費用を捻出していましたが、青年会議所や各地域の分館にも協力を要請し、そこそこの金額が集まったようです。
まちの人々みんなに見てもらいたい、空を見上げて前向きな気持ちになってほしいと、打ち上げ場所を十か所も設けて一斉に花火を上げる計画をたてたのです。
当日は朝からの雨。こんな中で花火はできるのかなあと思っておりました。夜7時、会社にいた私は花火の音を聞いて2階に上がり、窓から外を見てみますと…
残念ながら霧にかすんではいたものの、遠く近くあちこちから花火の上がるのが見えました。(当社はやや海抜の高い場所にあるので、見上げるとまではいきませんでしたが)
思えば、何か所も同時に花火が上がるのを駒ヶ根で見たのは初めてです。近くに人家もある中でそう大きなものは上げられません。一つ一つはけなげな花火がここにも、そこにも確かに咲いている様子に、何だか心を動かされるものがありました。
ちょうど十分間の花火、中学生たちにとても素敵なものを見せてもらったと思います。
縦読み日々雑記
20200913
静岡新聞のコラム。twitterの拾い物です。まずお読みください。
「縦読み」は昔からあったようですが、一般的になったのは2chあたりでしょうか。最近では新聞のテレビラジオ番組の欄でときどき使われているのに気づきます(じつは気づかぬこと多し)。
コラムは「いつまでも気付かれず、実は―と自分から説明するのは情けないのでくれぐれもご注意を。」と締めくくられていますが、まったくその通りです。完全犯罪を考える人の心理みたいなものですね。犯行がバレれば自分が処罰されますが、一方で考え抜いた芸術的なトリックを知ってほしい、認められたい、気持ちもある。クリスティーの名作「そして誰もいなくなった」の犯人の告白に、そんな記述があります。
しかしこれはお見事、まったく不自然さがありません。どのくらい時間がかかったことか。私もこの記事に縦読みを埋め込もうと30分ほど試みましたが、いやあ難しい、ちょっとやそっとではできません。でも将来は、AIで縦読みの文章を作ることが簡単にできてしまうかもしれませんね。
関連リンク: 静岡新聞 大自在 (9月12日付)
ポリオ根絶へ前進日々雑記
20200828
アフリカからポリオが無くなった、嬉しいニュースです。実は私も間接的にではありますが、ちょっとだけ関係しています。
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【8月26日 AFP】世界保健機関(WHO)は25日、アフリカでのポリオウイルス根絶を宣言した。世界で数十年にわたり続くポリオ撲滅の取り組みが一つの節目を迎えた。ローズ・ガナ・フォンバン・レケ教授が率いる委員会は、アフリカが根絶の条件である4年間の新規感染ゼロを達成したと認定。レケ氏は「きょうはアフリカにとって歴史的な日だ」と表明した。
WHOによると、ポリオウイルスは天然痘に次ぎ、アフリカで根絶された2つ目のウイルスとなった。(中略) WHOとユニセフ、国際奉仕団体「ロータリー(Rotary)」は1988年、世界的なポリオ根絶計画を開始。同年には世界で35万人の感染が確認され、1996年にはアフリカだけで7万人が感染していた。
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ポリオ(急性灰白髄炎)は以前は小児麻痺と呼ばれ、ウイルスによって感染します。死に至り、あるいは後遺症をもたらすこともある恐ろしい病気で、日本でも大勢の人が罹患し苦しんできましたが、ワクチンの投与によって流行は急速に縮小し、1981年以降、国内での発生は報告されていません。
世界でも感染予防が進み、最近ではパキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアがポリオの常在国として残されていましたが、このほどナイジェリアが4年間新たな感染者ゼロを達成してアフリカ大陸からついにポリオが無くなりました。
ロータリーは長い期間をかけアフリカ地域のポリオ根絶のため8億9000万㌦を寄付しています。ビル・ゲイツ財団と協力し、ロータリー会員の寄付額の2倍(!)を財団がさらに上乗せしてくれています。すごいね、おカネはこういうふうに使うものですね。
ワクチン投与も、政情不安の国では簡単ではないのです。パキスタン・アフガニスタンでは紛争のため、子供たちへのアクセスそのものが困難な地域が残っています。宗教的な理由でワクチンを拒否したり妨害したりすることも過去に各地であったようです。
世界からポリオを根絶できれば、天然痘に続いて人類史上二例目の快挙となります。あと何年かかるかわかりませんが、ぜひとも達成させたい。リンク先にロータリーのポリオ根絶キャンペーンのページを貼っておきます。皆様もぜひ、ご寄付にご協力いただければ幸いです。
関連リンク: エンドポリオ
ぶっ飛びロゴマーク日々雑記
20200826
大阪万博っていつ開催されるのでしたっけ。東京五輪のバタバタにすっかり影が薄くなってしまいましたが、考えてみるとそう先のことではありません。昨日、そのロゴマークが発表されました。
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(日経新聞)2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の運営主体「日本国際博覧会協会」は25日、アートディレクターのシマダタモツ氏(55)ら「TEAM INARI」の6人の作品を公式ロゴマークに選んだと発表した。「いのちの輝き」をテーマに「セル(細胞)」を意識した赤い球体をつなげたデザイン。シマダ氏は「1970年万博のDNAを表現した」と説明した。
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シマダ氏は70年万博で岡本太郎制作の「太陽の塔」を見て感銘を受け、そのDNAを表現したいと思ったのだそうな。ぶっ飛んでますなあ。目を疑った人も多いでしょう。でも、しげしげと眺めてみれば、なかなかユニークで愛嬌もあり、面白いではありませんか。こうしたものが選ばれるというのも大阪らしさかもしれない。
ネットではすごい反響です。果実の「ガラナ」に似ているとか(確かに似てるわ、これ)精緻なコラ画像を作った人がいたり、人気漫画の「寄生獣」に似ているとか、ちょっと探しただけでも山のように出てきます。作品の持つ懐の深さでしょうか。これだけ注目を集めただけでも、すでに成功と言えるのかもしれません。
70年万博のシンボルマークと比べてみれば、50年の時を感じますね。こうしたマークは整った対称形のものが当たり前でした。今回のようなものが選ばれるなど、まず考えられなかったでしょう。私たちの意識も確実に変わってきたのだと思います。
昔、父に連れられて行った万博は子供の目にもとても新鮮で、楽しい思い出でした。同じ大阪でこんど開かれる万博は、どんなものになるでしょうか。
女神の逮捕日々雑記
20200811
香港民主化の女神が、こうして見せしめに。報道される映像でショックを与えることが体制側の狙いと思うと、いっそう悔しい。
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(毎日新聞)香港警察は10日、著名な民主活動家、周庭(英語名アグネス・チョウ)氏(23)を香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕した。警察は同日、民主派の香港紙「蘋果日報」などを発行するメディアグループの創業者、黎智英(れいちえい)氏(71)や同紙幹部ら7人も国安法違反などの疑いで逮捕しており、民主派への取り締まりを本格化している。
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雨傘運動以来、香港の民主化の先頭に立ってきた周庭さん。ジャンヌダルクやドラクロワ描く民衆の女神になぞらえられてきたことは本意でなかったかもしれませんが、民主化のシンボルとして多くの人を勇気づけてきた存在であることは確かです。
でも、まだ23歳なのです。6月末、香港に「国家安全維持法」が施行されたあと、怯えた様子で自らの身の安全への不安を口にする周庭さんを見て、彼女はジャンヌなんかじゃない、まだうら若い一人の女性だと改めて思いました。そしてその不安は、現実になってしまいました。専門家によれば、何年もの懲役を食らう可能性もあるそうです。
日本のアニメが好きなことから日本語を覚え、twitterで日本人向けに情報を積極的に発信してきました。そんなことも香港当局の口実に使われたのだとする見方もあります。(6月30日以来更新なし)
香港における一国二制度の建前は簡単に反故にされました。国家安全維持法が通った翌日の産経新聞「香港は死んだ」の真っ黒な紙面。ものすごいインパクトでした(産経を購読しているわけではないです)。
私はまだ香港に行ったことがありません。近場だしいつでも行けると思い、後回しにしてきました。しかしこうして香港がじわじわ中国共産党に飲み込まれようとしている今となっては、何しに香港に行ったらいいのかわからなくなってしまいます。
世界が注視しています。私たちにできることは、あるでしょうか。
(追記、11日夜いったん保釈されたとのことです。黎智英氏も)
関連リンク: Agnes Chow 周庭 twitter
彼女の髪を日々雑記
20200810
ネットでいろいろな動画を目にすることがありますが…これには参りました。。
病気で髪を切らなくてはならない女性。パートナー(恋人か、夫か)が自分の手で剃髪してあげています。
あとは、ご覧ください。1分ほどです。
関連リンク: 元動画(冒頭広告あり)
謎の種が届く日々雑記
20200805
何者かから、郵便で得体のしれない謎の種が送り付けられているという話。一週間ほど前からネットで話題になっています。日本だけでなくアメリカなどでも起こっている事態だそうな。
①なぜ自分に送られてきたのか送られた本人は注文した記憶はまったくない
②届いた郵便物のラベルにはアクセサリーなどの商品名が書かれているが、中身は小さなパッケージに入った謎の種。品種はさまざま
③送られてきた人の多くは過去、ネット通販で中国から商品を送ってもらった経験がある
④中国郵政のロゴが入った宛名ラベルがどうやら偽造ラベルらしい
⑤宛名ラベルを剥がすとその下からベトナムの郵便ラベルが出てくる (以上、リンク先記事より)
私の周囲にはこのプレゼント?を受け取った人は(訊いたわけではありませんが)今のところいないようです。もし私に届いたら、格好のブログネタ、すぐにここで公開しちゃいます。いったい何が生えてくるか、興味本位で蒔いてみようという人がいそうですが、農水省や植物検疫、また郵便局でも絶対に蒔かないよう注意を呼びかけています。
いったい誰が何の目的で? 受け取った人の個人情報収集ではないかという説がありますね。差出人のアドレスに連絡をとると、何かの名簿に掲載されて、後になって怒涛のようにセールス電話やダイレクトメール、送り付け商法の商品が届くとか。リンク先に真相を推理する記事があります(ちょっと難しくて、一読しただけではよくわかりません)。
種を何十粒か送るコストなんて知れていますし、発送元の国によってはそれこそタダみたいな送料だったりするそうです。
上島竜平ではありませんが、蒔くなよ!蒔くなよ!と言われると蒔いてみたくなりますよね。大麻草のたぐいや、何かの毒草だったり、それこそ何かの細菌を振りかけたバイオテロかもしれません。もしかしたら、トリフィドの種かもしれない。
トリフィドは植物でありながら3本の脚でゆらゆらと移動することができ、先端部のツルを鞭のように使い猛毒で動物を倒す食肉植物です。良質の植物油が取れることから厳重に管理栽培されていましたが、あるきっかけで栽培場から逃げ出し、人間の大きな脅威となっているのです。
…これはジョン・ウィンダム「トリフィド時代」というSF小説です。ある夜、緑色の流星雨が流れ、世界中の人々がその天体ショーを目撃します。翌朝、これを見た人はすべて盲目になってしまった!生き残った人たちをトリフィドが襲う、というすごいお話。この設定、トリフィド云々どころではないと思いますが面白い。おすすめします。(創元SF文庫)
関連リンク: 中国から「謎の種が届く事件」を解く有力な推理(東洋経済)
どうか責めないで日々雑記
20200730
毎日毎日、大都市では200人だ300人だ、と大騒ぎになっています。当社の近所の病院に勤める方が感染していたことも日曜日に報道されました。郡内では3カ月ぶりになります。4月ほどではありませんが、空気はややピリピリしてきた感じです。
言うまでもなく、感染した方は不運だったのであり、責められるような罪を犯したわけではありません(口にするのも汚らわしいですが例の何とかいう自称ユーチューバー。あれこそ人間のクズ、れっきとした傷害罪だ)。事実を自らが感染しないための教訓にするのはともかく、興味本位でご家族を詮索したり根拠のない噂話を流したり、ましてや嫌がらせをするなど言語道断。
感染者が出てしまった県内の銀行の支店では、投石で窓ガラスを割られたそうですが、本当に嫌な話。こんなことをする奴と同じ県内にいることが恥ずかしい。
皆がこれほどコロナ感染を怖がる理由は、病気によって身体にダメージを受けることよりも、本人はもとより身内や関係者が村八分の扱いを受け、日常生活を平穏に送れなくなることの方が大きいのではないかとさえ思います。本末転倒です。
これまでずっと感染者ゼロだった岩手県に、ついに二人の感染者が出たとニュースになりました。達増知事は以前から「(陽性)第1号になっても県はその人を責めません」と語っていました。言う通りだと思います。
岩手は首都圏から遠く海外との交流が少なく、また面積が広く人口密度が低い。真面目で慎重な県民性もあり、唯一の感染空白県となっていました。防疫に関わる方々の努力は言うまでもありません。
その一方で、もしかしたら県民の皆さんが犠牲的に行動を抑制していたのではないか、とも想像していました。どんなことがあっても第1号にだけはなるまい、との何カ月にも及ぶ凄まじいプレッシャーから解放されたのだとすれば、少しホッとした方も多いのでは?
いや岩手県民各位に失礼なことを書きました。感染した方の快癒、そして関係する方々の平穏を願います。どこで誰がかかってもおかしくない中で、日常をできるだけ守りながら生活していく難しさを感じます。
ノストラダムス日々雑記
20200725
いま50代以上で「ノストラダムスの大予言」を知らない方はいませんよね。大ベストセラーを書いた五島勉氏が、先月90歳で亡くなっていたそうです。
この本が出たのは1973年ですから、私は小学校6年生。本屋さんで何日かかけて立ち読みしました。
いやあ怖かったですよ。1999年7の月、空から恐怖の大王が降ってくる…あと何年後か指折り数えました。異様なおどろおどろしさに加え、現在の世界が彼の予言通りに進んでいるなんて事例がたくさん。中でも人間が魚と合体したようなお化けの写真(人魚と逆、頭が魚で下半身が人間)と称するやつは今でも覚えています。
当時は「日本沈没」と共に、終末論が大流行でした。日本沈没はたいへんワクワクして読みましたが、こっちの方はジメジメして陰鬱で、ちょっといやあな感じでしたね。恐怖の大王とは?核戦争か、公害にまつわる化学物質か、宇宙からの侵略か。
五島氏88歳のインタビュー記事がネットで読めますが、なかなか興味深いです。
…ミステリーが最後にどんでん返しをするように、初めに全滅するんだと書いておいて、最後になって人類が考え直して逆転して、部分的な破滅で済むんだと、それに向かって努力しなければならないと書いたんです。だけど、ここのところをみんな読まないんです。
…当時の子どもたちがね。まさかこんなに子どもたちが読むとは思わなかった。なんと小学生まで読んで、そのまま信じ込んじゃった。ノイローゼになったり、やけっぱちになったりした人もいて(中略)それは本当に申し訳ない。当時の子どもたちには謝りたい。
今さら謝られても!
本書の少し後に出た人気の本「あのねのね」(中高生の頃に読んだ人、結構いるのでは)に、こんなジョークが載っており、たいへん救われました。
Q、1999年7月に、何がおきますか
A、ウソつきがバレる
こうしたものが多くの人に読まれた時代を感じます。コロナウイルスは、恐怖の大王ではありません。絶対に違います。
関連リンク: 私がノストラダムスを書いた理由(文春オンライン)