謎の種が届く日々雑記
20200805
何者かから、郵便で得体のしれない謎の種が送り付けられているという話。一週間ほど前からネットで話題になっています。日本だけでなくアメリカなどでも起こっている事態だそうな。
①なぜ自分に送られてきたのか送られた本人は注文した記憶はまったくない
②届いた郵便物のラベルにはアクセサリーなどの商品名が書かれているが、中身は小さなパッケージに入った謎の種。品種はさまざま
③送られてきた人の多くは過去、ネット通販で中国から商品を送ってもらった経験がある
④中国郵政のロゴが入った宛名ラベルがどうやら偽造ラベルらしい
⑤宛名ラベルを剥がすとその下からベトナムの郵便ラベルが出てくる (以上、リンク先記事より)
私の周囲にはこのプレゼント?を受け取った人は(訊いたわけではありませんが)今のところいないようです。もし私に届いたら、格好のブログネタ、すぐにここで公開しちゃいます。いったい何が生えてくるか、興味本位で蒔いてみようという人がいそうですが、農水省や植物検疫、また郵便局でも絶対に蒔かないよう注意を呼びかけています。
いったい誰が何の目的で? 受け取った人の個人情報収集ではないかという説がありますね。差出人のアドレスに連絡をとると、何かの名簿に掲載されて、後になって怒涛のようにセールス電話やダイレクトメール、送り付け商法の商品が届くとか。リンク先に真相を推理する記事があります(ちょっと難しくて、一読しただけではよくわかりません)。
種を何十粒か送るコストなんて知れていますし、発送元の国によってはそれこそタダみたいな送料だったりするそうです。
上島竜平ではありませんが、蒔くなよ!蒔くなよ!と言われると蒔いてみたくなりますよね。大麻草のたぐいや、何かの毒草だったり、それこそ何かの細菌を振りかけたバイオテロかもしれません。もしかしたら、トリフィドの種かもしれない。
トリフィドは植物でありながら3本の脚でゆらゆらと移動することができ、先端部のツルを鞭のように使い猛毒で動物を倒す食肉植物です。良質の植物油が取れることから厳重に管理栽培されていましたが、あるきっかけで栽培場から逃げ出し、人間の大きな脅威となっているのです。
…これはジョン・ウィンダム「トリフィド時代」というSF小説です。ある夜、緑色の流星雨が流れ、世界中の人々がその天体ショーを目撃します。翌朝、これを見た人はすべて盲目になってしまった!生き残った人たちをトリフィドが襲う、というすごいお話。この設定、トリフィド云々どころではないと思いますが面白い。おすすめします。(創元SF文庫)
関連リンク: 中国から「謎の種が届く事件」を解く有力な推理(東洋経済)