まちなか保育園日々雑記
20240325
駒ヶ根市中心市街地に保育園ができる。昨日完成イベントにお招きいただいて、行ってまいりました。
その名は「J'sほいくえん駒ヶ根」。駒ヶ根に本部を置くJOCA(青年海外協力隊OB組織)が開設しました。0歳~2歳の未満児に特化した小規模(定員18名)の保育園です。
街の中の保育園のコンセプトは、商店街の人たちと一緒に子どもたちを育てること。建物の中だけでなく商店街を遊び場として、地域一体の人の輪をつくるねらいです。
建物や設備もさまざまな工夫をこらされた現代風のもので(最近の保育園、というものを見る機会がほとんどないのでよくわかりませんが)中にはネットが張り巡らされ遊び心たっぷり。
いいですね、私もこんなとこへ通いたかったです。保育園時代の私は本好きで、他の子が外で遊んでいるのに本ばかり読んでいたらしいですが、ここには図書ルームはないみたい(入るのは未満児さんですから、本にはちょっと早いか)。
まちに子どもが集まるのはとても良いこと。子育てと商店街活性化という二兎を、ぜひ追っていくことを願いたいものです。
北陸は遠し日々雑記
20240318
土曜日。TVはどこを回しても、北陸新幹線の敦賀延伸(この言葉、誰かの人名に見えてしょうがない)の話題で大盛り上がりでした。地元紙の福井新聞は、始発列車が一駅停まって発車するごとに号外を発行する大はしゃぎぶりで、まるで実況だと言われました。いいじゃないの、微笑ましく愉快です。
残念ながら南信に住む私たちにとって、今回開通のメリットはほぼありません。駒ヶ根から福井へ行く時間距離の最短は、全区間クルマを使い米原回りで3時間45分ほど。約300㌔の行程です。
長野までクルマ、そこから新幹線を利用すると、駒ヶ根から長野まで2時間弱、長野から新幹線で福井まで2時間強で合わせて4時間かかります。全線JRだと5時間(いずれもGoogleによる)。
北陸の主要都市では、新幹線開通前は金沢が最も遠かった。上越回りでも米原回りでも、いずれも「真裏」に当たる位置関係でした。
長野、新潟、富山、石川、福井の5県を「北信越」とひとくくりにすることがありますが、正直に申し上げて日本海側の4県と一緒の仲間というのは、距離も遠く共通点が少なすぎます。長野市の人ならともかく、南信の私たちにはまったくピンとこない。福井や石川へ行くまでに「東海」「近畿」の2つのエリアを通過するのですから。
福井へ初めて行ったのはわずか7年前のこと。それ以前は通過点として足を踏み入れたことはあっても、旅行や会議の目的地として訪れる機会はなかなかありませんでした。これからはどうか?カニを食べに行くのは駒ヶ根の姉妹都市、石川のかほく市だし、東尋坊も永平寺も見ちゃったからなあ。また勉強してみましょう。
ゴジラ、オスカー受賞日々雑記
20240314
先日発表されたアカデミー賞。「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞、おめでとうございます。「君たちはどう生きるか」はどういうアニメなのか未だによくわからんので、本欄ではパス。
公開時に東京の映画館で観ております。ゴジラの恐怖を人情噺にしてみせるとは、こういうやり方もあったのだなと発見でした。政府の対応や各界のアウトローたちの活躍をひたすらドライに描いた「シン・ゴジラ」とはまことに対照的で、それぞれの面白さがありました。
「-1.0」に登場する重巡洋艦「高雄」はかつてプラモで親しんだ軍艦ですし、戦闘機「震電」はその極めてユニークなルックス(プロペラが機体の後部についている)が強く印象に残っており、飛ぶところを見せてくれたのは大変嬉しかった。震電は完成が終戦直前だったため、実際は試験飛行をしただけに終わっています。
ロケに使われ評判になった岡谷の旧市庁舎は、レイクウォークやカノラホールのすぐ近くにあるのでしょっちゅう前を通ります。同じく昨年のヒット映画「怪物」も諏訪でのロケで話題になりました。こういうのは地元は嬉しいですよね。
駒ヶ根市街で撮影された映画はそうないだろうと思いますが、私が大学生になって間もない頃に公開された映画「日本フィル物語-炎の第5楽章」は駒ヶ根が舞台でした(だからこそ観に行った)。ロケが駒ヶ根で行われたシーンは実は少なかったものの、主人公たちを乗せた車が我が家の前を通る場面が一瞬あって、映画館で人知れず狂喜しました。
視覚効果賞というのはあまり注目したことがありませんが、ハリウッドの巨大資本でつくられた映画がもっぱら受賞しており、スターウォーズ、E.T.、ジュラシックパーク、タイタニック、アバターなど、いかにもカネをかけたものばかり。「-1.0」はそれらに比べてはるかに低予算で、創意工夫でこれだけのものを作った、と驚きをもって迎えられました。欣快至極なり。
終戦間もない銀座の街を破壊する描写や大波の描き方が凄いと評判になりました。いまTVなどで映像を見ると確かにリアルで、出来栄えは素晴らしいと思えます。映画を観たときは、そこまで気が付かなかった。ということはやはり自然で良くできていたということでしょうか。一般人の私たちは、そういうとこだけ取り出して観るわけじゃないですからね。
ハリウッドも最近はポリコレ旋風が吹き荒れ、何だかおかしなことになりつつあると聞きますが、そんな中でも部門賞とはいえ日本映画が2本も受賞したというのは、嬉しいものです。
桜島日々雑記
20240305
鹿児島へ来たならば、何といっても桜島。読者の皆さまにも訪れた方は少なくないと思うので今更ではありますが、お付き合いを。
鹿児島市街からフェリーで渡ります。所要時間15分。船内食堂で供される「うどん」はなかなかの評判で、これを食べるためにわざわざ乗船する人もいるそうですが、今日は夕食のためにお腹を空けておかないと。
島は一周36㌔。途中、道の駅とか、温泉とか、溶岩展望所(鬼押出しそっくり)など寄り道をしながら回ります。
島のあちこちにはコンクリートでできた噴火時の待避所がバス停のように設置されていて、なるほどと思います。備えあれば憂いなし。
今でも年がら年中、小規模な噴火を続けています。この2月14日には、4年ぶりという規模の噴火が起こり、噴煙が5000㍍の高さまで届いたばかりでした。風向きによるのでしょう、島の東側にさしかかると、それまで感じなかった灰を対向車がもうもうと巻きあげながら走っていて驚きました。
駐車場に停めてあった誰かのレンタカーもこの通り。どれくらいの時間、停まっていたのかわかりませんが…日常生活への影響も、現地の方は慣れっこだとはいえ、大変なことでしょう。
桜島名物といえば、ご存じ桜島大根と並んで「小みかん」が有名だそうです。知らんかった。旬にはちょっと遅く、島では売っているところを見かけませんでしたが、天文館の八百屋さんにありました。小さくてかわいく、甘みも十分。見た目はシワシワですが、中身はみずみずしいです。
(追記3/7)今日の深夜、ブラタモリの再放送で桜島をやるらしいです。これは観なくては。
鹿児島へ日々雑記
20240301
3連休。折角だから遠出をしてみようかと、鹿児島を訪れました。初訪問です。3日間通して天候は今イチでしたが、短い中で駆け足の観光と、毎度のことながら食の探訪を楽しみました。
指宿の砂蒸し温泉、知覧の特攻平和会館、桜島、天文館、霧島神宮と、ひと通りの観光名所めぐり。広い信州に住む我々にとって鹿児島はコンパクトで、それほど移動に時間がかかった感はありません(ただし大隅半島には行っていない)。雨っぽくも気温は暖かく、あちこちで菜の花がたくさん咲いていたのに驚きましたが、もう菜の花の時期は終わりに近いと言われて二度びっくり。
鹿児島市の中心繁華街、天文館(かつて島津公お抱えの天文学者の観測所があったそうな)はとても広い面積を持つエリアです。地方都市で「面」としてこれだけの繁華街を持つとは、侮れません。シンボルとしてそびえたつ山形屋百貨店は、昭和初期のような堂々たる風格の建物で魅力的ですが、平成10年の改修で復元されたものだそうです。
天文館へ来たら、何をおいてもまず「白くま」でしょう。フルーツをちりばめ乳白色の蜜をかけたかき氷。冬だって関係ないさ。発祥のお店とされる「天文館むじゃき」は喫茶、洋食、居酒屋など何フロアもある飲食ビルで、どのフロアでも白くまは注文できます。レギュラー品のほかにチョコレート白熊、ストロベリー白熊、プリン白熊、南海の黒熊(黒糖蜜である由)など14種類ほど。
蜜にはミルクに加えほんのりカスタードのような味もミックスされていて、甘すぎずしつこくなく、いくらでも食べられそうです。フルーツもたくさん!さすがに本家だけのことはありますなあ。中に「スイートロール」なるサツマイモの菓子を輪切りにしたものが入っていて、異彩を放っています。(プリンの右下に見えている)
他にもいろいろネタを仕込んできたので、別記事にて。
関連リンク: 天文館むじゃき
史上最高値更新日々雑記
20240222
日経平均株価が史上最高値をきょう更新。ようやくバブルの残滓から脱却できた、といっていいんでしょうか。
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(共同)22日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)がバブル経済期だった1989年12月29日の水準を上回り、約34年ぶりに史上最高値を付けた。終値ベースと取引時間中のいずれも最高値を更新した。22日の終値は前日比836円52銭高の3万9098円68銭。取引時間中には一時、3万9156円97銭を付けた。企業業績の拡大を背景に、賃金と物価がそろって上昇する経済の好循環に期待が高まった。
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日経平均株価の算出方法は2000年4月に変更されています。このとき225種の構成が変わったために、平均株価は10%強、下落しました。同時期のTOPIXは1%くらいしか下がっていませんから、日経にとっては指数の連続性を損なってしまった苦い経験になっているそうです。
ハンディキャップになった10%を考慮すれば、実はしばらく前に史上最高値は既に更新されていた…とも言われますが、それはそれ。素直に喜ばしいことだと思います。株価だけが上昇したバブル期と比べ、今は企業の業績も良く、実態を伴った株価といえるようですね。チャイナマネーが流れ込んでいるとか、有利に動いている外的要因もあるのでしょうけど。
私もいくらか株や投資信託をやってはおりますが、もちろん上昇している銘柄もあるものの未だに足を引っ張っている銘柄もあって、残念ながらそれほどの儲けではありません。何でかね?よっぽど銘柄選びがヘタクソなのでしょうか。
市井の私たちにとっては、あくまでも本業の稼ぎが大事。日本経済も株価の完全復活に浮かれることなく、儲かる本業に向けて一層励まなくてはなりませんな。
原作と脚本の間日々雑記
20240219
「セクシー田中さん」問題。不幸にも原作者の漫画家が亡くなったことで、誰のせいなのかとネットで炎上が続いています。
このドラマ、主役の木南晴夏が(まあ、わりと)好きだという理由で観始めました。コミックが原作だとは当時知りませんでした。木南晴夏のこれまでになかったキャラクターが面白いと思いましたが、だんだんドラマの展開に興味を失い、5週目くらいで脱落しました。なんでつまらなかったのかなあ、類型的な恋愛ネタに辟易したのかもしれません。
原作者は、ドラマ化にあたっては内容を変更しないでほしい、脚本が意に沿わなければ手を入れさせてもらう、場合によっては自分自身で脚本を書くという約束をTV局としていた。にもかかわらず出てきた脚本が毎回毎回原作を大幅に改変していたため、その都度書き改めることになっていた。しまいには結末の2話は任せられず自分で脚本を書く事態となった。多忙の中を縫ってこの作業をすることは大変な負担だった、といっています。SNSがきっかけとなった脚本家との軋轢はここでは書きません。
小説でもコミックでも、原作モノの映像化にあたって「全く改変せずそのまま」ということは不可能でしょう。それなりの時間をかけて読まれる原作と、時間の制約があるドラマや映画には違いがあって当然です。そのことには原作者だって異論はないと思います。
ただ大幅の改変の結果、大駄作になってしまった例は枚挙にいとまがなく、また一般の人には受け入れられても原作ファンの期待を裏切ったものも少なくないと思います。私は話題の映画など「読んでから観る」派なので、映像を観るときには既に頭の中にイメージができており、それを崩されるのはあまり好みません。
主人公や重要な登場人物の性別を変えるなんてこと、とんでもないと思いますが結構平気で行われています(原作者は平気なのか?)。俳優の所属事務所やスポンサーの意向なのでしょうが、そこまでして映像化をしなくてはならないですかね?
中には原作を大幅に改変した結果、見事な出来栄えとなった作品もありますから(シャイニングとか)一概に決めつけることは出来ません。ただそれは映像化に素晴らしい才能が発揮された結果であって、オトナの事情に縛られたやっつけ仕事からは、やはりそんな名作は出てこないでしょう。基本的には作品は原作者のものであるべきと思っています。
逃亡者逮捕日々雑記
20240201
一昨日(1/30)の記事を読んでいただいた方。信じられないことが起こりました。文末で触れた、当社すぐ近くで起こった殺人未遂事件の容疑者、今日2月1日未明に逮捕されたというではありませんか。
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(長野放送)長野・愛知県警の合同捜査本部と宮城県警は、2020年9月28日に長野県宮田村で発生した殺人未遂事件で全国に指名手配されていた暴力団幹部の金澤成樹こと金成行容疑者(55)を殺人未遂容疑で逮捕したと発表しました。
金容疑者は2020年9月28日、長野県宮田村で当時48歳の男性の脇腹を拳銃で撃ったとして殺人未遂の疑いで指名手配されていました。男性の「移籍」を巡るトラブルが背景にあったとみられています。
県警によりますと、匿名で「似た人物がいる」と情報提供があり、1日未明、仙台市内の集合住宅で一人でいるところを逮捕したということです。
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ひょっとしてひょっとして、本欄をご覧になった方が通報されたのではないですか。だとしたら私、容疑者逮捕に多大なる貢献をしたってことになるのでは。桐島の一件で、隣に置かれていた指名手配の写真も多くの人の目に触れたでしょうから、どなたかピンときた方がいらっしゃったのでしょう。
長野県警組織犯罪対策課は「情報を寄せてくれた人、捜査に協力してくれた皆さんに感謝申し上げたい」としているそうです。情報は提供できませんでしたが、情報提供につながるお手伝いは、もしかしたらできたのかも。 いや、まさかね。
ともあれ地元の皆さんは、枕を高くして眠れます。良かった。
逃亡者日々雑記
20240130
この顔にピンときたら110番! 誰もが写真で見たことのある爽やか笑顔のメガネ青年。ついに観念したと思ったら、そのまま病死してしまったと。
約50年前の連続企業爆破事件は、私はまだ子供でしたから犯人たちの思想など全然理解できず(今だって理解できぬ)ただおっかないこともあるんだなあ、と思っていました。犯人グループは逮捕され、死者8名を出した三菱重工爆破事件を実行した4人は、二人が死刑判決、あと二人はハイジャック事件を受けて超法規的措置で釈放され、海外逃亡しました。
今回名乗り出た桐島聡(まあ本人なのでしょう)は一連の事件のうちでは小規模な爆破に関与した容疑で指名手配中でした。死者は出ていません。
偽名を使い、藤沢市の土木関係企業に住み込みで長い間働いていたといいます。手配写真は50年前のもの、会社の人もまさかこんな奴が隣で働いてるとはねえ。しかし健康保険に入らず運転免許も銀行口座もなく、会社では採用時に不思議に思わなかったですかねえ。余程の訳アリ人物でしょう。
末期がんで死期を悟り、もう逮捕投獄されることもないと踏んで正体を白状したわけです。公安警察に対する勝利宣言だとか、逃げ切ったとか言う人が多いですね。それはまあそうでしょうが…
同じ事件に関与し懲役刑を受けたとしても、とっくに刑期を終え娑婆に出てきていたはず。その後30年くらいは普通の生活ができていたのですから、50年のあいだ捕まる恐怖におびえながら暮らすのとどっちがいいかと言えば、私だったら答えは明らかです。
普通の生活と書きましたが、まともに就職することは難しいのかもしれませんがおそらく思想的な支援者だっているでしょうし、生活は何とかなったでしょうにね。重信房子みたいな輩をヒロインみたいに扱っている団体やメディアだってあるのです。
哀れな逃亡者の最期を見たと思います。本人に事情を聞ける時間が一日二日では、いくらも喋ることはできなかったでしょう。もう少し早くわかれば、関連の事件についても解明されることがあったでしょうに。
ところで写真はTVで放映されたものですが、桐島の左にいるのは当地で2020年9月に起きた発砲、殺人未遂事件(本欄でも書きました)の容疑者で、まだ捕まっていないのです。ピンときた方は駒ヶ根署まで…
救援号出発日々雑記
20240116
能登地震のニュース、毎日TVで大きく取り上げられ、何もできない自分に歯痒い思いをしています。。
特に被害の大きかった輪島市に、国際協力機構の外郭団体、青年海外協力協会(JOCA)の拠点があります。JOCAの本部が理由あって駒ヶ根市に置かれていることは以前書いたかと思います。事務局長さんとはロータリークラブで懇意にしているのですが、商工会議所が声をおかけして何かできることはないかお聞きし、支援物資をお送りすることになりました。
現地では特に衛生環境が悪化していて、対策に急を要するとのこと。駒ヶ根市をはじめロータリー、ライオンズ、青年会議所、社協にもお声をかけ、簡易トイレセット、次亜塩素酸2000L、大人用おむつ、おしりふきシートなどが呼びかけから僅か一日半ほどで集まりました。当社でも消毒剤散布のスプレー器具を協力させていただきました。
大型トラック一杯に積み込まれた支援物資。1/12朝に市役所前でトラックの出発を見送りました。能登地方は地震のため交通が寸断されていますが、これはいったん金沢市内に運ばれ、そこから現地の協力団体によって被災地に運ばれるとのことです。
調整に当たったJOCAの方からは「現地でもこのスピード感でこれだけの物資が届くことに驚いているという声があった。本当にありがたい」との言葉がありました。
復興にはまだまだ長い時間がかかると思われます。これは始まりであって、これから引き続いて支援する機会がたくさんあるでしょう。義捐金の募金もあちこちで始まっています。できることをお手伝いしたいと思います。