CM引き上げ日々雑記
20250121
8チャンネルのCMが「AC」だらけになっている様子をご覧になりましたか?事態は中居クンの恥ずべきやらかしにとどまらず、フジテレビの会社全体を揺るがすまでに膨れ上がりました。。
女子社員をタレントの貢ぎ物にする企業風土が本当に存在するならば、そのいやらしさおぞましさは正視しがたいですが、一方で「あっても不思議はない」と思わせるものがあります。フジ以外のテレビ局は無傷で済むのでしょうか。今なお記憶に新しいジャニーズ事件における各局の腰の引けた対応を見ていると、どうもそうは思えない。
フジは社長の記者会見が火に油を注ぎました。参加社を厳しく制限し動画撮影不可、何を聞いても回答は差し控える、1年半も前に事件を知っていたのに知らん顔。こうなったら会見やり直したらどうですか? でも同じことの繰り返しにならざるをえないんでしょうね。会社ぐるみの仕業だなんて言ってしまえば、これはもう会社の存続にも関わってしまうでしょう。
スポンサー企業が次々とNOを突きつけ始めました。報道されている時点では75社、これほど多くの企業が雪崩を打ってCMを引き上げるのを初めて見ました。フジのCMタイムはACに埋め尽くされようとしています。
フジとスポンサーの契約は今の時点でまだ生きていて、スポンサーが自社のCMを放映しないでくれと言ってACに差し替えても、CM料金は契約通り払わねばならないそうです。だからすぐさまフジに経済的な痛みが生じるわけではありません。事態の解決が長期化し、3月の番組改変期になって新たな契約が結べなければ、かなり厳しいことになるでしょう。
絶大な権力をふるっていたメディアが不祥事ゆえ一転して大ピンチになる。正直、快哉を叫びたくなります。しかしスポンサー企業たちが視聴者の不興を買うことを恐れ、バスに乗り遅れるなとばかりに揃って一方に向って走り出す。それを皆が当然のように眺めていることに、幾ばくかの疑問を感じなくもないのです。
これはこれで、一種の集団ヒステリーを連想させませんか?こういう解決の仕方(まだ解決がどうなるのか全然わかりませんが)で、いいのだろうか。
キャベツ高い高い食べもの
20250117
野菜の高値が続きます。中でもシンボル的に見られているのがキャベツ。ニュース番組では一玉800円だとか1000円だとか報じられています。
本欄がコタツ記事ばかりでないことを実証するために、近くのスーパーを巡って価格調査を試みました。いずれも消費税別。
A店 399円(愛知産、中玉)
B店 389円(愛知産、中玉)
C店 599円(千葉産、小玉)
D店 488円(愛知産、大玉)
E店 222円(愛知産サワーキャベツ、小玉)
この季節、信州ではキャベツは収穫できません。サワーキャベツというのは、冬キャベツと春キャベツの間に出回る品種らしい。春キャベツは新キャベツとも呼ばれ葉の巻きがゆるく生食に適し、冬キャベツは巻きがしっかりしてオールマイティなんだとか。D店はたぶん春キャベツで、あとは冬キャベツと思われます。
800円もする店はなかったですが、妻に聞くとこの時期はまあ200円台くらいかなと言ってましたので、やはり今が相当な高値であることは間違いありません。
かぐや姫の「赤ちょうちん」という四畳半フォーク(とっくに死語)の一節に、
雨がつづくと仕事もせずに キャベツばかりをかじってた
とありました。貧しい同棲生活の二人には、キャベツの値上がりは一層苦しいものになっていることでしょう。
消費者としては高い時期にわざわざキャベツを食べなくても他の野菜を食べればいいようなものですが、飲食店はそうはいきません。駒ヶ根ソースかつ丼に千切りキャベツは必須。洋食系おかず全般の付け合わせ、お好み焼きやロールキャベツなど、キャベツなしでは成り立たないメニューは数知れず。皆さんほんとうに困っていると思います。
だいぶ前、社員たちと飲みに行ったとき。揚げ物の付け合わせに載っていた千切りキャベツに全然手を付けないまま、皿を下げようとしたY君を厳しく叱責した(本当は軽く「たしなめた」)ことが懐かしい。高いから安いからというものではありませんが、こんな今ですから、いっそう心して戴かなくてはね。
炎立つ日々雑記
20250114
年末に毎年、盆栽を送ってくださるメーカーさんがあるのです。お正月らしく万両だったり紅梅だったり、年によっては松竹梅を一鉢に植えた珍しいものだったり。今回は木瓜(ぼけ)を頂戴しました。
いただいた時は、米粒のような小さなつぼみが枝についていた状態で、ちょっと正月には間に合わないかも、くらいの状態でした。日の当たる窓辺に置いておきましたら、仕事始めの4日にはすっかりつぼみは膨らんで「もう少しかな」と期待させる雰囲気に。
成人の日の連休を経て今日見てみたらご覧の通り、こぼれるような満開です。離れたところから見ると、まるで炎が燃え立つような勢いで、凄まじいエネルギーを感じます。
炎(ほむら)立つ。昔の大河ドラマにありましたな。ドラマは見てませんでしたが、そんな言葉が頭に浮かびました。年の初めにいいものを見せていただきました。
佐野成宏氏、逝去音楽ばなし
20250113
駒ヶ根出身で世界で活躍したオペラ歌手、佐野成宏氏が59歳という若さで今月10日に亡くなりました。急性心不全とのこと、あまりにも早い訃報に驚くばかりです。
佐野氏は中学校から合唱を始め、大学生時代にアマチュア合唱団の名門「武蔵野合唱団」で活動していました。そこで指揮者の小林研一郎氏に才能を見出されプロの声楽家を志し、東京芸大の声楽科に入り直してイタリア留学するなどめきめきと力をつけていきました。
輝く美声と豊かな声量で国内外のオペラやコンサート公演で重要な役を次々と演じ、日本を代表する名テノールとして活躍しました。お正月恒例のNHK「ニューイヤー・オペラコンサート」(クラシック界の紅白歌合戦みたいなものです)にも主役級で出演していました。もちろん駒ヶ根でもたびたび演奏し、私もナマで何度も聴いています。20数年前に初めて聞いた時の歌声は、それまで様々なオペラ公演で名歌手の歌に接していた私も驚くような素晴らしいものでした。
残念ながらその後、彼は体のコンディションに変調をきたし、全盛時の声を再び聴ける機会は私にはありませんでした。演奏活動をしばらく休止していた時期もあったようです。それからは後進の教育活動に重きを置くようになり「駒ヶ根高原音楽祭」という若手育成のレッスンと発表会+コンサートを当地で何年も開いていました。
佐野氏は私の妹とかつて同級生だったのですが、病気で長期欠席するなど昔は体の弱い子だったと聞きます。プロの歌手になってからもそのハンディは彼を苦しめていたのではないでしょうか。堂々たる体躯を支える心臓の負担はきっと相当なもので、急逝したのもあるいはそのせいもあったかもしれません。
地元出身で世界に通じるオペラ歌手が生まれたことがとても嬉しかったのですが、第一線で活躍できた期間があまりにも短かったことが悔やまれます。本当に惜しいことでした。
年賀状日々雑記
20250105
好天に恵まれた、穏やかなお正月でしたね。今年も頑張ってネタを探し執筆時間を捻出し、記事を書いていきたいと思います。お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。
正月といえば年賀状。子供が家を離れるまでは家族写真を使い、その後数年間は、干支の動物がラベルになっているワインの写真を使ってきました。会社で仕入れて正月用に販売した商品の写真です。申年など探すのに結構骨が折れ、これはどうにか見つけましたが、寅年に至ってついに諦めました。
それ以来、お菓子の写真を使っています。今年は鹿児島の名物「かるかん」の変わり種、霧島市の菓子処森三による「島津公」というお菓子の写真を使いました。なかなか美味しいもので、現地へ行かれる方はどうぞお試しを。
昨年あたりから年賀状はもう卒業という方が増えてきました。今年は郵便料金の大幅値上げという背景もありましたし、さらに多くの方、もしかすると半分位の方からそうした意思表示があるかもと予想していました。意外と(?)そこまでではありませんでしたが、言うまでもなく今後、この流れは続くでしょうね。
だいぶ前から電子メールやLineで年賀メッセージをやりとりする人も増えていますし、私の息子たちも紙の年賀状は全く書いていないようです。年賀状という習慣そのものが、近い将来にはなくなるかもしれません。(実は当社は私が入社する前から、会社としての年賀状は失礼しているのです)
郵便局さんにとって年賀状は、多くの郵便物を一度に配達できますから普通郵便に比べ手間もかからず、ドル箱であったと聞いています。最近はそうでもなかったのかな?値上げが直接の原因でなくても、多くの人や企業団体の背中を押したことは確かです。価格と需要との関係を考える、絶好の材料にはなるでしょう。