山の上でヌーヴォーしごと
20141127
「天上のカウントダウン」でお知らせした、ホテル千畳敷さんのボジョレーヌーヴォー解禁パーティー、行ってきましたよ!。。
30人近くのお客様をお迎えしました。夕方の最終ロープウェーで上ってきたお客様、ウェルカムドリンクのスパークリングワインを召し上がりながらチェックイン。再集合して夕食をとっていただくところから、実質的にはパーティーの始まりです。
会場はスタッフの皆さんの工夫で、いつもの千畳敷の食堂とはずいぶんと様変わりした高級は雰囲気になりました。食事もビュッフェスタイルでワインに合うメニューが用意され、早くも盛り上がるお客様もいらっしゃいます。
カウントダウンまでだいぶ時間がありますので、入浴いただいたり、会場の一角でワインにちなんだ映画を上映したりしながらゆっくり過ごしていただきます。ちょっとしたワインの利き酒クイズも行いました。やや問題が難しかったかな?みごと正解されたF様、さすがでした。
この日は朝から雲一つない晴天でした。ホテルの外に出ると、満天の星。降るような星空というのはこういうのですよね。寒さに震えながら(マイナス8度くらいだった由)銀河を眺めました。昇りくるシリウスを眼下に見るなんて、なかなか経験できない状況でした。
そうしているうちに、ようやくパーティー再開の時間です。お客様にワイン講座をということで、ヌーヴォーの豆知識あれこれについて少しばかりお話をさせていただきいました。
解禁の午前0時を前に、グラスにワインが注がれ、カウントダウン。12時ジャストに乾杯となりました。今年のヌーヴォーは量は豊作とは言えないが、品質は良いとの前評判でした。当社も毎年同じワイナリーのものを仕入れており、私もずっと続けて味を見ていますが、とてもすっきりして雑味がなく、特徴のイチゴの香りがよく立って、ヌーヴォーらしい結構なお味だったと思います。
その後1時過ぎまで楽しく過ごし、名残惜しくお開きとなりました。私にとってはとても寛容なお客様に恵まれ、楽しんでいただけましたし、またスタッフ各位にはあれこれ本当に気を使っていただいたおかげで、何とか任務をやりおおせたかと思います。初めての大役で、私自身たいへん勉強になった一夜でした。企画実行された中央アルプス観光さんの若いスタッフの皆さんに拍手です。
ライトアップ日々雑記
20141119
この写真、我が家の前の通りを写したものです。時刻は土曜日の9時頃。
ここは住宅街で、ふだんは街路灯以外は真っ暗なところです。この日は恵比須講のお祭りだったので、近所の神社まで数百メートルにわたって数日間奉納者の名入り提灯が飾られています(当社のもありますよ)。ここまでは毎年のことですが、今年はもうひとつ、植栽されている「いろはもみじ」の樹が紫色の小さなライトで彩られています。遠くで見ればいささか寂しげではありますが、近寄ってみるとなかなか綺麗です。
LEDの普及に伴って、あちこちで賑やかなライトアップが楽しめるようになりました。年末近くなると、それは銀座や六本木のゴージャスなライトアップとは2ケタくらいスケールが違いますが、街を離れたところでも色とりどりの電飾で飾ったクリスマスツリーのような個人宅が増えてきているように思います。以前は電気代がバカにならなかったそうですから、ノーベル賞の研究もこんなところで役に立っているわけだ。
ライトアップは、本当はそこを歩く人がいてこそ一層輝くものだろうと思います。それだけで人を呼べるほどの大規模で凝ったライトアップもありますが、ささやかなものであっても、ちょっと散歩したりする通りにこうしたものがあると嬉しいですね。そういう意味では、冬よりもむしろ夏にライトアップがあればいいのかな。そうはいっても電力の需要期ですから、ちょいと具合が良くないでしょうか。
この日は街のイベントとして「こまちバル」という飲食店振興の企画が行われていました。撮影した位置から100mほど先へ行くと商店街になって(写真でも明るく見えます)、もう少しは人通りがあったかな?
提灯はもう撤去されてしまいましたが、いろはもみじの樹は今も紫に輝いています。クリスマス頃までやってくれるんでしょうか。
ラプソディー・イン・ブルー音楽ばなし
20141116
半月も更新をさぼっちゃって…今月は出張やら何やらで忙しく、ついついブログが後回しになってしまいました。。
表題の曲、「のだめカンタービレ」ですっかり世間に有名になりました。中間部のゆったりしたメロディーはTVCMにもよく使われますから、聴いてみれば「ああ、あの曲か」と思われるでしょう。協奏曲と名前はついていませんが、単一楽章のれっきとしたピアノ協奏曲です。
この超有名曲、演奏するものではなく聴くものだと思っていましたが、なんと先週の伊那フィル定期公演で取り上げました。ソロは地元伊那市のピアニスト、林智子さん。
クラシックとジャズを融合させた曲だと評されています。お堅いプレーヤーがいくら楽譜通りきちんと演奏しても様になりません。今回、ピアノのソロはお任せにしても、オケがはて、冒頭のクラリネットの艶めかしいグリッサンドから始まり、カップミュートを使ったトランペットやトロンボーンの色っぽいソロなど、あまりやったことのないジャズっぽさをどこまで出せますかな?
ピアニストとの合わせの練習が前日リハを含めて3回ありました。初回のリハーサルから林さんの意気込みがびしばし伝わってきて、これはいいぞ、と思いました。驚くことにはその後、林さんのピアノが一回ごとにどんどん即興性を高め、凄みを増してくるのです。それを感じたのは、私だけではないはず。
こうなると、オケも燃えますよ。だいたいこの曲はピアノソロの場面が多く、オケの出番はそう多くないのですがね。本番ではさらに洗練さを増したピアノに負けじとオケも頑張り、なかなか良い演奏ができたように思います。お客様からの評価もまずまずだったようで、何よりでした。
今回のメインはブラームス「交響曲第4番」という渋めの曲でしたから、いいコントラストになったと思います。楽しい曲体験でした。林さん、とても良かった!
天上のカウントダウンしごと
20141101
11月。
今月はワイン屋にとっての大イベント、【ボジョレー・ヌーヴォー解禁】が第三木曜日(20日)に控えています。
当社もささやかながらヌーヴォーを仕入れ販売しておりますが、今年はひょんなことから「カウントダウンパーティー」のお手伝いをさせていただくことになりました。もちろん初めてのこと。
場所がすごい。標高2612メートルのホテル千畳敷で開催されるパーティーです。ご存知の通り日本は時差の関係で、世界で最も早く解禁の瞬間を迎えますが、それに加えて日本一高所での開催であることも間違いないでしょう。世界一早く、日本一高い所でボジョレーを楽しむ会になります。
こういう場所ですから、アクセスは普通のお店のようなわけにはいきません。前日19日(水)の夕方、バスとロープウェイを乗り継いでホテルにチェックインし、翌朝下界に下りてくるまで、お客様は缶詰状態になります。いったん夕食をとった後、どうやって午前0時まで過ごしていただくか、ホテルスタッフの方たちと何度も打ち合わせをしています。
私もワイン選びとともに、当日会場でお客様に少しばかりワインのお話をして楽しんでいただくことが仕事です。「講習会」ではないので、専門的なことばかり言ってもつまらないし、いろいろ考えているところなのですよ。標高の高い場所なので、アルコールの回りは下界より早い。これは確かです(何度も経験済み)。ちょっとこの辺、気をつけておかなければね。
料金が高い(これも日本一?)のですが、ホテル宿泊(一泊二食)、駒ヶ根駅から往復の交通費まで含んでのものですから、そこまで考えれば決してそう高いものではないと思います。一足早い冬の気分で、新酒を味わう珍しい機会です。まだまだ予約受付中とのこと、ぜひお申込みいただければ幸いです。
関連リンク: ホテル千畳敷 (申込み受付)