ブルーインパルス日々雑記
20200531
東京の空を、ブルーインパルスが飛びました。。
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(時事通信)新型コロナウイルス対策の最前線で奮闘する医療従事者らに敬意と謝意を示そうと、航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」が29日、東京都心の上空を飛行した。編隊を組んだ6機から出された白色スモークが、青空に長い直線を描いた。
防衛省航空幕僚監部によると、ブルーインパルスが都心の上を飛ぶのは6年ぶり3回目。空自の入間基地(埼玉県狭山市)を離陸したチームは、感染症指定医療機関などの上空を飛行するルートを2周した。自衛隊中央病院(東京都世田谷区)では医師らが手を振ったり、スマートフォンで撮影した。
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いいな、見たかったなあ。東京だけでなく、全国あちこち回って飛んでくれませんか。医療従事者を激励する趣旨でいえばもっと大変な地域はいくつもあるでしょうから、この辺りに飛んでくるのは難しいね。
ブルーインパルスは、1964東京オリンピックの開会式で空に大きな五輪のマークを描きました。過去に例のなかった妙技は世界中にTV中継され、文字通り衝撃的なデビューとなりました。大河ドラマ「いだてん」にも登場しましたが、翌日は雨との予報で中止と思いこんだパイロットたちは前夜したたか飲み、当日になって大あわてで準備したというエピソード、実話なのでしょうか。
それ以来たくさんの場面で登場し、人々を楽しませ、励ましてきました。過去には事故で死亡者を出してしまったり、東日本大震災では自らの基地(宮城県の松島基地)が被災し大被害を受けたりしたこともありました。
もと空自音楽隊長、斉藤高順作曲による行進曲「ブルーインパルス」は、よくある行進曲のイメージと違って実に垢抜けたお洒落な曲で、人気がありました。私も高校生の時に指揮したことがあります。最近はあまり耳にしませんが、もっと演奏されればいいのに。
多くの人たちが、一糸乱れぬ見事な飛行と青空にくっきり残された飛行機雲に歓声を上げたそうです。人はいろいろの思いを持って空を見上げますが、それぞれが少しずつ勇気づけられ、日常が取り戻されるきっかけになったことと思います。
街の再起動しごと
20200528
全国で緊急事態宣言が解除されました。長野県では他の38県と一緒に、5/14から一足早く解除されていましたが、ようやく首都圏も含めて足並みが(いちおう)揃ったということでしょうか。
以下は長野県での話です。飲食店の夜の営業時間は20時まで(酒類の提供は19時まで)に制限されていました。これでは夜の営業を主体とする店はどうしようもありませんが、15日から時間制限はなくなりました。
ガレージセールを終えた16日の夜、数人の社員と街の様子を見に出てみましたら、営業しているお店は半分位でしょうか。居酒屋に腰を落ち着けてまずは生ビールを一杯。女将さんは「ずっと休んでいたのでビールの注ぎ方を忘れちゃった」なんて言いながらも嬉しそう。そのあと二組ほどのお客さんがやってきて、満席には遠いものの、店の雰囲気も少し賑やかになりました。
翌週末の23日。この夜は家で食事したあと、やはり街の様子が気になって独りパトロールに出かけました。開いている店はだいぶ増え、8割くらいでしたか。嬉しかったのは、街を歩いている人が少しずつ増えている様子がはっきり目に見えたこと。団体で闊歩しているグループはいませんでしたが、カップルなど二人組の方をそこここでお見かけしました。
25日。数人で居酒屋へ行きましたが、この時はだいぶ賑わいを取り戻しつつある様子が見て取れました。入店時には手の殺菌、スタッフの方はマスクをし、席と席の間には仕切りの布が下ろされ、気を使っておられるのがありあり。少ない人数で回しているらしく少し時間がかかってはいましたが、美味しい酒肴をしっかりいただきました。
どのお店も、安全衛生と利用客の楽しみとの間を試行錯誤している真っ最中。業種業態によってはまだまだ本格稼働のできない店も多いと思いますが、死んだようになっていた街が少しずつ再起動を始めているのを肌で感じて、日々嬉しい気持ちです。
(ひっきりなしに外で飲んでいるのかと言われそうですが、すべてお得意様のお店、こういう時です、ご理解ください)
カタバミ日々雑記
20200524
庭に方喰(カタバミ)の黄色い花がたくさん咲いています。例によってピントの甘い写真で申し訳ないですが、本記事では花より葉の方に焦点を当てていますので。
かなり以前からあった筈ですが、花の咲く時期にしげしげと見たことがなかったので、新鮮でした。今頃咲くのですな。むろん雑草、しかも繁殖力が強い植物だそうで、増えてくると始末に負えないとも聞きますが、花の姿は可憐です。
我が家の家紋が「丸に方喰」で、カタバミにはそれなりに愛着はあります(写真は当家の仏壇)。この紋はネット情報によれば「徳川家康公の重臣で、徳川四天王の一人に数えられる、酒井忠次で有名な酒井左衛門尉家の使用した家紋」だそうです。日本史あまり強くないので知りませんけど。
珍しい家紋ではないと思いますが、よく似た「丸に剣方喰」の方がさらにポピュラーでしょうか(妻の実家はこれ)。上記のように一度根付くとなかなか根絶できず、繁殖力が強いことは「家が絶えない」に通ずるため、家紋として人気があるのだそうな。確かに写真のような石ころばかりの場所にもしっかり生えています。
花言葉は「輝く心」だそうです。写真を撮り終えましたから、早速抜かなきゃならんかな。
新しい宴会様式?日々雑記
20200518
これは何かのギャグ…。かと思えば、真面目な試み?なのでしょうか。
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(共同通信)乾杯はグラスを合わせず、フェースシールドやマスク越しに語り合う―。大分県は、新型コロナウイルスの感染を防ぎながら飲食を楽しむための行動案をまとめ、県職員らが15日夜、大分市内の居酒屋で効果を検証した。県民に参考にしてもらい、利用自粛の打撃を受けている飲食店や酒造会社を応援する狙い。
マスク姿の職員は、熱がないかなどの体調確認を受けてから入店した。店内では、テーブルごとに横一列や互い違いに座るなどさまざまなパターンで着席。食事中も大皿料理への直箸や回し飲みは避け、ハンカチで口元を隠すなどしながら地元の焼酎を味わった。
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こうまでして酒飲みたいかって、違う違うそうじゃありません、こうまでしないと安心して酒飲めないのか、ですよ。
長野県では14日、他の38県とともに緊急事態宣言が解除になりました。これまで酒の提供は7時まで、営業は8時までとの要請を受け夜の営業を縮小していた飲食店が、先週末からようやく堂々と店を開けられるようになりました。
しかし感染防止のためだとして、消毒や換気はともかく、対面でなく横並びにせよなど、店の作りによってはそもそも困難な努力目標が設定されています。またお客の側にも「料理に集中、おしゃべりは控えめに」などと、一体何のために食事に来ているのかわからないような「様式」が示されています。
少なくとも現在、伊那谷での感染リスクは極めて低いはずです。地域の状況を細かく見て判断をしてほしい。飲食の場をこのようにしなくてはならない状況にあるとは、私には考えにくいです。もちろんゼロリスクはありえません。でもほんとうにゼロを求めるんだったら、一生外に出ることもできませんよ。
外での食事に不安を感じ、家呑みに慣れてしまったお客さんに、元のように楽しんでいただけるのにはどうすればいいのでしょうか。少なくとも、フェイスシールドがその答えではありません。
関連リンク: 感染避ける飲み方検証 (47news)
ガレージセールしごと
20200517
お得意様の休業や業務縮小によって、多くの商品在庫が動いていません。食品を扱う宿命である賞味期限が近づいているものも出てきて、何とかしなくてはと「ガレージセール」を行うことにしました。
初めてのことなので、どうやったらいいのか、何を並べたらいいのか、お客様はどのくらいお越しいただけるのか、全然わかりません。もちろん大勢の方に来場いただきたいのですが、このご時世、三密をつくらない配慮も必要です。今回は社員の個人的な知り合いの方だけにお声をかけさせていただきました。
倉庫前のスペース(庇の下)を使って行おうと思っていましたが、当日は雨との予報が出ましたので急遽倉庫内に会場を作り品物を並べ、冷凍品は会場前に冷凍車を設置して商品を見ていただくことに。
10時の開店と同時に多くのお客様が押し寄せ(本当にそんな感じ)並べた品物がすごい勢いで購入されていきました。会計が間に合わず、ピーク時には数十分お待たせしてしまった方もいて、まったく申し訳ないことでした。
会場の混雑は写真の通り、マスクの着用とアルコール消毒をお願いし、また空気の通りの良い会場なのでかろうじて三密には当たらない環境ではあったかな?と思います。
売上もそれなりに上がりました。賞味期限の近いものは処分特価で販売しましたが、業務用の大容量の品物を一般の方がたくさん購入いただいたことは驚きでもあり、また当社の状況にいくらかでも協力を、と多くの方からお声をかけていただいたことは、本当に感謝です。商売をやっていて良かった、との想いで一杯です。ありがとうございました。
いろいろの不手際があった点を改善し、また行いたいと思っています。
はね駒読んだり見たり
20200512
NHK朝ドラ。作曲家古関裕而をモデルにした「エール」、いいドラマだと思って観ています。が、BSで再放送している「はね駒」が実に良くて、今回はその話。
1986年(昭和61年)の制作ですから、もう30年以上も前のドラマなのですね。当時私は東京の会社に就職して寮生活をしており、ビデオはもちろん自分のTVも持っていませんでした。ゆえに今回が初見です。
ヒロインを演じるは斉藤由貴。何で私がこのドラマを観るかって、昔っから彼女のファンだからですよ。この頃の斉藤由貴は、地上に舞い降りた天使だと思います。今ではいささか別方向に行ってしまった感もありますが。
何と表情豊かなのでしょう!大きな目とぼってりした唇で、笑って、泣いて、怒って、困惑して、恥ずかしがって。他の役者なぞどうでも良い、斉藤由貴だけ見ていれば15分間全く飽きません。若い女優でこれほどの表情を見せてくれる人、彼女のあと、今までにどれだけいたでしょうか。
斉藤由貴は84年のミスマガジングランプリに輝き、「青春という名のラーメン」のCMで世に出ました。以前いた会社で、発売元の明星食品さんのプレゼンがあり「CMにはサイトウユキを起用します。この子を知ってる方はいらっしゃいますか」と聞かれ、30人近くいた中で私だけが手を上げました。実は数日前に雑誌で彼女のグラビアを見て「可愛い子だな~」と思って記憶していたのでした。
歌手としての斉藤由貴は、いいのもあるし、それほどでもないものもあり「チャイム」「風夢」あたりが最もいいと思います。実は私、ご本人と一度だけですが、同じステージで共演したことがあります。本当です。そのうち書きましょう。
30年前ですからセンスが古いドラマですが、いちおう退屈せずに見せてくれています。三枝成彰作曲のあまりにも重苦しいテーマ曲が番組の内容と全然合っておらず、可笑しいと毎回思います。これじゃあ「おしん」だよ。曲を作る前にどんなドラマか打ち合わせている筈なのに、何でこんな曲になったのかな。細川俊之のナレーションも然り。
二十歳の斉藤由貴を毎日観られるなんて、ありがたやありがたや。
科学の力で肉を焼く食べもの
20200507
輸入の赤身牛肉を、大人の足の裏みたいな分厚いステーキにカットしたものが、近所のスーパーでここ最近たくさん並べて売られています。ウルグアイ産、カナダ産、オーストラリア産。結構お値打ち価格ですが、まったくサシのない真っ赤な肉で、そのまま焼いて食べては結構固いのでしょうか。
見かけはあまりおいしそうでなく手が出なかったのですが、連休中たまたま回した教育TVの子供番組「すイエんサー」で、赤身肉ステーキのおいしい焼き方をやっておりました。説得力のある解説になるほどと思い、自ら実践してみました。
購入したのはカナダ肉。まず肉をジップロックに入れ、約60℃のお湯で10分間湯煎にします。
生の肉は繊維が強く、食感は固い。加熱すると肉の蛋白質から水分が離れ、脂肪とともに肉の中に溶け出す(肉汁たっぷり)。しかし65℃を超えると蛋白質が縮みはじめ、おいしい肉汁が外に流れ出てしまう。約60℃というのがミソ、だそうです。肉と一緒に温度計も購入しました(300円くらい)。
なるほど、ジップロックの中にドリップがほとんど出ません。これが温度のなせるわざか。
次に肉を引き上げてフライパンで焼くわけですが、このときバターをたくさん使います。肉に含まれている糖とアミノ酸が、焼くとくっついておいしくなるのですが、バターのアミノ酸がさらに加わって(TVでは隙間を埋めるようなイメージだった)すばらしい香りになるのだとか。
焼く時間は表裏それぞれ1分ずつ。既に10分間加熱しているので、ある程度火が通っています。フライパンにかなり多くのバターを溶かし、泡が細かくなったら肉を入れ、スプーンでバターをすくって肉の上からかけてやる。フランス料理でいう「アロゼ」ってやつですな。これにより両面を同時に加熱でき、バターの風味もしっかりつきます。
さあ、できあがり!80過ぎの母も驚くほど、柔らかく美味しく焼けましたぞ。赤身肉をこうして美味しくたくさん食べられるのは嬉しいです。
関連リンク: すイエんサー【赤身肉ステーキ】
ゴールデンウィーク、人影なし日々雑記
20200505
今日は「こどもの日」であった筈ですが、こどもの姿、何人見かけたでしょうか。せいぜい片手くらいかな。いつもの年なら、あっちでもこっちでも歓声が響いているのにね。
緊急事態宣言を受けて、県境を超えた人の移動を避けよというお触れが全国に出ています。「信州の観光は、お休みです」と、長野県知事もTVで何度も何度も繰り返しています。
走っている県外ナンバーが白い目で見られるなんて話を聞きます。このへんにもそんな人、いるのでしょうか。それぞれ事情のあることでしょう、私は気にしませんよ。こちらに住んでいて他県ナンバーのクルマに乗っている人だって、いくらでもいます。人権侵害にもなりかねん。
観光地である駒ヶ根でも、信じられないくらい人もクルマも少ないGWです。どんなものかと思ってちょっと様子を見にいってみましたが、中央道のサービスエリアも、駒ヶ根高原も、ゴーストタウンのよう。宿泊施設も温泉も軒並み休業、飲食店も多くがテイクアウトのみの営業になっています。
普段のGWにどれほどの人が当地を訪れて行楽や帰省を楽しみ、お金を落として下さっているかを思うと涙が出そうになりました。関連する方々の苦しみをひしひしと感じます。既に3月初めから卒業式や歓送迎会など宴会の「自粛」が始まっていますから、もう丸二か月も苦境は続いているのです。
緊急事態宣言は全国で5月末まで継続すると発表がありました。新型コロナよりも経済規制のもたらす被害の方が、見方によっては既に大きくなっているのではと思っています。医学の専門家だけで、国民全体に関わる重大な問題を決めていっていいのですか。無責任なメディアが煽る集団ヒステリーと無策な政治は、もうたくさんです。