逃走中日々雑記
20180417
例の脱獄囚、姿をくらまして10日になります。。
報道によれば、尾道市の向島に潜んでいることは確実とみられているらしい。尾道は私も以前行ったことがありますが、市中心部と海(水道)を隔ててほんの僅かの距離に向かい合っているのが向島で、尾道独特の素晴らしい景観を作っています。
写真の左側が向島です。飯島町の1/4くらいの面積22.31㎢に、22,311人が住んでいる(なんと偶然の一致)とのこと。写真からは、簡単に泳いで本土へ渡れそうにも見えます。実際は水の流れが早く、まだ水温が低いこの時期では、難しいとされています。ずぶぬれの男がうろうろしていればすぐに発見されるでしょうし、やっぱりまだ向島にいるのでしょうね。
件の男は過去にも長期間の山籠もりをして隠れた経験があるそうで、サバイバル能力に相当たけているようです。逃走を始めてすぐに、盗んだ金で買い物をできたことが大きいでしょう。島の多くは山林、また1,000軒もの空き家があり、持ち主のいる空き家へ簡単に踏み込むわけにいかない事情もあって捜査は難航しています。
こう続くと、住んでいる人たちこそいい迷惑ですね。実際に島で何件も盗みをやらかしていますし、子供をもつ親もさぞ心配でしょう。本土へ渡る橋は毎日検問渋滞だとか。
そうはいっても、野生動物を捕まえたり草の根をかじって(おお、山菜の季節じゃないか)いつまでも耐えられるわけでなし、どこかで逃走生活の終わりは来るわけですから、そんなに頑張ってみてもしょうがないとも思えます。あるいは何らかの手段で連絡した協力者が現れるのを待っているのでしょうか?携帯電話も盗んだらしいが、こんなもの使えば一発でバレるはず。
脱獄犯がいたのはいわゆる「塀のない刑務所」ですが、こういうことが起きるといよいよGPSのついた足環でもはめさせなきゃ仕方がないかもしれません。いずれにしても官憲の威信にかけて、さっさと片付けていただきたいね。
桜の花うまいの?日々雑記
20180412
パソコンでインターネットを開いたら、Yahooのトップページに駒ヶ根の記事が出ているではありませぬか。。
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(毎日新聞)長野県駒ケ根市の桜が満開を迎えている。10日、その姿を撮影しようと出かけたところ、午後3時半ごろに同市赤穂の日帰り温泉施設前で、木に登って満開の桜の花を食べる猿の群れを見つけた。
子猿もいる約20匹の集団が、次から次へと木に登り、むしゃむしゃと花を食べていた。味が良いのかどうかは分からないが、開いた花よりも、つぼみを好んで食べているように見えた。その間、約1時間。
日が傾くと、猿の群れは近くのホテルの屋根を伝って山へ帰って行った。
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駒ケ根ではなく駒ヶ根ですよ、毎日新聞さん。記事を読むと、駒ヶ根高原の「こまくさの湯」周辺でのことではないかと思われます。このあたりはしばしば、山から下りてきた猿たちが我がもの顔に歩き回っており、中には桜の花にまで手を出す狼藉ものもいたのですな。つぼみを食べられちゃったら、花が咲かないじゃないの。
猿がうろつくようになったのはここ何年かのことで、正直なところ地元では困っています。幸いにして人に危害を加えたという話は聞きませんが、「集団でいるのを見ると怖い」という人もおり、ちょっとイメージは良くないですね。何か事故があってからでは遅いし、といって駆除するのも難しいようです。
桜の花は人間さまだって、塩漬けにして桜湯にしたり、最近ではペーストにしてスイーツの素材にしますから、そのままでも食べられなくはないでしょう。満開の桜を見に行くとほんのり甘い香りがしますよね。
あまりにも早かった今年の桜です。駒ヶ根では平地は、昨日の激しい風雨でかなり散ってしまいました。商売的にはもう少し持ちこたえて欲しかった。でも駒ヶ根では光前寺など、いつも20日過ぎに咲く桜がこれからちょうど見ごろです。ぜひお出かけください。(でも週末は、雨の予報…)
関連リンク: 長野・駒ケ根 桜の花うまいの?(毎日新聞)
二刀流、驚きのデビュー日々雑記
20180405
大谷翔平。先日の初登板初勝利に続いて、本拠地での初打席で3ランホームランと。その後も2安打を放ち、この日は4の3と固め打ち。いやあ~、野球にあまり関心を持たない私でさえ、これはすごいことだと思いますよ。
そればかりか、二試合連続のホームランを放ったとの速報も今朝届きました。驚きの二刀流デビューにアメリカのファンたちもあっけにとられたのではないでしょうか。
優れたピッチャーはもともと打撃の素質も高いと言われます。プロでは専門性が求められますからピッチャーは打たなくても当たり前みたいになっていますが、バッティングを磨けば大打者になる可能性は多くの人が持ってはいるのだと思います。
しかし9人目の打者になるのみならず、投げない試合にも登場して猛打を振るうような選手がこの時代に現われるとは、驚きでした。日本ハムが二刀流への挑戦を許したのは大英断でしたが、期待に応えて大方の予想以上の結果を出している大谷は、いったいどこまでやらかしてくれるか、想像もつきません。
初ホームランのあと、ベンチの仲間たちからいっとき知らんぷりをされ(メジャーの風習だとか)途方に暮れていたところなど見れば、何だか幼い感じにも見えますね。そもそもまだ23歳なのです。
僕も二刀流で…という選手がこれから次々と現れるかもしれません。パイオニアとなった底知れぬ大器の活躍、本当に楽しみですね。
悪ガキ出頭す日々雑記
20180329
金正恩氏が秘密裏に中国を訪問し、習近平氏と会談を持ったとのニュース。しばらくの間「北朝鮮の要人」としか報道されず、日本のメディアの腰の引け具合が何だか可笑しいなと思っていました。
金正恩は国の指導者になって以来一度も海外に出たことがなく、今回が初めてだそうですね。よほどの事情があったのだと考えるのが自然です。
各国から経済制裁を受け自国民を飢えさせながら、一方では核をちらつかせ周辺国を振り回し、後ろ盾となっていた中国の忠告も聞こうとしない金正恩。メンツを潰される格好となっていた習近平も腹が煮えくり返っていたことでしょう。
俺に恥をかかせるな、このままではトランプに容赦ない鉄槌を食らうぞと、悪ガキを呼びつけて叱り飛ばした…というところではないでしょうか。
トランプの取り巻きは良識派と目される人が次々と首を切られており、国務長官にはポンぺオ、大統領補佐官(国家安全保障問題担当)には元国連大使のボルトンが選任されるという、凄まじいタカ派人事となっております。5月に行われるという米朝首脳会談で下手なことになれば、すぐにでも北に対して攻撃が始まるのではないかとさえ思われる。
悪ガキと言えども内心の恐怖は相当のものでしょう。最近不仲になっていたお兄さんではありますが、ここは頭を下げて守ってもらわなきゃ、えらいことになる。大国の「本気」を前にして、悪ガキの行状も改まるでしょうか。そうならなければ困ります。
ところで、金正恩は特別列車で平壌から北京まで乗り付けましたが、中国の鉄道マニアが見慣れぬ列車を見とがめ、2011年に金正日が乗ってきたのと酷似している、と投稿したことで隠密行動がバレてしまったのだそうです。こういうのは面白い。
豪華な特別列車で国境を越え…なんて、こんな状況でなければ素敵なものですよね。私も二十代の頃ヨーロッパで、鉄路での国境越えは何度もやっています。当時西側ではパスポート確認も極めて簡単、東ではかなり時間もかかって(場合によっては数時間の停車)仰々しいものでした。「豪華な列車」というところはまだクリアしておりませんので、そのうち一度やってみたいものです。
別れは突然に日々雑記
20180322
インフルエンザも治り、さあ数日振りに会社だという朝。。
階段の踊り場に携帯を置いて洗面所に行き、用が済んで再び手に取ろうとしたそのとき。
手が滑り携帯を掴み損ね、そのまま3m下の木の床へと…。
カパッと電池パックが外れ、はめ込んでみても電源が入りません。あー、やっちまった。
ドコモショップで見てもらいましたが、これはもう駄目だということで機材を交換することになりました。8年余り使ったガラケーとの、突然の別れです。
電話帳がパアになってしまったのが痛いです。以前に電話番号を交換した方々、当方の番号やアドレスは変わっていませんので、ぜひ新携帯までお電話下さいな。
スマホになんかしませんよ、次もガラケーで!
インフルエンザ日々雑記
20180317
皆さまお久しぶりです。。
たぶん人生初のインフルエンザにかかってしまいました。熱はありませんが何だか寒気がして喉がひどく痛く、お医者さんに行ったのが火曜日のこと。鼻の穴に何やら棒を突っ込まれ、痛い痛いという間もあらばこそ、「インフルエンザB型ですね」と悲しい宣告が。社内規定により出社停止です。
水曜は大事な出張で社員たちと東京へ行く予定でしたが、もちろんキャンセル。引率者なしで(?)要領を得ない中、私に代わって勤めを果たしてくれただろうか?翌日の日本商工会議所総会のため私だけ残り、夜は大学時代の仲間と一杯やることになっていました。私のために都合を合わせてくれた友人たちにも、まったく申し訳ないことでした。
それから今日までずっと自宅療養しております。良い骨休めじゃないか、なんて、とんでもないですよ。水曜から木曜にかけては猛烈に鼻が詰まって顔が熱く目が痛く夜も眠れず、金曜からは咳も出始めてさんざんです。熱がないだけが救いです。(食事はちゃんととれています。さすがに飲酒はしていません)
やっぱり今あちこちで大はやりなのですね。幸いに、会社で感染者が続出しているわけではないそうです。一年前くらいだったかな、同じ週に5人も休んでえらいことだったのは。
月曜日にあった宴会で食卓を囲んだ方々にうつしていなかったか、案じられます。今日になってようやくブログを書く気になりました。たぶん来週からは会社に出られるでしょう。いろいろ不義理をしてしまった方々にお詫びいたします。
悪女の誘惑 (2)日々雑記
20180226
3位決定戦でメダルを争ったイギリス戦。最終エンドの両スキップの一投ずつをスポーツジャーナリスト生島淳氏が書いています。題して「悪女の誘惑」。何というタイトル!
藤沢の最後の一投は狙った場所に少し届かない失投でした。1点リードで逃げ切ろうとしていたのに、相手に形勢逆転の絶好のチャンスを与えてしまいました。イギリスのスキップ、ミュアヘッドは1点取って延長戦に持ち込むのではなく、ここで一気に勝負を決めたいと思ったでしょう。
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あなたがラストストーンを決めて2点取れば、銅メダルですよ。そのストーンは、そう囁いているように見えた。イギリス側から見れば、藤沢のストーンは色気ムンムンで、艶っぽいことこの上なかった。悪女と呼んでもよかった。それほど、藤沢のストーンはデリバリーの位置から、見え過ぎていた。(中略)藤沢のミスが誘惑を生み、欲望を喚起させたからこそミュアヘッドのデリバリーを狂わせたのだ。(生島氏)
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結果は皆さんご存知の通りです。写真1で、12時の位置で赤白境界にある黄色い石が藤沢のラストショット。センターにもっとも近い「№1」はその斜め下の赤(イギリス)です。最終エンドで日本1点リードの場面ですから、イギリスはこの状態を崩さず明後日の方向に投げれば1点獲得し同点、延長戦となります。ただしその場合、有利な後攻は日本です。
藤沢の12時の石はミュアヘッドが直接狙える場所です。その石に薄く当てて位置を左にずらし(そのまま№1赤に当たっても、左下の黄色が№1を守ってくれるから玉突き状態にはならない)投げた石をセンター付近に止めて№2にし、一挙に2点取ろうと考えたのです。彼女の力から言えば、そう難しいショットではない(らしい)。
結果は12時の石に厚く当たりすぎたため、ガードされていたはずの№1赤が左上へ飛んでしまい、投げた自分の石はそのままサークル外へ。そして12時の黄色が№1赤に当たって跳ね返り、ゆっくりセンターへ流れて止まりました。この日本の石が№1となり、黙っていても1点は取れたはずのイギリスから逆に1点を取り返す(スチール)まさかの結末となりました。日本チームも茫然。TV観戦していた私も目が点に!
練習に練習を重ねてきた一流選手にして、こういうこともあるんだなあ。記事によればミュアヘッドが投げた瞬間、ウェイトが速すぎたことを悟り、サークル近くにいた仲間が絶望的に「off! off!」と叫んだそうですが、私はそこまでは憶えていません。
韓国との対戦でも似たような場面で相手スキップ「メガネ先輩」が信じられないようなミスをしています。こうした偶然の悪戯も含めてのカーリング。藤沢五月が悪女なのではない。カーリングに棲む魔物が悪女なのです。でも、最後の最後まで相手にイージーには投げさせない、粘りのカーリングあってのこと。だからやっぱり、藤沢はカーリングの悪女…だったのかも。
日本のカーリング娘たちは皆が北見生まれ。それぞれ違った道を通り挫折も味わいながら縁あって再び集まり、最後まで明るく爽やかに、平昌オリンピックに爽やかな風を吹かせていきました。銅メダル獲得、心からおめでとう!
関連リンク: 勝負を決めた藤沢五月の「悪女の誘惑」
悪女の誘惑 (1)日々雑記
20180225
平昌オリンピックが先ほど終わりました。会期終盤にも日本選手の大活躍があり、時差なく無理のない時間帯で心ゆくまで応援できた、楽しい2週間でした。
女子団体パシュート、計算しつくされた心憎いばかりの金メダル。以前から金メダルにもっとも近いと言われた種目です。決勝の時間は高速バスに乗っており、タブレットで速報を見ていました。金メダルの表示を見た瞬間、思わず指パッチンしてしまいましたが、周りの乗客はみんな眠っていて、喜びを分かち合えず残念至極なり。
マススタートも、初めて見ましたが、珍妙な(失礼)競技ですな。私は博打はやりませんが、漫画「ギャンブルレーサー」で昔読んだ競輪にそっくりです。先行するオランダ選手がカーブで膨らんだ一瞬を見逃さずに、電光の如き素早さでインを差した高木菜那、まったくお見事でした。準決勝で転倒に巻き込まれた佐藤綾乃、あまりにも気の毒。
そしてカーリング娘たちの奮闘には、毎日一喜一憂させられました。5年前(13.2.18)に本欄で書きましたが、私はカーリング大好きで、3時間見ていても全く飽きません。彼女たちがメダルを取ってくれるとまでは正直思っていませんでしたが(もちろん願ってはいましたが)、期待を上回る活躍に心から拍手です。
北海道訛りの「そだねー」とか、おやつタイムの笑顔だとか、一気に人気者になったLS北見のメンバーたち。スピードスケートならせいぜい数十秒から数分、ジャンプに至っては十何秒かしか映らないところ、カーリングは2時間半から3時間の試合を予選だけで9試合もやるのですから、露出の多さはダントツです。ゴーグルやヘルメットで顔が隠れることもありません。人気を集めやすい好条件がそろっているのです。
私は中部電力時代からの藤沢五月ファンで、今大会でこれほどまでに彼女がアイドル的に騒がれるのには、少々複雑な気持ちです。スキップとして世界の強豪と堂々渡り合う姿は本当に頼もしく、改めて魅了されています。
続きます。
遅咲きの女王日々雑記
20180219
羽生結弦・小平奈緒、日本中から金メダルを期待されていた二人がみごとにやってくれました!最高の週末でした。。
昨年12月4日に小平奈緒選手に期待する記事を書きました。あれから2カ月半、この500mがどんなに待ち遠しかったことか!
レースの第14組に彼女が登場したとき「あれ?眼鏡が違う」と思いませんでしたか。この大会でのトレードマークになっていた黄色とオレンジのゴーグルでなく、黒いのを掛けてきたのを見て、何かジンクスのある勝負眼鏡なのかなと思いました。
緊張のスタート。今大会、"ready"から号砲までが何だか長いような気がしています。小平の体がピクっと反応したのを見て、あっフライングか?と思いましたが、そのままスタート。でも集中を切らすことなく、最初の100mを10秒26で駆け抜けました。レース前には10秒3を切ることが目安だと言われていました。
そのまま力強く滑り続け、コーナーもみごとに最少半径で回ってホームストレートへ。この時点で同走のチェコの選手とそんなに差がない様にも見えましたが、最後までぐいぐいと加速してみごとにゴールイン。36秒94のオリンピック新記録!両手を大きく広げてガッツポーズ。
次の組のライバル李相花(五輪2連勝中)は100mこそ10秒20と凄いスタートでしたが、そのあとバランスを崩すなどして小平を上回ることはできませんでした。銀メダル。
レースが終わって、小平は泣いている李相花に近づき、肩を抱いて何やら話をしていました。報道によれば、
李 「良い記録を出したね」
小平 「あなたに学ぶ点が多かった」
二人で「長い間一緒にやってきて、お互い誇らしいね」
小平 「今も尊敬しているよ」
…勝って驕らず、敗れて怯まず。ノーサイドの精神。こんな女王を地元から送り出せたことを本当に嬉しく思います。ライバルも素晴らしい。日頃から競技会のたびに顔を合わせしのぎを削りながらも、プレゼントを贈り合うような仲だとか。
なお、黒いゴーグルはウォーミングアップ用のもので、本来付け替えるつもりだったのを忘れてそのまま出てしまった、そうです。
本当におめでとう!
雪辱日々雑記
20180214
平昌五輪。日本勢にも嬉しいメダルが届きました。
12日夜は女子のジャンプと1500mが重なり、さらに男子モーグルで私は全くノーチェックだった原大智が銅メダルと、チャンネルを変えながら番組を見るのも忙しい状況でした。その中で、さらに高梨沙羅と髙木美帆がそれぞれ銅と銀に輝きました。
高梨沙羅は前回ソチの五輪では絶対的金メダル候補として期待されながら、信じられないような風に翻弄され4位に沈みました。TV観戦していた私、「こんな小便臭い小娘に期待した俺がバカだった!」と家族の前で嘆き、ひどいことを言うもんじゃないと子供にたしなめられたものですよ。W杯女子最多勝の通算54勝目を前にずっと足踏みが続き、どうしたことかと不思議に思っていました。
髙木美帆は前々回バンクーバー五輪で、日本選手歴代最年少で出場し大きな注目を集めました。しかしその後なかなか伸びず、ソチでは代表から外れるという苦い思いをしています。本人が「一生懸命頑張ることに抵抗を感じる自分がいた。なんだかんだで(ワールドカップなど)3年間は代表に選ばれ、『どうにかなる』みたいなところがあった」と、スケートへの姿勢に真剣さが欠けていたことを認めています。
その二人が、今回相次いでメダルを獲得しました。高梨は平昌ジャンプ台の悪状況にも負けず現在の自分の力を出し切り、堂々の銅メダル。髙木は後半型の粘りの滑りを見せてくれました。最後のバックストレートで同走者を追い抜いた加速の凄み、鳥肌ものでした。優勝まであと0.2秒のまことに惜しい、悔しい銀でしたが、まだ1000mもパシュートもありますから、さらにメダルを目指して頑張ってもらいたいです。
二人とも前回ソチの雪辱を見事に果たしたわけですが、小さい頃「雪辱」なる熟語を見て変なことばだなと思っていました。なぜ「雪」の字が使われているのか。
これは「辱(はじ)を雪(すす)ぐ」という意味です。雪の字は白く清めることと結びついているのでしょうなあ。ただし、洗い物などの「すすぐ」には濯ぐ、漱ぐの漢字を使い、雪の字は使わないようです。
なお「雪辱を晴らす」というのは誤用で、もともと雪の字が晴らす意味を持っていますので、「雪辱を果たす」あるいは「雪辱する」が正しい。「屈辱を晴らす」ならOK、だそうですよ、念のため。