松竹梅しごと
20121230
朝からあいにくの雨。会社は今日30日で仕事納めです。
企業によっては9連休というところもあるようで羨ましいですが、ここはお客様にとっても(もちろん当社にとっても)書き入れ時でありますので、しっかりやらせていただきます!ちなみに新年は4日より。
例年のようにM君が門松としめ縄を作ってくれました。今回はしめ縄がすごい。横綱土俵入りや運動会の綱引きにも使えそうな、極太のやつです。会社玄関を堂々たる迫力で飾ってくれています。
お取引のメーカーさんから毎年頂戴する盆栽。今年も届きました。今年のは「松竹梅」。新春の縁起物と言われるものですね。一鉢の中に、松、竹(実際は笹)、梅、それに菊と南天(これは作り物)まで一緒に入った、宝船みたいなゴージャスな盆栽です。
以前は勿体なくもじきに枯らしてしまうことが多かったのですが、ここ何年かは事務のIさんが丁寧に水や肥料をやってくれて、長く楽しんでいます。2年前に戴いた万両は、今年も赤い実をしっかりつけています。
神棚を拭いて、鏡餅を飾り、あとは新年を待つだけです。
皆様、よいお年をお迎えください。
雨、泥、熱気しごと
20121022
先週18日にグランドフェアが終わりました。【御礼】でも書きました通り、例年と変わらぬ大勢のお客様にご来場いただくことができ、感謝のひとことです。
しかし、天気予報がここまで当てにならぬとは。17日準備日の午後の雨はまあ、仕方がないでしょう。でもフェア当日は「晴」のはずだったのに、何てことよ、まったく!
前日夕方の時点でグラウンド状態が相当心配されましたので、当日は男子社員全員が5時半に集合し(外はまだほとんど真っ暗)泥まみれになって、溜まった泥水を掻き出したりスポンジで吸い取ったり。この時点では雨はやんでいましたので、何とか対策はできたのではと思いましたが、2時間ほどして再び雨となり、そのまま断続的に降り続け、一日中やむことはありませんでした。ぬかるんだグラウンドに車を停めたお客さまには、ご迷惑をおかけしてしまいました。本当に申し訳ないことでした。
それでも会場の中は、雨空をものともせず、真剣に商品を探すお客様の熱気でムンムンでした。出展するメーカーさんが声を揃えて言われますが、当社の展示会に来られるお客様は目の色が違う、と。他所の展示会のことはわかりませんが、私たちが見てもそう思います。
この日を楽しみに来て下さるお客様のおかげで、このフェアは37年間続けて来られたのです。これからもご期待にお応えして、充実した中身で開催してまいります。
晴れろや晴れろしごと
20121015
伊勢喜グランドフェア2012まで、あと3日となりました。
今日は夕方、全社員を対象に社内説明会を行いました。営業の担当者は会議などで展示会の内容についてよく知らされていますが、事務や配送の担当者は(各部署の代表の人が実行委員会に参加してはいますが)なかなか全体を把握するのが難しいので、何年か前から全社的な説明会をしています。準備や当日の動き、今回の展示の目玉、などについて、全社員がきちんと頭に入れた上で臨みたいと思っています。
さて、気になるのはお天気です。会場はもちろんすべて屋内の展示ですが、あまり降ると駐車場(土のグラウンド)の状態が悪くなりそうで。
この時季はそう雨の多い季節ではありません。たまに遅い台風とニアミスしてヒヤヒヤすることはありますが、展示会当日に本格的な雨に見舞われたのは、私の記憶では十数年前に1回あっただけです。幸いお天気にはかなり恵まれてきています。
2004年、台風のため飯田線辰野付近で線路の土が流れ、電車が脱線転覆したのは展示会の前夜でした。このとき出展者の皆さんと懇親会をしていましたが、会場が何度も停電し、終わる頃には市街地にまで水が溢れ出るような大雨で、どうなることかと思いました。翌朝は台風一過の快晴でした。
今日の天気予報では、17日(準備日)は晴のち雨、18日(当日)は曇とのこと。
何とかなるかな。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
伊那谷最大の食イベント
第37回伊勢喜グランドフェア2012
10月18日(木)伊那商工会館
ご招待の方のみ入場できます
新規開業・新規お取引をお考えの方で
来場ご希望がありましたら、お問合せ下さい
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
進化するサラダしごと
20121012
伊勢喜グランドフェアが来週18日に迫りました。社内もあわただしく、それぞれの部署で準備が進められています。
今回の展示の目玉の一つは「サラダ」です。いや、菜食主義に宗旨替えしたわけではありません…
従来の添え物、付け合せ的な使い方から、サラダは進化しています。朝食にもディナーにもお惣菜としても、今では堂々と主役を張れる存在にもなってきているサラダにスポットを当ててみました。
だいたい、サラダと言っても、広いですよね。かつて「美味しんぼ」の海原雄山氏は、究極対至高の料理対決で、枝になったままのトマトの盆栽?をそのまま食卓に出し、これが至高のサラダだと言い放ちました。そこまで間口を広げなくとも、素材に肉や魚介は当たり前のように使われています。
デパ地下の総菜売り場を歩くと、ショーケースに山盛りになっているサラダの絢爛豪華さにいつも目を奪われてしまいます。あれって、もちろんそれぞれの企業のノウハウがあるのでしょうけれど、色も鮮やかで、実に上手に陳列してあると思います。
ホテルの朝食に「サラダバー」は当たり前に出てきます。よく並んでいるのはどうだろう、レタス、海藻、ポテト、マカロニ、ミニトマト、胡瓜、玉ねぎ、コーン、ツナ、千切りキャベツ、カイワレなんかかな。これにドレッシングが3種類ほど、ってとこですか。
一方でサラダバーを売り物にしているレストランもあります。ほとんどメイン料理と変わらぬ価格設定をし、そのかわり数十種類の素材が取り放題、これだけでじゅうぶん主食となりお腹が一杯になるようなものを提供しています。ついつい取りすぎてしまいますよね。本来のメインが食べられなくなってしまうくらい。
私の個人的意見としては「ヤングコーン」「豆」「生のマッシュルーム」があると嬉しいですね。あと小エビの茹でたのとか、温泉卵とか。いや温泉卵は(サラダバーでは)見たことがないな。
今回のグランドフェアでは、ドレッシングのメーカーさん各社推薦のレシピを実際に製作試食し、評判の高いものを展示試食していただきます。ぜひ、お楽しみに!
(写真は、イメージです)
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伊那谷最大の食イベント
第37回伊勢喜グランドフェア2012
10月18日(木)伊那商工会館
ご招待の方のみ入場できます
新規開業・新規お取引をお考えの方で
来場ご希望がありましたら、お問合せ下さい
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七福醸造さんしごと
20121003
会社にいらしたお客さま。
「白だし」で有名な愛知県安城市の調味料メーカー、七福(ひちふく)醸造の犬塚会長さんと息子さんの社長さんが来訪されました。
いま現在、私どもとのお取引はまだまだ少ないのですが、同社は縁あって、当地駒ヶ根市に工場を建設されることになりました。これからご近所になるということで、地元の問屋である私どもにご挨拶にお見えになったのです。
正直、私も取り扱い商品でありながら、これまであまり知識を持っていませんでした。同社ホームページによると、白だしは、白しょうゆに鰹節・昆布・椎茸のだし、みりん等を加えた「だししょうゆ」です。値段は決して安くありませんが、板前さんたちには定評があり、商品指定でご注文いただくのにお応えして当社でも在庫しております。
駒ヶ根の自然豊かな環境と水質が大変気に入ったと、会長さんは言っておられました。味と安全性のためにとにかく原材料を厳選され、調達コストは高くついても良い材料からでなければ良い商品はできない、という信念をお持ちです。
自社商品の良さを熱く語られ、これまでの営業活動でのエピソードなどもいろいろとお聞きしました。本物を作っている、という誇りがあふれ、私も感銘を受けました。
七福さんは地元で毎年秋に「100㎞歩け歩け大会」を開催されています。20時間~30時間をかけて、三河湾沿岸を歩くイベントで、全国から1,700人もの人が参加されるのだとか。こうなると運営も大変で、大会前は仕事になりません、と笑っておられました。
文字通りこれから「お近づき」になるのもご縁です。今後商品について営業担当者ともども勉強し、多くのユーザーさんにご紹介したいと思います。
関連リンク: 七福醸造のホームページ
ジャム作りを体験しごと
20120908
はるばる広島へと出張。
「アヲハタ・ジャム工場」を見学に行ってきました。
工場は広島県の竹原市というところにあります。瀬戸内海に面してたくさんの島々を望む、私たち信州人にとってはなかなかお目にかかれない美しい環境に立地しています。
周囲は柑橘類の大生産地です。ママレードやみかんの缶詰を作るのには、原料調達に絶好の場所ということで、80年前この地に工場を設立しました。現在は広く機械化された衛生的な工場で、一日15万本のジャムを製造しています。
敷地内には「ジャムデッキ」という施設があり、ここは一般の人たちがジャムの歴史や製法を勉強したり、実際にジャム作りの体験ができたりするテーマパークになっています。私たちもここでブルーベリージャムを作らせていただきました。
工房はSF映画に出てくる宇宙船のコックピットのようなモダンなスタイルです。一人に一台IH調理器が置かれ、30人くらいが同時にジャム作りを体験できます。
家では女房がときどきジャムを作ることがありますが、もちろん私は初めて。至れり尽くせりのご指導のもと、材料を火に掛け、ペクチンや砂糖を加えかきまぜ、糖度を計り、できたジャムを瓶詰めして空気を抜き、と全工程を滞りなくこなすことができました。「砂糖の甘さ」が加熱に従って「ジャムの甘さ」に変わっていく様子が興味深く思いました。
それでも加熱時間やかき混ぜ方など、微妙なタイミングが味に影響するようで、同じテーブルで作った4人のジャムが見事に味が違うのはちょっと驚きました。(もちろん自分が作ったのが、一番おいしかったですとも!)
このほか関連工場の「芸南食品」さんでさまざまな加工食品の製造を見せていただいたり試食をしたり。やはり現場を知ることは大事です。商品に愛着も湧きますしね。お世話になった皆さんありがとうございました。
関連リンク: アヲハタ/ファクトリーガイド
県粉卸組合 総会しごと
20120621
台風4号、どうやらこの地域のほぼ真上を通過していったようですが、実感としては「普通の雨降り」でした。いつもながら中央アルプスと南アルプスにしっかり護られています。ありがたいことです。
さて昨日は松本で表記の会議。現在私が組合長を務めており、今回で3度目の総会を迎えました。決算予算などのほか、県内の小麦粉卸売業者と、製粉メーカーさんとの懇談を行ないました。
食品卸売業の業界団体というのは(少なくとも長野県では)それほど多くなく、当社が参加している数少ない団体の一つです。今期で「第50期」だそうで、私の生まれた頃から続いているのですから、少し驚きます。昔の業界と今とでは、当然ながらずいぶん様変わりしていることでしょう。当時を知る長老の方がおられたら、ぜひお話を聞いてみたいものです。
組合長は自動的に、県を代表し全国組織の理事として出ていくことになっています。こちらも年1回、6月初めに東京で総会があります。
そこでは全国各地の情勢報告をお聞きしますが、国の小麦制度が大きく変わりつつある中で、物流商流を担う卸の機能をもっと評価して欲しいという声ばかりです。苦労はどこも一緒だな…と思います。
そんな中、いま花盛りの「ご当地B級グルメ」についての話がありました。売り出し中のB級グルメのうち八割方は、粉モノです(中でも焼そば系の多いこと!)。その多くは自治体や商工会議所、飲食店組合などの主導で動いていますが、もっともっと粉業界としてそこへコミットするべきではないかと。
まったくその通りですよね。そうした積み重ねが、新たな消費を生み育ててゆくのでしょう。この分野にも、まだまだいろいろ新しい種があると、心強い発見になりました。
今日は朝からしごと
20120605
出社すると、揚げ物のいい匂いが漂っています。。
冷凍食品メーカー、ヤヨイ食品さんが早朝から、営業担当者に持たせるサンプルを調理していただいていました。ご覧のとおり、部屋中がお魚のフライで一杯です。
今月のキャンペーン「ランチ・お弁当商材フェア」のアイテム、
・かじきまぐろステーキカツ 100g
・いわし梅しそフライ 70g
の2品が1軒分ずつパックされています。どちらもボリューミーで、じゅうぶんメインの食材にできる迫力です。特に「いわし梅しそフライ」は当社のセールスたちが試食のとき大いに気に入って、「ぜひこれを売ろうや!」と盛り上がったという一品です。
お客様にカタログを見てもらうのもいいですが、百聞は一見にしかず、百見は一食にしかず、ですからね。是非とも食べていただくなくちゃ。今日はそれぞれサンプリングの成果があったでしょうか?
皆様、ぜひお試しを。
新年度しごと
20120402
4月の新学期を迎え、世間に新入生や新入社員が満ち溢れる時期となりました。。
当社も今年は新入社員こそ入ってきませんが、3月決算ですので昨日から新しい年度になっています。
振り返ってみると昨年度は、東日本大震災の余波が直撃する中で始まり、本来なら大事な稼ぎ時であるお花見商戦が非常に厳しい状況で推移する、大変なスタートとなりました。あれから一年が経ったのかと思いますと、どうでしょうか、とても長い一年間であったような気がしています。
今年の春はいつまでも寒い日が続き、我が家でもなかなかストーブから離れられません。桜の訪れもやや遅いようですね。基準木となっている靖国神社のソメイヨシノは31日に平年より5日遅れで花開き、東京でも開花宣言となりました。
TVニュースでやっていましたが、気象庁職員の係の人は開花が近づくと毎日二度、この木を観察に来るのだそうですね。開花を確認するとすかさず庁舎へ電話連絡し「ただいま開花です!開花宣言を出して下さい!」と報告するのだそうです。
桜の時期に靖国神社へ行ったことはありませんが、さぞ見事なものでしょう。ご存知、日本を代表する桜の名所である、我らが高遠城址公園の開花は11日頃といわれており、見ごろは14日15日の週末から1週間ほど…でしょうか?多くの花見のお客様を心からお待ちしています!
この春は桜と一緒に、ぜひともいいスタートを切っていきたいものです。
本年度もよろしくお願い申し上げます。
AOCのブランド戦略(続き)しごと
20120322
この裁定の意味するものは、ロックフォールの品質ブランドを守りながら、さらなる増産(とそれに伴う世界進出)を可能にする、というものでした。
前述の3か条を守りさえすれば、R村以外の土地でも「ロックフォールチーズ」を作ることができる、というのがミソです。R村のカビを種とし同村の羊と同じ品種の羊乳であれば、そして3ヶ月間R村の洞窟に貯蔵し熟成させれば、れっきとしたお墨付きがいただける。もちろん出来上がりの品質は厳しく問われるわけですが。
現在ロックフォールを生産できる地域は南フランスの一帯に広がり、その総面積はフランス全土の20%くらいにまでなるのだそうな。そしてR村には3ヶ月間大量のチーズを貯蔵する莫大な保管料が流れ込む素晴しい?仕組み。ふーん、こんなこと、想像しませんでしたなあ。
ワインの「シャブリ」でも同じような事が行われているそうです。昔のシャブリ地区中心部には「グラン・クリュ」という特級格付けが与えられ、その外側には1級シャブリ、さらに外側には並シャブリ、プティシャブリと、呼称認定地域は今やどんどん広がっており、世界中で増大する需要に対応しています。
これらの事例は、消費者を一種の飢餓状態に置きながら徐々に新規参入を増やしていき、最終的には質でも量でも市場を制覇するあっぱれな戦略を示しています。言ってみれば「伝説的」に高品質な生産品を、ブランドイメージを落とすことなく増産していくための物語を、AOCという権威付けの仕組みを使って紡いで行くわけですね。
こうした考え方を応用して、とても売りものになりそうもなかったある地場の焼酎を、売り切れに導いた話もされました。まあここまで来ると、消費者の側から見れば「本当にこれでいいの?」という感じも、無きにしもあらずでしたが。あとは、山梨vs長野のワイン戦争の話とか。(これについてはちょっと時間が足りず、もう少し詳しく聞いてみたかった…)
とかくソムリエの講演というとワインの薀蓄話を思い浮かべますが、ワインの話でなくマーケティングの話で、大変興味深く聞くことができ、ためになった講演会でした。地域おこしに大いにヒントになりそうです。