スイカのガスパチョ食べもの
20210829
残暑厳しき折。まだまだスイカの季節が続いています。これは、前々から作ってみたかった一品。
スペインの夏の冷製スープ、ガスパチョは、この辺ではお店でいただく機会は少ないですが、本当にいいものです。15年7月本欄に書きました。本来はトマト、キュウリ、パプリカ、玉葱などで作るガスパチョをスイカでこしらえるというのは、山本益博の本でだいぶ前に読んで知りました。どんな味だろうと想像し夢見て(オーバーだろ)いました。
今ではちょこっと検索しただけでも、山ほどレシピが出てくるようになりました。中でいちばん簡単そうなのにトライ。
スイカ800g、湯むきトマト200g、薄くスライスした食パン1枚(水でふやかす)、すりおろしニンニク半かけ、EXVオリーブオイル大匙1(もっと多いほうがおいしいと思う)、塩少々、をミキサーして冷やすだけ。スイカとトマトの割合が4:1というのがコツだそうです。簡単でしょ?一日置くと味が馴染んでいいようです。
レシピにはスイカの種を取れってありましたが、私はそんな面倒なことはしません。ミキサーすれば種は粉々になってしまいます。もちろんズクのある人は種を取った方が、ざらつきが少なくていいでしょう。
スイカの甘さ、さわやかさとニンニクの風味、少しの塩気が抜群の相性です。スープ皿ではなく、もっとたくさん作ってジョッキで飲んでしまいたいくらいのものです。おいしいです!
スイカが店頭にあるうちに、もう二、三度作りたいな。
レジ袋の次は何だ日々雑記
20210826
皆が疲弊したこのご時世に市民生活をどんどん不便にして、一体何がしたいのでしょうか。いい加減にしてくれと言いたいです。
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(読売新聞)環境省と経済産業省は23日、プラスチックごみを削減するため、小売店や飲食店などで無料で提供される使い捨てスプーンなど12種類のプラ製品について、有料化や再利用などの対策を義務づける方針を明らかにした。6月に国会で成立した新法「プラスチック資源循環促進法」に基づく規制で、来年4月の同法施行と同時の導入を目指す。
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対象とされるのはプラ製のスプーン、フォーク、ストロー、ホテルの歯ブラシ、クリーニング店のハンガーなどで、驚いたことには弁当の容器なども対象に含めるべきだという意見も出たそうです。どうやってお弁当を売ったらいいのか、ぜひ教えていただきたいですね。こうなると、スーパーの肉や総菜のパックが話題にならなかったことが不思議です。
昨年7月にレジ袋が有料化され、皆さんそれぞれご不便を感じておられると思います。私もクルマにエコバッグを備え、買い物のときは(やむなく)使っておりますよ。たかが3円といえども、納得できないカネを払うのは口惜しい。
記事には「環境省の調査によると、コンビニでの(レジ袋の)辞退率は有料化前の28%から75%に増加し、一定の効果が表れている」とあります。これは、効果とは言わないでしょう。目的は海洋汚染を減らすことだったはずで、それこそが「効果」じゃないのですか。(レジ袋については昨年6月24日の本欄で取り上げていますので、繰り返しませんが)
プラ食器はコンビニばかりでなくファーストフードなど外食で使われることが相当あると思います。だいたいホテルの歯ブラシやクリーニングのハンガーを海や川に捨てる人、どのくらいいるのですか。
プラスチックは生活を快適にするための素材として、私たちの生活から切り離すことはできません。軽くて加工しやすく大量生産でき、しまいには燃料の補助材として焼却することができます。海洋汚染の主因がレジ袋やプラ食器でないことは統計でも明らかになっています。
世の中からプラスチック一掃を目指していると思われる小泉進次郎氏は、これらの政策は環境改善効果を期待しているのでなく、国民の啓発が目的だとうそぶいています。お偉い人ですね。世間知らずの大臣閣下にご指導いただかなくても、ほとんどの日本人は世界的にも高い水準でプラごみの始末をしているのです。
こんなことが国会でもロクに議論されず実施されようとしている、ちょっとおかしくないですか。
絶賛の冷凍GYOZA食べもの
20210819
オリンピック選手たちが選手村でどんな食事をしていたのか、会期中から大変興味深く思っていました。曰く、あらゆる食文化に対応した700種類のメニューが24時間食べられると。ホテルの豪華バイキング並みの充実度で、こんな立派な食事を拒否して自前の仕出し弁当を召し上がっていたという、どこかの選手はお気の毒でした。
メニューの中でも時に人気を集めたと言われているのが、餃子です。例えば7人制ラグビーの女子米国代表イロ―ナ・マー選手は、TikTokで「世界で一番おいしい餃子は、オリンピック選手村にある」と賛辞をつづっていました。
この餃子が、実はJOCオフィシャルパートナー、味の素が提供した冷凍餃子だと話題になりました。それはもう美味しくて当たり前。我が家の食卓にも高頻度で上りますよ。
これだけの多品種をオンタイムで提供するには、冷凍食品の使用は必須です。冷凍餃子は各メーカーが技術を凝らして日々品質が向上しており、家庭ではもちろん、外食の場面でもそれと知らずに召し上がっていることが相当あると思います。我社でも味の素や、評判の高い業務用餃子メーカー「ケンちゃん餃子」の冷凍餃子をたくさん販売しています。
冷凍餃子が家庭で食べられる頻度は相当高くなっているはずですが、最近では当社の近所に冷凍餃子の無人店舗チェーンが出店しまし、開店当初はかなり人を集めていました。今は落ち着いてきたかな。(調査と思って食べてみましたが、肉の存在が弱くニンニクが強くて私の好みではありません)
味の素は冷凍餃子のPRのために、東京赤坂に「GYOZA IT.」というお店を5年の期間限定で開いています。まだ五輪開催が遠い頃、そちらにお招きいただいた様子を本欄18.2.28に書きました。国内のみならず世界へ日本発の餃子ならぬGYOZAを発信したいという意欲をもって、ワインに合わせるなどさまざまな食べ方を提案されています。
私たちが普段口にするのは、戦後日本に入ってきて独自の進化を遂げた日本風餃子。ラーメンほどではないにせよ、本場で食べられている中国餃子とは違って当り前です。オリンピックが「NIPPON GYOZA」を世界に売り込む起爆剤となったら、愉快ではありませんか。
岡谷土石流の現場日々雑記
20210817
昨日長野へ行く用事があり、中央道の飯田-岡谷JCT間(のちに飯田-伊北は開通)が通行止めになっていたため、やむなく駒ヶ根から岡谷まで下道を走りました。。
その道中、災害の爪痕も生々しい岡谷市川岸の土石流惨事の現場を往復とも通ったのです。1枚目の写真は夕方5時ころ、帰路のもの。土嚢が積んである家が被害にあった住宅です。
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(信濃毎日新聞)15日午前5時26分、岡谷市消防団員から119番通報があり、住宅にいた8人のうち、5人が市内外の病院に搬送されたが同日午後、母子3人の死亡が確認された。他の2人は軽傷。(中略)住宅は8人のうちの1人の所有だが、普段は空き家。お盆で8人が一時的に滞在していた。
住宅はJR川岸駅前を走る県道沿いにあり、土石流は住宅の裏山から流入し、8人がいた2階を直撃。遺族によると、亡くなった3人は山側の部屋にいた。
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被害にあった住宅は駅の真向かい。2枚目の写真で扇状の土砂が襲った中央にある家です。裏側は山の斜面に密着していて、上を走る中央道に開けられた歩行者用の小さなトンネルをくぐってきた小規模の土石流のようです。
往きに通ったのは16日昼頃でしたが、まだまだ広い範囲に泥が残っていて、渋滞していました。大勢の人が処理に働いていて、玄関にはいくつも花束が手向けられていました。
お盆でたまたまこの家に集まった人たちに降りかかった大惨事。亡くなった3人はもちろん、生き残ったご家族の気持ちを考えると言葉もありません。それなのに、ろくに事情も知るはずのない者たちが遺族を中傷する心無いネットの書き込みを見て、呆れ憤慨しています。
中央道はこの区間が今も通行止めになっていて、まだ解除の見通しは立っていないとのことです。交通要所だけに、高速から降りてこの場所を通る人はしばらくの期間かなり多くなるでしょう。心の中で手を合わせていかれる人も、きっと多いと思います。
豪雨の盆日々雑記
20210815
昨日ブログを書き始めて、雨また雨のお盆を嘆く文章を書こうとしたのですが、さらにひどい状況になってしまい、書き直しです。。
14日。よく降るなと思っていたのも束の間。午前中からTVニュースには全国放送で長野県各地の増水の様子が映し出され、夕方には天竜川の氾濫の危険があるとして駒ヶ根市内の下平地区に避難指示が出されました。写真は、天竜川にある吉瀬ダムの様子。(15日夕方)
ほんの2日ほど前には、この日は白骨温泉に日帰りで行ってみようかなんて話していたのです。安曇野も上高地も凄いことになったようで、もし行ってたら帰ってこれないこともありえました。(そもそも、行かれなかったかも)
今日15日は中央道が長野県内区間通行止め、電車も今日は終日運休。この状況で下道(山道)を試すほど私は命知らずではありません。伊那と諏訪を結ぶ岡谷市川岸では駅前で土砂崩れが発生し家にいた人が3人心肺停止となり、木曽の国道19号線は寸断されていて、他地域との交通は事実上ストップしています。旅行者や帰省の人で困っている人は多いでしょうね。
15日昼の時点で雨は弱まっていますが、水の災害は遅れてやってくることも多いですから、まだまだ要注意です。
お盆休みがこんな形で終始豪雨に見舞われるとは、観光地信州の夏の商売にとってもう最悪です。お盆の一日は冬の一か月に匹敵すると、お得意様の観光業の方が前に言っていました。これでは冬の四か月分を失うことになってしまいそうです。
政府、専門家、メディアが声を嗄らして叫んでいた連休中の「人流」が見事に止まりました。いくらかコロナの感染者数が減りますかね。
120歳になりましたしごと
20210810
8月8日。当社の創業記念日です。1901年(明治34年)8月8日に創業者春日喜一が看板を掲げて、満120年を迎えました。
創業者は克明な日記をつけていて、創業独立に当たって感謝の宴を設けたこと、その出席者と頂戴したお祝い、宴の献立、営業開始のため購入した物品の数々を記録しています。またコピーのない当時ですから、役場などに提出した各種の書類の写し(もちろん手書き)も書き記されています。
それによれば正式には8月8日に実家から独立し、15日に「物品販売業」(但砂糖石油紙類)として、松本税務管理局長飯塚忠成殿宛てに営業開始届を提出しました。当社では8日を創業の日と定めています。
個人での商売でしたからいわゆる「屋号」などの記載はありません。伊勢屋商店と称していたものと思われます。伊勢屋喜一、略して伊勢喜と呼ぶようになったのが初めからなのか、しばらくしてからなのか、解読するにも骨が折れるのでわかりません。
先代社長が元気だったら、この日記をワープロソフトで書き写してくれたでしょうにねえ。最近はAIでくずし字を判読できるようになったらしいので、きちんとまとめたら明治大正から昭和初期までの商売屋がどんな日々を送っていたか、貴重な記録となるでしょう。
本来ならば創業120周年祝いを多くの人とともに行うところですが、コロナのためそれはかなわず、残念なことです。
120年の間、数えきれないほど多くの人が当社に従事し、その十数倍のお取引先の方々にお世話になってきました。たくさんのご縁をいただいたおかげで仕事を続けてこられたことに心から感謝いたします。今はコロナのため会社は大変苦しい時期でありますが、必ずここを乗り越えて、さらなる伊勢喜の歴史を作っていきます。
猛暑の中の五輪日々雑記
20210806
毎日、暑いこと熱いこと。こんな中でオリンピックが行われていることに、今更ながら驚き呆れます。全身から湯気が出ているような選手の皆さんには、心から同情します。
中でも、今大会初登場のスケートボード。日本選手の大活躍は嬉しかったですが、コンクリートの塊が太陽に照らされ焼け付いている中での競技、想像しただけで何だか気持ちが悪くなりそうでした。選手たちは意外と平気そうにもみえましたが。テニスやゴルフも大変そうですね。彼らは競技時間が圧倒的に長いし。
招致の時、2013年に「五輪が開催される東京の夏は温暖で、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候です」とプレゼンしたのが嘘だと海外の関係者らが憤慨しているようです。私も当時、こんなデタラメ言っていいの?と思いましたよ。
でも選んだIOCだって馬鹿じゃあるまい、8月の温度湿度の平均値くらいは裏を取ったんでしょう?その結果東京が選ばれたのですから、そんなこといつまでも言われたって困りますね。運もある、去年の8月ならだいぶ涼しかったのでは。
大スポンサーである米国テレビ局の意向で五輪が真夏に行われていることは、誰もが知っています(人気競技の決勝開始時間なども)。アスリートファーストが聞いてあきれますが、少なくとも今のところ開催期間を秋にずらそうという動きは見えません。
当初日本時間昼頃に予定されていた屋外競技が、猛暑を避けて夜に変更されたりしています。米国チームが予選敗退したりしてアメリカでの視聴率が望めなくなったからできたことでしょう。開催地側の事情を考えても、無観客でなくては昼から夜への変更は簡単にできなかったでしょうから、怪我の功名か。
マラソンなど札幌に場所を移して本当に良かった。今年の東京では、冗談ではなく死者が出かねません。でもトライアスロンは東京でやったのですよね?とても綺麗とは言い難い東京湾で泳いだことも含め、事故がなくて何よりでした。
温暖化が叫ばれるさなか、このままでは真夏に五輪を開催できる都市は少なくなってゆくでしょう(もちろん、IOCの我儘を素直に聞いて契約する都市も)。TVという媒体が今のような力をいつまで持つかも含めて、今後長い目で見ていきたいですね。
ワクチン1回目日々雑記
20210801
生まれて初めてですよ、お注射する日をこんなに心待ちにするなんて…。コロナ対策ワクチンの1回目接種に行ったご報告です。
市民体育館で行われた、優先扱いなどではない年齢別の接種です。入口で予約時間に来たことを確認し、土足のまま中へ。受付(写真1)ではスキャナによる検温、問診票の確認をし番号札をもらって問診コーナーへ向かいます。
ここでもう一度、看護師さんによる検温(脇にはさむ普通の体温計)と問診票の確認をして、5つほどあるブースの一つに入って医師による問診がありました。ササッと一分ほどで各項目をチェックして次のブースへ。
いよいよお注射、年配の女性の方が打ってくれました。ファイザー製である由。私が右利きであることを確認して左肩へ。刺す瞬間だけはチクリとしますが、あとはまったく痛みはないです。今夜は風呂はOK、激しい運動は避ける、注射したところを強く揉んだりしないように、今夜はお酒は控えてね、とのこと。(いくらか飲みましたが)
そのあと、体調の急な変化がないか確認のために15分間待機します(写真2)。ここまでマンツーマンで案内の人がついてくれて、戸惑う場面はありません。番号札に書かれた№の椅子を案内され、退去可能時刻を書いた紙片をわたされて、時間が来たところで最終窓口へ向かい次回予約票などをもらってthe end。この15分を除けば、実にスムーズ、待ち時間はゼロでした。
2回目接種はお盆過ぎになります。ああ、早く安全な体になって日常を取り戻したい。