「おいしいことなど徒然と」

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焼肉のまち、飯田 (1)食べもの

20180520





もちろんずっと前から飯田の人々にとって焼肉は生活の一部だったのでしょうけれど、飯田市が「焼肉のまち」として全国に知られるようになったのは、そう昔のことではありません。せいぜい3~4年前からではないでしょうか。


全国メディアで大きく扱われたのは「dancyu」2015年9月号の「ときめきの肉」特集が最初だと思います。


曰く、市街地には精肉店や焼肉店がひしめき人口一万人当たりの焼肉店の数は全国1位、人が集まれば老いも若きも焼肉、週末には公園や河川敷で焼肉、職場の歓送迎会や飲み会、地域行事や消防の慰労会も焼肉、家族の記念日にも焼肉。少ない人でも月に2、3回は当たり前、会合の多い人は週3もざら…いやはや凄まじい焼肉漬けですね。


私が飯田の街を車で通っても、確かに焼肉屋さんは多いと思います。駒ヶ根にだってもちろん焼肉屋さんもありますし、当社でも軒下に鉄板を並べて休日に社内で焼肉大会することもありますが、ま、それほどの頻度ではありません。


飯田の焼肉店の発祥といわれる焼肉店「徳山」は、創業70年近い老舗です。その評判は広くとどろき、美味くて安くて、昔ながらの古びた店構え、肉を焼く煙がもうもうと立ちこめ店の奥も見えないくらい、上等な服など絶対に着て行ってはダメだといわれます。以前から行ってみたいと思っていましたが、最近になってようやく訪れる機会がありました。週末の8時頃に予約して訪れましたが、満員の大賑わいで、煙の噂は本当でした。


壁に貼られたお品書きを見て気づくのは、モツ類の多さです(写真)。片っ端から食べていきました。サガリ、マトン、ミノ、テッチャン、なんこつ、ハツ、レバー、豚モツ、豚タン。センマイ刺しも。


dancyuのインタビューによれば、植民地当時の朝鮮に生まれた創業者は昭和15年に日本に渡り、飯田線の建設工事に従事、その後この地で焼肉店を開業しました。「ロースやカルビなどの上等な部位はすべて県外へと出荷されて、お金を出しても手に入らなかった。手に入るのは、モツやハラミ、サガリといった副産物。しかし、日本人は気持ち悪いと言って誰も口にしようとしなかった」とのことです。


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