焼きそば考食べもの
20180212
世間ではここ一、二年、焼きそばが静かなブームだそうで、いくつかの有名店で長い長い行列ができているとのこと。何でいま、焼きそばなんでしょう?。
ブームの火付け役ともいえる神保町の「みかさ」というお店。これまでに何回か前を通りましたが、そのたびに10人以上の人が順番待ちをしており、へえ~どんな店なんだろう、と不思議に思っていたのです。
グルメサイトを見てみると、焼きそば「しか」ないストイックさ、腰のあるもちもちした自家製麺、スパイシーなソース、専門店ならではのこだわりを持ったハイクオリティ、麺が売切れ次第閉店、なんて書いてありますよ。ふーむ、食べてみたいね。
先日の昼食時、どんなものかと店まで行ってみると、1時半頃でしたが意外にも行列がなくすんなり入れます。迷わず入店し、「ソース焼そば・海老イカ入り・並」を注文して待つこと約15分。一人前ずつ丁寧に作っており、結構時間をかけて出てきたのが写真のお品です。
太い麺にキャベツ・もやし・太く千切りした生の長葱・数枚の薄切り豚ばら肉・もちろん海老とイカ・そして崩した目玉焼きが載っております。葱の味が独特ですね。
麺のもっちりした感触。これは確かに、これまで焼きそばではあまり経験したことのないものです。ソースは前評判と違い、相当甘口。食べ進むにつれて、ちょっと飽きが来る。カウンター上には紅ショウガ・いか天かす・辛子マヨネーズ・辛口ソースが取り放題になっています。味変をしながら平らげました。
おいしいですよ、おいしいですが、何十分も並んで食べるかと言われればどうでしょう。麺の量に比べて具が多く、炭水化物を食べた!というがっつり感が少ない感じです。同価格の「大盛り」を食べればまた違う印象なのかな。
中華風でないソース味の焼きそばは、もともとはチープな楽しさを味わうものだと思います。普段食べるチルドの蒸し麺も冷凍物も、それぞれ麺を食った!というシンプルな良さがあります。そこで高級感を出そうとしても、どこに差をつけたらいいのでしょうか…。ソース焼きそばって意外と難しい食べ物ですね。