「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

最終講義日々雑記

20180115



私にも学生時代がありました。ゼミナールというものに籍を置き、仲間たちと一生懸命専門書(原書も含む)を読んだり共同研究をしたり、そして卒業論文を書いたりして、まったくの劣等生でしたが学問の府に自分が存在しているという実感は大いにありました。


そこでご指導いただいた先生が長年勤められた大学を定年退官されることになり、最終講義とOB会が行われるという知らせがきました。OB会にはずっと足を運んでおらず敷居が高かったのですが、そうはいっても先生の最後の授業にぜひとも参加したいと思い、この週末、三十数年ぶりに出かけてきました。


誰も知ってる人がいなかったら困るな、もっとも私はこのゼミの5期生で、年齢でいえば長老格ですのでそう無下に扱われることもなかろうと思って行きましたら、同期生は私を含め4人、直近の先輩後輩もそれぞれ数名。出席者は全部で80人くらいでしたか。


大学で政治学を専攻した私は、まだお若かった先生のゼミと授業で鍛えられた…筈ですが、先生の「現代の政治理論」は(私には)本当に難しかった。劣等生というのは誇張でも何でもなく不肖の弟子そのものでありました。この日の講義も、長い学者生活を振り返ってのお話でしたが、まるきりついてゆけません。


懇切丁寧に順序立ててお話ししていただけるわけでなく(中学校じゃないからね)膨大なキーワードがあふれ、あちらこちらへと飛躍に満ちた講義を久しぶりに拝聴して、当時を大変懐かしく思い出し、進歩しない自分を改めて実感しました。


政府の政策決定のブレーン、大新聞などと共同しての実地研究分析、いくつもの著書、などで活躍され、政治家になった教え子も何人もおり、日本の政治学をリードしてこられた先生です。新聞TVなどメディアにもしばしば登場し、この人に教えを受けたのだと誇らしく思うこともしばしばでした。


講義のまとめとして最後に、政治に臨む人の心得を述べられました。

 ・あまたの課題に圧倒されない
 ・達成されなくても、へこたれない
 ・「ままならない」のは、当たり前と思う
 ・不確実な情報でも決めなければならない
 ・次の世代に期待を繋ぐ
 ・俺がやらなくて、誰がやる
 ・Curiosity(好奇心), Audacity(豪胆), Optimism(楽観)

これはそのまま、中小企業経営者の心得でもありましょう。常に念頭に置いてこれからの仕事に臨みたいと思います。

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