「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

日欧EPAしごと

20170708

フランスやイタリアのワインが安くなる。チーズもチョコレートも。消費者にとっては、朗報ですね。当社にとってもプラス要因が大きいでしょうか?

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(毎日新聞)日本とEUの経済連携協定(EPA)交渉を巡り、安倍晋三首相は6日、ブリュッセルのEU本部でトゥスク欧州理事会常任議長、ユンケル欧州委員長と会談し、大枠合意を確認した。2019年初めの発効を目指す。欧州産のワインやチーズの関税が撤廃・削減されるほか、自動車や電気製品などの輸出の拡大が見込まれる。
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またしても自動車のために農業を犠牲にするのか、という気持ちもありますが、ここはひとつ前向きにとらえたいと思います。


日本がEUから輸入するワインには、1本約94円の関税がかかっています。高価なワインの場合は大した金額ではありませんが、千円を切るレベルのものではこれがあるとないとでは大きな違いです。


日本でのワインの最大の輸入元はずっとフランスでしたが、2015年からチリがそれにとって代わりました。安価で比較的高品質ということもありますが、日本とチリは2007年にEPAを締結しており、関税が対フランスよりずっと安いのです。さらに段階的に引き下げられることになっていて、2019年にはゼロになる見込みです。これは、大きい。


当社の扱うワインの主力価格帯は1000~1500円くらいですから、このゾーンで1本100円近くの引き下げができ、お客様により多くの選択肢を持っていただけることになります。全国的な眼で見れば間違いなくワイン市場の拡大につながるでしょう。


輸入チーズの価格引き下げもありがたい。近年のチーズの価格高騰は目を覆いたくなるようなものでしたから。もっともチーズについては関税が即時撤廃されるわけではなく、31000㌧の輸入枠について16年もかけて段階的にゼロにしていくそうで、業界の政治力はまだまだ大きいことが伺えます。


一方で、EUに向けて日本産の食品を輸出する後押しになる分野もあるようです。乳製品や卵を使った加工品、日本酒、焼酎など、検疫や容器容量規制などで輸出ができなかったり困難だったりしたものを、EUという大市場に広げていける可能性が広がり、これまで防戦一方だった食の分野でも攻めに転ずることができそうです。


TPPからアメリカが抜けたことで、世界に保護主義的な考えが広がっている印象がありましたが、日欧EPAをきっかけに日本が国際通商の流れをうまく掴んでいくことを期待します。

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