「おいしいことなど徒然と」

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秋の風物詩、いずこへ食べもの

20100906



サンマが不漁です。。


何といっても秋の風物詩!日本人の味覚にしっかりと刷り込まれ、今では冷凍モノの普及で一年中食べられるとはいえ、やはり秋を彩るお魚の代名詞といってもいいでしょう。昨日は、目黒のサンマ祭りなるイベントも開かれたそうな。


今年そのサンマが記録的な不漁であることは、皆さんご承知の通りです。地域にもよりますが、漁獲量が例年の一割しかない、という話もあり、値段も跳ね上がっています。私も今シーズン、まだ口にしていません。


この夏の酷暑や地球温暖化と結びつける人も多いと思いますが、もともとサンマ、イワシ、サバなどの近海大衆魚は、10年~20年単位のスパンで見ると豊漁不漁が極端に現れ、これまでにも何度かこうした不漁が話題になっています。


記憶に新しいのは、2000年頃からのマイワシの激減。88年には450万トンもあった漁獲量が、数年前には3万トン足らずにまで落ち込んでいます。実に百分の一以下です。原因はよくわからないのですが、イワシがタイより高くなった、などと言われました。


「魚種交代」という言葉があります。ある時期に全盛だった魚種が時とともに激減し、他の種類に取って代わられるサイクルの繰り返しがあるそうです。上に挙げた青魚は、そのサイクルを構成しているのです。


海水温の上下ももちろん関係しますが、他にもプランクトンの動向や最盛期における幼魚の生存率とか、またもっとシンプルに「増えすぎた種が自然界のバランスを取るために減少する」という考え方もあるようです。


今までそんなにサンマが無茶苦茶獲れていたという話も聞きませんが、やっぱり人智の及ばないところでの大きな自然界の動きということなのだと思えば、長期的には過大な心配をしなくてもいいのかも知れません。


消費者である私たちは、サンマがなければ他の魚を食べればいいじゃない、と思いますが、漁業関係者の方にとっては、それはそれは深刻でしょう。


漁業も農業も畜産も、自然の恵みをいただく仕事ですから、こうしたリスクは常に存在しているのだと思います。重油の値上がりのときも話題になりましたが、それを柔軟にヘッジしていけるだけの準備がなかなか政治的にも経済的にもできていないところが、苦しいです。何とかしなくてはいけないと思います。


ただ、いまの日本の漁業の抱える問題はさらに複雑で、私も食に関わる人間としてちょこちょこと勉強しているのですが、なかなか難しい。資源保護、持続可能な漁業への対応がなかなかできていないと聞きます。またそのうち、折に触れて書いてみましょう。


そうそう、今年はイワシは豊漁で、脂が乗ってとてもおいしいそうですよ!

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